この記事ではInstagram広告の費用を中心に、予算の目安や費用対効果を高める方法を解説しています。記事の後半では成功事例も紹介していますので、最後までご覧ください!
Instagram広告とは?
Instagram広告とは、Instagram上に配信する広告のことです。写真や動画をメインとしたSNSであり、日本だけでも3,300万人のユーザーがいます。
フォーマットも写真、動画、カルーセル、、、と様々存在しており、フィード面やストーリーズ面、発見タブなど、様々な配信面で広告を出すことができます。
Instagram広告の特徴としては、下記が挙げられます。
・多くのフォーマットが存在している
・若年層に訴求しやすい
1つ1つ詳しく解説していきます。
ターゲットの精度が高い
Instagram広告の特徴、メリットともいえるのが、このターゲットの精度が高いということです。
出稿するときは、Facebookに登録してあるユーザーのアカウント情報を参照してターゲティングを行います。
Facebookは実名で登録されているため、地域や年齢、学歴、家族構成や仕事、趣味などしっかりとした情報が設定されています。
そのため、ターゲティングする広告主側からもターゲットのユーザーにアプローチしやすいというメリットがあります。
多くのフォーマットが存在している
広告のフォーマットが多く存在しているのもInstagram広告の特徴、メリットと言えます。
写真や動画だけでなく、ストーリーズやカルーセル式、コレクション広告、発見タブなど、様々な箇所で広告を配信することができます。
若年層ユーザーに訴求しやすい
引用:「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」|総務省
上記の図からもわかるように、10代~20代のInstagram利用率は他の年代と比べて利用率が高い結果となっています。
SNS広告の出稿を検討しており、なおかつターゲット年齢層が20代である場合、Instagram広告を出稿するのに向いていると言えます。
Instagram広告4つの課金方法
Instagram広告では、4つの違うタイミングでの課金システムを選べます。固定性ではなく予算や配信期間に合わせて自社で1ドル(110円前後2021年7月)から設定できるため、低額でスタートできます。相場と合わせて紹介します。
CPM(Cost per Mille)
CPMとは広告をユーザーが表示した回数のことで、インプレッション課金と呼ばれます。純粋に表示回数に関して課金されるため、サービスや商品の認知度向上に向いています。
CPMは商品のジャンルで費用が変動します。幅はありますが1000回表示で、500円〜1,000円くらいから出稿できます。1リーチ0.5〜1円が相場です。
CPC(Cost per Click)
CPCとは、ユーザーが広告をクリックした回数で課金されるクリック型課金です。関心のあるユーザーがクリックした分だけ課金されるため、具体的に販売したいサービスや商品がある場合に有効です。
CPCも商品のジャンルで費用が変動しますが、1クリック40〜100円で出稿できる場合が多くなります。
CPV(Cost per View)
CPVとは、動画に適用される広告方法です。広告動画が10秒以上再生されたか、最後までユーザーが視聴した場合にのみ課金されます。
CPVも商品のジャンルで費用が変動します。1再生あたり4〜7円ほどです。
CPI(Cost per Install)
CPIとは、広告したアプリがインストールされた数によって課金される広告です。実際にアプリがインストールされた場合にだけ課金されるため、成果が分かりやすい方法です。
CPIの相場は1インストール100〜150円前後です。
インスタグラマーに頼んだ場合の費用は?
インフルエンサーに広告を依頼するのも、Instagram広告では有効です。Instagramではインスタグラマーと呼ばれますが、商材とアカウントの発信内容があっていれば高い効果が見込めます。
1フォロワーあたり2〜6円が目安です。CPM広告よりも割高ですが、商品感を出さずに紹介されることで、CPMよりもユーザーに届きやすくなります。
また、掲載だけでなくいいねやコメントに対しても課金する場合があるため、事前に条件の詳細確認が必要です。
Instagram広告の費用設定目安
Instagram広告ではセルフサーブ方式が採用されているため、予算は自社で自由に設定ができます。1日あたりの予算または期間で設定する通算予算かは、自社の戦略にあわせて選ぶといいでしょう。
Instagram広告を運営する場合、1ヶ月10万円程度の予算からはじめるのがおすすめです。ただし、一気に認知を高めたい認知獲得が目的の場合は、数十〜数百万の予算が必要です。
特に初めての場合は広告内容だけでなく、どの広告タイプが効果的なのかも含め、PDCAを回していく必要があるため、ある程度の予算と期間を設定しておきましょう。
代理店に頼む場合は、紹介した費用に大体20%くらいの上乗せが相場になっています。インフルエンサーに依頼する場合も、代理店を通すと割高になり同じです。
1日3,000円で広告出稿をした場合は?
