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ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いや運用メリットを解説!

更新日:2023年09月08日

ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いや運用メリットを解説!

※この記事は2023年9月8日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

ディスプレイ広告についてなんとなく知っているけど、実は詳しくは分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回はディスプレイ広告を始めてみようと考えている方必見!ディスプレイ広告の基本から活用方法まで分かりやすく解説していきたいと思います。

ディスプレイ広告とは?

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上の広告枠に画像や動画、テキスト形式で表示される広告のことです。

ディスプレイ広告の表示
バナー形式で表示されることが多く、バナー広告とも呼ばれています。

効果検証を行い、成果を最大化させていく「運用型広告」の一つです。
Webサイト上やアプリのニュースフィード上でテキストを含め、ビジュアルで訴求することができるので、ユーザーの興味を惹くことができます。

ディスプレイ広告とリスティング広告との違いはどこ?

ディスプレイ広告と、よく耳にするリスティング広告では、どのような違いがあるのでしょうか。違いとしては主に5つあります。

・広告の表示場所
・アプローチできるターゲット
・広告形式
・リターゲティング
・クリック単価
・クリック率

下記で詳しく解説していきます。

広告の表示場所

リスティング広告はユーザーの検索したキーワードに沿って、GoogleやYahoo!等の検索結果画面に表示されます。

一方、ディスプレイ広告は様々なポータルサイトのトップページやアプリの広告枠に表示されます、そのため、より多くのユーザーに広告を配信することが可能です。リスティング広告とディスプレイ広告の表示場所の違い

アプローチできるターゲット層

広告配信でアプローチできるターゲット層にも大きな違いがあります。
検索広告はユーザーの検索キーワードに連動して表示される広告のため、ニーズが顕在化したユーザーに絞って広告が配信されます。リスティング広告とディスプレイ広告のアプローチできるターゲット層の違い例えば、「脱毛 オススメ」と検索してきたユーザーは、現状コンプレックスや悩みを抱えていて脱毛サロンを探していると推測できます。脱毛サロンを今まさに探しているニーズが明確なユーザーに広告配信をできる検索広告は、高いCVRを期待できます。

一方ディスプレイ広告は、商品やサービスの購入意欲はあるがそれに気づいていない潜在層のユーザーにアプローチができ、より幅広い層へサービスを認知させることが得意です。

リスティング広告について詳しく知りたい方は下記の記事で詳しく解説しているので、是非ご覧ください。

広告の表示形式

リスティング広告とディスプレイ広告とでは広告の表示形式にも違いがあります。

リスティング広告はテキストのみの表示ですが、ディスプレイ広告は主に画像や動画、テキストで視覚に訴える訴求をすることができます。
訴求要素がリスティング広告よりも多く、伝えることの出来る情報が多いことがメリットとしてあるでしょう。

リターゲティング

ディスプレイ広告で出来るターゲティングの強みとして、リターゲティングができることがあります。
リターゲティングとは、一度自社のページに訪れた人に向けて、広告の配信を行うターゲティング方法です。

既に自社の社名やサービスを検索しページに訪れたことがあるので、高いコンバージョン率が期待できます。
リスティング広告は検索されたその時にしか訴求できませんが、ディスプレイ広告は一度だけではなく、訪れてから長い期間後を追って訴求をし続けることが可能です。

クリック単価

クリック単価にもリスティング広告との違いがあると言えます。
業界ごとに様々な傾向があるため一概には言えませんが、リスティング広告に比べてディスプレイ広告は平均クリック単価が低い傾向にあります。

リスティング広告は広告の配信面が検索結果に絞られていることで、競合性が高くクリック単価が高くなってしまいがちですが、ディスプレイ広告は様々な配信面に広告を配信できるためにクリック単価が比較的安価になります。

