
アプリのインストール率が伸び悩んでいませんか?
「広告費をかけても、ストアページで離脱されてしまう」という課題は、多くの運用担当者が直面する壁です。
この課題を解決する鍵が、Appleが提供する「カスタムプロダクトページ(CPP)」です。
本記事では、
CPPの基礎からASA(Apple Search Ads)での高度な運用術まで、実務に直結するノウハウを紹介します。
この設定・改善に不安がある場合は、当社の無料マーケティング診断をご活用ください。
1. カスタムプロダクトページの基本知識
1-1. CPPとは?
1-2. 混同注意!PPOとの違い
2. CPPでカスタマイズ可能なコンポーネント
2-1. プロモーション用テキストの戦略的活用
2-2. 「視覚的」な出し分け
2-3. Appプレビュー動画で体験をリッチにする
3. CPP導入がもたらす3つのメリット
メリット① 流入元に応じたCVRの向上
メリット② ASAのROAS最大化
メリット③ 外部広告からのシームレスな遷移
4. CPP作成からASA設定までの実務フロー
4-1. App Store Connectでの作成と審査提出
4-2. ASA広告グループへのページ紐付け手順
5. 運用効果を最大化する中級者向けTips
5-1. 検索意図」に合わせたビジュアル設計
5-2. アナリティクスによる「質」の評価
5-3. 審査リジェクトを回避するポイント
6. 【まとめ】戦略的なCPP活用でアプリ成長を加速させる
1. カスタムプロダクトページの基本知識
まずは、CPPの定義と混同されやすい類似機能との違いを整理しましょう。
1-1. CPPとは?
※画像引用(出典:https://ads.apple.com/jp/app-store/help/ads/0077-create-ad-variations)
カスタムプロダクトページ(CPP)とは、
App Store上のアプリ詳細ページを、特定のユーザーや流入元に合わせて最大35パターン作成できる機能です。
従来、App Storeのページは「全ユーザー共通の1枚」しか持てませんでした。
しかし、CPPを活用すれば、ターゲットごとにスクリーンショットやテキストを出し分けることができ、ユーザーのニーズに直撃する訴求が可能になります。各ページには固有のURLが発行されるため、外部広告のランディングページ(LP)としても活用できるのが特徴です。
CPPの概要を基本からしっかり整理したい方は、当社の関連記事もあわせてご確認ください。
導入のメリットからASAの効果を最大化させるコツまで、実務に役立つ情報をより詳しく解説しています。
1-2. 混同注意!PPOとの違い
CPPと非常によく似た機能として「プロダクトページ最適化(PPO)」が挙げられます。
しかし、その役割は明確に異なります。
■ PPO(Product Page Optimization)
※画像引用(出典:https://developer.apple.com/jp/app-store/product-page-optimization/ )
デフォルト(全公開)のプロダクトページ上でA/Bテストを行い、
最もパフォーマンスの良い要素を特定するためのツールです。
自然検索(オーガニック)での流入を含む、すべてのユーザーがテスト対象となります。
■ CPP(Custom Product Pages)
特定のURLやASAの広告グループから流入したユーザーにのみ、専用のページを表示させる機能です。
デフォルトのページには影響を与えません。
「全体のベースラインを底上げしたいならPPO」、「特定のキーワードや広告の効果を高めたいならCPP」
というように、目的に応じて使い分けてみましょう。
2. CPPでカスタマイズ可能なコンポーネント
CPPでは、アプリの顔となる主要な要素を自由に組み替えることができます。
2-1. プロモーション用テキストの戦略的活用
プロモーション用テキストは、
ストアページ上部に表示される最大170文字の説明文です。
この項目は、アプリのアップデートを待たずにいつでも更新できる数少ない要素の一つです。
CPPごとにテキストを書き分けることで、「期間限定キャンペーン」や「特定の機能紹介」を強調できます。
ASAで特定のキーワードを狙う際、そのキーワードを含めた文章にすることで、
ユーザーに「探していたのはこれだ」という直感的な納得感を与えられるかもしれません。
2-2. スクリーンショットによる「視覚的」な出し分け
スクリーンショットは、ユーザーがインストールを判断する最大の要因です。
CPPでは、最大10枚のスクリーンショットをページごとに設定できます。
例えば、フィットネスアプリにおいて「ダイエット」で検索したユーザーには体重管理画面を先頭に配置し、
「筋トレ」で検索したユーザーにはトレーニング記録を先頭にしたCPPを表示するなどの出し分けが可能です。
ユーザーの興味関心に合わせてビジュアルの順序を入れ替えるだけでも、
CVR(インストール率)に大きな差が出る可能性があります。
2-3. Appプレビュー動画で体験をリッチにする
Appプレビューは、最長30秒の動画クリエイティブです。
静止画では伝わりにくいゲームの操作感やツールの利便性を伝えるのに適しています。
CPPごとに動画の内容を変えることで、コアユーザー向けには「高度な機能」を、
ライトユーザー向けには「操作の簡単さ」をアピールする、といった高度な出し分けが可能になります。
