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【2023年最新】SGEって何?SEOとの違いや影響、導入方法を解説!

更新日:2023年09月07日

【2023年最新】SGEって何?SEOとの違いや影響、導入方法を解説!

2023年5月に、Googleから新しい機能であるSGEについて発表がされました。

AIによる質問への回答が可能で、今後SEOなど既存の概念や検索エンジンへの影響が予想されています。

この記事では「SGEって具体的にどのような物なの?」「SEOにどういった影響がある?」と疑問を抱いている方に向けて、SGEの機能などを解説していきます。

2023年の8月30日からは日本でも実装が試験版で可能になり、現在多くの注目を浴びています。

マーケティングを担当している方など、これからの対策について、実装方法についても知りたい方もぜひ参考にしてください。

1.SGEとは

まず、SGEについて以下の項目を解説していきます。

・SGEの機能
・なぜSGEを導入したのか
・SEOとの違い

SGEについての概要を確認していきましょう。

1−1.SGEの機能

SGEは「Search Generative Experience」の略称で、ユーザーの質問に対して自動生成AIを用いて解答を行う機能です。

これまで対応が難しかった長文の回答内容や、おすすめの動画をプラウザで表示できます。

会話形式で新しい質問を行うことも可能なので、自然に最適な解答を導き出せる点がメリットの1つです。

たとえば、「Web広告」で検索をかけた場合、上記のような回答を得ることができます。
ただし、全ての検索クエリに対して生成AIの回答が得られるわけではありません。

また、広告に関しては、別枠で引き続き表示されます。

1−2.なぜSGEを導入したのか

GoogleがSGEを導入したのは、AIの導入が世間で進んでいることや、ユーザビリティの向上が目的でしょう。

今までもGoogleの検索エンジンを活用して疑問を解決する流れは日常的に行われていました。

しかし、検索方法にある程度慣れているユーザーでない場合、想定した解答を得られないケースも多々あります。

SGEは、質問をしながら徐々に回答の質を上げていけるメリットがあるため、検索エンジンを使いこなせていない人でも疑問点をその場で解決することが可能です。

1−3.SEOとの違い

SEOは、Googleの検索結果を上位に上げるための施策を指した用語です。

SGEは機能を指しているため根本的に意味が異なります。

また、SEOの対象となるWebサイトはそれぞれの運営者によって生成されたコンテンツであり、独自の見解や経験が含まれています。

SGEはAIによって学習された内容が出力されるため、独自性が低い点が特徴です。

1−4.Bardとの違いは?

Bardとは、Googleが提供しているチャットボット型のAIですが、しばしばSGEと混同されることがあります。

「GoogleのAIによる回答」という点は共通していますが、Bardは検索エンジンから独立している機能であるのに対して、

SGEは検索エンジンに組みこまれている機能であるという点に違いがあります。

2.SGEの導入でSEOへの影響として考えられること

SGEが導入されたことで考えられるSEOへの影響は以下の3つです。

・トラフィックが減少する
・E-A-Tの重要性が増す
・クエリタイプごとの対策が必要になる

それぞれ解説していきます。

2−1.トラフィックが減少する

SGEによって生成されるAIの回答は、オーガニック検索の上に表示されます。

十分な回答を得られたユーザーは下のリンクをクリックすることがなくなるため、Webサイトへのトラフィックが減少する可能性があるでしょう。

今後は、SEO以外の手法も検討を重ね、トラフィックの減少を補う必要がありそうです。

2−2.E-E-A-Tの重要性が増す

E-E-A-Tは、Googleによって定められた「良いコンテンツとは何か」を表した用語です。

以下の言葉からそれぞれの頭文字を取っています。

・​​Experience(経験)
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)

