Infinity-Agent Lab
マーケティング
中級者以上の教科書
お取り引き企業

【25年7月提供終了予定】Yahoo!ディスプレイ広告のサーチキーワードターゲティングとは?

更新日:2025年07月28日

【25年7月提供終了予定】Yahoo!ディスプレイ広告のサーチキーワードターゲティングとは?

Yahoo!のディスプレイ広告では、
検索された語句によって、
対象を絞れるサーチキーワードターゲティングがあります。
自社について興味を持っているユーザーに効果的に訴求できるため、
顕在層へのアプローチを強化したい方にはおすすめです。

しかし、
サーチキーワードターゲティングは2025年7月に終了予定です
(詳細は[4. サーチキーワードターゲティング…]にて)

同様のターゲティングを実施するには
オーディエンスリストターゲティングで
「高度なセグメント」のオーディエンスリストを
使用することが必要となります。

本記事では、
Yahoo!のサーチキーワードターゲティングについて解説するとともに、
「高度なセグメント」のオーディエンスリストを用いた
ターゲティングの概要と作成・移行手順についても解説していきます。

1. Yahoo!のサーチキーワードターゲティングについて

まずは、
これまでのYahoo!のサーチキーワードターゲティングについて
特徴や仕組みを解説していきます。

どのような手法なのか、概要を確認していきましょう。

1-1. サーチキーワードターゲティングとは

サーチキーワードターゲティングは、
ユーザーが検索した語句に合わせて、関連性の高いディスプレイ広告を配信する手法
のことです。

Yahoo! JAPANの各種検索機能にて、
自社に関連した情報を調べたユーザーにアプローチできます。

検索広告の成果を補強することもできるため、
キーワード単位でユーザーを絞り込みたい方におすすめのターゲティングでした。

1-2. サーチキーワードターゲティングの仕組み

サーチキーワードターゲティングでは、
ユーザーによって検索された語句を分けて、
設定した物と一致する場合に配信されます。

例えば、
広告主が「不動産」とキーワードを設定しておくと
「港区 不動産」で検索したことがあるユーザーをターゲティングできます。

2. サーチキーワードターゲティングの提供終了について

この項では、
これまでご案内してきたYDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告)の
サーチキーワードターゲティング機能の終了と、
今後のターゲティング戦略についてご説明いたします。

Yahoo! JAPANより、
ユーザーの検索キーワードに基づいたターゲティング手法である
サーチキーワードターゲティングは、
2025年7月に提供を終了することが発表されました。

既に対応として、
2025年4月10日をもちまして、
サーチキーワードリストの新規作成およびキーワードの追加設定
終了しております。

サーチキーワードターゲティング終了後の代替策として推奨されるのが、
Yahoo!広告のオーディエンスリストターゲティング内にある
「高度なセグメント」のオーディエンスリストを活用する方法です。

これにより、これまでと同様に、
ユーザーの興味関心や行動に基づいた、
より精密なターゲティングが可能になります。

Yahoo!広告の管理画面では、
既にサーチキーワードターゲティングから
高度なセグメントターゲティングへの移行を支援する機能
提供されています。

続く部分では、
この移行先となる高度なセグメントターゲティングについて
解説してまいります。

3. 高度なセグメントターゲティングとは

まずは、
サーチキーワードターゲティングと同様のターゲティングを
利用できる高度なセグメントターゲティングについて解説します。

高度なセグメントターゲティングとは、
指定したキーワードやURLを基にYahoo! JAPANの機械学習が
機械学習で最適なユーザーリストを作成し配信する機能です。

従来のサーチキーワードターゲティングに比べて、
より柔軟かつ効果的なターゲティングが可能になります。

3-1. 高度なセグメントターゲティングの仕組み

高度なセグメントターゲティングでは、
以下の手順で広告配信が行われます。

①キーワードまたはURLの指定
広告主は、
ターゲットとするユーザーが検索しそうなキーワードや、
関連性の高いWebサイトのURLを指定します。

②機械学習によるユーザーリスト作成
Yahoo! JAPANの機械学習が、
指定されたキーワードやURLに基づいて、
関連性の高いユーザーを抽出してリストを作成します。

③広告配信
作成されたユーザーリストに対して広告が配信されます。
機械学習は、
リストのパフォーマンスを継続的に分析し、
最適化を行います。

3-2. 高度なセグメントターゲティングのメリット

商品に興味をもち、購入段階に至ったユーザーは、
他社との比較をしてからアクションを起こすことが多いです。

したがって、
競合他社名のキーワードでも広告を出稿しておくことで、
比較検討している消費者に再度アプローチできます。

4. サーチキーワードターゲティングと高度なセグメントターゲティングは何が違う?

