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リターゲティング広告とは?基本的な仕組みと運用方法について解説!

更新日:2023年05月29日

リターゲティング広告とは?基本的な仕組みと運用方法について解説!

※この記事は2023年5月29日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

普段何気なくインターネットを利用していると、以前に見たことがあるような広告が何度も表示されるケースがあります。

ふとした瞬間に目にする広告が、何度も繰り返し表示されると、最初は興味が無かったとしても徐々に親近感がわき、詳しく見てみようとなることも少なくありません。

このような広告手法はリターゲティング広告と呼ばれ、上手く活用することで自社のホームページへの集客増加やコンバージョン獲得につなげることも可能です。

近年、ユーザー行動は多様化し、顕在層の顧客であっても広告訴求したところですぐには効果につながらず、段階を経ながらリーチしていく手法が一般的になってきています。

実際に、リスティング広告とあわせリターゲティング広告も運用する企業も増加傾向にあり、いかにリターゲティング広告を効果的に活用し、費用対効果を高められるかが求められています。

とはいえ、闇雲にリターゲティング広告を実施しても効果につながらないばかりか、ユーザーにマイナス影響を与えてしまう可能性もあります。

そこで今回は、リターゲティング広告の基本的な仕組みから、リマーケティングとの違いやメリット、効果につながる運用方法などまで、ポイントを中心に紹介していきます。

1.リターゲティング広告とは?

そもそもリターゲティング広告とは、対象のホームページに一度訪れたことのあるユーザーに対してターゲティング設定を行い、そのユーザーが別のサイトを閲覧している場合にも追跡して広告配信を行う手法のことを指します。

一度自社のホームページに訪れたことがあるユーザーは、多少なりとも自社の商材やサービスに興味を示したユーザーといえます。

そのユーザーに対して広告を何度も訴求することで、認知度を高め、再度自社のホームページに集客させることによりコンバージョン促進を促すことが可能です

定期的に何度も繰り返し広告が表示されることで、ユーザーも関心度が高まり、より深く知ってみようという心理になりやすいため、多くの企業で活用されています。

1-1.リターゲティング広告の仕組みとは?

このリターゲティング広告は、自社のホームページに訪れたユーザーに対してCookieと呼ばれる記録システムを活用しており、仮にユーザーが別のサイトを訪れたとしても、Cookieによって判断して広告配信を行うことができます。

このCookieの仕組みは一般的にID・パスワードの入力やショッピングカートの保存などで活用されていますが、リターゲティング広告ではこの仕組みを活用してユーザーの訪問日時や回数などを記録して広告配信に活用しています。

そのため、ホームページに訪れたユーザーだけでなく、指定のページを〇回閲覧したユーザーや、1度商材の購入やサービスの申込みを行ったユーザーなどに対してもターゲティング設定して配信することも可能です。 

1-2.リマーケティングとの違いとは?

リターゲティング広告と近しい言葉に、リマーケティングというものも存在します。似通った言葉であるため混在してしまう担当者も少なくありませんが、この2つの仕組みは呼び名が違うだけで根本的には同じ意味を持ちます。

違いはサービスを提供する媒体の差にあり、リターゲティング広告はYahoo!の広告手法のことで、リマーケティングはGoogleの広告手法を指します。

また、FacebookやInstagram、LINE、YouTubeなどでも同様の広告手法は用意されており、それらはいずれもリターゲティング広告と呼ばれています。

2.リターゲティング広告のメリットとは?

続いて、リターゲティング広告のメリットについて紹介していきます。

リターゲティング広告は、ユーザーに対して何度も追従して広告配信することで、認知度向上とコンバージョン獲得につなげることが期待できますが、その他にも以下の3つのメリットが挙げられます。

・自社の商材やサービスに興味があるユーザーに対してアプローチ可能
・低コストで効率的に広告を配信することが可能
・複数のデバイスにも対応可能

それぞれの内容を確認していきましょう。

2-1.自社の商材やサービスに興味があるユーザーに対してアプローチ可能

リターゲティング広告の配信対象者は、自社のホームページに一度訪れたことのあるユーザーとなります。

一度訪れたということは、何かしら自社の商材やサービスに興味があるユーザーと言えます。

そのユーザーに対してターゲティング設定を行い、広告を配信することは、不特定多数にアプローチするよりもコンバージョン獲得につながる可能性が高いことが想定されます

近年ユーザーの行動は多様化し、一度見てすぐに購入や申し込みに至る率は少なく、他社と比較したり、口コミなどを参考に吟味した上で購入に至る傾向にあります。

そのため、興味のあるユーザーに対して何度も訴求することは、認知度や購入意欲を高めることにもつながります。

中長期的な視点でユーザーと関係性を構築していく上でも、リターゲティング広告は効果的です。

2-2.低コストで効率的に広告を配信することが可能

リターゲティング広告は、他のWeb広告に比べても低コストで効率的に配信することが可能です。

そもそも2-1.で紹介したように、あらかじめ興味があるユーザーに対してアプローチするため、無駄な広告費を削減することができます。

また、一般的にリターゲティング広告は、広告をクリックされて初めて課金対象となるクリック課金制を取る傾向にあります。

インプレッション課金型も用意されておりますが、多くの企業はクリック課金制を活用している傾向にあります。興味のあるユーザーがクリックして初めて課金対象となるため、CPA(顧客獲得単価)を抑えた形で運用することが可能です

