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【AIの活用事例10選】AIを広告運用に活用する効果や事例を紹介!

更新日:2024年03月18日

【AIの活用事例10選】AIを広告運用に活用する効果や事例を紹介!

現代では、インターネット広告の役割が大きくなっていますが、そのインターネット広告を効率よく行うために活用できるのがAIです。
そこで今回は、広告運用におけるAIの概要、効果、活用事例、注意点などを紹介します。
広告運用におけるAIは今後ますます重要な手段になっていくでしょうから、記事の内容をよく確認した上で、導入してみてください。

広告運用におけるAI

広告運用には労力も手間もかかり、データ集計やレポート作成などの作業も加わり、担当者の負担も大きくなりがちです。

そこで最近よく行われているのが広告運用にAIを活用することです。
広告運用におけるAIの活用による効果をこれから紹介しますが、業務が効率化し、担当者の負担も大幅に減少します。

すでに広告運用におけるAI活用で成功している企業も多く出てきました。

広告運用でAIを活用する効果

広告運用にAIを活用することでどのようなメリットが得られるのかを考えてみましょう。

効果的で精度の高いターゲット設定ができる

広告運用でAIを活用すると、ターゲットの設定の精度を上げることができます。

広告というものはただ漫然と打てばいいというものではなく、ターゲットを絞って出すことが大切です。
特定ターゲット層に絞った広告なら、アピール性も高くなり、実際の利用に繋がりやすくなります。

そのターゲット設定でAIの果たす役割は大きいです。AIが自動的にユーザーの行動履歴や属性情報などのデータを解析し、ターゲット層を特定します。
その結果、広告配信の精度が向上し、コンバージョンにも繋がりやすくなります。

独創性のある広告コンテンツを作成できる

市場には様々な商品やサービスがあふれ、自社が扱っている商材と同じものを扱っている企業もあることでしょう。

そのような中にあっては、他社商品やサービスとの差別化をいかに打ち出すかが課題になります。
ここでもAIが力を発揮します。

AIは市場調査やトレンド分析、需要予測、自社の経営状況など膨大なデータを集めて解析し、その結果を元に独創的な広告を考え出してくれます。

広告運用にAIを活用することで、ユニークなアイデア、斬新なアプローチに基づいた広告を考えてくれます。

広告効果の予測・評価ができる

広告を出稿したときに、どのような効果が上がっているか分析する必要が出てきますが、これもAIの得意分野です。

AIは市場調査や需要分析、競合分析、自社分析などを自動診断でスコア化し、具体的な成功要因を示したり、改善ポイントを提示したりできます。

示された結果は今後の広告戦略に活かせ、より精度の高い広告運用ができるようになるでしょう。

最も成果が出やすい最適な価格で広告を表示できる

AIを活用した広告では、広告主が入札価格を自動調整し、最も成果が出やすい最適な価格で広告を表示できるのがメリットです。

以前は手動で入札価格を決めていたのですが、AIのスマート自動入札を取り入れることで、入札価格の自動調節が可能になりました。
自動入札により広告運用の手間が減り、コストも削減し、最適な価格での広告出稿ができます。

広告運用のAI活用事例

広告運用でAIを実際に活用している企業の例があるので、紹介しましょう。

Google広告

Google広告では以前から積極的にAIを活用していましたが、2023年から生成AIの利用を始めました。
生成AIの導入により、広告主は広告キャンペーン作成時に会話型のAIチャットで相談することができるようになりました。

又、広告主の持つ専門知識とGoogle AIを掛け合わせることで、広告運用の効果を上げています。

電通グループ:MONALISA

電通グループが導入した広告運用のAIが「MONALISA」です。
広告の配信前に効果を予測できるAIツールです。

以前は広告効果の事前測定手法はなかったので、導入当時の2019年では画期的なツールでした。
Instagram、Facebook、LINE、Twitterの動画と静止画広告に対応できるツールです。

「MONALISA」のおかげで、効果の低い広告は配信を止め、成果の上がりやすい広告のみをより高い精度で打ち出すことができるようになりました。

電通グループ:AIアートディレクター

同じく電通グループが開発したAIが「AIアートディレクター」です。
こちらはクリエイティブ評価AIです。
バナー広告の見栄えを評価し、その傾向を学習し、自動選別できるようになっています。

サイバーエージェント:極予測AI人間

サイバーエージェントの広告運用のAIが「極予測AI人間」です。
AIが生成した人物モデルを無制限に利用できるサービスです。

広告に実際の人物を起用するとき、かなりコストが発生しますが、「極予測AI人間」を使えば、効率的に低コストで架空人物を作成し、広告に活用できます。
実際にその効果も現れているようです。

