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Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?種類や設定方法について解説!

更新日:2023年05月25日

Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?種類や設定方法について解説!

Facebook広告には、広告内容に興味があるユーザーに対して効果的にアプローチするため、カスタムオーディエンスという機能が用意されています。

ターゲティング精度を高めた訴求を行えば、その分だけブランディングやコンバージョンといった自社の目的につなげる効果を高めることが可能になります。

とはいえ、「カスタムオーディエンスってどうやって設定すればいいの?」「ターゲティング精度を高める運用の仕方が分からない」などと悩まれる担当者も少なくありません。

そこで今回は、Facebook広告のカスタムオーディエンスの概要から、その種類や設定方法などについてポイントを中心に紹介していきます。

Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?

Facebook広告のカスタムオーディエンスとは、ターゲット設定を行うオプション機能の一つです。

自社の顧客データや過去に関わりのあるユーザーとFacebookのデータを活用し、ターゲティングした上で広告を配信することが可能です。

既存顧客や関連するユーザーに対してアプローチできることは、自社の商材やサービスの特性をある程度把握しているユーザーが対象となるため、広くユーザーに訴求するよりも効果を高めることが期待できます。

また、カスタムオーディエンスによって設定したターゲティングは、既存顧客だけでなく既存顧客に似たユーザー属性をFacebook内でセグメントをかけて広告出稿することもできます。

既存顧客に似たユーザーは、その分だけ広告効果につながる可能性も高まります。

このように、無駄な広告コストを抑え、費用対効果を高めた運用を行うことができるため、Facebook広告のカスタムオーディエンスは多くの企業が活用しています。

Facebook広告のカスタムオーディエンスの仕組み

Facebook広告のカスタムオーディエンスは、自社で所有している顧客の電話番号やメールアドレスといった情報をFacebook広告マネージャーにアップロードすることで作成していきます。

アップロードしたリストは、Facebook広告側でハッシュ化(暗号化)され、Facebookを利用している全顧客データと照合し、広告出稿先のオーディエンスとして作成されます。

カスタムオーディエンスとして設定できる手法は、後述しますが現在5種類が用意されています。

この中から希望する手法に応じて、様々なユーザー情報をアップロードしながらターゲティングを行うことが可能です。

また、カスタムオーディエンスではユーザーを指定し「対象者に配信」する以外にも「対象者を除外」した広告出稿もできます。

例えば、既存顧客データの中からリピーターは除いて広告出稿したり、Aの商材を購入したユーザーは除いて配信することも可能です。

なお、1つの広告アカウントで作成できるカスタムオーディエンスは最大500種類となります。

Facebook広告のカスタムオーディエンスの種類

先ほどふれたように、Facebook広告のカスタムオーディエンスは、主に4種類が用意されています。

・カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス
・エンゲージメントカスタムオーディエンス
・ウェブサイトカスタムオーディエンス
・モバイルアプリカスタムオーディエンス
・オフラインアクティビティカスタムオーディエンス

それぞれの特徴について紹介していきます。

①カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス

カスタマーリストにもとづくカスタムオーディエンスでは、既存顧客の電話番号やメールアドレスといった情報をもとにターゲティングできる手法となります。
カスタマーリストは、Facebook広告では識別情報と呼ばれ、この識別情報をもとにFacebook内の対象ユーザーを抽出します。類似した顧客への配信などに活用されることが多いです。

識別情報には、先ほどの電話番号やメールアドレス以外にも、国や都道府県、郵便番号といった地域関連のものから、性別や生年月日といった個人情報も含まれます。

カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンスの設定方法

まずは、目的に応じて対象となる既存顧客の情報をリスト化しましょう。

リスト化に伴う作成ツールには特に制限はありませんが、Facebook広告のカスタムオーディエンスで情報をアップロードする際にはCSVファイルもしくはTXTファイルとなります。

次に作成したリストをFacebookにアップロードしていきます。アップロード手順については以下の通りとなります。

Facebook広告マネージャーにログインし、対象の広告アカウントから「オーディエンス」を選択、「オーディエンスを作成」から「カスタムオーディエンス」を選択します。

「カスタマーリスト」を選択します。

顧客リストの準備が表示されますが、リストを用意している場合は「次へ」を選択して大丈夫です。カスタマーバリューを含めるかの確認がされますが、今回は使用しない設定で「いいえ」を選択、「次へ」をクリックします。

用意したファイルをアップロードし、名前を付けて保存しましょう。

CSVファイルもしくはTXTファイル、またはコピーしたデータを直接欄内に貼り付けることも可能です。

リストがアップロード出来たら、広告セットの設定画面「カスタムオーディエンス」の項目で使用が可能になります。

これで設定は完了です。

②エンゲージメントカスタムオーディエンス

エンゲージメントカスタムオーディエンスは、Facebookにおいてユーザーが行ったアクションに応じてターゲティングできる手法となります。このエンゲージメントには、自社のFacebookアカウントのフォローや過去に広告のクリック、動画の再生などが対象となります。

あくまでFacebookやInstagramなど、Meta社が提供するアプリやサービスでアクションを起こしたユーザーに限定されますが、Facebook広告との親和性が高いため効果につながる可能性も期待できます。エンゲージメントカスタムオーディエンスの種類は下記です。

・動画の再生
・リード獲得フォーム
・インスタントエクスペリエンス
・ショッピング
・Instagramアカウント
・イベント
・Facebookページ

エンゲージメントカスタムオーディエンスの設定方法

Facebook広告マネージャーにログインし、対象の広告アカウントから「オーディエンス」を選択、「オーディエンスを作成」から「カスタムオーディエンス」を選択します。

