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Meta(Facebook)広告の特徴は?メリットやフォーマットなど解説

更新日:2023年11月06日

Meta(Facebook)広告の特徴は?メリットやフォーマットなど解説

FacebookやInstagramなどの媒体に広告を配信できるMeta広告は、高いターゲティング精度や多くのユーザーにアプローチできる点が魅力です。

今後活用を検討している方も多いと思いますが、なかには具体的なメリットやターゲティング内容について把握しきれていない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、Meta広告のメリットや利用できるキャンペーン目的、ターゲティングなどを解説していきます。

Meta広告について網羅的に理解を深めていきたい方はぜひ参考にしてみてください。

1.Meta広告とは

まずは、Meta広告の概要や配信先について解説していきます。

「内容をなんとなくしか理解できていない」という方は、基本的な情報から押さえていきましょう。

1−1.Meta広告の概要

Meta広告は、FacebookやInstagramを運営しているMeta社が提供している広告サービスです。

2023年時点で、Facebookの利用者は約30億人で、Instagramは約20億人のユーザーがいます。

TwitterやTikTokなど、各SNSのなかでもアプローチできるユーザーが多いため、活用すれば認知向上や購買促進といった目標達成が期待できるでしょう。

参考:Most popular social networks worldwide as of October 2023, ranked by number of monthly active users|statisia

