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TikTok Spark Adsとは?基本的な概要からメリット、設定方法などについて解説!

更新日:2024年01月11日

TikTok Spark Adsとは?基本的な概要からメリット、設定方法などについて解説!

若年層を中心に人気の高いSNSのTikTokは、広告媒体としても注目されています。

広告もショート動画をもとに配信することができるため、テキストや画像よりも端的に分かりやすく情報発信することが可能です。

今回は、TikTok広告の一つであるTikTok Spark Adsの基本的な概要やメリット、設定方法などについてポイントを中心に紹介していきます。

TikTok Spark Adsとは?

画像引用:TikTokのオーガニック動画を通常の動画視聴体験フォーマットとして「おすすめ」フィードでブーストが可能に|新しいネイティブ広告フォーマット「Spark Ads」をグローバルリリース

TikTok Spark Adsは、TikTokのインフィード広告メニューの一つです。

自社で作成した広告クリエイティブでなく、オーガニック動画を広告として活用することが可能です。

このオーガニック動画とは、広告ではない通常の投稿動画となりますが、TikTok Spark Adsでは自社の投稿だけでなく一般ユーザーやインフルエンサーが作成・投稿した動画も広告として活用することができます。

もちろん、広告として活用する際には承認を得る必要がありますが、話題の動画を広告展開することで、認知度拡大やリーチ獲得につなげることが期待できます。

特に、インフルエンサーが作成・投稿した動画は、反響につながりやすい特性があります。

これをTikTok Spark Adsのフォーマットをもとに自社の動画に展開することで、自社で広告クリエイティブを作成しなくとも広告訴求を行うことが可能になります。

一般的なTikTokのインフィード広告との違いとは?

TikTokには、インフィード広告というメニューがあります。

このインフィード広告は、TikTokのレコメンド枠に表示される広告で、通常の投稿動画と同じように表示されるため、広告感が薄くユーザーにも認知されやすい傾向にあります。

TikTok Spark Adsでは、このインフィード広告枠にインフルエンサーなど第三者が作成した動画を広告として配信できるため、より訴求力が高まることが特徴として挙げられます。

広告クリエイティブの下に、「続きをみる」や「詳細を見る」といったCTAボタンを設置することも可能なため、集客増加やコンバージョン獲得につなげる効果も期待できます。

TikTok Spark Adsを活用するメリット

続いて、TikTok Spark Adsを活用するメリットについて紹介していきます。

TikTok Spark Adsを活用することで、以下のような効果が期待できます。

    自社のTikTokアカウントにおけるフォロワーや集客の増加

一般ユーザーやインフルエンサーなど、第三者が作成した動画を広告利用すれば、ユーザーの興味関心を促し、集客増加につなげることが可能になります。

広告用の動画を一から作成する場合、企画や構成、ナレーション、BGMなど細かく設定していく必要があります。

ユーザー行動の多様化や流行の短期化が進む昨今において、何がユーザーに響くのか検証しながら運営することは難しく、苦労して作成した広告が全く響かないことも多々あります。

これに対し、TikTok Spark Adsを活用すれば、既に一定の効果がある動画を広告展開できるため、効率的に効果につなげることができます。

また、一般的なインフィード広告では広告経由で直接TikTokのアカウントに紐づけができず、制限が設けられています。

これに対してTikTok Spark Adsでは紐づけが可能なため、自社アカウントのフォローを促したり、プロフィール画面に遷移させることもできます。

そのため、新規のフォロワー獲得や集客増加につなげる効果が期待できます。

    ターゲティングや露出のカスタマイズが可能

TikTok Spark Adsは、ターゲティング精度の向上や広告露出の調整がしやすいという特徴もあります。

一般的な投稿では、作成した動画が狙ったユーザーにリーチできる保証はありません。

ターゲットを絞り込むことも難しいため、投稿しても拡散せずに終わるケースも少なくありません。TikTok Spark Adsであれば、リーチを広げ拡散を促すことが可能です。