では、
サーチキーワードターゲティングとは何が違うのでしょうか?
大きく分けて以下の3つです。

拡張ターゲティングが行える

サーチキーワードターゲティングでは、
リストに登録したキーワードを検索したユーザーにのみ
広告が配信されます。

一方高度なセグメントターゲティングは、
指定したキーワードに関連が強いキーワードを検索したユーザーにも
配信する拡張ターゲティングを行うことができます。

この点はサーチキーワードターゲティングの
バージョンアップ版と言えます。

検索回数や検索期間の指定はできない

3で説明したように
サーチキーワードターゲティングでは、
検索回数や検索期間の指定をしていました。

しかし、
高度なセグメントターゲティングでは
機械学習で検索回数や検索期間は自動調整されるため
指定することができません。

検索キーワードごとの配信実績を見ることはできない

サーチキーワードターゲティングでは、
リストに登録したキーワードごとに配信実績を確認できましたが、
高度なセグメントターゲティングでは
オーディエンスのリストごとの数値しか確認できません。

そのため、
検索キーワードごとの配信実績は見ることができません。

5. 高度なセグメントへの移行・新規作成手順

2025年4月現在では既に
高度なセグメントターゲティングへの移行機能を提供されております。

そこで移行手順と
新規で高度なセグメントを作成する手順を見ていきましょう。

5-1. 移行手順

①  広告管理ツール右上の「ツール」をクリック
→「ライブラリー」から「サーチキーワードリスト」を選択

サーチキーワードターゲティング一覧にて、
設定済みのサーチキーワードリスト名の横に表示された
三角形アイコンをクリックしても、
サーチキーワードリスト一覧を表示できます。

②  サーチキーワードリスト一覧にて、
移行するリストの「移行用リスト作成状況」欄の三角形アイコンを選択

複数移行する場合

移行するリストにチェックを入れ、
「移行用オーディエンスリスト(高度なセグメント)の作成」ボタンを
押してください。

その後、④へ進んでください。

③  下記のアラートが表示され、
「移行用オーディエンスリスト(高度なセグメント)の作成」を選択④  下記の確認画面が表示される → 確認後、「作成」ボタンを押す

⑤  リストの作成が開始され、
「移行用リスト作成状況」欄の表示が「作成中」→「作成済み」になる

「作成済み」に変わったら、オーディエンス一覧を確認しましょう。
「元のリスト名_sys」という名前で高度なセグメントリストが作成されております。

移行手順は以上となります。

※引用(出典:【広告運用者必見!】Googleタグマネージャーを使った、スクロール時点でのMCV計測|Infinity‐Agent Lab )

注意事項

移行機能で作成する高度なセグメントリストには以下の制限があります。

  • 作成リストの上限は他のオーディエンスリストと合計で400件まで
  • 以下の条件に該当するキーワードは移行できない
    リスト内の一部キーワードが該当する場合は、それ以外のキーワードが移行される
    ①  広告データ利用基準に抵触する
    ②  キーワードの文字数が26文字以上
  • 高度なセグメントリストに登録できるキーワード数はリスト1つにつき50件まで

5-2. 新規作成

①  広告管理ツール右上の「ツール」をクリック
→「ライブラリー」>「オーディエンスリスト」を選択

②「オーディエンスリストを作成」ボタンを押す →「高度なセグメント」を選択

③  作成に必要な下記項目を入力

  • オーディエンスリスト名
  • 種別:キーワード
  • 登録したいキーワード

④  作成画面の下部にある「作成」ボタンを押す
新規作成手順は以上となります。

5-3. 移行・作成したリストを広告グループに設定

[5-1.移行手順 ]「5-2.新規作成]にて移行・作成した高度なセグメントリストは、
広告グループの「オーディエンスリストターゲティング」で設定することで、
サーチキーワードターゲティング同様に
広告配信可能となります。

※画像引用(出典:サーチキーワードリストの移行機能について-Yahoo!広告ヘルプ

6. まとめ

いかがでしたか?

サーチキーワードターゲティングは、
指定した語句でユーザーを対象にできるターゲティング手法です。
情報を能動的に調べているユーザーに対して、
ディスプレイ広告の配信面で訴求できます。

しかし、
2025年7月にサーチキーワードターゲティングは提供終了となってしまいます。
そこで指定した語句に関連の強いユーザーにも配信できる
高度なセグメントターゲティングへの
移行手順についても解説させていただきました。

YDAの高度なセグメントターゲティングは、
データ分析に基づいて精緻な広告配信を可能にします。

この手法は、
ターゲットオーディエンスに対して
よりパーソナライズされた体験を提供するため、
マーケティング効果を高める非常に有効な手段です。
この機能を活用することで、
ユーザーとのエンゲージメントを深め、
広告キャンペーンの成功を促進しましょう。

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

Category  / 目的のカテゴリから読みたい記事をチェック!

Return Top