
2023年9月23日(米国時間)、
Google広告にて動画視聴キャンペーンが全世界にリリースされました。
本記事では、
このアップデートの概要やメリットについて解説していきます。
1. 動画視聴キャンペーンとは

※画像引用(出典:予算内で視聴回数を最大化できる YouTube の動画視聴キャンペーンが世界中で利用可能に-Google広告ヘルプ)
動画視聴キャンペーンとは、
YouTube上で配信する動画広告の視聴回数を最大化し、
自社の商品・サービスに関心の高いユーザーに向けて効果的にアプローチするための広告手法
です。
このキャンペーンを活用することで、
ターゲットとなるユーザーに対して最適な動画クリエイティブを配信することができ、
購買意欲の高い見込み顧客へ効率よくリーチすることが可能になります。
また、
YouTubeが提供する多様な広告フォーマットに対応しており、
広告主の目的や配信戦略に合わせた柔軟な設計が可能です。
動画視聴キャンペーンで利用できるフォーマットは
下記のとおりです。
- スキップ可能なインストリーム
- インフィード
- YouTubeショート
また、各フォーマットの視聴の定義は下記のとおりです。
スキップ可能な インストリーム広告 |
30秒以上の視聴 | 30秒以上視聴された場合 |
30秒未満の視聴 | 最後まで視聴された場合 | |
インフィード広告 | 10秒以上の視聴 | サムネイルがクリックされた場合 10秒以上自動再生された場合 |
10秒未満の視聴 | サムネイルがクリックされた場合 最後まで自動再生された場合 |
|
Youtubeショート | 10秒以上の視聴 | サムネイルがクリックされた場合 10秒以上自動再生された場合 |
10秒未満の視聴 | サムネイルがクリックされた場合 最後まで自動再生された場合 |
2. 動画視聴キャンペーンのメリット
動画視聴キャンペーンを活用することで、
適切なユーザーにGoogle AIを活用したキャンペーンを、より効果的かつ効率的に実施
することができます。
適切なタイミングや配信面で、ユーザーに自社の商材を訴求できるため、
ユーザーの関心や購買意欲を高めることが期待できます。
実際に、
インストリームのスキップ可能なCPVを利用したキャンペーンと比較すると…
動画視聴キャンペーンでは
「平均で視聴回数が最大40%増加」
広告視聴単価は
「30%低減」
させることができたとのことです。
3. 動画視聴キャンペーンを利用するには?
現在動画視聴キャンペーンを利用するには、
Googleセールスチームへのお問い合わせが必要です。
4. 動画広告キャンペーンの注意点
動画広告キャンペーンにおいては、
下記の2点を把握しておく必要があります。
- ショート広告のみの配信はできない
- 要素をセーフエリアに入れる
4-1. ショート広告のみの配信はできない
動画視聴キャンペーンでは、
YouTubeショート広告単体のみで配信することはできません。
ショート広告を配信したい場合でも、
必ず他のフォーマット※とセットでの配信となります。
※他のフォーマット:スキップ可能なインストリーム広告やインフィード広告
そのため、
ショート広告用に縦型の動画素材を用意するだけでなく、
スキップ可能なインストリームやインフィード広告で使える横型動画も別途用意
しておく必要があります。
4-2. 要素をセーフエリアに入れる
動画を制作する際には、
スマートフォンディスプレイ上部の切り抜き部分等の影響により、
画面に表示されない部分が出てきます。
そのため、
ロゴや商品などの重要な要素はセーフエリア内に配置する必要があります。
Googleが公表しているセーフゾーンは下記のとおりです。

※画像引用(出典:動画広告の仕様について – Google 広告 ヘルプ)
5. まとめ
いかがでしたか。
今回は、
Googleが発表した動画視聴キャンペーンについて解説しました。
YouTube広告と言えば、
TrueView インストリーム、Bumper、インフィードなど、
フォーマットを指定して広告配信をすることが主流でしたが、
このキャンペーンは1つで3つの配信面に広告を出すことができます。
AIを利用し、複数の面を横断して
目的指標を最大化することが可能になりました。
より効果的にユーザーの関心や購買意欲を高めることが期待できるため、
広告効果の最大化ができそうですね。
動画市場が伸びてくると予想されますので、
YouTube広告のアップデートは見逃せません!!!