「Google広告ってどうやったら停止できる?」「強制停止されてしまったらどうすれば良い?」など、悩みを抱えていませんか。
Google広告の運用を実施する際は、状況に合わせて適宜ステータスを変更する必要があり、ときには停止して素早く撤退をすることも大切です。
しかし、場合によってはうまく反映されなかったり、強制停止で困惑することもあります。
この記事では、Google広告の停止方法やうまく処理されないときの対処法、強制停止からの復旧方法などを解説していくので、設定手順について知りたい方はぜひ参考にしてください。
1.Google広告の停止パターン2つ
Google広告を停止するパターンとしては、以下2つが挙げられます。
・Google広告の一部を停止する場合
どのような方法があるのかそれぞれ確認していきましょう。
1−1.Google広告のアカウントの利用を停止する場合
①Google 広告アカウントにログインし、右上にあるツールアイコン Google 広告 | ツール [アイコン] をクリックします。
②[設定] の [各種設定] をクリックします。
③[アカウントのステータス] をクリックして展開します。
④[利用停止] をクリックします。
掲載しているGoogle広告を一括で停止したい場合は、アカウントの利用を停止する方法がスムーズです。
削除ではなくあくまでも停止の処置なので、元に戻したいと思ったらまた再開ができます。
アカウントの停止をする際は、Google広告アカウントの管理者権限が必要になるため、注意しましょう。
すでに支払ったクレジット残高が存在する場合は、4〜12週間の間に返金が実行されるので、長期的に利用を一旦辞めたい場合はおすすめの方法です。
引用:Google 広告の利用を停止する|Google広告ヘルプ
1−2.Google広告の一部を停止する場合
①Google 広告 アカウントにログインします。
②ページメニューで [キャンペーン] をクリックします。
③各キャンペーン名の横に、各キャンペーンのステータスを示す色付きのアイコンが表示されます。キャンペーンのステータスを変更するには、ステータス アイコンをクリックし、次のいずれかをクリックします。
・[有効] を選択すると、キャンペーンが再開されます。
・[一時停止] を選択すると、キャンペーンが保留状態になります。
Google広告では「キャンペーン」や「広告グループ」などでさらに細かく階層が分けられています。
「キャンペーン」や「広告グループ」でも、アカウントと同様に一時停止して、後で削除や再開などの判断を下すことが可能です。
一括で停止しない場合や、クレジット残高の払い戻しが必要ない場合は、一部の配信を止めて様子を見ましょう。
引用:キャンペーンを有効化、一時停止、または削除する|Google広告ヘルプ
2.Google広告を停止したいけどできない時
Google広告の停止がうまくいかない時は、以下の要因が考えられます。
・管理画面上でも反映されるまで時間が必要
・自動化ルールが影響している可能性がある
なぜ停止の設定がうまくいかないのか原因を確認しましょう。
2−1.正式に完了するまで最大で24時間かかる
Google広告の停止を申請すると、実際に反映されるまで最大で24時間かかります。
個人の通信状況なども影響する可能性があるので、まずはしばらく時間を置いてから実行されているか確認しましょう。
24時間以上経っても特に変化がない場合は、サポートに連絡することをおすすめします。
2−2.管理画面上でも反映されるまで時間が必要
Google広告の配信状況について管理画面に反映されるには、通常で3時間必要になります。
場合によっては最長で15時間必要になるケースもあり、ターゲットとして設定している地域によってもデータを確認できるまでの時間は異なります。
サンフランシスコやロンドンなど、海外地域をターゲティングしている場合は反映時間に差があることに注意しましょう。
2−3.自動化ルールが影響している可能性がある
Google広告では、広告の配信ステータス変更や入札単価などを自動で調整できる自動化ルールという機能が存在しています。
有効になっていると広告の停止が完了しない可能性があるので、設定から機能の一時停止・削除を実行しましょう。
3.Google広告を停止するときの注意点
Google広告の停止を実施するときは以下の点に注意しましょう。
・削除すると復元できない
・効果が出ていなかった場合は改善を試みる
それぞれ解説していきます。
3−1.特典は払い戻しがされない
Google広告の停止を実行した場合、事前に支払った費用については時間を空けて払い戻しがされます。