「Meta Sauces」の中から選択します。今回は「動画」で解説していきます。
リテンション(サイトに訪れてからの期間日数)などの各条件を指定し、オーディエンスを作成すれば完了です。

Facebook内のカスタムオーディエンスで設定可能です。

③ウェブサイトカスタムオーディエンス

ウェブサイトカスタムオーディエンスでは、過去の自社ホームページへのユーザーのアクセス状況に応じてターゲティングできる手法となります。

これには、Facebookピクセルと呼ばれる計測コードを自社のホームページ内に設置することで、ユーザーのアクセス状況を計測できるようになります。

なお、ウェブサイトカスタムオーディエンスでは、過去に一度でも自社のホームページに訪れたことがあるユーザーや、特定のページに訪れたユーザー、期間を限定し、対象期間内にホームページに訪れたユーザーなどで分類することも可能です。

ウェブサイトカスタムオーディエンスの設定方法

まずはFacebook広告マネージャーにログインし、対象の広告アカウントから「オーディエンス」を選択、「オーディエンスを作成」から「カスタムオーディエンス」を選択します。

次の画面で「ウェブサイト」を選択します。

イベントやリテンション(サイトに訪れてからの期間日数)などの各条件を指定し、オーディエンスを作成すれば完了です。

広告セット内のカスタムオーディエンスで設定することで使用が可能です。

④モバイルアプリカスタムオーディエンス

モバイルアプリカスタムオーディエンスでは、自社のモバイルアプリ内にて何かしらのアクションを行ったユーザーに対してターゲティングできる手法となります。Facebook SDKという仕組みを使用して、自社のアプリ内でのデータをFacebook側に送ることで、ユーザー行動に応じてデータをもとに分類することが可能です。

基本的にアプリ内のアクションであれば何でもターゲティングすることができるため、アプリ内で課金したユーザーや過去1週間アプリを使っていないユーザーなどで分類することも可能です。

モバイルアプリカスタムオーディエンスの設定方法

Facebook広告マネージャーにログインし、対象の広告アカウントから「オーディエンス」を選択、「オーディエンスを作成」から「カスタムオーディエンス」を選択します。

次の画面で「アプリアクティビティ」を選択します。

イベントやリテンションなどの各条件を指定し、オーディエンスを作成すれば完了です。

広告セット内のカスタムオーディエンスで設定することで使用が可能です。

Facebook広告のカスタムオーディエンスを設定するメリット

続いて、Facebook広告のカスタムオーディエンスを設定するメリットについて紹介していきます。

・より効果に繋がるターゲティングを設定可能
・リピーターの獲得とともにアップセルやクロスセルも期待できる
・既存顧客に似通ったユーザーに対してもアプローチ可能

下記で詳しく解説していきます。

①より効果に繋がるターゲティングを設定可能

実名制のFacebookでは、それだけで広告効果を高めることが期待できますが、それに加えてカスタムオーディエンスを設定することで、より信ぴょう性の高いターゲティングを行うことが可能です。

例えば、過去に自社のホームページを訪れたり、フォローしたユーザーは、自社の商材やサービスに興味があるユーザーともいえます。

このようなユーザーにのみピンポイントで広告出稿できれば、無駄な広告コストを抑え、費用対効果を高めることが期待できます。

②リピーターの獲得とともにアップセルやクロスセルも期待できる

Facebook広告のカスタムオーディエンスでは、電話番号やメールアドレスをもとに既存顧客に対して広告配信を行うことも可能です。

既存顧客に対する広告としては、メールマガジンも手法として存在しますが、Facebook広告であればメールを開封しなくても広告で訴求することができます。

また、日々閲覧する機会の多いSNSであるFacebookでは広告を目にふれる機会も多い傾向にあります。

既存顧客に効率的にアプローチできれば、リピーターにつなげるとともに、自社の商材やサービスのアップセルやクロスセルを行い利益拡大につなげることも期待できます。

③既存顧客に似通ったユーザーに対してもアプローチ可能

Facebook広告のカスタムオーディエンスには、既存顧客と同じような行動を行ったユーザーに対して広告出稿することも可能です。

このようなユーザーは、一から広告訴求していくよりも効率的にアプローチすることでコンバージョンにつなげやすい特徴があります。

性別や年齢、地域、家族構成などユーザー属性が似通っていたり、特定のページに訪れたユーザーなど、既存顧客の傾向をもとにターゲティングすることも可能です。

このような手法をFacebook広告では類似オーディエンスとして用意されています。 

類似オーディエンスとは?

類似オーディエンスとは、Facebook広告のカスタムオーディエンスをもとに、類似するユーザーを絞り込むターゲティング手法となります。

どのくらいカスタムオーディエンスと類似しているかは、1%から10%の範囲で指定することが可能です。1%が最もカスタムオーディエンスに類似するユーザーとなります。Facebook広告への出稿を考えた際に、自社の商材やサービスにあった最適なターゲット層が分からない場合や、ターゲットが明確であるものの、そのターゲットに則した絞り込みが上手くできない場合も存在します。

このような場合には、この類似オーディエンスを活用しターゲティングを行うと効果的です。 

まとめ

Facebook広告のカスタムオーディエンスは、既存顧客の情報などをもとに関連する見込顧客に対してアプローチすることができるため、広告の費用対効果を高めることが期待できます。

このカスタムオーディエンスには、カスタマーリストを用いたものから、ホームページに訪れたユーザーやモバイルアプリケーションを利用したユーザーなど様々なターゲットを設定することが可能です。

リピーターの獲得とともにアップセルやクロスセルも期待できるため、多くの企業が導入・活用しています。

今回紹介した内容も参考に、カスタムオーディエンスを効果的に活用し、Facebook広告の効果を最大化させていきましょう。

 

この記事を書いた人

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