
「動画広告を始めたいけれど、どこから手をつけていいかわからない」
「静止画広告との違いや効果的な活用法が知りたい」そんな悩みを抱えていませんか?
静止画広告と比べて圧倒的な訴求力を持つMeta動画広告は、
もはやデジタルマーケティングに欠かせない存在となりました。
本記事では、
Meta動画広告の基礎知識から実践的な運用ポイントまで分かりやすく解説します。
1. 動画広告の種類
はじめに、
広告を掲載する場所のことを「配置」と呼びます。
配置には以下のように複数の種類があります。
- Meta動画広告にはインストリーム広告
- フィード広告
- ストーリーズ広告
それぞれを簡単に紹介していきます。
1-1. インストリーム広告
インストリームとは、
「〜の中」を意味する「イン」と、
「流れ」を意味する「ストリーム」を組み合わせた言葉です。
Meta動画広告のインストリーム広告は、
Facebook上でユーザーが視聴している動画の再生中に流れる動画広告のことです。
つまり、
YouTube広告でいうTrueViewのようなものです。
この場合、
一般のユーザーが投稿した動画ではなく、
知名度の高いパブリッシャーやクリエイターが投稿した動画で広告が表示されます。
また、
どの動画コンテンツに広告を配信するのかを決められるので、
ターゲットを絞って広告配信が可能です。
1-2. フィード広告
フィード広告とは、
ユーザーの投稿タイムライン(フィード)に表示される広告のことです。
投稿タイムラインの中で、
あたかも一般のユーザーが投稿したように動画広告が表示されます。
パソコンでは中央に大きく表示され、スマートフォンでは一列に表示されるので、
目を引く広告配信が可能です。
1-3. ストーリーズ広告
Facebookにもストーリーズがあり、
ユーザーが投稿したストーリーズとストーリーズの間に広告が表示されます。
従来のフィード広告に比べ、
ユーザーの興味を引けると言われています。
ストーリーズ広告の特徴は、
動画内にランディングページのリンクを埋め込み、
ストーリーズから誘導する動線を敷くことができる点にあります。
どの配置を選択するのかは、
広告をユーザーにどんな形で見せたいのか、
また動画の仕様によっても異なるので要件を確認しましょう。
広告要件に関しては下記でご説明するので、
ご自身の広告に合った配置を選択しましょう。
2. ルール
Meta広告には推奨するポイントやルールがあります。
広告を作成する際には、
その広告が決められたルールに沿っているかを確認することが必要です。
以下で簡単に説明していきます。
- 推奨アスペクト比
- 推奨広告要件
- テキスト量に関する推奨事項
2-1. 推奨アスペクト比
Meta広告は、
配置やフォーマットによって適切なサイズを選択する必要があります。
Meta広告では、
画像や動画のサイズをアスペクト比で表しています。
アスペクト比は縦と横の比率のことです。
例えば、
正方形であれば1:1、640×480ピクセルは4:3と表記します。
※ピクセル:デジタル画像の最小単位
推奨アスペクト比は
1:1(1,080×1,080ピクセル)です。
1:1のアスペクト比は、ストーリーズやフィードなどほぼ全ての配置をカバーできる、
最も汎用性が高いサイズです。

※画像引用(出典:動画広告要件|Meta for Business)
2-2. 推奨広告要件
先ほど説明したように配置によって適する広告の仕様が異なります。
一部ですが、下記の一覧を参考にしていただければと思います。
■ Facebookフィード
ソースのアスペクト比 | 16:9~9:16 |
動画の再生時間 | 240分以内 |
サポートされている目的 | すべて |
キャプション | 任意だが推奨 |
音声 | 任意だが推奨 |
対応フォーマット:横型16:9、正方形1:1、横型4:5、縦型フルサイズ9:16
■ Facebook Marketplace
ソースのアスペクト比 | 16:9~9:16 |
動画の再生時間 | 240分以内 |
サポートされている目的 | アプリのインストール、エンゲージメント、 ページのいいね!を除くすべて |
キャプション | サポートされていない |
音声 | 任意だが推奨 |
対応フォーマット:横型16:9、正方形1:1、横型4:5、縦型フルサイズ9:16
■ プレイアブル広告
ソースのアスペクト比 | 16:9~9:16 |
動画の再生時間 | 5~15秒 |
サポートされている目的 | エンゲージメント、リーチ、動画の再生数アップ、 ブランドの認知度アップ、アプリのインストール |
キャプション | 任意 |
音声 | 任意だが推奨 |
対応フォーマット:横型16:9、正方形1:1、横型4:5、縦型フルサイズ9:16
■ Facebookストーリーズ
ソースのアスペクト比 | 1:91~9:16 |
動画の再生時間 | 1~120秒 |
サポートされている目的 | すべて |
キャプション | 任意 |
音声 | 任意 |
対応フォーマット:横型16:9、正方形1:1、横型4:5、縦型フルサイズ9:16
■ Facebook検索結果
