SNSが人々の間で浸透してから、SNSマーケティングが重要視されるようになりました。
数あるSNSの中でも、Twitterは利用者が多いサービスです。
Twitter動画広告を活用すれば、多くのユーザーに対して自社商材の魅力をアプローチできるでしょう。
しかし、マーケティングを担当している人の中には、Twitter動画広告についてまだきちんと理解できていない人もいるのではないでしょうか。
本記事では、Twitter動画広告を活用するメリットや種類、事例についても詳しく解説していきます。
Twitter動画広告の特徴
Twitter動画広告の特徴は以下の3つです。
• 詳細なターゲティングができる
• 若い年代に向けてアプローチできる
まずはTwitter動画広告の特徴について確認しましょう。
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
情報の拡散が期待できる
Twitterでは気に入った投稿に対してリツイートができるので、インパクトの強い広告を出稿できればさらなる情報の拡散が期待できます。
いわゆるバズる状態になれば、短時間で広告を多くの人に届けられるのがメリットの1つです。
リツイートされた広告は視聴されても料金に加算されないため、高い費用対効果も実現できるでしょう。
詳細なターゲティングができる
詳細なターゲティングができることもTwitter広告の特徴です。
Twitter広告では、地域や言語ごとのターゲティングだけでなく、ユーザーが検索した言葉で絞れるキーワードターゲティングがあります。
また、フォロワーをターゲティング設定にもできるため、目的に合わせて高い確度で広告を発信できるでしょう。
若い年代に向けてアプローチできる
Twitterの利用者は10代と20代が最も多いため、商材のターゲットが若い世代の場合は大きな成果を期待できます。
実際、令和2年度に総務省が行った調査では、Twitterは特に20代の利用者が多かったです。
Twitter動画広告はミレニアム世代とZ世代を対象にしたマーケティングでも有効だといえるでしょう。
Twitter動画広告の課金形態
Twitter動画広告の課金形態は以下の5つに分かれており、キャンペーンの目的ごとに導入できる形態が異なります。
• CPC
• CPE
• CPV
• CPAC
自社にとって適切な広告を配信できるように、Twitter動画広告で採用できる課金形態についても把握しておきましょう。
CPM
CPM (Cost Per Mille)は、広告1,000回表示あたりの広告費のことで、インプレッション課金とも呼称されています。
主に商材の認知拡大やブランディングを目的とした広告で活用されます。
CPC
CPC(Cost Per Click)は、広告がクリックされるたびに課金される形態のことです。
特定のWebサイトへ遷移させることを目的としたTwitter動画広告などで採用されます。
CPE
リツイートやいいねなど、エンゲージメントごとに課金される形態をCPE(Cost Per Engagement)と呼びます。
Twitter動画広告のエンゲージメントを最大化させる際に用いられる課金形態です。
CPV
CPV(Cost Per View)は動画が再生されるたびに課金される形態のことを指します。
Twitterで出稿した動画広告の再生数を知りたいときに活用されます。
CPAC
アプリやストアのページなどに誘導されると課金される形態がCPAC(Cost Per Application Click)です。
アプリケーションについてのTwitter動画広告を配信したい際に最適な課金形態です。
Twitter動画広告の種類
Twitter動画広告の主な種類は以下5つです。
• Amplifyスポンサーシップ
• プロモライブビデオ
• ファーストビュー
• インストリーム動画広告
自社にあった広告を配信できるようにそれぞれのTwitter動画広告の特徴やメリットを捉えておきましょう。
プロモビデオ
プロモビデオはアカウントのタイムライン上で再生される動画広告で、一般的なツイートと見た目が変わらないため、違和感なく広告を配信できます。
動画が自動で再生されるので、ユーザーの目に届けやすい点もメリットとして挙げられるでしょう。
なお、文字数の制限は一般的な広告と同じく140文字です。
Amplifyスポンサーシップ
Amplifyスポンサーシップ では、Twitterが締結しているコンテンツパートナーを選び、タイアップ広告を配信できます。
コンテンツパートナーが持っている知識を活かしたり、パートナーが行っているライブ配信で動画広告を出稿できたりすることが特徴です。
プロモライブビデオ
プロモライブビデオは、Twitterでライブ配信を行い、視聴者とやりとりができる動画広告です。
直接ユーザーに触れて情報を配信できるため、即時的に集客につなげられます。
ただし、開催する旨を事前に伝えて視聴者を集める必要があるので、インフルエンサーの活用などを合わせて行うことがおすすめです。
ファーストビュー
ファーストビューは、1日1社限定で初めてTwitterを開くユーザーの、タイムラインの上部に表示される広告です。
