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リスティング広告を少額で運用していくコツとは?少額で始めることのメリットや成果につなげるコツなどについて解説!

更新日:2023年09月20日

リスティング広告を少額で運用していくコツとは?少額で始めることのメリットや成果につなげるコツなどについて解説!

※この記事は2023年9月20日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

リスティング広告は、少額でも始めることができることから、中小企業を中心に、Web広告の取っ掛かりとして導入・活用するケースが増えています。

ですが、予算が限られている中小企業であれば尚更で、なるべく少額で様子を見たいという企業は少なくありません。

今回は、リスティング広告を少額で運用していくコツについて、メリットや成果を高める方法などとあわせポイントを中心に紹介していきます。 

リスティング広告とは?

そもそもリスティング広告とは、ユーザーがGoogleやYahoo!といった検索エンジンで検索した際に、そのキーワードに応じて表示させる広告手法のことを指します。

検索連動型広告とも呼ばれ、キーワードに応じて検索結果画面の上部や下部に表示させることができるため、比較的顕在層のユーザーに対して訴求することが可能です。

ユーザーは、日々の生活の中で感じる不安や悩み、要望といった事象に対して、その解決策を探すために検索エンジンを活用します。

そのため、GoogleやYahoo!で入力する検索キーワードは、そのままユーザーの求めるニーズともいえます。

このようなニーズを読み取り、検索した際に関連した自社の広告を表示させることで、購入や申し込みといったコンバージョンにもつなげやすくなります。

また、リスティング広告はユーザーが広告をクリックしてはじめて課金対象となる、クリック課金制となります。

検索結果画面で上位に表示させるためには、オークション形式となるため調整が必要ですが、クリック単価はキーワードごとに設定でき、且つ上限設定や開始・終了のタイミングも自由に調整可能なため、少額でも始めやすい特徴があります。 

リスティング広告を少額で始める上での予算感とは?

続いて、リスティング広告を始める上での予算感についても紹介していきます。

主な費用の内訳としては以下となります。

①広告費および広告出稿における準備費用

広告費は、GoogleやYahoo!といったリスティング広告を運営する媒体に支払う出稿費用のことを指します。

予算は少額でも実施可能ですが、金額を増やせばその分だけ広告が表示される可能性も高まります。

また、リスティング広告を実施する際には各検索エンジンからの遷移先を設定しておく必要があります。

自社のホームページでも構いませんが、広告効果を高めるために専用のランディングページ(LP)を設けることも効果的です。

その際には別途ページを制作する工数や費用なども発生するため、こちらも事前に想定しておく必要があります。

②広告代理店に依頼する場合の手数料

リスティング広告は、自社内で運用することも可能ですが、専門的な知識やノウハウが無かったり、管理運用の手間を軽減したい場合には広告代理店などに委託することも有効です。

ただ、その場合には当然ながら手数料が発生します。広告代理店にリスティング広告の依頼を行う場合の手数料は依頼先によって異なりますが、一般的には広告出稿費の20%程度が多くなります。

その他には、毎月固定で決まった金額が発生する場合や、取り決めた成果に応じて発生する成果報酬型のケースも存在します。

また、リスティング広告を運用していくためには初期段階でアカウント開設やキーワード、広告文などの登録などを設定する必要があります。

そのため、初期費用が別途必要になる場合もあるため注意が必要です。

③予算感

リスティング広告は、最低出稿金額は1,000円からと少額からでも出稿することが可能です。

とはいえ、1,000円で訴求できるボリュームは限られてしまうため、ある程度の予算感を持って実施することが重要です。

その際の予算感に関しては、業種業態や訴求先のエリア、キーワード、BtoBかBtoCかなどによって異なります。

このような背景はあるものの、リスティング広告を少額で運用しようと考えた場合、一般的には月30万円程度で実施するケースが多くなります。

これを広告代理店に依頼する場合には、20%の手数料を加味すると36万円程度となります。

広告代理店にとっては少額すぎるリスティング広告の運用は受け付けないケースもあり、最低出稿金額は20万円以上などと制限が設けられている場合もあるため注意が必要です。