ソースのアスペクト比 | 1:01 |
動画の再生時間 | 240分以内 |
サポートされている目的 | トラフィック、コンバージョン、カタログ販売の目的 |
キャプション | サポートされていない |
音声 | 任意だが推奨 |
対応フォーマット:正方形1:1
2-3. テキスト量に関する推奨事項
以前は「20%ルール」という、
画像・動画内のテキスト量を20%以下にするという規定がありましたが、
現在はこのルールは撤廃されています。
しかし、
テキスト量が多いとユーザー体験が損なわれる可能性があるため、
テキストを控えめにすることを推奨する方針に変わりはありません。
広告を作成する際には、
テキストは簡潔にまとめることを心がけましょう。
3. 動画広告のメリット
では、
数ある広告フォーマットの中でどうして動画広告なのか。
動画広告にする上でのメリットをご紹介します。
- 高いターゲティング精度
- 広告の目的を選択可能
3-1. 高いターゲティング精度
Meta広告は、
より詳細にターゲティングすることが可能です。
Metaに登録している全ユーザー25億人を対象に、
それぞれの目的に適したユーザーにターゲティングをして広告配信することができます。
どんなターゲティングが可能かというと、
地域や学歴、職種などの利用者情報から興味関心、ライフイベント、端末情報など
正確かつ多様な項目が揃っています。
これこそMeta広告の、
人をベースに広告を配信できる最大の強みだと言えるでしょう。
3-2. 広告の目的を選択可能
広告を作成する際に広告の目的を選択します。
目的を選択することで、
広告の種類やユーザーにとってほしい行動につなげることができます。
つまり、
この広告がどのように最適な結果を出すかを選ぶということです。
以下が選択できる広告の目的の一覧です。
まずは広告を配信する前に目的を持ち、それに最も適した広告の目的を選択しましょう!
4. 課金方法
動画広告の課金方法には以下の6種類があります。
- クリック課金(CPC):
広告がクリックされるたびに料金が発生する形式 - インプレッション課金(CPM):
広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する形式 - 動画の10秒再生課金:
ユーザーが動画を10秒以上再生した場合に料金が発生する形式 - 動画の2秒以上の継続的な再生課金:
ユーザーが動画を2秒以上再生した場合に料金が発生する形式 - アプリインストール課金:
広告経由でアプリがインストールされた場合に料金が発生する形式 - ページの「いいね!」課金:
広告経由でページに「いいね!」が付いた場合に料金が発生する形式
ここでは一部を紹介します。
4-1. CPC
CPCとは、
Cost Per Clickの略でクリック課金型となっております。
1クリックのたびに課金が発生され、
キーワード単位で定める入札単価が1回あたりの金額です。
クリックに対して課金されるので、
ユーザーを必ずLPやサイトなどに流入することができます。
4-2. CPM
CPMとは、
Cost Per Mileの略でインプレッション課金型となっております。
表示回数が1,000回あたりで課金され、
広告表示毎にオークション形式で決定されます。
4-3. CPV
CPVとは、
Cost Per Viewの略で視聴課金型となっております。
広告視聴1回あたりの費用のことで、
視聴とみなすされる視聴時間は2秒、10秒、15秒など設定が可能です。
5. 3つのポイント
視聴される、ユーザーの目を引く動画を作成するためのポイントを3つご紹介します。
- 3秒で心を掴む
- 字幕をつける
- 最後にアクションを促す
5-1. 3秒で心を掴む
全てのユーザーが最後まで動画を視聴してはくれません。
見始めたとしても飽きてしまえばすぐに離れていってしまいます。
魅力的な動画でユーザーの目を引くためには初めの3秒が肝心です。
重要なことは最初に持っていきましょう。
また、
サムネイルと呼ばれる動画の表紙にも、注目されるよう工夫が必要です。
5-2. 字幕をつける
動画広告には必ず字幕をつけるようにしてください。
スマートフォンなどからSNSを見る方が多くなってきていますが、
例えば電車などで音声を聞かずに動画を再生することもあるでしょう。
そういった時でも字幕があれば動画の内容を理解してもらうことができ、
多くの方に動画をみてもらえるようになります。
5-3. 最後にアクションを促す
動画の最後には、
ユーザーにしてもらいたいことを訴求しましょう。
アプリのダウンロードやウェブサイトへの遷移などを盛り込むことで、
ユーザーが次に何をすべきか行動しやすくなります。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はMetaの動画広告について紹介してきました。
Metaショップ動画広告をはじめ、動画広告は今後もますます重要性を増していくでしょう。
動画広告に必要なことや重要なことをしっかりと理解し、
広告の効果最大化を目指していきましょう。
Meta動画広告について、
さらに詳しく知りたい方は是非お気軽にご相談ください!