
キーワードアドバイスツールは複数存在しますが、Yahoo!でもツールの提供をしていることをご存知ですか? ※2023年5月31日に提供を終了しました。
参照:https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044963?language=ja
Yahoo!広告でかつて提供されていた「キーワードアドバイスツール」は2023年5月31日をもって提供終了となりましたが、これによりYahoo!広告の運用者は新たなキーワードを見つける際に、他の方法を活用する必要があります。
本記事では、Yahoo!の代替機能や他のキーワード調査ツールと比較しながら、最適なキーワード選定の方法をご紹介します。
SEO対策やリスティング広告の出稿を考えている人はぜひ最後までお読みください。
また、他のキーワードツールを一通り使ってみた方にも最後まで読んでみることをおすすめします。
1. Yahoo!キーワードアドバイスツールとは
1-1. Yahoo!のキーワードアドバイスツールの概要
1-2. Yahoo!のキーワードアドバイスツールで可能なこと
2.Yahoo!キーワードアドバイスツールでデータを抽出した後の活用方法
2-1. 関連キーワードでコンテンツ作成を行う|SEO対策
2-2. 大体の広告費を算出する|リスティング広告
2-3. 入札強化をするべきキーワードを決定する|リスティング広告
3.Yahoo!キーワードアドバイスツールを使う際の注意点
3-1. 必ず広告を掲載できるわけではない
3-2. 推定値は参考程度に留める
4.Yahoo!キーワードアドバイスツール以外のおすすめツール
4-1. Ubersuggest
4-2. Googleトレンド
4-3. Googleキーワードプランナー
4-4. サクラサクラボ キーワード選定ツール
4-5. Aramakijake.jp
5.Yahoo!キーワードアドバイスツールを利用する際に覚えておくべき用語
5-1. 推定データ関連
5-2. 検索ボリューム
5-3. サジェストキーワード
5-4. 共起語
6. まとめ
Yahoo!キーワードアドバイスツールを使用すれば、今まで他のツールでは獲得できなかった情報もマーケティングで活用できるでしょう。
1. Yahoo!キーワードアドバイスツールとは
まずは基本情報について解説します。
Yahoo!キーワードアドバイスツールの概要や可能なことについて具体的に見ていきましょう。
1-1. Yahoo!のキーワードアドバイスツールの概要
Yahoo!キーワードアドバイスツールは、その名の通りキーワード選定を円滑に進めるためにYahoo!が提供しているツールのことです。
CPCやクリック率などの推定データを算出してくれます。
キーワード選定は、SEO対策やリスティング広告を出稿する際に重要な要素です。
選定を誤ると想定した結果が出ず、労力や費用だけが嵩んでしまうでしょう。
キーワードアドバイスツールは、Yahoo!広告のアカウントがあればアクセスできるため、キーワード選定を1から自分で実行するのが不安な方には特に活用がおすすめです。
1-2. Yahoo!のキーワードアドバイスツールで可能なこと
Yahoo!のキーワードツールでは、推定データを計算してくれたり、関連キーワードを提示してくれたりします。
新しいキーワードの策定や外すべきキーワードを見つける際にも有用で、属性別の検索割合などの情報も得られることが大きなメリットです。
キーワード選定において重要な指標や関連情報をまとめて閲覧できるため、SEO対策やリスティング広告の出稿では有用でしょう。
2. Yahoo!キーワードアドバイスツールでデータを抽出した後の活用方法
Yahoo!キーワードアドバイスツールでデータを抽出した後の活用方法は以下の3つです。
• 大体の広告費を算出する|リスティング広告
• 入札強化をするべきキーワードを決定する|リスティング広告
3つの具体的な活用方法について見ていきましょう。
2-1. 関連キーワードでコンテンツ作成を行う|SEO対策
Yahoo!のキーワードアドバイスツールでは、関連キーワードを抽出できます。
ユーザーが求めている情報に関する記事を追加で作成する際は、関連キーワードを元にすると効率的です。