リスティング広告を少額で始めるメリット

次に、リスティング広告を少額で始めるメリットについて紹介していきます。

リスティング広告は、少額で実施することでコストを抑えるだけでなく、以下のような効果も期待できます。

①市場傾向や自社との相性などの把握

リスティング広告をはじめ、Web広告は数値やデータをもとにターゲティングできたり、その後の結果を詳細に把握できる点が魅力でもあります。

市場傾向や競合の状況、自社の商材やサービスとの相性を把握する上で、リスティング広告をまず活用することは効果が期待できます。

いきなり大きな予算で広告・プロモーションを実施しても、効果につながらなければ無駄なコストで終わってしまいます。

そのリスクを最小限にするために、テストマーケティングとしてリスティング広告を少額で実施し、傾向を分析すると効果的です。

②クリック数やクリック単価の傾向の把握

クリック課金制のリスティング広告では、クリック数やクリック率、クリック単価などの指標が重要になります。

安いクリック単価で多くのクリック数を稼ぐことができれば、コンバージョン単価も安価にする事が可能です。

目的や目標に対してある程度の見通しが立てられるのであれば、予算を増やした運用につなげることも期待できます。

このような傾向を把握する上で、リスティング広告を少額で始めることは効果的です。

③リスティング以外の広告への展開

また、少額であったとしてもリスティング広告に出稿した実績は、自社のノウハウとして蓄積し、その他マーケティング施策などに活用していくことが可能です。

例えば、クリック率の高い出稿キーワードは、自社に関連したユーザーのニーズとして捉えることができ、そのままSEO対策などに活用することもできます。

反響につながった広告文などは、ホームページ内のキャッチコピーやチラシなどにも展開できます。

このように、リスティング広告の結果は他のマーケティングや広告・プロモーション施策につなげることで、効果を最大化させることも期待できます。 

リスティング広告を少額で始めるデメリット

次に、リスティング広告を少額で始めるデメリットについても紹介していきます。

リスティング広告は、少額では効果を最大化させることが難しい場合も存在するため、以下の要素は注意点として押さえておくと効果的です。

①広告が表示されず、コンバージョンにもつながらない可能性もある

リスティング広告は、クリック課金制であるため、いくら広告が表示されたとしてもユーザーにクリックされなければコストは発生しません。

とはいえ、クリックされなければコンバージョン獲得にはつながらず、且つクリックさせるためにはより多く広告を表示させる必要があります。

そのためには、予算を多めに設定する必要があり、少額スタートでは難しい可能性もあります。

②キャンペーンや一時的な訴求を目的とした場合には向かない

同様に、リスティング広告をキャンペーンなど一時的な訴求を検討している場合には、少額での運用では効果が期待できない可能性も起こり得ます。

訴求対象期間があらかじめ決まっている場合には、その間でいかに広くリーチをかけるかが重要になります。

ある程度の予算があれば展開可能ですが、少額の場合にはこじんまりした訴求となり、結果的に効果を期待することができなくなります。

③数値やデータの蓄積に時間がかかる

また、少額でのリスティング広告では、広告が表示される回数も少なく、加えてクリックにつながる件数も低くなる傾向にあります。

そのため、判断材料となるための数値やデータを蓄積するためにはどうしても時間がかかります。

コスト面でのリスクは少ないものの、戦略を実行する判断に迷えば、機会損失につながる可能性も高まります。

よりスピーディーに効果を最大化させたいのであれば、少額での実施は若干不向きな傾向にあるため注意が必要です。 

リスティング広告を少額でも成果につなげるためのコツ

最後に、リスティング広告を少額でも成功につなげるためのコツについて紹介していきます。

これからテストマーケティングとしてリスティング広告の実施を検討している場合には、以下の点を考慮しておくと効果的です。

①検索連動型広告に絞った運用

リスティング広告には、検索キーワードに応じた広告手法だけでなく、様々なWebサイトに表示させるディスプレイ広告やリマーケティング広告なども存在します。

これらの運用は、組み合わせることでより効果を最大化させる利点がある一方で、手を広げ過ぎるためには予算も必要になります。

そのため、少額スタートということであれば見込み顧客に訴求できる検索連動型広告やリマーケティング広告に絞り運用することが効果的です。

検索連動型広告は、検索して情報を得ようとしているユーザーに対して広告を配信します。
この場合ユーザーは、能動的に自社の商材にかかわる情報を収集しようとしているユーザーであり、顧客になりうるユーザーに訴求できるため高い費用対効果を期待できます。

リマーケティング広告では、一度自社サイトに訪問したユーザーに広告を配信します。そのユーザーは自社の商材にある程度関心がある状態であり、顧客になりうるユーザーになるため、検索連動型広告同様に高い費用対効果を期待できます。

一方で、ディスプレイ広告では検索連動型広告やリマーケティング広告と比較するとターゲットを絞ることが難しいため、少額での運用には向いていません。

②出稿キーワードの選定にこだわる

リスティング広告では出稿キーワードの選定が重要になります。

広告表示させるために、様々なキーワードを設定することができますが、闇雲に設定すると自社に全く関係ないキーワードや効果につながらないキーワードも含まれてしまい、無駄なコストが発生する可能性も高まります。

比較的顕在層に対してアプローチできるリスティング広告の特性を活かし、出稿するキーワードの選定にはこだわると効果的です。

また、リスティング広告では出稿キーワードの表示方法を「部分一致」「完全一致」「フレーズ一致」から選ぶことも可能です。

さらに、除外キーワードの設定なども可能なため、目的をふまえて効率的な運用につなげていくと効果的です。 

③配信エリアを絞る

少額運用の場合は、配信エリアをコンバージョンに繋がりやすいエリアに絞ることも重要です。

コンバージョンに繋がっている地域に偏りがある場合は、その地域に絞って配信することで効果を高めることが期待できます。

まとめ

リスティング広告は、1,000円から実施することができるため、少額でテストマーケティングとして活用することが可能です。

初めてWeb広告を実施する場合には、傾向が分からずいきなり大きな予算を投下することは難しいケースも起こり得ます。

このような場合であっても、リスティング広告であれば市場傾向や自社との相性を把握する上で効果的に活用することが期待できます。

今回紹介した内容も参考に、リスティング広告を上手く自社のマーケティングやプロモーション施策につなげていきましょう。

この記事を書いた人

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