リワード広告は成果報酬型の広告の一種で、ゲームやマンガアプリなどで配信されます。
アプリ内で再生されることで、広告主と再生されたユーザー両方にメリットが発生することが特徴ですが、具体的なメリットなどについて知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リワード広告の概要やメリットなどを解説していきます。
利用する際のポイントについても合わせて解説するので、どのような広告なのか知りたい方はぜひ参考にしてください。
1.リワード広告とは
1-1.リワード広告の概要
1-2.リワード広告の仕組み
1-3.アフェリエイト広告との違い
2.リワード広告のメリット
2-1.広告の視聴率が高い
2-2.商品やアプリの認知度・利用率向上につながる
2-3.課金の利点を伝えられる
3.リワード広告のデメリット
3-1.アクティブユーザーの獲得がしづらい
3-2.動画の準備でコストが必要になる
3-3.アプリの評価が下がる可能性がある
4.リワード広告を配信可能なアドネットワーク
4-1.Google AdMob
4-2.LINE広告ネットワーク
4-3.Meta Audience Network
5.リワード広告を利用する際のポイント
5-1.報酬の内容を工夫する
5-2.効果的な配置を意識する
5-3.ターゲットにマッチした広告デザインにする
6.まとめ
1.リワード広告とは
リワード広告について以下の内容を解説していきます。
・リワード広告の仕組み
・アフィリエイト広告との違い
基本的な内容について理解を深めていきましょう。
1−1.リワード広告の概要
リワード広告は、ユーザーが特定の条件を満たすことで報酬が支払われる広告です。
特定の条件としては、動画広告の閲覧やアプリのダウンロード、体験プレイなどが挙げられます。
また与えられる報酬のなかには、ゲームプレイ用のライフ回復や漫画アプリのポイントなどがあります。
リワード広告を配信することで広告主はアプリの利用者増加や認知度向上などが期待でき、ユーザーは便利なアイテムや追加機能を入手できます。
1−2.リワード広告の仕組み
リワード広告を配信する場合、アドネットワークを利用する必要があります。
アドネットワークはさまざまなアプリに対して広告を配信できるサービスです。
アドネットワークを通して配信された広告が再生されることで、媒体からユーザーへさまざまな報酬が付与されます。
そして広告主によってアドネットワークへ広告費が支払われ、成果報酬が媒体へ与えられるという仕組みです。
1−3.アフィリエイト広告との違い
アフィリエイト広告は、Webサイトなどで商品を紹介し、会員登録や購入など特定の条件を満たされた場合に報酬が支払われる広告です。
リワード広告は同様に成果報酬型の広告であるため、大きな枠でいえばアフィリエイト広告の一種といえます。
主な違いはユーザーにも報酬が付与されるかどうかです。
リワード広告では、アプリで利用できるポイントなど事前に設定された報酬がユーザーに与えられます。
2.リワード広告のメリット
リワード広告には以下のようなメリットがあります。
・商品やアプリの認知度・利用率向上につながる
・課金の利点を伝えられる
それぞれ内容を確認していきましょう。
2−1.広告の視聴率が高い
リワード広告は、条件を満たすことでさまざまな報酬を得られるため、視聴率が高いことが大きなメリットです。
最後まで広告を見てもらえる可能性が高いことから、自社サービスや商品の宣伝に効果を発揮するでしょう。
近年では多数のWeb広告が配信されているため、広告に対しての嫌悪感が強いユーザーも多く、すぐにスキップされてしまうことがあります。
リワード広告は特に視聴率が高いため、商品に興味を持ってもらいやすいです。
2−2.商品やアプリの認知度・利用率向上につながる
商品やアプリの認知度・利用率向上につながりやすいこともリワード広告のメリットです。
リワード広告のなかには、アプリのダウンロードや体験プレイを促すものも存在します。
また、広告によっては「ダウンロードしたアプリで特定のレベルまで遊ぶこと」を条件にしているケースもあります。
実際に手に取ってもらうことでアプリの良さを知ってもらえるため、利用率の向上につながりやすくなるでしょう。
2−3.課金の利点を伝えられる
リワード広告を通して得た報酬は、アプリ内で漫画やゲームプレイに利用可能です。
課金と同じ恩恵を受けられるため、お金をかけることでどのようなメリットを得られるのか改めて把握できます。
課金のメリットを伝えると同時にハードルを下げられるので、開発したアプリで課金率をアップしたい方にも導入がおすすめです。
3.リワード広告のデメリット
リワード広告には、以下のようなデメリットも存在します。
・動画の準備でコストが必要になる
・アプリの評価が下がる可能性がある
