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今後はバナーより動画広告が主流に?種類や配信場所、メリットを徹底解説!

更新日:2023年05月26日

今後はバナーより動画広告が主流に?種類や配信場所、メリットを徹底解説!

※この記事は2023年5月26日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

今回は、動画広告の今後について触れていきます。まだ現時点では動画広告に対して敷居が高い印象を持っている方もいると思います。

しかし時代はものすごいスピードで進化していて、すごく先の事のように感じていても、いつの間にか当たり前になっているという事は珍しくありません。むしろ加速していると言っていいでしょう。

これから動画広告市場がどうなっていくのか、配信面やメリットなどを解説していきます。

 動画広告とは?


デジタルマーケティングにおいて、動画広告というワードを聞く機会もかなり増えきているかと思います。まずは、動画広告とはどういう物を指しているのかを理解しましょう。

動画広告

昨今よく聞かれる動画広告は、いわゆるテレビCMとは異なり、インターネット上の動画を使用した広告のことを指す事がほとんどです。もちろんテレビCMも動画なのですが、動画広告というワードが出てきたら、それはWEB上の広告であると認識して頂いて問題ないでしょう。

マス広告以外で展開される動画を使った広告という位置付けです。

動画広告の市場規模

広告を配信するとき、バナー広告は当たり前に配信しますよね。でも今の主流・流行のクリエイティブといえば、やはり動画広告です!

ほとんどの方がスマートフォンを持っており、毎日のようにインターネットを利用していますが、今や動画広告を見ない日はないのではないかと思います。

昔まではバナー広告だけでもデザインで勝負できましたが今は、より工夫を凝らさなければ、獲れるクリエイティブとして展開する事は難しくなっています。

画像引用:サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施|サイバーエージェント

現在の動画広告の市場規模は年々大きく伸びており、主な要因としては高性能デバイスやインターネット環境の発達があげられます。

1990年代にはテキストメインの広告だったものが、今では画像を用いたリッチなバナー広告が主流となりました。

WEB広告の変化

WEB広告も時代とテクノロジーの進化によって常に変化を続けてきました。もしかすると、今から十数年前の状態は若い方には想像できない世界かもしれません。

今では当たり前になっているバナー広告も主流ではなかった1990年代初期

今では当たり前のバナーも、それこそ数十年前は主流ではなく、テキスト広告がメインでした。

インターネットが世の中に普及して出した当初は通信速度も遅く、画像などリッチなクリエイティブを表示させる事自体が容易ではなかったという背景もあります。

1990年代後半〜2010年代バナー広告登場

1996年にYahoo!株式会社がバナー掲載による広告サービスを始め、これが国内初のバナー広告だと言われています。

そして、2000年代にはスマートフォンが爆発的に普及。さらに2010年代には4Gが登場、通信速度も飛躍的に向上し、それに伴いバナー広告がメインの時代となりました。

このスマートフォンの登場から動画コンテンツの需要が拡大を始めます。

2020年〜 5G時代

動画広告の市場は2010年以降飛躍的な伸びを見せ、今も拡大を続けています。中には「動画広告が主流になるのはまだ先の話しだ」と思う方もいるかもしれませんが、それは意外と近い未来に訪れるかもしれません。

スマートフォンからの1人当たりの月間動画視聴時間はこの5年間で4倍に伸びており、動画の撮影も容易にできるようになっています。

個人と動画そのものの距離感がとても近くなっているといえるでしょう。

動画広告の種類

動画広告には、大きく分けて2種類あります。

・インストリーム広告
・アウトストリーム広告
それぞれどのような内容なのか確認していきましょう。

インストリーム広告

インストリーム広告は、YouTubeなどのサービス内で、動画コンテンツと一緒に配信される広告です。

動画コンテンツを視聴するユーザーに対して視覚的な訴求ができ、音声も流れるため訴求内容を届けやすいというメリットがあります。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、動画コンテンツ内ではなくWebサイトなどの広告配信枠に対して配信される動画広告を指しています。

アウトストリーム広告の中でも種類があり、バナーの広告枠に配信可能なインバナー広告や、記事やフィードの間に掲載できるインフィード広告などがあります。

動画広告を出稿できる広告媒体は?

