Google広告が、P-MAXにおいて生成AIを活用した機能を3つ発表しました。
今回発表された内容は下記のとおりです。
・AIを活用した画像編集
・SynthIDの透かし機能
なお、これらの機能は米国のすべての広告主に対してBeta版として提供されます。
アセットの自動生成
画像引用:Get creative with generative AI in Performance Max
キャンペーンの最適化をする上で、アセットの作成は大変な工程の一つです。
今回のアップデートでは、広告主がよりユーザーにリーチしやすくなるような広告文や画像のアセットを、数回のクリックで作成することが可能になります。
P-MAXは、パフォーマンスデータを踏まえてアセットを提案・生成をするため、広告の効果を上げることが期待できます。
また、どのアセットをキャンペーンに追加するかは広告主が決めることができます。
全ての生成される画像は、それぞれの広告主独自のものとなっており、Google AIは同じ画像は生成しないとされています。
AIを活用した画像編集
画像引用:Get creative with generative AI in Performance Max
Google広告のアセットライブラリにおいて、AIを活用した画像編集が既存・新規のアセットで利用することができるようになります。
この機能はすべてのアカウントにおいて、2024年の初頭にGoogle広告アセットライブラリーを通じて利用可能になります。
これにより、より柔軟にアセットを改善することが可能になり、新しいバリエーションのヒーロー画像を大規模にテストすることができます。
さらに、生成されたアセットを含むすべてのアセットの共有できるプレビューも近々利用可能になります。
これにより、クリエイティブレビューのワークフローを簡素化し、またより簡単にクリエイティブのコンセプトを共有することができるようになります。
また、広告主が小売業者で商品アセットを所有している場合、Merchant Centerの商品画像は紐づけされているP-MAXキャンペーンで利用されます。
これにより、Merchant Center Next のProduct Studioから、商品画像をAIを活用して編集し、キャンペーンで利用できます。
SynthIDの透かし機能
Google広告で活用できる生成AIの機能は、すべてAIのポリシーに沿って開発されます。
Google広告において、生成AIによって生成された画像もポリシーに遵守することとされています。
これらの画像はSynthIDによって目に見えない形で透かしを入れ、オープンスタンダードのメタデータを含めることで、画像がAIによって生成されたことが示されます。
また、システムが不適切もしくはセンシティブなプロンプトに関与したり、ポリシーに反する提案をしないようにガードレールも設けられます。
生成されたアセットを利用して作成された広告は、配信する前に既存の広告ポリシーが適用されます。また、ポリシーに反する場合は強制措置の対象となります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、Google広告から発表された、P-MAXにおける生成AIを活用した機能について解説しました。
アセットの自動生成やAIを活用した画像編集は、広告運用の大幅な効率化が期待できそうです。また、SynthIDの透かしやガードレールの設置など、AIを活用した広告運用に向けた本格的に仕組みが整えられてきています。
今後もAI関連の広告アップデートには注目です。