AIによる情報は日々精度が進化していますが、ユーザーはより信頼性・独自性の高いコンテンツを求めています。

執筆者の経験・思考が含まれるコラムやインタビューなど、AIの回答よりも付加価値の高い情報を提示できれば、Webサイトへの流入が見込めるでしょう。

2−3.クエリタイプごとの対策が必要になる

SGEによる影響は、以下のようなクエリタイプによっても異なります。

・Knowクエリ
・Goクエリ
・Doクエリ
・Buyクエリ

例えば、数学の答えやITに関連した用語の意味など、答えが決まっている事柄はAIによる回答でも十分です。

しかし、旅行先でおすすめのホテルや家電製品など、状況によってニーズが変わるクエリは独自のコンテンツを参考にすることが多いでしょう。

今後は、クエリタイプによって流入が見込めるのか判断し、対策をしていくことが大切です。

3.SGEの導入方法

SGEを利用するには、以下の手順を踏む必要があります。

  1. Search Labsで順番待ちリストに追加
  2. Googleにてフラスコのマークが追加される

3−1.Search Labsで順番待ちリストに追加

まず、Search Labsの公式サイトにアクセスします。

アクセスしたら、「ログインして続行」をクリックします。

画像引用:Search Labs

ログイン後、SGEを有効にします。

画像引用:Search Labs

利用規約に同意される場合は「同意する」をクリックします。

画像引用:Search Labs

設定は以上で終了です。

3−2.Googleにてフラスコのマークが追加される

申請が完了したら、数日後にメールが届きます。

その後はGoogleの画面の右上にフラスコのマークが追加されるので、クリックして利用を開始していきましょう。

引用:How to Join Waitlist and Use Generative AI on Google Search (SGE)|TechWiser

4.SGEの活用例

SGEには、以下3つのような活用例があります。

・商品検索
・大まかな情報収集
・特定のシーンにおける質問

ユーザーがどのように利用するのか理解を深めておきましょう。

4−1.商品検索

欲しい商品について検索する際、条件を絞って質問することで、おすすめの品を紹介してくれます。

画像や値段などまとめて調べることが可能なので、SGEは購買クエリでも重宝されるでしょう。

ただし、実際に使用した後の細かいレビューや分析などをまとめて知ることは難しいため、比較サイトも活用されると予想されます。

4−2.大まかな情報収集

SGEは、大まかな情報収集を行うときにも活用できます。

Webサイトで専門的な情報がまとめられているものの、キーワードがいまいち思い出せなかったり、広い情報を知りたい場合はAIに質問することで最適な回答を得ることが可能です。

質問を重ねることで回答の精度を向上させていくこともできるため、学習のきっかけとして利用されることも考えられます。

4−3.特定のシーンにおける質問

SGEは、数学の答えや用語の意味など、特定のシーンで利用する際にも有用です。

「服からシミを取る方法」「エアコンで暖房が機能しない理由」など、緊急性が高い質問でも迅速に回答してくれるため、ユーザーにとっては手間を省けるメリットがあります。

最適な情報は当事者の状況によっても変わりますが、今後さらにAIの精度が高まっていくことが期待されるため、最適なコンテンツの提示が問題なく行われるようになるでしょう。

5.SGE対策には何がある?

SGEの導入が国内でも進めば、ユーザーは情報収集をAIに任せるようになる可能性が高いです。

従来のSEOだけではWebサイトへの流入が見込みづらくなってしまうため、他の手法も取り入れましょう。

SNSマーケティングやメールマーケティングなど、オンラインのものや、セミナーの開催などオフラインの方法も併せて検討することがおすすめです。

6.まとめ

いかがでしたか?

SGEは、Googleが公表した新たな機能で、AIによる質問への回答が実現されます。

画像を合わせて表示させることも可能なため、情報収集だけでなくショッピングでも広く利用されるでしょう。

今後ユーザーの検索行動に変化を与えることが予想されるため、事前に対策方法など理解しておくことが大切です。

クエリごとの施策強化や他の手法の検討など、先読みして実行することをおすすめします。

この記事を書いた人

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