Instagram広告を1日3,000円で予算を組んだ場合、1ヶ月30日間で10万弱の予算です。
4つの課金システムだけでなく、インフルエンサーを使う、広告を掲示する場所を変えるなど効果を試してみるのがおすすめです。
たとえば、1つあたり日額1,000円で予算を組み、3つのパターンを走らせると月額10万円位で試せます。
広告のタイプもいくつか用意しA/Bテストをしていくと、多くの組み合わせができます。ターゲットの行動にあわせて曜日と時間も考慮しながら、自社の商品の最適な露出場所を探しましょう。
Instagram広告の成功事例
Instagram広告の成功事例を2つ紹介します。
Dear, Klairs:購入単価の減少45%を実現
韓国の美容ブランドDear, Klairsは、動物実験を行わない、ビーガン向け敏感肌用スキンケア化粧品で知られています。
Dear, Klairsは市場での認知と収益向上のために、ユーザーのエンゲージメントと売り上げを拡大するテストをInstagram広告で行いました。
使用した広告
・モバイル優先動画広告
・ブランドコンテンツ広告
・Instagramショッピング広告
ターゲット
・韓国の幅広いターゲット層を対象
期間
・10日間
A/Bテストを実施し、モバイル優先動画広告のみのキャンペーンと、ショッピング広告、ブランドコンテンツ広告、動画広告をすべて使用するキャンペーンとを比較しました。
直近の14日以内に同社ウェブサイトにアクセスした人は除外し、Instagram、Facebook、Audience Networkでコスト効率の高い方法で動画広告を配信し、キャンペーン予算の最適化を使用してパフォーマンスが最も高い広告の特定ができています。結果
・広告費用対効果の向上 1.8倍
・購入単価の減少 45%
・カートに追加の単価の減少 42%
・リーチ人数の増加 41%
参考: 成功事例「Dear, Klairs」 ― FACEBOOK for Business
Reserved:ブランド認知度向上12倍を達成
Reservedはポーランドのファミリー企業で、LPPの主力のファッションブランドです。LPPの傘下には他にもCropp、House、Mohito、Sinsayなどが有名です。
Reservedはクラシックでエレガントなスタイルに、最新のトレンドを組み合わせたファッションでリピーターを増やしました。現在欧州や中東で、実店舗やオンラインで展開しています。
Reservedはユーザーに魅力的な広告を制作し、ウィンターシーズン向けの新アイテムとブランド自体の認知度を高めたいと、Instagram広告を使用しました。
テレビタレント兼スーパーモデルのケンダル・ジェンナーを起用し、彼女に着てもらいたいウィンターシーズンの新アイテムを投票するよう、Reservedのファンに呼び掛ける広告を展開しました。(2019年10月実施)
このキャンペーンは標準的なInstagramストーリーズ広告と比較した場合、ブランド認知度12倍向上という結果でした。結果
・ブランド認知度の向上 1.5倍
(インタラクティブなアンケートスタンプを採用した広告による。標準的なInstagramストーリーズ広告との比較)
・ブランド認知度の向上 12倍
(コールトゥアクションを採用した広告による。標準的なInstagramストーリーズ広告との比較)
参考:成功事例「Reserved」 ― FACEBOOK for Business
Instagram広告を成功させる5つの方法
Instagram広告を成功させるために、費用対効果を高める方法を紹介します。
・ターゲット選定をする
・画像と動画は質の高いものを採用する
・共感ストーリーを使う
・コール・トゥ・アクション(CTA)を明確にする
1つずつ解説していきます。
予算と費用対効果を確認しておく
これまでの広告と比較した、費用対効果の事前シミュレーションが大事です。費用対効果を試算する場合は、1ユーザーのクリック費用から実際に売り上げになった場合の費用や割合を計算しておくのが一般的です。
特に広告のタイプをいくつか用意して効果を確認するような場合は、何を変えたのかを事前に仮説を作っておき、成功した事例を積み重ねることで成功率が上がります。
ターゲット選定をする
Instagram広告の特徴としては、テレビや新聞のようなマス広告と違い、細かくターゲット選定ができることです。
自社内であらかじめペルソナ設定を明確にしておきましょう。ターゲットを絞った方が、成果は上がりやすくなります。
またInstagramではハッシュタグ検索にあわせてハッシュタグ設定ができます。ターゲットの検索行動を調査し、ハッシュタグをつけておくことも大事です。
画像と動画は質の高いものを採用する
Instagramはユーザーが画像を高速でフリップしていくSNSです。目を引くものか質の高い画像や動画で、自社の広告に止まってもらう必要があります。
一瞬で情報を伝えられるか、思わず見入ってしまう画像を用意すれば、スルーを回避できます。
共感ストーリーを使う
配信するターゲットにあわせ共感されるストーリーを広告に取り入れると、ユーザーへ届きやすくなります。また、画像よりも制作コストも掛かりますが、動画の方が共感の感情を動かしやすいです。
動画の力で自社のサービスや商品を使ってもらうことで、ユーザーにとってどんなベネフィットがあるのか想像できるような内容がおすすめです。
コール・トゥ・アクション(CTA)を明確にする
ユーザーが行動をすぐに起こせるようにコール・トゥ・アクション(CTA)の位置を明確に設置します。
CTAは位置だけでなく、大きさやカラーでも効果が変わります。トライ・アンド・エラーを繰り返すと精度が上がります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はInstagram広告の費用にフォーカスして、費用や費用対効果を高める方法を紹介しました。Instagram広告はマス広告と比べて、出稿費用も低額からスタートでき、ターゲット選定しやすいことが特徴です。
当社はリスティング広告だけでなく、SNS広告の運用にも強みがあります。
Instagram広告の運用でお困りの方や、これからInstagram広告を始めたいという方は、ぜひ一度弊社にお気軽にご相談ください!