動画広告の市場の拡大とともに様々な媒体が動画広告のフォーマットを展開しており、用途も様々です。

少し前までは動画広告といえば認知・ブランディング目的が主流でしたが、獲得向けのフォーマットなども登場しており、今後さらなる多様化が予想されます。

動画広告を出稿できる広告媒体としては、以下のようなものが挙げられます。

・YouTube広告
・TikTok広告
・Instagram広告
・Facebook広告
・LINE広告

YouTube広告

YouTubeは、世界中で活用されている動画プラットフォームです。

国内においては6,200万人ものユーザーがいるため、多くのユーザーにリーチできる点が特に大きなメリットといえます。

Google広告を通して活用されることから、データに基づいた細かなターゲティングができる点も魅力です。YouTubeの広告フォーマットには下記があげられます。

・TrueViewインストリーム広告・TrueViewアクション広告
・インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)
・バンパー広告
・アウトストリーム広告
・マストヘッド広告
各フォーマットを詳しく解説していきます。
TrueViewインストリーム広告・TrueViewアクション広告

画像参考:動画広告フォーマットの概要 – Google広告ヘルプ

TrueView広告は、みなさんがYouTubeを見ているとき、最もよく目にする広告かと思います。動画コンテンツの前や途中に再生されるスキップ可能な動画広告です。

ユーザーが動画を30秒以上再生した場合か、動画広告をクリックした場合を視聴と計測され、視聴に至ったときのみ課金される仕組みです。

再生開始から5秒間経過すると表示されるスキップボタンを押した場合、課金対象ではありません。

TrueViewアクション広告は、人目を引く行動を促すフレーズと広告の見出しを設定することで、インストリーム動画広告の再生中と再生後にユーザーのアクションを喚起する広告フォーマットです。

TrueViewインストリーム広告はアクションを喚起しないVer.のものと考えていただければわかりやすいと思います。

TrueViewアクション広告について詳しく知りたい方は【まだ知らない?】YouTube TrueViewアクション広告をご覧ください!

インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)

画像参考:動画広告フォーマットの概要 – Google広告ヘルプ

インフィード動画広告では、YouTube内の検索結果画面や関連動画、ディスプレイネットワークに広告を配信できます。

広告と関連度の高いコンテンツに配信されるため、クリックされる可能性が高まります。

バンパー広告

画像参考:動画広告フォーマットの概要 – Google広告ヘルプ

こちらも動画の再生前に流れる広告です。6秒以下の短い動画広告で、スキップできないのが特徴です。

とても再生時間が短いのでよりインパクトのある動画にする必要があります。再生と同時に表示回数が記録され、視聴回数のデータは記録されません。

目的としては、獲得目的というよりブラントや商品の認知にむけて配信することが多く、課金形態はインプレッション課金です。

バンパー広告について詳しく知りたい方は【YouTube】バンパー広告を活用して6秒で成果を上げる!をご覧ください!

アウトストリーム広告

画像参考:動画広告フォーマットの概要 – Google広告ヘルプ

YouTubeのアウトストリーム広告は、スマートフォンやタブレットを使用しているユーザーに絞って配信されます。

Googleと提携を結んでいるサイトやアプリに対して広告を配信できるため、幅広い配信面に広告を掲載したい方の利用が推奨されます。

マストヘッド広告

画像参考:動画広告フォーマットの概要 – Google広告ヘルプ

マストヘッド広告の大きな特徴は、YouTubeのホーム画面上部にて広告が配信されることです。YouTubeのアプリケーションの中でも目立つ場所に表示できるので、認知拡大に高い効果を期待できます