さらに、予算管理を適宜コントロールすることもできるため、短期間で使い過ぎることも防ぎ、効果をみながら効率的な運用を行うことができます。

この点もリターゲティング広告の魅力の一つです。

2-3.複数のデバイスにも対応可能

スマートフォンの普及に伴い、PCだけでなくスマートフォンを絡めた複数のデバイスでインターネットを活用するケースが一般的になってきています。

そのような中で、リターゲティング広告はデバイスの垣根を越えた形で運用することが可能です。

家ではPCを活用し、外ではスマートフォンやタブレットを活用するケースも少なくありません。

このような場合であっても、リターゲティング広告では同じユーザーとして認識することができるため、クロスデバイスに対応した広告配信につなげることができます。 

3.リターゲティング広告を行う上での注意点

次に、リターゲティング広告を行う上での注意点についても紹介していきます。

リターゲティング広告は、効果が高いからといって闇雲に行っても意味がありません。

以下の点は実施の際に考慮しておくと効果的です。

3-1.繰り返し広告を表示させることがマイナス影響につながる可能性もある

リターゲティング広告にて同じユーザーに対して何度も広告を配信することは、ユーザーによってはマイナス影響につながる可能性もあります。

インターネットが身近になった昨今において、ユーザーも与えられた情報が広告かどうか判別するようになってきています。

そのため、何度も同じ広告が表示されることは、購買意欲を高めるユーザーがいる反面、不快に感じ、マイナスのプロモーションとなることも起こり得ます。

表示させる期間を限定したり、広告表示させる間隔を広く空けるなど、ユーザーの心理や行動を鑑みた上で検討することも重要です

3-2.新規ユーザーへのアプローチやブランディング目的には不向き

リターゲティング広告は、あくまで一度自社のホームページに訪れたことのあるユーザーが対象となるため、全くの新規のユーザーに対してはアプローチすることができません

Web広告の目的の中には、コンバージョン獲得以外にもリーチ数の増加やブランディングを目的としたようなものも多くあります。

このような目的の場合には、限定的なリターゲティング広告は不向きとなるため、純広告やSNSの活用など、別の手法を検討する必要があります。

まずは自社の目的を明確化し、その上でターゲットにマッチした施策としてリターゲティング広告を検討していくと効果的です。 

4.リターゲティング広告の始め方

続いて、リターゲティング広告の設定方法について紹介していきます。

リターゲティング広告を始める際は、管理画面でユーザーリストを作成する必要があります。ユーザーリストの作成について解説していきます。

4-1.ユーザーリストを作成

①「ツールと設定」から「オーディエンスマネージャー」を選択します。

②「+ボタン」から「ウェブサイトを訪れたユーザー」を選択します。

③有効期間を入力し「オーディエンスを作成」をクリックして、完了です。

4-2.リターゲティング広告の配信

前項で設定した内容をもとに、リマーケティングを実施する広告キャンペーンを選択し、リマーケティングリストを追加すれば、リターゲティング広告が配信されます。

なお、タグを設置してからユーザーリストが抽出されるまでには時間がかかる場合がありますので注意が必要です。

5.リターゲティング広告の効果を最大化させるには?

最後に、リターゲティング広告の効果を最大化させる上でのポイントについても紹介していきます。

以下の要素を押さえておくことで、より費用対効果を高めた形でリターゲティング広告を運用することが可能です。

5-1.ユーザー心理や行動履歴をふまえて運用する

昨今、ユーザー心理や行動履歴は多様化しており、いかにそのポイントを押さえて広告訴求するかが重要になります。

例えば、自社のTOPページに訪れただけでは、何を求めていて、どこで離脱したのか判別することは難しいかもしれません。

一方で、商材やサービスの詳細ページで離脱した場合には、より購買意欲が高いユーザーの可能性もあります。

このように、訪れたページの特性を踏まえた上で、リターゲティング広告を実施すれば、闇雲にリターゲティング広告を行うよりも精度を高めることも期待できます

5-2.広告訴求のタイミングにもこだわる

リターゲティング広告を行うタイミングにも注意を払うと効果的です。

一般的にユーザーの熱量が熱いうちに広告訴求すれば効果につながりやすい傾向にありますが、対象ページに訪れたユーザーが離脱後にリターゲティング広告を行っても煩わしいと思われる可能性もあります。

他社と比較検討し、そろそろ決断の頃合いと想定するのであれば、数日経過した後にリターゲティング広告を訴求した方が効果につながる可能性も考えられます。

過去の傾向や実績を数値含めて鑑みた上で、より効果につながるリターゲティング広告を検討すると効果的です。

6.まとめ

リターゲティング広告は、自社の商材やサービスに少なからず興味があるユーザーに対して訴求することができる広告手法です

一定期間何度もアプローチすることができるため、認知度向上やコンバージョン獲得につなげやすい特徴がある反面、訴求しすぎることでかえってマイナス影響につながる可能性もあります。

今回紹介した内容も参考に、リターゲティング広告の特性を正しく理解し、費用対効果を高める運用につなげていきましょう。

この記事を書いた人

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