読者にとって有益なコンテンツを作成すれば、SEO対策に繋げられます。
コンテンツを追加で作成したら、内部リンクで記事同士を繋ぐとより利便性の高いサイトの構築ができ、Googleからの評価も高まるでしょう。
2-2. 大体の広告費を算出する|リスティング広告
Yahoo!キーワードアドバイスツールでは、推定CPC(1クリックあたりにかかる料金)も算出可能です。
取り出したデータからおおよその費用が算出できるので、広告を出稿する際の費用感が分かります。
リスティング広告を活用する際は、事前にかかる費用を算出して適切なキーワードを選択することが大切です。
2-3. 入札強化をするべきキーワードを決定する|リスティング広告
キーワードアドバイスツールを活用すると、クリック数が高いビッグキーキーワードやスモールキーワードの情報から入札の強化をするべきキーワードを決められます。
ボリューム数が多いビッグキーワードを狙えば流入が増える可能性は高いですが、その分競合も多いです。
競合が多くなればなるほどクリック単価は上昇する確率が高いため、費用面で余裕がない場合は避けたほうが良いでしょう。
効率を重要視するのであればスモールキーワードの入札を強化することをおすすめします。
3. Yahoo!キーワードアドバイスツールを使う際の注意点
Yahoo!キーワードアドバイスツールを使う際の注意点は以下の2つです。
• 推定値は参考程度に留める
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
3-1. 必ず広告を掲載できるわけではない
調べたキーワードは、結果が出ても必ず広告を掲載できるわけではありません。
ガイドラインに違反しているワードだと掲載はできないので注意しましょう。
業者やサービスの種類によっても掲載基準が異なるため、Yahoo!でリスティング広告を活用したい場合は事前に確認しておいてください。
参照:広告掲載基準:もくじ|Yahoo!JAPAN広告
3-2. 推定値は参考程度に留める
算出されるデータはあくまで推定の値なので、全て鵜呑みにするのは避けた方が良いです。
配信した際の結果は競合や自社が配信しているLP、広告文などの影響も反映されます。
あくまでも、キーワードアドバイスツールで得た情報は、傾向を理解するための参考として使いましょう。
4. Yahoo!キーワードアドバイスツール以外のおすすめツール
Yaoo!キーワードアドバイスツール以外でおすすめのツールは以下の5つです。
• Googleトレンド
• Googleキーワードプランナー
• サクラサクラボ キーワード選定ツール
• Aramakijake.jp
5つのツールについても把握しておき、気になるものがあれば一度使用してみましょう。
4-1. Ubersuggest
Ubersuggestは、基本無料で使えるSEO分析ツールのひとつです。
サジェスト抽出やSEO難易度も表示してくれるため、キーワード選定ではかなり有用なツールになります。
ただし、無料プランでは1日に3回までしかキーワードの情報を調べられないことが難点です。
24時間経つと再度制限が解除されて使用可能になります。
参照:キーワード選定ツール|Ubersuggest
4-2. Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードの検索ボリューム傾向や検索のトレンドをランキング形式で確認できるツールです。
直近で急上昇しているワードも調べられます。
世の中の流れによって変化するキーワードの動きを知るのに便利であるため、メディアを運営する際や広告を出稿するときには活用してみましょう。
参照:世界中の検索トレンドをチェックしましょう|Google Trends
4-3. Googleキーワードプランナー
GoogleキーワードプランナーはGoogleが提供しているツールであり、信用度の高さから多くの人に活用されています。
キーワードの検索ボリュームや関連キーワードについて無料で調べることが可能です。
ただし、Google広告ユーザーではない状態だと大まかな数値しか表示されない点には注意しましょう。
一定以上の広告費をかけると細かい情報も閲覧される仕組みになっているので、Google広告を積極的に使う人には特におすすめです。