同じ予算を使用して多くのユーザーに訴求をしたいのであれば、ディスプレイ広告の方が向いているといえるでしょう。

クリック率

クリック率にもリスティング広告との違いがあると言えます。
一概には言えませんが、リスティング広告に比べてディスプレイ広告はクリック率が低い傾向にあります。

リスティング広告のターゲットである、悩みが顕在化しておりキーワードを検索してくるユーザーは、広告をクリックする可能性は高いです。

ですが、ディスプレイ広告のターゲットである、悩みが潜在化しており、自分でも気づいていないユーザーに広告をクリックさせるのは、難しいですよね。

こういったターゲットの違いにより、クリック率にも差が見られます。

リスティング広告のクリック率については下記の記事で解説していますので、是非ご覧ください。

ディスプレイ広告のメリット

ディスプレイ広告のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

・訴求できる情報が豊富
・潜在顧客へのアプローチが可能
・ブランディングが可能
・リターゲティングが可能
下記で詳しく解説していきます。

訴求できる情報が豊富

ディスプレイ広告ではテキストだけでなく、画像や動画等で表現できるメッセージの量や幅がリスティング広告よりも充実しているため、様々な訴求でユーザーにアプローチができます。

リスティング広告ではテキストのみで訴求できるポイントが少ないですが、画像などの視覚で訴求できる点がメリットであると言えます。

潜在顧客へのアプローチが可能

リスティング広告との違いでも解説していましたが、ディスプレイ広告では悩みが潜在化しており、自分でも気づいていない潜在顧客にアプローチすることが可能です。

「特定の商品が欲しい」「特定のサービスを使用したい」という顕在顧客には、リスティング広告が向いていますが、「商品の購入を考えていない」「今すぐにではないが、今後購入予定」「購入の意欲はあるが具体的なイメージがない」という潜在顧客には、ディスプレイ広告が向いています。

ブランディングが可能

ディスプレイ広告はテキストだけでなく、画像や動画で視覚的・聴覚的な印象をユーザーに与えることができるため、ブランディングに適しています。

リターゲティングが可能

こちらもリスティング広告との違いで解説していましたが、ディスプレイ広告の一番の魅力はリターゲティングができる点であるといえるでしょう。

既に自社のサービスや商品に興味や関心を持っているため、購入に対してのモチベーションが高いと言えます。

ディスプレイ広告に向いている商材は?

ディスプレイ広告は、潜在的に悩みを抱えているユーザーに訴求し、「そういえばこんなものが欲しかったな…!」と思い起こさせる効果があります。

商材でいえば、BtoC商材であるコスメや健康食品など、単価の低いものと相性がいいと言われています。

また、不動産や車といった検討期間の長く単価の高い商材にも有効です。
検討期間が長いため、ユーザーに何度か広告を当てることで、単純接触効果を狙うことができます。

一方で向いていない商材としては、「緊急性が高いもの」です。
「トイレの水漏れ」は、今すぐに対応が必要なサービスであるため、ディスプレイ広告よりはリスティング広告の方が向いていると言えます。

ディスプレイ広告の費用

ディスプレイ広告については基本「クリック課金」となります。クリック課金は、ユーザーが広告をクリックすると課金される仕組みです。クリックされなければ費用は発生しません。

予想以上にクリックされてしまった場合どうするの?と思った方がいるかもしれませんが、ディスプレイ広告では1日あたりの費用を設定できるので、キャンペーン予算の上限に達した場合は広告の配信を停止する仕組みになっています。

しかし、設定する予算はあくまで目安の数値であるため、外部要因などでクリックが集中した場合などは設定した予算を超える可能性もあります。

そのため、余裕を持った予算設定をすることをおすすめします。

ディスプレイ広告のデメリット

ディスプレイ広告のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。デメリットも踏まえたうえで運用をすることが大切です。

・検索広告よりも獲得率が低い
・改善点が見えにくい
下記で解説していきます。

リスティング広告よりも獲得率が低い

リスティング広告はユーザーが検索してきたキーワードに対して広告を配信するため、顕在顧客へのアプローチができ、コンバージョンに繋がりやすいです。

一方、ディスプレイ広告は潜在顧客に広告配信をするため、短期的にはコンバージョンに至りづらく、クリック率や獲得単価が期待する数値に達しないことも起こり得るでしょう。