また、ターゲティング機能を活用することで、特定のユーザーに対してピンポイントで訴求することもできます。

そのため、効率よく運用していくことで効果を高めることが期待できます。

    CTAボタンの設置

通常の投稿であれば、コンバージョンを促すCTAボタンを設置することができません。

これに対しTikTok Spark AdsではCTAボタンを設置することで、コンバージョン獲得につなげることが可能になります。

広告色の薄いオーガニック動画にCTAボタンを設置すれば、ユーザーを自然な形でコンバージョンまで遷移させることができます。

そのため、一般的な広告よりも効果につながる可能性も高まります。

    一般ユーザーやインフルエンサーとのコミュニケーション構築

TikTok Spark Adsは、一般ユーザーやインフルエンサーの動画を広告として活用する仕組みです。

そのため、広告利用する際には一般ユーザーやインフルエンサーに利用許可を取る必要があります。

インフルエンサー側も広告利用されれば自身のフォロワー獲得などのメリットがあるため、企業とつながりたい傾向にあります。

そのため、上手くコミュニケーションを行い、良好な関係を構築することで相乗効果が期待できます。

例えば、TikTok Spark Adsをキッカケに、インフルエンサーと一緒に動画制作を行ったり、コラボ企画を実施することも可能になります。

TikTok Spark Adsの設定方法

次に、TikTok Spark Adsを行うまでの流れについて紹介していきます。

TikTok Spark Adsは、自社のオーガニック動画を広告活用する場合と、第三者の動画を利用する場合に分かれます。

それぞれの設定方法について紹介していきます。

    自社のオーガニック動画を活用する場合

(1)TikTokビジネスアカウントとTikTok For Businessの連携
(2)広告クリエイティブの作成
(3)キャンペーンや広告セットの設定
(4)広告配信

    第三者の動画を活用する場合

(1)第三者に広告利用する旨を依頼
(2)「クリエイターツール」から「広告設定」を選び「ON」に設定
(3)専用のコードを取得
(4)広告クリエイティブの作成
(5)キャンペーンや広告セットの設定
(6)広告配信

TikTok Spark Adsを活用する上での注意点

最後に、TikTok Spark Adsを活用する上での注意点についても紹介していきます。

TikTok Spark Adsはただ活用しても効果にはつながりません。

実施の際には以下の要素を押さえておくと効果的です。

    広告離脱率が高くなる傾向にある

TikTok Spark Adsは、CTAボタンを設置することができますが、インフィード広告に比べると遷移できる要素は多くありません。

例えば、第三者の動画をTikTok Spark Adsとして活用していた場合、アイコン画像やユーザー名は動画元のインフルエンサーのものとなるため、自社の指定ページに遷移させることはできません。

そのため、インフルエンサーのページに遷移すれば、広告離脱率が高まる結果となります。

認知拡大という点では効果が期待できますが、集客増加やコンバージョン獲得という点では通常のインフィード広告と合わせ検討していく必要があります。

    コンバージョン獲得につながりにくい

広告離脱率の増加とあわせ、TikTok Spark Adsはコンバージョン獲得につながりにくい側面もあります。

TikTok Spark Adsはオーガニック動画を広告として活用します。

オーガニック動画は、広告として作成しているわけではないため、訴求力という点では若干弱くなる傾向にあります。

一方で、ユーザーに興味を持たせるという点では、視聴数や視聴時間を高める目的で作成しているため、認知拡大の効果は期待できます。

そのため、TikTok Spark Adsで直接コンバージョン獲得につなげるというよりは、認知というマーケティング要素に特化し、他の動画や広告と合わせ展開していくと効果的です。

まとめ

TikTok Spark Adsは、一般ユーザーやインフルエンサーによるオーガニック動画を広告として活用できる広告手法です。

一から動画制作を行わなくとも展開できるため、話題性の創出や認知拡大につなげる効果が期待できます。

一方で、離脱率やコンバージョン獲得につながりにくい側面もあるため、目的や戦略をふまえ展開することが求められます。

今回紹介した内容も参考に、TikTok Spark Adsを自社のマーケティングに適切に活用し、効果につなげていきましょう。

この記事を書いた人

インフィニティエージェントラボ編集部です。 媒体最新の情報やマーケティングコンテンツを更新中です!

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