
Google広告が提供していた車両広告(vehicle ads)は、
P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンにアップグレードされました。
この変更は、
自動車業界のオンラインマーケティングにおいて重要な進展です。
本記事では、
「車両広告(google vehicle ads)の詳細」
「P-MAXへのアップグレードによる具体的な変更点」
「得られるメリット」
について詳しく解説していきます。
※参考:Vehicle ads overview – Google Merchant Center Help
車両広告を車両フィードを使用した P-MAX にアップグレード
1. 車両広告とは

車両広告とは広告フォーマットの一つで、
広告主はGoogle検索において車両の購入に関心を持っているユーザーに対して、
在庫がある車両の広告を表示させることができます。
近年、
ユーザーは自動車の購入を検討する際に、
オンライン上で情報を検索しています。
そのため、
オンライン上で車両に関する情報を表示させることで、
ユーザーの購入を促すことができます。
また、
クリックしなくても車両の詳細な情報や画像が表示されるため、
広告主は多くの見込み客獲得を期待できます。
さらに、
車両広告では見込み顧客の獲得のみならず実店舗への来店の最適化も行われ、
販売促進を期待することができます。
車両広告をクリックすることで、
その車の説明が記載されているWebページに遷移し、
Webページ上でディーラーへの問い合わせなどを行うことができます。
広告に表示される内容は下記のとおりです。
- 画像
- メーカー
- モデル
- 価格
- 走行距離
- 広告主名
なお、
車両広告は現在のところ一部の国のみでの提供となっており、
日本ではまだ利用できせん。
1-1. 利用するには?
現在のところ日本での利用はできませんが、
利用可能となった場合に利用するにはGoogle Merchant Centerに
車両に関する情報をアップロードします。
これらの情報には下記のようなものが含まれます。
- 車種
- モデル
- 価格
- 走行距離
- 色
これらの情報をもとに、
ユーザーがGoogle検索において検索した語句に
最も関連性のある車両を広告として表示します。
2. 車両広告がP-MAXにアップグレード

車両広告はすでにP-MAXにアップグレードされています。
Googleはスマートショッピングキャンペーンで作成された
既存の車両広告キャンペーンを、
自動的にP-MAXに移行しました。
この移行により、
YouTubeやGmailなどを含む、
ユーザーが購入に至るまでのあらゆるタッチポイントに
広告を配信できるようになりました。
スマートショッピングキャンペーンから
車両広告のキャンペーンを作成することはできなくなっており、
新たにキャンペーンを作成する場合は
車両フィードを利用したP-MAXの利用が推奨されています。
3. P-MAXにアップグレードされるメリット
P-MAXではGoogle AIが活用されていますが、
車両広告がP-MAXにアップグレードされることで
下記のようなメリットが期待できます。
- ユーザーとのつながりが強固になる
- コンバージョン数の向上
- 新しい分野での専門知識が強化できる
それぞれ確認していきましょう。
3-1. ユーザーとのつながりが強固になる
P-MAXでは、YouTubeやGmailを含む、
新しいGoogle広告のチャネルと広告枠に広告の配信を行うことができます。
さらに、
Google AIによる学習によって見込み顧客に繋がりやすい
オーディエンスに広告を訴求することができます。
3-2. コンバージョン数の向上
P-MAXでは、
見込み顧客の獲得と実店舗への来店の両方を重視して最適化できます。
また、
Google AIによってユーザーが買い物に利用するあらゆる
チャネルに広告を配信します。
そのため、
コンバージョン数の向上を期待できます。
3-3. 新しい分野での専門知識が強化できる
P-MAXの分析情報ページは、
ビジネスやマーケティングに活用できる分析情報を提供しています。
また、
オーディエンスに関する分析情報や、
ビジネスに関する現在の検索トレンドも合わせて提供されています。
そのため、
これらの情報をもとに専門知識の強化を図ることが可能です。
4. まとめ
いかがでしたか。
今回は、
車両広告のP-MAXへのアップグレードについて解説しました。
車両広告は現在、
米国、カナダ、オーストラリアで正式に利用可能です。
日本での提供開始予定などの情報はなく、
今後のスケジュールも未定であるため、
導入できるのがいつになるかの目途は立っていないとのことです。
車両広告の日本での利用はまだできませんが、
P-MAXでの利用となったことで、
さらに魅力的な広告となりました。
特に車両の販売に携わっている広告主の方は、
今後のアップデートに注目です。