Twitter動画広告の中でも多くのユーザーの目に情報を届けられるため、イベントの開催や新商品の発売に合わせて活用すると高い効果が期待できるでしょう。
インストリーム動画広告
インストリーム動画広告は、コンテンツパートナーとして締結している企業の動画コンテンツの最初に配信される動画広告です。
Twitterと締結している様々なカテゴリのコンテンツパートナーの動画コンテンツに配信できることがメリットだといえます。
コンテンツパートナーとターゲットとして想定しているユーザー像の親和性が高ければ、大きい反響が見込めるでしょう。
ビデオカンバセーショナル広告
ビデオカンバセーショナル広告は、コンテンツにハッシュタグとアクション誘導ボタンを追加した広告カードです。
ユーザーに行動を誘導しやすく、広告の拡散が期待できるため、高い費用対効果が見込めます。
ビデオアプリカード広告
動画が埋め込まれているアプリケーションの広告カードをビデオアプリカード広告と呼びます。
タイトルや説明文、誘導ボタンも導入できるため、アプリケーションを効率的にアプローチできることがメリットです。
Twitter動画広告を活用する際のポイント
Twitter動画広告を活用する際のポイントは以下の3つです。
• 無音で再生されることを考慮する
• 動画の長さを15秒程度に抑える
活用する際のポイントを把握して、最大限の効果を発揮できるように準備しましょう。
Twitter動画広告を活用する際のポイントについてひとつずつ解説していきます。
最初の3秒でユーザーの興味を惹く
Twitter動画広告では、作成する動画の最初の3秒でユーザーの注意を惹けるようにしましょう。
動画を見続けるかどうかは最初の数秒で判断されるため、クリエイティブの冒頭に力を入れることが大切になります。
伝えたいポイントやインパクトのある絵を最初に持ってくるなどの工夫が必要です。
ユーザーの感情を揺さぶれる動画広告を配信できれば、リツイートによってさらなる情報拡散も実現できます。
無音で再生されることを考慮する
Twitterを使用している人の多くは音を再生せずに広告を閲覧するため、動画広告を配信するときは音声がなくても情報が伝わるようにしてください。
見出しや説明をするための字幕をつけておけば、無音で再生されても視覚から的確な情報を伝えられるでしょう。
動画の長さを15秒程度に抑える
Tiwtterが提供している情報によると、インストリーム広告の長さは短い方が効果的です。
好きな動画をスキップしながら視聴が可能になったことや、ショート動画を視聴するようになったことで、長い動画コンテンツを最後まで見るユーザーが減っています。
配信する動画は長くても15秒程度に収め、伝えたい情報を凝縮することが大切です。
参照:Twitter動画広告の効果を高めるためにモバイル最適化を勧める5つの理由_Twitter
Twitter動画広告の活用事例
Twitter動画広告を活用した事例として以下2つが挙げられます。
• Philadelphia
成功事例も知っておけば、より具体的なTwitter動画広告の活用方法について理解できます。
ふたつの活用事例の詳細について見ていきましょう。
大阪ガス
大阪ガスでは、これまでは検索連動型広告によって顕在層へのアプローチができていましたが、潜在層へ向けての訴求が不十分でした。
そこで、提供しているプランのひとつであるスタイルプランPについてのTwitter動画広告で15秒の動画配信を行いました。
著名な声優とテキストを有効に活用したことで、潜在層への認知度向上につなげています。
また、広告を配信する前と後では、指名検索数や申し込みも上昇していたため、Twitter動画広告の有効性が実感できる事例です。
参照:15秒最適化で高い完全視聴率を記録!大阪ガス事例に学ぶ、Twitter動画広告の可能性|Twitter
Philadelphia
クリームチーズのPhiladelphia(フィラデルフィア)ブランドを提供しているモンデリーズは、消費意欲が高いミレニアム世代をターゲットにした広告をTwitterで配信しました。
Amplifyスポンサーシップを活用して、 BuzzFeed UKとオリジナルレシピのコンテンツを配信し、5,200万以上のインプレッションを獲得しています。
健康志向でオリジナルレシピに関心があるミレニアム世代の需要をうまく捉えた事例だといえるでしょう。
参照:クリームチーズブランドPhiladelphiaがTwitter Amplifyを活用して、ミレニアル世代にレシピを拡散|Twitter
まとめ
いかがでしたか?
Twitter動画広告は、動画広告ならではの情報伝達力を活かせるだけでなく、Twitterの拡散力も期待できる広告です。
詳細なターゲティングをもとに、ミレニアム世代やZ世代などの若い層に向けた広告配信が可能になります。
Twitter動画広告では、プロモビデオやファーストビューなど、様々な種類の広告があるので、それぞれの特徴やメリットを理解したうえで活用することが大切です。
Twitter動画広告を用いる際は、クリエイティブの冒頭に力を入れることや、無音での再生にも対応できるような工夫を忘れないようにしましょう。
また、各企業が行った過去の事例について把握しておけば、効果的な活用方法についてさらに理解を深められるでしょう。