参照:キーワードプランナー|Google広告
4-4. サクラサクラボ キーワード選定ツール
サクラサクラボのキーワード選定ツールは、複数のキーワードを同時に抽出したり、サーチコンソールと連携してデータを比較することも可能なツールです。
サジェストの取得も一箇所で完結できるので、コンテンツマーケティングを行いたい人にとっては便利なツールのひとつだといえるでしょう。
SEOに関するブログや資料も提供しているので、合わせて活用すれば知見を深めながらマーケティングを行えます。
参照:SEO無料ツールの決定版サクラサクラボSEOツール|SEO研究所サクラサクラボ
4-5. Aramakijake.jp
Aramakijake.jpは、検索ボリュームの予測値などを無料で検索可能なツールです。
シンプルな画面で誰でも使いやすいことが特徴で、1日の使用制限などもありません。
ただし、一度に複数の情報を獲得できないので、他のツールと併用して使うことをおすすめします。
参照:検索数、順位ごとのアクセス数を予測するツールキーワード検索数チェックツール |aramakijake.jp
5. Yahoo!キーワードアドバイスツールを利用する際に覚えておくべき用語
Yahoo!キーワードアドバイスツールを利用するときは、推定データに関連した用語と、以下3つの言葉を覚えておきましょう。
• サジェストキーワード
• 共起語
それぞれの用語について詳しく紹介します。
5-1. 推定データ関連
Yahoo!キーワードアドバイスツールで表示される推定データには以下のようなものがあります。
キーワード | 指定した条件で抽出されたキーワード候補(最大100行)が表示されます。 |
推定CPC | 入力した希望入札価格から予測されるキーワードの1クリックあたりの平均クリック単価が表示されます。 |
推定クリック率(%) | 推定クリック率(%)=推定クリック数 ÷ 推定インプレッション数 |
推定インプレッション数 | 入力した希望入札価格から、推定対象期間内に発生が予測される広告の表示回数です。 |
推定クリック数 | 入力した希望入札価格から、推定対象期間内に発生が予測される広告のクリック数です。 |
推定コスト | 入力した希望入札価格から、推定対象期間内にかかると予測されるクリック料金の合計です。 |
キーワードアドバイスツールを活用する際は、上記6つの用語について理解を深めておくことが大切です。
引用元:キーワードアドバイスツールの抽出結果の見方|Yahoo!JAPAN広告
5-2. 検索ボリューム
検索ボリュームは検索されている回数を示す数値のことです。
検索ボリュームが大きいほど多くの人が検索しているため、高いアクセス数が見込めます。
なお、キーワードごとのボリュームの値は以下の通りです。
ビッグキーワード | 1万以上 |
ミドルキーワード | 1千~1万程度 |
スモールキーワード | 1千未満 |
ビッグキーワードだけ狙っても競合が多く、思った結果が得られない可能性が高いため、ミドルキーワードやスモールキーワードも検討することをおすすめします。
5-3. サジェストキーワード
サジェストキーワードは、検索窓にキーワードを入れると自動で表示される候補のことです。
ユーザーの検索傾向や関連性に基づいて表示されるため、広告やSEO対策では参考にすることが大切になります。
候補に出てきたキーワードも合わせて記事に入れると、網羅性によってGoogleからの評価も高くなりやすくなるでしょう。
5-4. 共起語
共起語は特定のキーワードと一緒に使用されているワードのことで、SEO対策では重要とされています。
ただし、共起語を記事内に多く入れても、直接的にSEOに影響することはほとんどありません。
共起語を多数含めると、記事のクオリティを上げることができるのでコンテンツの充実度を上昇させるという面においては効果があります。
特に、知識がない領域の記事を執筆する際、共起語のデータを用いれば、他のメディアでどんな情報が記載されているか判断することが可能です。
6. まとめ
いかがでしたか?
Yahoo!のキーワードアドバイスツールは、キーワードの検索ボリュームや関連語を抽出する際に便利となっておりましたが、現在は提供終了しているツールです。
何かお困りごとがありましたら、いつでもご相談ください!