
近年、スマートフォンの普及や4G、5Gの開始により
動画周辺の市場がますます成長しています。
その中で、
広告業界でも動画を活用する動きが活発化してきました。
Yahoo!も2017年からYDNにて動画広告の提供を開始し、
2018年12月にはデフォルトの16:9のアスペクト比に加え、
1:1の広告枠を追加したことからも、
Yahooがこのメニューに注力していることが分かります。
本記事では、
YDA(旧:YDN)の動画広告についてフォーマットや制作におけるコツなどを
共有します。
1. YDA(旧:YDN)動画広告とは?
YDA(旧:YDN)動画広告は、
YDNの中でもインフィード広告の枠に表示される広告です。
通常そこにはレスポンシブ(テンプレート)広告を入稿しますが、
その配信面に動画を配信できるのがYDA(旧:YDN)動画広告の魅力です。
掲載イメージは下記キャプチャの通りです。

前提として、
Yahooアプリ(もしくはスマートフォンブラウザ版)のタイムラインで
コンテンツを探しているユーザーに広告が表示されるため、
ユーザーは広告内の情報を受け入れる体制になっています。
例えば、
Youtube広告に代表されるインストリーム型広告の場合、
動画を楽しみにしているユーザーに対して広告を強制的に表示するため、
広告に対して不快感を示す可能性はYahoo!の動画広告の方が低いでしょう。
また、
Youtubeは全画面で動画を視聴するユーザーが多いため、
クリック後のLP閲覧時のUIを考えてもCV獲得には不向きであると言えます。
よって、
YDA(旧:YDN)動画広告のメリットは以下の通りです。
- ユーザーは「情報を探す状態」で広告を目にするため、受容性が高い
- YouTubeのインストリーム広告のように強制的に視聴させないため、不快感が少ない
- LP遷移がスムーズでCV獲得に向いている
- ユーザー体験を害さない
2. YDA(旧:YDN)動画広告の課金形態
YDA(旧:YDN)動画広告の課金形態は、
視聴課金(CPV)となります。
広告メニューによって視聴定義が異なりますが、
YDA(旧:YDN)動画広告では動画が再生されて10秒経った時点で
課金対象となる仕組みです。
この点に限れば、
Youtube広告のインストリーム広告(15秒で視聴)の方が良心的と一瞬思いますが、
スクロールすればいつでも飛ばせる状況下での10秒間の動画視聴は
相応に価値があるものと考えられます。
注意点は、
費用の発生するタイミングです。
管理画面上の入札はCPM課金で行うため
1000再生に対する入札金額を設定しますが、
実質の広告費用は1回の再生につき発生します。
少しややこしいですね。
CPMのメニュー全体に言えることですが、
1視聴が0.数円の世界のため、
視聴に対して入札を行うと微調整が効かないのでCPM制を採用しているようです。
同一セッションで2回以上の再生が発生した場合、
2回目以降は課金されません。
※セッション切断後の2回目以降の訪問は視聴課金が再度発生します
3. YDA(旧:YDN)動画広告の掲載形式
広告の掲載形式について解説します。
YDA(旧:YDN)動画広告は、
Yahoo!のニュースフィード閲覧時に記事に似たフォーマットで表示されます。
もともと一部のトップニュースは動画が流れる仕様のため、
違和感が少ない広告表示形式となっています。
また、
動画をタップするとエキスパンドして全画面で再生されます。
その時に一旦フィードの閲覧を中断しなければならないため、
ユーザビリティが劣るのは否めないでしょう。
動画で流れるオーガニックコンテンツは、
ニュースやお役立ちコンテンツのスライドショーなどが多くを占めています。
それらにテイストを寄せた動画広告を作成することで、
反響率が上がりやすいと言えます。
4. YDA(旧:YDN)動画広告の入稿フォーマットは特殊?
- 広告の掲載本数:最大3本
- 動画再生時間:5秒〜60秒
- 課金方式:動画視聴課金
- ターゲティング設定:サイトカテゴリーターゲティング以外はすべて設定可能
- 入稿規定:下記公式リンクを参照

※広告をクリックし、リンク先URLへ遷移した場合は課金されません
※参考:バナー(動画)-運用型‐Yahoo!広告ヘルプ
5. YDA(旧:YDN)用の動画を制作する前に押さえたいポイント
広告キャンペーンをスタートするために動画を制作する際には、
以下の点に気をつけていただきたいと思います。
5-1. 媒体の特性を意識した動画を作成する
動画広告でやってはいけないパターンの1つが、
1つの動画で様々なプラットフォームに広告を配信することです。
インターネット広告の動画クリエイティブのフォーマットが
大体16:9と1:1の2種類であるため
「同じ動画でこっちにも出せるじゃん、比較しよう」となりがちですが、
これはNGです。
Yahoo!なのか、Youtubeなのか、はたまたXなのか、
その媒体によってコアユーザー層が違ったり、
利用時に期待しているものやモチベーションが異なったりします。
情報量が多い分、
この傾向はバナーよりも動画のほうが顕著と言えます。
広告を出す場所によって“刺さる”動画は違うということを意識しつつ、
広告費の分散は控えて一極集中のクリエイティブを制作するのが賢明です。
※どうしても予算がない中で複数媒体に配信する動画を制作することになった場合は、
サービスの魅力を端的に伝えるスライドショー形式が無難です
5-2. 無音でも伝わる工夫(字幕など)
YDA(旧:YDN)動画広告は、
ユーザーが広告をクリックしない限り無音です。
セリフやナレーションなどの言語情報は全て字幕を入れて、
ユーザーへの情報の伝え漏れがないようにしましょう。
また、
字幕が小さすぎてユーザーが読めなければ本末転倒なので、
あらかじめ動画の制作者が実際にYahooのタイムラインを確認する必要があります。
5-3. 開始5秒以内に本題を伝える
先述の通りタイムライン形式の画面は情報の取捨選択が速く、
不要と感じたコンテンツはすぐにスクロールされてしまいます。
そのため、
動画の冒頭数秒で視聴者の興味を引きつけ、
たとえ離脱されても印象に残るような構成が求められます。
動画広告においてタメは必要ありません。
簡潔に結論を提示することで広告パフォーマンスが向上する
データも発表されています。

※画像引用(出典:Yahoo! JAPANが考える「動画広告」の4原則|LINEヤフー for Business)
5-4. ブランド名は最初から出す
心理学に初頭効果という言葉があります。
「最初に与えられた情報は相対的にその後の情報よりも記憶に残る」
という現象ですが、
これは動画広告にも言えることです。
ブランド名を覚えてもらえれば、
後々ブランドワードでの検索行動などのアクションを起こす可能性が高まります。
そのため、
動画の冒頭からブランド名を登場させましょう。
動画の端にサービスロゴを固定しておくのも良いでしょう。
5-5. 開始直後は下半分に重要情報を入れない
インフィード広告は、
ユーザーがスクロールすることで初めて表示されます。
また、
画面の下端から徐々に表示されますが、
広告は画面の上半分が表示された時点で再生が開始します。
そのため開始直後のテキストなどの重要な情報が隠れてしまわないように、
上半分に配置すると良いでしょう。
※参考:Yahoo! JAPANが考える「動画広告」の4原則|LINEヤフー for Business
6. まとめ
今回は、YDA(旧:YDN)動画広告についてご説明しました。
ただでさえ広告メニューとして優秀なYDA(旧:YDN)のインフィード広告。
動画広告も使いこなしてパフォーマンスを最大化していきましょう。
「動画広告の波に乗り遅れてるかも…!?」と感じている方は、
まずは気軽に弊社までご相談ください!




















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