1−2.Meta広告の配信先

Meta広告を配信できるのは、FacebookやInstagram、Messengerなどの関連サービス内です。

また、AudienceNetworkと呼ばれるプラットフォームを通して、Metaと提携しているパートナーサイトにも広告配信ができます。

自社が対象とするユーザー層を考慮して適切な媒体を選択できるため、どの業界でも成果が見込みやすいです。

2.Meta広告のメリット

Meta広告を活用するメリットは以下の5つです。

・潜在層にアプローチできる
・少額から運用できる
・ターゲティング精度が高い
・購買意欲が強いユーザーにアプローチできる
・画像や動画による訴求ができる

それぞれ解説していきます。

2−1.潜在層にアプローチできる

Meta広告で自社の情報を発信することで、自身のニーズについて把握しきれていない潜在層へ効率的なアプローチが可能です。

顕在層に対しては、Google・Yahoo!のリスティング広告などを活用することで成果が期待できます。

しかし、商品についてまだ認知が広がっていない状態では、まず情報を知ってもらうことが大切です。

InstagramやFacebookといった、ユーザー数が多いサービス内で画像・動画を用いて情報を発信すれば、潜在層に興味を持ってもらえる確率が高まります。

2−2.少額から運用できる

Meta広告は、クリック課金やインプレッション課金などを採用しており、配信目的や状況に合わせて予算を設定できます。

100円からの出稿も可能なので、お試しで広告を利用してみたい方にもMeta広告の利用がおすすめです。

2−3.ターゲティング精度が高い

Meta広告では、サービスに登録されたユーザー情報や蓄積されたデータを用いて詳細なターゲティングが可能です。

年齢や性別といった基本的な属性をもとにするターゲティングだけでなく、既存顧客のデータを元にして、類似する人物を対象にすることもできます。

ターゲットとなり得るユーザーにピンポイントで訴求できるため、成果が見込みやすい点が大きなメリットです。

2−4.購買意欲が強いユーザーにアプローチできる

Meta広告で設定できるターゲティングには、顧客リストやWebサイトへの訪問履歴を元にするものもあります。

購買意欲が高いユーザーに対してアプローチが可能なので、認知拡大だけでなく商品の購買促進でも広告を有効活用できるでしょう。

2−5.画像や動画による訴求ができる

画像・動画を用いた広告を活用することで、テキストよりも自社商品の魅力や特徴を伝えやすくなります。

特に潜在層に対しては、有名人を起用した広告やインパクトのある動画コンテンツを利用することがおすすめです。

Meta広告では、広告ライブラリで過去に掲載された広告を確認できるので、視覚的なアプローチについて参考にしやすい点もメリットです。

3.Meta広告のデメリット

Meta広告には以下のようなデメリットも存在しています。

・アプローチできるユーザー層が限定される
・配信や運用で工数がかかる

メリットだけでなく上記2つのデメリットについても把握しておきましょう。

3−1.アプローチできるユーザー層が限定される

Meta広告でFacebookやInstagramを配信対象にする場合、ユーザー層がある程度限定される点には注意が必要です。

Facebookは若い世代の利用率が低く、30代以上の社会人がビジネス目的で利用しているケースが多くなっています。

また、Instagramは若い女性の利用率が特に高いです。

自社の商品を訴求するのに最適な媒体なのか、導入する前に他のサービスも合わせて検討を重ねましょう。

3−2.配信や運用で工数がかかる

Meta広告は少額から運用しやすいメリットがある一方で、ターゲティングやクリエイティブなど、注視すべき項目が多岐にわたっています。

配信開始時だけでなく、運用でも分析や改善に工数がかかるため、社内でリソースを賄えるのか確認が必要です。

社内の人材リソースで対応しきれない場合は、代理店やフリーランスのマーケターに依頼することも検討してみましょう。

4.Meta広告の課金形態

Meta広告で採用されている課金形態は以下の3つです。

・インプレッション課金
・クリック課金
・ThruPlay課金

どのように費用が発生するのか理解を深めておきましょう。

4−1.インプレッション課金

インプレッション課金は、1,000回広告が表示されるたびに費用が発生する課金形態です。

クリックなど具体的なアクションによって料金がかかることがなく、なるべく多くのユーザーに広告を閲覧して欲しい場合に利用されます。

4−2.クリック課金

クリック課金は、広告がユーザーにクリックされ、別のサイトに遷移するたびに料金が発生します。

誤って広告をクリックした場合でも費用が発生しますが、基本的には興味を持ったユーザーによって流入があった場合のみ料金が必要になるため費用対効果が高いです。

4−3.ThruPlay課金

ThruPlay課金は、動画広告が15秒以上再生された場合に課金される形態です。

動画が15秒未満の場合は、全て再生された際に費用が発生します。

動画の再生数アップを狙うために、最適なユーザーを対象にする点が特徴です。

5.Meta広告の費用相場

Meta広告の費用は企業によって大きく異なりますが、目安は月に10〜30万円程度です。

100円から広告を出稿できるため、月に3,000回のクリックがあった場合は、30万円の費用が発生します。

事前の予算や運用方針によっても適切な費用は変わるので、自社の状況に合わせて調整をしましょう。

6.Meta広告の広告掲載の仕組み

Meta広告はオークション形式ですが、推定アクション率や品質スコアも考慮したうえで広告が掲載されるか決定します。

入札単価だけでなく、広告の品質も判断基準となるため、クリエイティブが極端な内容になっていないかなど改めて確認しておきましょう。

非表示やフィードバックの内容が悪いと、掲載状況に悪影響を与える可能性があります。

7.Meta広告で利用できるキャンペーン目的

Meta広告で利用できるキャンペーン目的には、以下の6つがあります。

・認知度
・トラフィック
・エンゲージメント
・リード
・アプリの宣伝
・売上

それぞれどのような目的なのか見ていきましょう。

7−1.認知度

認知度は、広告を想起する可能性が高いユーザーに対して訴求する配信目的です。

サービスの開始時や新しいブランドを展開させたい際などに利用が推奨されています。

7−2.トラフィック

トラフィックは、Webサイトやアプリへの遷移を目的としている場合に設定する目的です。

潜在層を詳細なサービス説明が記載されたWebサイトへ移動させたいときや、ショップでキャンペーンを行う場合に利用できます。

7−3.エンゲージメント

ビジネスに対して興味関心を示すユーザーを対象にしたい場合は、エンゲージメントのキャンペーン目的がおすすめです。

Facebook・Instagramでの投稿を宣伝する際や、Messenger・WhatsAppでの問い合わせを増加させたい方は積極的に導入していきましょう。

7−4.リード

潜在顧客の発掘を行いたい場合は、リードを広告の目的に設定します。

フォームを使用したアンケート収集で、名前やメールアドレスなどの情報を効率的に活用できます。

また、電話で問い合わせを受けたり、Messengerでユーザーとやり取りを行うことも可能です。

7−5.アプリの宣伝

新しくリリースするアプリのインストール増加を狙う場合は、アプリの宣伝を設定しましょう。

Meta for Developersにアプリを登録することで、広告とアプリを連携してインストール数の向上を目指せます。

7−6.売上

売上をキャンペーン目的にすると、Webサイトやアプリ内、WhatsAppでの売上・コンバージョン数向上を目指します。

また、Messengerからの問い合わせをする可能性が高いユーザーを対象に、広告を配信することも可能です。

FacebookショップやEコマースサイトを運営している方は利用が推奨されます。

8.Meta広告のターゲティング

Meta広告のターゲティングには以下の種類が存在します。

・コアオーディエンス
・カスタムオーディエンス
・類似オーディエンス

それぞれ解説していきます。

8−1.コアオーディエンス

コアオーディエンスは、ユーザーがサービス内で登録した情報を元にターゲティングを行います。

年齢や性別だけでなく、役職・年収・興味関心といったデータを元にユーザーを絞ることが可能です。

8−2.カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、広告主が運営しているWebサイトに訪問したユーザーや顧客リスト、フォローされているFacebookアカウント情報などを元にします。