まずはコンバージョンよりも商品やサービスを認知してもらい、想起してもらうことが目的となります。

改善点が見えにくい

ディスプレイ広告は画像や動画などのクリエイティブ要素が大半を占めており、どこが悪く、どの部分を修正したら改善するかが見えにくいことがデメリットであると言えます。

リスティング広告であればキーワードや広告文、ターゲティングなど様々な改善要素がありますが、ディスプレイ広告は細かな調整が難しく、PDCAを回しにくいといえるでしょう。

ディスプレイ広告の種類

ディスプレイ広告のサービスは主にGoogle、Yahoo!の2大アドネットワークが活用されています。

GDN

GDNは、Googleが提携している200万以上のウェブサイトに広告を配信することができ、Web上のユーザーの約90%近くにリーチができると言われています。

主な配信先としては、食べログ教えてgooなどが挙げられます。そのほかにもGoogleのサービスであるYouTubeGmailなどにも広告を配信することが可能です。

YDA

一方のYDA(旧YDN)は、Yahoo!JAPANYahoo!ニュースなど、Yahoo!が運営するサイトを中心に広告を配信することができます。特に、Yahoo!JAPANは、月間で約840億PVを誇る日本最大級のポータルサイトであるため、非常に多くのインプレッションを集めることが可能です。

そのほかにも、Yahoo!知恵袋クックパッドNAVER等の提携サイトにも広告配信されます。

ディスプレイ広告を成功へ導くポイント

ディスプレイ広告を成功させるためのポイントを解説していきます。

広告の目的を明確に!

ディスプレイ広告は、配信する目的を明確にする必要があります。

特にディスプレイは幅広いユーザーにアプローチが可能なため、ブランディング、コンバージョン、サイト誘導等のようにターゲットを細かく分ける必要があります。

これらの目的によっては効果的なクリエイティブも変わってくるので、目的を明確にし、ターゲットごとにKPIを分け目的を明確にした上で広告運用をすることが重要です。

インパクトのあるクリエイティブを!

ディスプレイ広告はバナー広告とも言われているということもあり、ユーザーの目に留まり、思わずクリックしたくなるようなインパクトのあるクリエイティブを用意することが重要です。

広告運用と合わせて、PDCAを回し効果検証をしていくことが成功のポイントとなります。

効果の高いプレースメント(配信面)に絞る

コンバージョン獲得ができている効果の高い配信面に集中させ、効果の効果の低い配信先を除外していくことも重要です。
除外すべきプレースメントの基準としては下記の3つが挙げられます。

・コンバージョンに繋がらない
・自社のビジネスとの関連性が低い
・自社のブランドイメージに合わない

ディスプレイ広告を配信するときの注意点

ディスプレイ広告を配信するときの注意点として、どの媒体に広告を配信するかコントロールしにくいという点があります。
場合によっては自社のバナーがアダルトコンテンツを扱うメディアに配信されてしまうことも考えられます。

ブランドの価値を毀損してしまう可能性もあるため、意図しないメディアへの配信は「プレースメントの除外」設定で配信されないようにしましょう。

また、不正なプログラムを利用しクリックやインプレッションを発生させ、特定の広告主に損害を与える「アドフラウド」というものが存在しています。
Google社やYahoo!社でも対策を行っていますが、ディスプレイ広告を配信するうえでは覚えておきたい点です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ディスプレイ広告について理解できましたか?

ディスプレイ広告はPDCAを回してくことが難しい運用型広告媒体ですが、ターゲットの選定やクリエイティブを作りこむことで成果を出すことができます。

今回の記事がディスプレイ広告の運用の際に参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

「挑戦できる環境」であることを理由に入社を決意。ハマると集めてしまう収集癖があります。特技は服をたたむこと!元広告運用を行っていた経験を活かしながらIAラボの編集長を務めています。

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