特に、大きなプロモーションを計画している場合にはおすすめのフォーマットです。

TikTok広告

TikTokは、若年層を中心に人気のSNSです。ショート動画を楽しむユーザーが多いため、動画広告に対する嫌悪感を抱かれにくいメリットがあります。

ユーザー層にばらつきがないので、ターゲティングがしやすく、若い年代を訴求対象にする場合はおすすめの媒体です。

TikTok広告の主なフォーマットは下記のとおりです。

・起動画面広告
・チャレンジ広告
・インフィード広告
・運用型広告

それぞれのフォーマットの特徴を確認していきましょう。

起動画面広告

TikTokを利用するすべてのユーザーに、起動時に広告を配信します。

全てのユーザーに配信するため、より多くのユーザーに見てもらうことができますが、1日につき1社のみの配信となっており、高額で枠の確保が難しいです。

チャレンジ広告

広告主がテーマとなるハッシュタグを設定し、ユーザーにそれに合わせた動画を作成し、投稿してもらいます。

ユーザー参加型で、自主的に投稿するため、自然拡散やバズる可能性があります。

インフィード広告

投稿の「おすすめ」欄に広告を配信します。普通の投稿と同じように表示できるため、広告だとわかりにくい特徴があります。

普通の投稿同様、「いいね」や「コメント」が得られるため、ユーザーの反応がダイレクトに確認できます。また、「シェア」機能による拡散も期待できます。

運用型広告

ユーザーの普通の投稿にブレンドして広告を配信します。TikTokアプリ以外への広告の配信も可能です。

さらに、細かいターゲティングの設定も可能で、国内外問わずユーザーへのリーチができます。

Instagram広告

Instagramは、若い女性に特に人気の媒体です。投稿は画像がメインですが、ストーリーやショート動画のInstagramリールなどもあります。

動画広告に対して大きな抵抗を感じないユーザーが多く、視聴後は高い確率で反応してもらえる点がメリットです。Instagramの主な配信フォーマットは下記のとおりです。

・Instagramフィード
・Instagramストーリーズ
・発見タブ
・リール

それぞれのフォーマットの特徴を確認していきましょう。

Instagramフィード

ユーザーが写真や動画を投稿するフィードに広告を配信します。

ユーザーの多くは、フィードを使用して商品やブランドを探しているため、フィードは認知度拡大に有効です。

Instagramストーリーズ

ユーザーが投稿したストーリーズの間に広告を配信します。

フルスクリーンで画像や動画を表示できるため、フィードへの配信よりもインパクトが強くなります。

また、ストーリーズは24時間で消えるため、よりリアルタイムな情報を求めているユーザーが多いと考えられます。

発見タブ

発見タブには、新しいものや興味のあるものを積極的に探すユーザーが訪れます。

ユーザーの利用履歴や興味関心に基づいた表示がされるため、確度が高いユーザーへの商品やブランドの認知を期待できます。

リール

フィードやストーリーズと同様に、ユーザーのリール動画の間に広告を配信できます。リールは2021年6月に利用が開始され、15秒から60秒以内の動画を共有できます。

その特性上、エンターテイメント性の高い動画が投稿されています。

Facebook広告

Facebookは、40〜50代を中心としたビジネスパーソンにリーチしやすいことが特徴で、国内2,600万人のMAU数を誇っている媒体です。

細かなターゲティングも利用できるため、BtoBの商材を扱う場合は出稿先の媒体として検討してみましょう。Facebookで利用できる主なフォーマットは下記のとおりです。

・フィード
・ストーリーズ
・インストリーム

それぞれのフォーマットの特徴を確認していきましょう。

フィード

フィードでは、ユーザーのタイムラインやオーガニック投稿の間に広告を配信します。

動画と文を組み合わせた訴求が可能で、ブランド認知やWebサイトへの誘導など、様々な効果を期待できます。

ストーリーズ

ストーリーズでは、画面全体に動画広告を表示させることができます。

スマートフォンの縦長の画面に最適化されるため、スマートフォンを利用しているユーザーに対する訴求に効果的です。

インストリーム

インストリームでは、動画コンテンツの前後または途中に広告を配信します。5秒から10分までの動画広告を配信可能です。

LINE広告

LINEは、国内において9,200万人以上の利用者を抱えており、私たちの生活に欠かせないSNSです。ユーザー数が多く、日常的に利用されるアプリであるため、広告を視聴してもらえる確率が高くなっています。

