
みなさまは、動的検索広告またはDSAという言葉をご存知でしょうか?
耳にしたことはあるけどよくわからないといった方も多いかもしれませんね。
本記事では、
Google動的検索広告(DSA)について説明していきます!
1. 動的検索広告(DSA)とは?
1-1. 動的検索広告(DSA)の仕組みとは?
1-2. 動的検索広告と検索連動型広告との違いとは?
2. 動的検索広告(DSA)のメリット
2-1. 設定工数の削減ができる
2-2. 新たなキーワードの発掘ができる
2-3. 入札で他社に勝る
3. 動的検索広告(DSA)のデメリット
3-1. 広告タイトルの設定が不可
3-2. 予期せぬキーワードでの広告掲載がされる場合がある
4. 動的検索広告(DSA)の設定方法
5. 動的検索広告(DSA)を活用するのに最適なケースは?
5-1. 品の数が豊富で、データの更新頻度が高いサイト
5-2. 製品の型番で検索されるサイト
6. 動的検索広告(DSA)を導入するにあたっての注意点
6-1. 除外設定について
6-2. 説明文の作成について
7. まとめ
1. 動的検索広告(DSA)とは?
DSAとは、
Dynamic Search Adsの略です。
広告主のWebサイトを登録することで、
関連するキーワードを検索したユーザーに対して、
そのWebサイトの内容に基づいた広告文を自動で生成、出稿できる仕組みのことです。
1-1. 動的検索広告(DSA)の仕組みとは?
動的検索広告では、
まずGoogle広告に広告がクリックされたときにリンク先のページを設定します。
設定したページをGoogleのクローラーが巡回し、
タイトルやコンテンツ内に含まれている語句を抽出します。
そして、
ユーザーが抽出した語句と関連したキーワードを検索した場合に、
Googleがタイトル等を自動生成して、広告が配信されます。
ランディングページについては、
検索されたキーワードと特に関連性が高いページが自動的に選択されます。
1-2. 動的検索広告と検索連動型広告との違いとは?
検索連動型広告と動的検索広告の主な違いは、
細かい設定が可能かどうかです。
動的検索広告では、
タイトルやリンク先ページ、キーワード等の設定は自動で行われるため、
手動での設定ができませんが、工数を減らすことができます。
一方で、
検索連動型広告の場合は、
これらを手動で設定するために工数はかかってしまいますが、
細かな設定が可能になっています。
2. 動的検索広告(DSA)のメリット
大きなメリットは以下の3つです。
- 設定工数の削減ができる
- 新たなキーワードの発掘ができる
- 入札で他社に勝る
2-1. 設定工数の削減ができる
動的検索広告(DSA)を使用する場合、広告主は、
表示するページ(LP等)、入札単価、説明文
の3つを設定するだけです。
通常の検索連動型広告と異なりキーワードの設定が不要であるため、
広告出稿にかかる工数や時間を削減でき、
広告効果の改善やその他業務に時間を充てることができるようになります。
2-2. 新たなキーワードの発掘ができる
Googleによると、
Googleで毎日発生している検索件数は35億件で、
そのうち20%は過去90日間に一度も使われていない検索語句
だと言われています。
つまり、
登録するキーワードだけでは限りがあり、
予想できないCVに繋がる種が多く埋もれてしまっていますが、
動的検索広告(DSA)ではLPとの関連性が高い語句を見つけることを可能にします。
2-3. 入札で他社に勝る
動的検索広告(DSA)により、
実際にユーザーが検索した語句と関連性の高い広告が作成されるので、
広告の関連性や推定クリック率が上昇します。
これらの要素は、
広告の品質スコアを構成するのに欠かせません。
品質スコアが改善することで、
結果として広告の掲載順位を上げることに繋がります。
このように、
機械学習の導入により工数削減や幅広いアプローチが可能となり、
効率の良い広告運用が期待できます。
一方でデメリットも生じるため、こちらも説明します。
3. 動的検索広告(DSA)のデメリット