メリットと合わせて上記もチェックしていきましょう。
3−1.アクティブユーザーの獲得がしづらい
アプリのユーザー増加を目指すためにリワード広告を多く配信する場合、報酬を目的としたダウンロードが増えていきます。
報酬を獲得済みのユーザーはアプリから離れてしまう可能性が高いため、アクティブユーザーが増えづらい点に注意が必要です。
アクティブユーザーを増やすためには、ユーザーファーストを心がけてアプリの操作性や内容などにも注力することが大切です。
3−2.動画の準備でコストが必要になる
動画のリワード広告を配信する場合、コンテンツ制作に一定のコストが必要です。
素材の用意や編集などで専門的な知識・技術が求められるため、人材がいないのであれば一から学習するか人材の確保をしましょう。
他の広告と差別化を図るためにも、目的を事前に設定し、クオリティの高い動画に仕上げることが重要です。
3−3.アプリの評価が下がる可能性がある
リワード広告を複数配信することでユーザーが何度も目にするため、認知度は向上します。
しかし、あまりにも配信回数が多すぎると、飽きや鬱陶しさからアプリへの評価が下がる可能性もあります。
報酬を得られるメリットはありますが、同じ広告を何度も見たいというユーザーは少ないため配信回数にも注意を払いましょう。
4.リワード広告を配信可能なアドネットワーク
リワード広告を配信可能なアドネットワークには以下のようなサービスがあります。
・LINE広告ネットワーク
・Facebook Audience Network
それぞれどのようなサービスなのか確認していきましょう。
4−1.Google AdMob
Google AdMobは、Gooleが提供しているアドネットワークで、アプリの収益拡大やエクスペリエンスの向上などをサポートしてくれます。
世界各地の100以上あるネットワークのなかから、特に成果が出やすいネットワークを選択でき、デベロッパーにとっては収益性が高いことが魅力です。
大手企業のGoogleが提供していることもあり、安心して活用できます。
4−2.LINE広告ネットワーク
LINE広告ネットワークでは、LINEのネットワークを活用してリワード広告を配信可能です。
国内において生活インフラとして活用されているLINEには、膨大なオーディエンスデータが蓄積されています。
精度の高いターゲティングを活用できるため、想定したユーザー層に対して効果的な広告配信を実現できるでしょう。
4−3.Meta Audience Network
Meta Audience Networkは、Metaのネットワーク内でリワード広告の配信を行えます。
数千のクオリティが高いWebサイトやアプリに配信を実施できるので、エンゲージメントの向上が期待できます。
公式サイトでは「成果につながるゲーム内広告戦略」などの情報も記載されているので、合わせて確認することがおすすめです。
5.リワード広告を利用する際のポイント
リワード広告を利用する際のポイントは以下の通りです。
・効果的な配置を意識する
・ターゲットにマッチした広告デザインにする
それぞれ内容を解説していきます。
5−1.報酬の内容を工夫する
リワード広告を配信する際は、どのような報酬を付与するのか工夫することが大切です。
与える報酬は掲載するアプリによっても異なるため、ユーザーのニーズも含めて設定しましょう。
なかにはユーザーが報酬を選べる形式もあるため、こだわりがない場合は積極的に活用してみることがおすすめです。
5−2.効果的な配置を意識する
リワード広告を活用する際は、広告の導線も意識しましょう。
例えばユーザーが最初に訪問する画面や、アプリ内のポイントを使い切った場面など、ユーザーが注目しやすい場所に設置することが大切です。
アプリ内で配信された場所によって認知度への影響やクリック率が変わるので、チェックすることをおすすめします。
5−3.ターゲットにマッチした広告デザインにする
リワード広告に関わらず、Web広告を配信する際はデザインに注力することが大切です。
ただインパクトがあるデザインを使用するのではなく、ターゲット層の性別やブランドイメージなども考慮しましょう。
動画広告では、商品についてただ情報を網羅するよりもストーリー性のある内容を意識することが大切です。
客観的にどのような広告なら興味を持ってもらえるのか考えて制作を行いましょう。
6.まとめ
いかがでしたか?
リワード広告は、アプリ内で報酬が発生する広告のことで、広告主や掲載する媒体、ユーザー全てにメリットがあります。
また、広告の視聴率が高く、自社製品の魅力を余すことなく伝えることが可能です。
体験プレイやアプリのダウンロードといったアクションを条件に設定することもできるので、自社サービスの利用率向上も期待できます。
ただし、コンテンツ制作などでコストがかかるデメリットもあるため、特徴を捉えて導入を進めていきましょう。