3. CPP導入がもたらす3つのメリット
CPPを活用することは、単に「ページを増やす」こと以上の価値をマーケティングにもたらします。
メリット① 流入元に応じたCVR(インストール率)の向上
ユーザーが広告をクリックした後の「期待」と、着地したページの「内容」を一致させることは、マーケティングの鉄則です。
CPPによってこの「文脈の不一致」を解消できれば、離脱率が下がり、インストール率の向上が期待できます。
メリット② ASA(Apple Search Ads)のROAS最大化
ASAは、ユーザーがストアで検索したキーワードに連動して広告を表示する手法です。
CPPを活用すれば、特定の広告グループ(特定のキーワード群)に対して最適なCPPを紐付けられます。
メリット③ 外部広告(Meta/Google等)からのシームレスな遷移
CPPには個別のURLがあるため、Instagram広告やGoogleアプリキャンペーンの遷移先として設定できます。
■ ディープリンクの活用
CPPのURLをユニバーサルリンク(ディープリンク)と組み合わせることで、特定のバナーをクリックしたユーザーに対し、専用のCPPを表示させ、さらにインストール後のアプリ起動時に「バナーで紹介した特定のコンテンツ」を直接表示させることが可能です。
これにより、認知から体験までの分断を防ぎ、コンバージョンへとスムーズに誘導できます。
4. CPP作成からASA設定までの実務フロー
具体的な設定手順を確認しておきましょう。
4-1. App Store Connectでの作成と審査提出

※画像引用(出典:https://appstoreconnect.apple.com/login)
まず、App Store Connectにログインし、以下の手順でページを作成します。
■ 作成ステップ
①「マイApp」から対象のアプリを選択
② 左メニューの「カスタムプロダクトページ」をクリック
③「カスタムプロダクトページを作成」を選択し、任意のページ名を入力
④ デフォルトのページから要素をコピーするか、新規で作成するかを選択
⑤ プロモーション用テキスト、スクリーンショット、Appプレビューを編集
⑥ 右上の「審査に提出」をクリック
注意点として、CPPの公開にはAppleの審査が必要です。
アプリ本体の審査とは別で行われますが、通常24〜48時間程度かかるため、余裕を持ったスケジュールで申請してみましょう。
4-2. ASA広告グループへのページ紐付け手順
審査が通過したCPPは、Apple Search Adsの管理画面から広告に適用できます。
■ 紐付けステップ
① ASA管理画面で対象の「広告グループ」を選択
②「広告」タブをクリックし、「広告を作成」を選択
③ 審査完了済みのCPPがリストに表示されるので、適用したいパターンを選択
④ 保存して配信開始
なお、iOSのバージョンが古いユーザーにはCPPが表示されない場合もあるため、デフォルトのページも常に最適化しておくのがおすすめです。
5. 運用効果を最大化する中級者向けTips
さらに一歩進んだ運用を行うためのノウハウを紹介します。
5-1. 「検索意図」に合わせたビジュアル設計
ユーザーが検索するキーワードの「抽象度」に注目してみましょう。
■ 出し分けの具体例
- ブランドキーワード(アプリ名など)
すでにアプリを知っているため、信頼性や最新情報を強調 - 一般キーワード(例:「家計簿 共有」)
具体的な「共有機能」にフォーカスした画像を最前面に配置
キーワードを「検索意図」でグルーピングし、それぞれに対応するCPPを用意することが、CPA(獲得単価)を抑制する近道かもしれません。
5-2. アナリティクスによる「質」の評価
CPPの効果はインストール数だけで判断せず、App Store Connectのアナリティクスでさらに深い指標を追ってみましょう。
■ モニタリングすべき指標
CPPごとに、「定着率(維持率)」や「ユーザーあたりの平均利益」を確認できます。どのページから流入したユーザーが最も長くアプリを使い、課金に繋がっているかを分析することで、真の「勝ちクリエイティブ」を特定できます。
5-3. 審査リジェクトを回避するポイント
CPPの審査でリジェクト(拒絶)されないために、以下の点に注意してください。
■ チェックリスト
- スクリーンショット内にデバイスの枠線が正しく描かれているか
- アプリ内に存在しない機能を誇張して表現していないか
- 他者の著作権や商標を侵害する内容が含まれていないか
特に、スクリーンショット内の文言がAppleのガイドラインに抵触する場合があるため、平易で事実に基づいた表現を心がけてみましょう。
6. 【まとめ】戦略的なCPP活用でアプリ成長を加速させる
カスタムプロダクトページは、App Storeにおける「ランディングページ最適化(LPO)」そのものです。
■ 運用のポイント
- まずは主要な3〜5つのユーザーセグメントに絞って作成する。
- ASAのキーワードとクリエイティブの「文脈」を合わせる
- 定期的に数値を分析し、改善のサイクルを回す
一度設定して終わりではありません。
ABテストを繰り返しながら、貴社のアプリにとっての「正解」を見つけていきましょう。









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