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【効率化実現】CDPとは?マーケティングでの意味や特徴など解説

更新日:2023年08月14日

【効率化実現】CDPとは?マーケティングでの意味や特徴など解説

※この記事は2023年8月14日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

顧客の情報を活用したマーケティング手法が重要になった昨今、CDPというプラットフォームが注目を集めています。

CDPは、それぞれのユーザーに合わせたマーケティングを実施できるので、現在取り入れる企業が増加中です。

この記事では、CDPの特徴やメリットなど詳しく解説するので、今後活用を検討している方や、どのような手法なのか知りたい方はぜひ参考にしてください。

1.CDPとは

CDPは「Customer Data Platform」の略称で、顧客に関するデータを一元管理するプラットフォームです。

自社で抱えるユーザーのデータをもとに分析を行い、ターゲティングを実施できます。

年齢などの属性や趣味嗜好をもとにできるので、個人に合わせたデジタルマーケティングが重要視されている現在では有用なツールです。

2.CDPの特徴

CDPで利用できる機能として、以下3つの特徴があります。

・データ収集
・データ統合
・データ分析

それぞれ解説していきます。

2−1.データ収集

CDPは、顧客のWebサイト上での行動や年齢・性別などの属性情報を収集可能です。

サイトに訪問した際の行動履歴や商品の購入履歴をもとにすることで、自社に対しての興味関心度を把握できます。

インターネットの発展によってユーザーの購買行動が複雑化した現代では、顧客それぞれの情報を参考にすることが大切です。

CDPを利用することで、今まで分散してしまっていたデータ収集もできるため、効率的な方針の策定ができるでしょう。

また、CDPによっては、オフラインで手に入れたデータをアップロードして活用する機能もあります。

オンラインとオフラインの両方から情報を集めて、見込みの高いユーザーにアプローチをかけられる点も大きな利点です。

2−2.データ統合

CDPでは、収集したデータを顧客IDに紐付けして統合できます。

Webサイト上での行動や年齢・性別などを、さまざま情報元から取得しても一人の顧客として保存ができるため、ニーズにマッチしたマーケティングを実施可能です。

詳細な顧客データをもとに広告配信など実施できれば、高い確率でコンバージョンの向上が期待できるようになるでしょう。

データを統合することで、管理にかかる手間を削減できる点も魅力です。

2−3.データ分析

CDPはデータの保存や統合だけでなく、分析も実施できます。

属性や行動履歴など、集められた情報を参考にして顧客の特徴を読み取り、関心度に合わせてマーケティングを行います。

商品やサービスを展開する際はユーザーの年齢や性別、地域など大まかな想定でターゲティングすることも少なくないでしょう。

しかし、ユーザーの属性など大体の特徴が同じであっても、ニーズが全く異なることはよくあります。

CDPで一人一人のニーズに合わせた訴求ができれば無駄のないマーケティング施策が実行できるため、費用対効果を高めることが可能です。

3.CDPとDMPとの違い

DMPは「Data Management Platform」の略称で、インターネット上の情報をマーケティングで活用するために一元管理するプラットフォームです。

CDPと似た機能を持ったツールですが、相違点がいくつか存在します。DMPの種類は以下の2つです。

・パブリックDMP
・プライベートDMP

それぞれの特徴やCDPとの違いについて理解を深めていきましょう。

3−1.パブリックDMP

パブリックDMPは、自社で収集が難しいデータを集めて管理するプラットフォームで「オープンDMP」とも呼ばれています。

3rd party データを集められるため、幅広いユーザーのニーズや特徴を知ることが可能です。

収集するデータとしては以下のようなものが挙げられます。

・国や自治体によって収集された調査のデータ
・SNSなど大きなサービス・サイトに蓄積されているデータ
・Webサイト上の行動履歴

新規顧客の獲得を目指す場合は、上記のような幅広いデータをもとにすることで、興味関心度の高いユーザーにアプローチできます。

CDPは主に自社の顧客情報をもとにするため、パブリックDMPを併用することで機能を補えます。

3−2.プライベートDMP

プライベートDMPは、自社で蓄積している独自のデータを一元管理します。

1st party データを活用することが特徴で、CDPと同義で活用されることも多いです。

プライベートDMPで活用されるデータの種類は以下のようなものがあります。

・顧客の購買履歴
・カスタマーセンターの問合せ履歴
・資料請求の履歴
・WEBサイト上でのアクセスログ
・広告配信のデータ

実店舗の販売データなども利用されるため、自社の顧客について理解を深めてLTVの向上など目指す際には有用です。

4.CDPとCRMとの違い

CRMは「Customer Relationship Management」の略称で、CDPと同じく顧客についての情報を管理するためのツールです。

ただし、CRMはCDPよりも既存顧客の情報収集に重きを置いています。

CDPでは、オンライン上の見込み顧客についてもデータの収集が可能です。

また、CRMはメール配信機能を備えており収集した情報をもとにしたマーケティング施策も可能ですが、他のツールとの連携は想定されていないケースが多いです。

5.CDPのメリット

CDPには、以下4つのメリットがあります。

・データを一元管理できる
・データ分析の効率化ができる
・部署をまたいだ情報共有ができる
・MAツールを効果的に利用

導入する利点について改めて確認していきましょう。

5−1.データを一元管理できる

CDPを活用することで、今までバラバラに保存していたデータを一元管理することが可能です。

昨今では、インターネットを利用する環境が整ったことで、実店舗だけでなくSNSやメルマガなど複数のチャネルを持つことが多くなっています。

それぞれの接点で収集した情報を一元管理することができれば、今まで漏れていたユーザー層にもアプローチできるようになるでしょう。

5−2.データ分析の効率化ができる

CDPはデータ分析の効率化にも効果的です。

収集したデータを一つにまとめて分析を行う場合、完了するまでに数週間かかかるケースもあります。

近年では、トレンドやニーズは日進月歩で変化していくため、分析に時間がかかるほどチャンスを逃す可能性が高まります。

CDPを用いることで数分程度で分析が完了できるので、PDCAを素早く回すことが可能です。

5−3.部署をまたいだ情報共有ができる

商品の販売にあたって複数の部署が関わっている場合、分析したデータを共有しておくと顧客への理解が深まります。

顧客のニーズなど把握することで業務の効率化にも繋がるため、部署間での情報共有はしておくことがおすすめです。

5−4.MAツールを効果的に利用

MAは「Marketing Automation」の略称で、マーケティングの自動化や効率化を目指すためのツールです。

既存の顧客や見込み顧客の行動履歴などを収集し、最適なタイミングでコンテンツを届けられます。

CDPは顧客への理解を重要視しているプラットフォームで、MAとの連携で相乗効果を発揮します。

データの整理から結果の集約まで効率的に行うことが可能です。

6.CDPの必要性

近年、ユーザーの需要は変化が早くなっており、インターネットを利用するデバイスや環境も多岐に渡っています。

一から情報を収集すると変化についていけなくなるだけでなく、複雑化したチャネルを考慮したマーケティング施策を実行できません。

CDPは、顧客についての情報を一元的に管理できるため、正確な分析をもとにした施策実行につながります。

7.まとめ

いかがでしたか?

CDPは、顧客への理解に重きを置いたプラットフォームで、自社の顧客や見込み顧客についても情報を収集できます。

集めたデータをもとにして分析を行い、効果的なマーケティング施策を実行できるので、効率化を検討している方には導入がおすすめです。

この記事を書いた人

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