動的検索広告(DSA)による主なデメリットは以下の2つです。
- 広告タイトルの設定が不可
- 予期せぬキーワードでの広告掲載がされる場合がある
3-1. 広告タイトルの設定が不可
動的検索広告(DSA)ではキーワードだけでなく、
広告タイトルも自動で生成されます。
この自動生成により、
業種やイメージと合わない文言で表示され誤解を招いてしまう恐れがございます。
3-2. 予期せぬキーワードでの広告掲載がされる場合がある
新しいキーワードの発掘が可能となる反面、
想定以上の検索語句にまで広告が掲載されてしまう可能性もございます。
その場合は、
除外キーワードの登録を行いましょう。
除外設定をすることで、
より効果の良い語句への配信に力を注ぐことができるようになります。
4. 動的検索広告(DSA)の設定方法
Google広告における動的検索広告(DSA)の設定方法を説明します。
① 「キャンペーン」を選択
② 「新しいキャンペーン」を作成をクリック
③ 動的検索広告の設定にて、対象ページのドメインを入力
④ 広告グループ名を入力
⑤ 対象となるサイトURLを入力
⑥ 説明文を入力し、完了
これで動的検索広告(DSA)の作成は完了しました。
キーワードの登録や広告タイトルの設定が無いため、
非常に簡単に作成することができます。
また、
広告表示オプションを設定も忘れずに行ってください。
5. 動的検索広告(DSA)を活用するのに最適なケースは?
動的検索広告が最適なケースとして以下があげられます。
- 品の数が豊富で、データの更新頻度が高いサイト
- 製品の型番で検索されるサイト
それぞれ内容を解説していきます。
自社でDSAを導入すべきなのか改めて確認していきましょう。
5-1. 品の数が豊富で、データの更新頻度が高いサイト
商品の数が多く、
データの更新が頻繁に行われるサイトで人力での作業を行うと、
多くの手間がかかってしまいます。
このようなサイトでは、
頻繁に更新される商品にあわせて広告の作成・管理を行う必要があるため、
動的検索広告の活用がおすすめです。
動的検索広告を活用することで手間が削減され、
他の重要な作業に時間を充てることができます。
効果の振り返りや新しい施策の立案などに注力し、
更なる成果に繋げることが出来ます。
5-2. 製品の型番で検索されるサイト
商品の数が多く、型番によって検索される場合、
全ての型番をキーワード登録することは困難です。
商品の追加・削除が頻繁に行われるため、
常に対応するには多くの手間がかかりますが、
動的検索広告を活用することで自動で対応することが可能となります。
6. 動的検索広告(DSA)を導入するにあたっての注意点
ここでは、
動的検索広告(DSA)を導入するにあたっての注意点をいくつか紹介します。
6-1. 除外設定について
先程、
予期せぬキーワードでの出稿を抑えるためには
キーワードの除外を行ってくださいと説明しましたが、
過剰な除外キーワードの登録に注意が必要です。
機械学習による配信を抑制してしまう恐れがあるためです。
また、
配信ページの除外設定も行いましょう。
会社概要やサポートページは予め除外しておくことで
より効率性を高めることができます。
どこのページまで読み取ってほしいかを事前に確認しておくことが必要です。
6-2. 説明文の作成について
説明文は唯一手動でコントロールし、
作成可能なクリエイティブです。
必ず訴求したい内容など工夫して作成してください。
また、
自動で生成される様々な広告タイトルとマッチするよう、
汎用性のある説明文であることも求められるため注意してください。
7. まとめ
いかがでしたか。
ここまで動的検索広告(DSA)について説明してきました。
この機能は、Webページを登録するだけで、
より効率の良い広告配信が可能となります。
しかし、
意図しないキーワードでも広告が配信されてしまうなど注意が必要です。
まずは従来のキャンペーンを併用しながら、
検索連動型広告ではカバーしきれない、
取りこぼしの施策として活用していくことをオススメします。