リスティング広告運用において、基礎中の基礎と言えるキーワード選定と検索クエリの精査ですが、その際に不可欠なマッチタイプについてみなさんは説明できますか?
マッチタイプについてきちんと理解をしていないと、十分な広告の成果を上げられなくなってしまいます。
ユーザーの検索語句を正しく汲み取り、ユーザーが求めている情報をいかに広告とキーワードの関連性やLPの利便性を高められるかで品質スコアも上がり、広告主のメッセージを必要としているユーザーに届けることができます。
今回は、そんな奥深いキーワードのマッチタイプについてお話します。
1. マッチタイプの種類
マッチタイプの種類には、以下の4つがあります。
- [完全一致]
- ”フレーズ一致”
- +絞り込み部分一致
- 部分一致
また、弊社では部分一致と完全一致を中心に満遍なく設定し、特に完全一致キーワードの登録割合が40%以上となる状態を推奨しています。完全一致と部分一致をバランス良く登録することによって品質スコアが向上し、クリック単価低減に繋がるためです。
- 品質が担保されている弊社アカウントの例
2. マッチタイプの考え方
マッチタイプを適切に選択することで、検索クエリ(または検索語句:ユーザーが実際に検索した語句のこと)に対して意図通りに関連性が高い広告とリンク先に配信することができます。
「化粧品」といった、検索ボリュームが多いビックワードの場合は、1単語/完全一致で登録しましょう。部分一致で登録してしまうと、意図しない検索クエリに反応しすぎて貴重な予算を消化しすぎてしまう可能性が高いためです。
2単語の時はフレーズ一致で効果的に運用しつつ、複合キーワードの発掘をしましょう。表記揺れはありますが同じ語順でのみ広告表示されます。
3単語の時は部分一致である程度拡張させ、予測していなかった検索クエリを発見することで、新たなユーザー発掘に繋がります。
配信を開始し、予算の使用状況を見て「部分一致だと予算を使いすぎてしまっているからマッチタイプを変えたいが、完全一致だと範囲が狭そう…」と思っている場合には、絞り込み部分一致やフレーズ一致を使用しましょう。
3.マッチタイプと広告掲載の関連性
「化粧品 乳液」というキーワードをそれぞれのマッチタイプにて設定した場合、実際どのような場合に広告掲載されるのか、されないのか具体的に見てみましょう。
○:広告掲載あり △:広告掲載の可能性あり(キーワードの類似) ×:広告掲載なし
「化粧品 乳液」でユーザーが検索した場合
[化粧品 乳液]と完全一致で登録している場合、語順も全く一緒なので広告掲載されます。
「乳液 化粧品」でユーザーが検索した場合
登録している語句と語順が違うため、完全一致とフレーズ一致は広告掲載されない可能性高いですが、絞り込み部分一致や部分一致で登録していれば、このユーザーに広告配信できます。
「化粧品 乳液 通販」でユーザーが検索した場合
「通販」は登録していないので完全一致では広告掲載されません。「化粧品 乳液」は同じ語句・語順で含まれているのでフレーズ一致では広告掲載されます。
「コスメ 乳液」でユーザーが検索した場合
「化粧品=コスメ」といった類義語や一部語句の省略にも対応出来るのが部分一致です。完全一致・フレーズ一致・絞り込み部分一致では、語順は一緒であるものの広告掲載がされない可能性があります。
Google、Yahoo!それぞれ以下からも確認ができます!
キーワードの類似パターン ‐ Google広告ヘルプ
「類似パターン」の例 ‐ Yahoo!広告ヘルプ
4.まとめ
今回は、キーワードのマッチタイプについてお話させて頂きました。
「この方法で一度設定すれば問題ない!」というわけではなく、検索クエリからユーザーの心理を読み取り、キーワードのマッチタイプを変更したり、新規のキーワードを追加することでリーチを広げたりすることで、より確度の高いユーザーに配信されるよう調整していきましょう。
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