ただし、クーポンなどの特典については特に処置がされないため注意してください。
まだ利用している特典は、使う必要があれば前もって消費しておきましょう。
3−2.削除すると復元できない
Google広告の停止処置は、あくまでも一時的に利用を止めるためのものです。削除を実行してしまうと復元ができなくなってしまうため、設定時は注意しましょう。
この削除には、リマーケティングリストも含まれます。リマーケティングリストとは、自社のWebサイトに訪問したユーザーのリストです。
また、関連しているGoogleサービスの利用もできなくなってしまうため、削除と停止の違いについては事前に理解しておくことが大切です。
3−3.効果が出ていなかった場合は改善を試みる
Google広告は、さまざまな設定を行うことで効果を発揮します。
まだ利用を始めたばかりでいまいち効果が見込めない場合は、停止を実行する前に改善を試みることがおすすめです。
数値のレポートから仮説を立てて、どのような施策を実施すれば良いのか考えていきましょう。
4.Google広告を停止する前に改善するべきポイント
Google広告を改善する際は、以下のようなポイントを確認しておきましょう。
・ターゲティングの設定
・LPの修正
ポイントごとに詳しく解説していきます。
4−1.クリエイティブの内容
広告のクリエイティブは、クリックやインプレッションなど、特に指標に直結しやすい改善ポイントです。
文言やデザインなど、ターゲット層にマッチする内容になっているか確認してみましょう。
文字の大きさ・配置など、細かい部分でも修正を施せば効果が表れることは少なくありません。
4−2.ターゲティングの設定
広告配信をする際は、ターゲティングの設定も重要な要素となります。
大きく分けるとオーディエンスターゲティング・コンテンツターゲティングの2種類がありますが、さらに細かく分けると手法は多岐にわたります。
過去のユーザーと似た特徴を持った人物を対象にするターゲティングもあるので、さまざまな設定を組み合わせて改善できないか確認してみましょう。
4−3.LPの修正
広告をクリックした後の遷移先となるLPも修正することで、数値を改善できる可能性があります。
LPで訴求している内容やデザインなど改めて確認し、必要であればCTAの再配置なども行ってみましょう。
広告とLPの内容が離れているとユーザーが不信感を抱き離脱してしまうこともあるので、色合いや言葉使いはマッチさせておくことも大切です。
5.Google広告アカウントが強制停止を受けてしまった場合
Google広告アカウントが強制停止されてしまった場合は、原因を考えて元に戻す方法を考えることが重要です。
ここからは、強制停止の理由として考えられることや元に戻す方法についてそれぞれ解説していきます。
5−1.考えられる要因
Google広告アカウントが強制停止されてしまう要因として、広告ポリシーへの違反か、費用の未払が挙げられます。
Google広告では、不正行為を煽る訴求や攻撃的な内容を含む場合、違反しているとして強制停止される可能性があります。
費用が支払われていない場合も一時的な停止措置をされることがあるので注意してください。
5−2.元に戻す方法
Google広告が強制停止された後は、ポリシー違反か費用の未払いのどちらなのかまずは確認してみましょう。
費用の支払いに問題がある場合は、対応すれば強制停止は解除されます。
特に費用の遅延など発生していないのであれば、ポリシーの違反について見てみましょう。扱うことが許可されている物でも、一部要件を満たせていない可能性もあります。
Googleによって禁止または制限されているコンテンツ・行為は下記の通りです。
・偽造品
・危険な商品やサービス
・不正行為を助長する商品やサービス
・不適切なコンテンツ
・広告ネットワークの不正使用
・データの収集および使用
・不実表示
・性的なコンテンツ
・アルコール
・金融サービス
・商標 など
費用の未払いやポリシー違反の改善を施した後は、公式サイトから申請を行って数日待てば対応が完了します。
参考:Google 広告アカウントの強制停止について|Google広告ヘルプ
6.まとめ
いかがでしたか?
Google広告は、配信を行いながら状況を見て、ステータスを変更することも大切です。
アカウントと一部のサービスを止める方法があるので、状況に合わせて適切な方を選択しましょう。
なお、設定をしても正式に完了するまで時間を要することや、自動化ルールが影響してきちんと反映されないこともあるので注意してください。