LINE NEWSやLINE BLOGなど、関連したサービスに対しても動画広告を出稿できます。LINEの広告フォーマットは下記のとおりです。

・Card
・Square
・Vertical

それぞれのフォーマットの特徴を確認していきましょう。

Card

画像引用:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて

Cardは横長の形式で表示される静止画(1200×628ピクセル)と動画(画面比率16:9)の広告フォーマットです。

トークリストやタイムライン、LINE NEWSなど多くの配信面に対応しています。

Square

画像引用:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて

Squareは正方形の形式で表示される静止画(1080×1080ピクセル)と動画(画面比率1:1)の広告フォーマットです。

Cardよりも大きく画面に表示されるため画面占有率が高く、ユーザーの目を引いたり、多くの情報を伝えることができます。

Vertical

画像引用:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて

Verticalは動画専用(画面比率9:16)の広告フォーマットで、画面の占有面積が大きいことが特徴です。

タイムライン上では2:3の比率ですが、ユーザーが広告をタップすると9:16の画面表示になります。

タイムラン上では上下が切れた状態で表示されるため、画面下部に文字を入れる場合は切れて見えなくならないよう、中央寄りに調整して文字を入れることをおすすめします。

動画広告の課金形態は?

動画広告の主な課金形態として以下の3点があげられます。

・CPV課金
・CPM課金
・CPC課金

それぞれの内容を確認していきましょう。

CPV課金

CPVはCost Per Viewの略です。CPV課金はもっとも一般的な課金方式で、動画が視聴された回数によって費用が決まります。

広告の配信中の視聴回数が多いほど、費用も大きくなります。

また、広告が視聴されたとカウントされる基準の秒数は各媒体によって異なります。

CPM課金

CPMはCost Per Mileの略です。CPM課金では、動画広告が1000回表示されるたびに費用が発生します。

CPC課金

CPCはCost Per Clickの略です。CPC課金では、ユーザーが広告のリンクをクリックした際に費用が発生します。

動画広告のメリット

動画広告のメリットとして主に下記の3点があげられます。

・より多くの情報を伝えられる
・ストーリーが伝わりやすい
・効果検証を行いやすい

それぞれの内容を確認していきましょう。

より多くの情報を伝えられる

動画広告では、動画で商材の詳細をユーザーに伝えることができます。

そのため、文字による広告よりも視覚、聴覚に訴えかけた広告を配信することが可能になり、ユーザーにとって印象に残る訴求ができます。

ストーリーが伝わりやすい

ユーザーに自社の商材を訴求する際に、ストーリーを伝えると広告の印象がより強くなります。

静止画や文字ではストーリーを伝えることは難しいですが、動画広告ではストーリーを効果的に伝えることができます。

効果検証を行いやすい

効果的な広告運用には効果検証は欠かせません。

動画広告では、広告効果を把握するために必要なインプレッション数やクリック数、再生数などを把握することができるため、効果検証しやすいメリットがあります。

まとめ

いかがでしたか?

これで動画広告市場がこれからどのように変化していくのか、垣間見えたのではないかと思います。最初に書いたように昔はテキスト広告が主流の時代もありました。市場は常に変化しており、新しい技術やツールもどんどん出てきます。そんな現代で高い市場価値を維持する事は大変です。

最新の技術や市場の変化に常に敏感に反応し、より良いクリエイティブ制作を行いましょう!

この記事を書いた人

超シンプルに一目惚れで入社。入社2ヶ月で編集長に就任し、Infinity-Agent Labを軌道に乗せました♪(←自慢です。笑)編集長の経験から、各媒体の最新情報のキャッチアップの早さには自信があります。生粋のEXILEオタクです!

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