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今アツい!Facebookブロード配信って何者?【IA事例付き】

更新日:2022年09月01日

今アツい!Facebookブロード配信って何者?【IA事例付き】

※この記事は2022年9月1日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

最近Facebook広告で「ブロード配信」というものをよく耳にしませんか?
iOS14.5のアップデートによりユーザーの行動の取得に制限がかかったことでリターゲティングや興味関心ターゲティングの精度に影響が出ていると言われていたり、そもそもFacebook広告で使用できる興味関心ターゲティングのカテゴリーの種類が少なくなったり、、、、

そんな中でFacebook側で推奨されているのが「ブロード配信」です。
「ノンターゲティング配信」とも呼ばれています。

本記事では、媒体でも推奨されている「ブロード配信」はどんなものなのか、果たして本当に実績はでるのか、ブロード配信のポイントまで解き明かしていきます

1.ブロード配信ってなに?

そもそもブロード配信とはどのようなものなのでしょうか。
簡単に下記で説明します。

1-1.ブロード配信の特徴

ブロード配信の特徴としては、「性別」「年齢」「地域」の3要素のみターゲティングを指定して配信をする手法のことです。
今まで成果を出すために必須であったリマーケティングのためのリストや類似オーディエンス、興味関心などのカテゴリーをまったく設定しないのが特徴と言えます。

ターゲットを細かく指定しないので、大多数のユーザーに配信をすることになります
そんなに大多数のユーザーに配信をして大丈夫なのか?と思う方もいるかもしれませんが、これこそがブロード配信の強みでもあるのです。その強みは何なのか、下記のメリットで見ていきましょう。

1-2.ブロード配信のメリット

メリット①リーチが広い
従来のように「特定の興味関心」であったり「類似ユーザー」のような狭いカテゴリーで区切らずに配信をするため、今まで配信をしていなかったターゲット層にもリーチすることができます。ユーザーには様々なニーズがあるため、我々だけでは考えられなかったユーザーからCVが起きることもあり、新たな獲得ユーザー層の発見にもなります

メリット②CPC(クリック単価)が低い傾向にある
リターゲティング配信をしたことがある方は想像しやすいかと思うのですが、限られたユーザ―を指定し広告を配信をするとCPMが高くなり、クリック単価も高くなる傾向にあります。
ブロード配信は指定しているのが「性別」「年齢」「地域」の3要素になり、あまりターゲットを絞っていないため、CPMが低くなり、クリック単価も低くなる傾向があります。

1-3.ブロード配信のデメリット

メリットがある半面、デメリットもあります。デメリットもしっかりと理解してからブロード配信の使用を検討しましょう。

デメリット①CTR(クリック率)が低い
ターゲットを絞らず大多数のターゲットに配信をし、確度の高いユーザーに的を当てているわけではないため、クリック率が低い傾向にあります
。特にFacebook広告はインプレッション課金であり、クリック率が低くなるとクリック単価が高騰するため、注意が必要です。
バナーでの訴求を工夫することでクリック率の低下を最小限に抑えるように心がけましょう。

デメリット②CVR(獲得率)が低い
クリック単価が下がるのと同様にリターゲティング配信や、興味関心ターゲティングのように、確度の高いであろうユーザーに絞って配信をしているわけではないため、獲得率が低い傾向にあります
クリック単価が低い傾向があるぶん、獲得率が低くても安価な獲得単価に収まるケースがあるため、メリットの方が大きいと感じる方もいるでしょう。

2.ブロード配信の成功事例

ブロード配信の特徴やメリットを理解したうえで、弊社で成功したブロード配信の成功事例を紹介します。

2-1.事例の紹介

過去にインタレストリターゲティング配信やをしていたものの、クリック単価が高いことで獲得単価が高騰しているアカウントがありました。そこで、ブロード配信を実装した結果が下記です。

クリック率、獲得率共に低いものの、クリック単価が低いため最終的な獲得単価は他のターゲティングよりも安価に着地しています。

2-2.改善要因として考えられることは?

 

調査でわかったこととしては、今までターゲティングでセグメントを切っていたあまり、他の理由で獲得の見込みのあるユーザーへ配信ができていなかった可能性がありました

例えば、「洗濯機」一つとっても、ユーザーごとになぜ欲しいか理由は異なります
興味関心で指定できるカテゴリーはただ「洗濯機が欲しいユーザー」であり、ほかにも「引っ越しをするため新しい洗濯機の購入を検討しているユーザー」や「洗濯機の騒音が気になっており新しい洗濯機の購入を検討しているユーザー」など購入を検討している「理由」は様々になります。

ブロード配信にすることでただ「洗濯機が欲しいユーザー」だけでなく、様々な理由から洗濯機の購入を検討しているユーザーに配信をすることができるようになったのです。

3.ブロード配信を行う上でのポイント

今まで配信することがなかったターゲットにもリーチが可能なブロード配信。
このブロード配信を有効に活用するために、ポイントとして重要な要素を簡単にご紹介します。

3-1.誰でもターゲットになりうる『to C商材』

ます、商材についてです。成果が出やすいのは誰でもターゲットとなる可能性の高いto C商材との相性が良いでしょう
ブロード配信では大多数に配信をするため、例えば生活用品であったり、PCなど誰でも買う可能性が高いものであることが望ましいです。
ターゲットを広くとるため、Facebook広告の特徴である機械学習が進みやすいというのも利点になります。

3-2.バナーでセグメントをしっかりと切る

大多数のターゲットに広告を当てるため、しっかりとターゲット層をバナーに明示しセグメントを切ることが重要となります
バナーでセグメントを切ることによって獲得見込みの高いユーザーからクリックされやすく、またCVに至る可能性も高くなります。

3-3.「性別」「年齢」「地域」の3要素以外のターゲティングで絞りこまない

はじめはこの3つのみを絞るだけでいいの?と思ってしまいますが、その他のターゲティングや配信先などは設定しないようにしましょう。
途中で設定を変更したり絞り込みをしてしまうと、最適なターゲットに配信されるように進んでいた機械学習が止まってしまいます

はじめは獲得に至らなかったり、獲得単価の高騰が見られる可能性がありますが、3~7日は設定を変えずに様子を見るようにしましょう。

 

4.終わりに

いかがでしたでしょうか。

今回は最近実装アカウントの多いブロード配信についての解説と改善事例をご紹介しました。
ブロード配信を検討している方はこの事例を参考に、注意点を踏まえて是非実装してみてください。

この記事を書いた人

「挑戦できる環境」であることを理由に入社を決意。ハマると集めてしまう収集癖があります。特技は服をたたむこと!元広告運用を行っていた経験を活かしながらIAラボの編集長を務めています。

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