コアオーディエンスよりも顕在層寄りのユーザーに対して効果的なアプローチが可能です。

8−3.類似オーディエンス

既存顧客のユーザー情報を元にして、類似したユーザーを対象にするターゲティング手法が類似オーディエンスです。

過去の配信結果を元にするためリストが必要ですが、配信を行えれば確度の高いユーザーを対象に新規顧客の獲得を目指せます。

9.Meta広告のフォーマット

Meta広告には以下のフォーマットが用意されています。

・シングル画像
・シングル動画
・カルーセル
・コレクション
・インスタントエクスペリエンス
・アンケート
・パートナーシップ広告

どのような広告を活用できるのか確認していきましょう。

9−1.シングル画像

シングル画像は、単一の画像とテキストを用いたシンプルな広告です。

商品について簡潔に訴求することが可能で、比較的作成しやすいメリットがあるため、運用を試してみたい方でも利用できます。

9−2.シングル動画

シングル動画は、単一の動画コンテンツとテキストによって構成されています。

動画の映像や音声によって情報量をカバーしながら、テキストでも視聴者にメッセージを伝えられます。

シングル画像よりも制作する際に手間がかかりますが、より詳細な商品イメージを訴求したい際に有用です。

9−3.カルーセル

複数の画像や動画を組み合わせた広告のことをカルーセル広告と呼びます。

一つの広告内で素材を組み合わせることで、商品情報をカタログのように発信することができ、ストーリー形式で魅力をより具体的に訴求できる点がメリットです。

9−4.コレクション

コレクションは、画像や動画を用いたメインビジュアルの他に、商品画像も用いる広告です。

ユーザーの興味関心を惹きながら、認知拡大やコンバージョン獲得まで幅広い目的で利用できる点が特徴です。

9−5.インスタントエクスペリエンス

インスタントエクスペリエンスは、モバイルユーザーを対象にしたフォーマットです。

Webページへの遷移ではなく、アプリ内で画像・動画を用いたページをフルスクリーン表示するため、詳しい商品情報を訴求できます。

9−6.アンケート

広告を閲覧したユーザーに対して、2択のアンケートで情報収集ができる広告です。

動画広告としてアンケート機能を付与することも可能で、InstagramのストーリーズやFacebookのフィードに配信できます。

9−7.パートナーシップ広告

パートナーシップ広告では、知名度の高いインフルエンサーの投稿を用いて、広告を配信できます。

自然に発生した投稿を活用することで、広告らしさを排除した信頼度の高い訴求が可能です。

10.Meta広告の運用ポイント

Meta広告を運用する際は、以下のポイントに注意しましょう。

・適切な広告の目的を選択する
・ターゲットを詳細に設定する
・カスタムオーディエンス・類似オーディエンスを活用する
・ABテストを実施する
・Facebook広告ライブラリーを活用する

それぞれ内容を解説していきます。

10−1.適切な広告の目的を選択する

Meta広告では認知度や売上など、さまざまなキャンペーン目的が用意されており、最適化されるポイントが異なります。

インプレッションの最大化やMessengerからの問い合わせ獲得など、特に注視したいポイントを整理しながら設定することが大切です。

まず最終的なゴールを考え、達成する工程を逆算しながら広告を導入していきましょう。

10−2.ターゲットを詳細に設定する

広告を配信するうえで、ターゲットの設定が特に重要です。

Meta広告では、年齢・性別や年収・職種といった項目でもターゲットを設定できます。

ユーザー情報を元にすることで高精度なターゲティングが可能なので、想定したユーザーに広告が行き届くようにしましょう。

10−3.カスタムオーディエンス・類似オーディエンスを活用する

購買促進を目指したい場合は、カスタムオーディエンス・類似オーディエンスが効果的です。

基本的なユーザー属性を活用したターゲティングだけだと、新規顧客の開拓は難しくなっていきます。

顕在層への訴求に効果的な、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスも徐々に取り入れていきましょう。

10−4.ABテストを実施する

広告を配信した後はABテストを行なって、より成果の出る方法を編み出していくことが大切です。

テキストの配置やクリエイティブの一部など、細かい部分を変えて複数のパターンを試してみましょう。

改善によって成果が出た理由や結果が伴わなかった原因を分析し、再度ABテストを繰り返していくことがおすすめです。

10−5.Facebook広告ライブラリを活用する

Facebook広告ライブラリは、過去に掲載された広告を検索できる便利な機能です。

自社広告を制作する際や改善を行うときに、競合の広告を参考にできます。

情報のまとめ方やクリエイティブの使い方など、他社から流用できるポイントは多いので、有効活用することが大切です。

11.まとめ

いかがでしたか?

Meta広告は、少額から利用できる点や複数あるSNS広告のなかでも、高精度なターゲティングを活用できる点が魅力です。

また、認知度・トラフィックなど複数のキャンペーン目的が用意されており、ターゲティングやフォーマットも豊富です。

適切な配信を行えるように、各項目について事前に確認しておきましょう。

この記事を書いた人

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