実物モデルを起用した広告よりもクリック率が122%上昇したそうです。

株式会社セプテーニ・ホールディングス:Odd-AI Creation

株式会社セプテーニ・ホールディングスが採用している広告運用のAIが「Odd-AI Creation」です。
ディスプレイ広告制作用メソッドで、AIと人が協力しながら広告の分析・制作を行い、効果の高いクリエイティブを配信することを目指すツールです。

仕組みは下記のとおりです。

a.Odd-AI Creationがクリエイティブの好調要因を可視化
b.その結果を元に、人がデザイン制作を行う
c.配信前にOdd-AI Creationがクリック率を予測

これで効果の高いクリエイティブを制作・配信でき、分析・検証に必要なコストを抑えられるようになりました。

楽天スクリーム株式会社:RMP – SQREEM Ads

楽天スクリーム株式会社が開発した広告運用のAIが「RMP – SQREEM Ads」です。
広告効果の向上に貢献するツールです。

仕組みは下記のとおりです。

a.楽天会員の消費行動分析データとオンライン上のオープンデータをRMP – SQREEM Adsが分析
b.ユーザーの趣向と関連行動パターンを引き出す
c.配信セグメントを生成して広告を運用する
d.コンバージョン率などを向上させる

Facebook広告:自動配置

Facebookには自動配置機能というものがあり、連携しているFacebook、Instagram、Audience Network、Messengerの各プラットフォームの中から、費用対効果が一番高い広告枠をAIが見つけてくれます。

画像広告やカルーセル広告、ストーリーズ広告に対応し、最大の成果が得られる場所をリアルタイムで教えてくれます。

株式会社シンクリンク:perpetua

perpetuaは、株式会社シンクリンクが開発したAmazon広告最適化ツールです。
Amazonセラーセントラルの情報を基に、適切なキーワード、ASINを自動で探し出し、Amazonスポンサープロダクト・ブランドにおける効率的な広告をAIツールが24時間365日運用します。

Amazon広告は手動でも最適化できますが、perpetuaを使えばもっと効率的にできます。

Appier:CrossX

AppierはAIを使ってビジネスをサポートする企業です。
そのAppierが開発した広告運用のAIが「CrossX」です。

「CrossX」はWebサイトユーザーの好みを分析し、高LTVユーザーを予測し、コストと時間のかかる作業を自動化することで広告運用効果を上げていきます。

Black Crow

 Black Crowはサイトに訪れたユーザーの行動を解析し、コンバージョンの可能性に応じてスコアリング化します。
スコアリングの結果は、Facebook広告にも連携でき、Facebook広告やInstagram広告で活用できます。

コンバージョン見込みの高いユーザーに広告配信ができれば、リターゲティング広告の効果も高まるでしょう。

広告運用におけるAI活用の注意点

広告運用においてAIを活用するときは注意すべきことがあります。
以下にまとめてみましょう。

最新のトレンドを予測することは難しい

広告運用においてAIを活用しても、最新のトレンドは予測しにくいです。
というのも、AIは過去のデータを学習し、活用していくシステムだからです。

過去のデータをいくら集めても、最新のトレンドはわからないでしょう。
ここがAIの苦手なところです。

高額な費用と時間がかかる

AI自動化ツールなどを利用する際は、高額な費用がかかることがあります。
効果的な広告運用のためには必要な費用ですが、最終的に費用よりも収益が上回らなければ、広告運用においてAIを導入する意味はないでしょう。

時間がかかることも事実です。
AIにデータを蓄積させようと思ったら、成功パターンのデータを集めて抽出してからAIに学習させる必要もあります。

又、AIによる広告運用を始めたからといって、すぐに成果が出るわけではなく、ある程度時間もかかります。

最終的な判断は人間が下す

AIは便利なツールであり、広告運用における様々な作業を自動化・効率化してくれますが、完璧な存在ではありません。
できないこともいろいろあり、人間が行わなければいけないこともあるのです。

つまり、AIは人間が広告運用をするサポートはしてくれますが、あくまでもサポートということを忘れてはいけません。
大事なポイントの確認や最終判断は人間がしなければいけません。

著作権侵害に注意

基本的にAIが作成した著作物は自由に利用ができるのですが、生成物が他のものと似ている場合は要注意です。
そのまま使うと、著作権侵害に当たることがあります。

まとめ

今回は、広告運用におけるAIの活用について説明しました。

広告運用を行うときには労力も時間もかかりますが、その手間を軽減させてくれるのがAIの活用です。
広告運用でAIを活用すれば、ターゲットの設定もうまくでき、独創性のある広告コンテンツを作成できるなど、様々な効果もあります。

利用に当たっての注意点はありますが、皆さん方の企業でもぜひ広告運用においてAIを活用していただき、広告効果を高めていただきたいですね。

この記事を書いた人

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