ディスプレイ広告を出すことを考えている人もいると思いますが、気になるのは費用です。
どのくらいの費用でディスプレイ広告を出せるのか、本記事で紹介します。
また、ディスプレイ広告の課金方式や費用対効果を高める方法も見てみましょう。
ディスプレイ広告とは?
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告のことで、画像、動画、テキスト広告のことです。
バナー形式で表示されることが多いのでバナー広告ともいい、Webサイトのコンテンツに応じて表示されるので、コンテンツ連動型広告ともいいます。
ディスプレイ広告の課金形態
ディスプレイ広告の課金形態を確認しておきましょう。
クリック課金・インプレッション課金・コンバージョン課金の3種類の形態がありますが、それぞれの特徴を見てみます。
クリック課金
クリック課金は、ユーザーが広告をクリックしたときに課金される方式です。
クリック1回当たりの単価が設定され、クリック数に応じて課金されます。
広告が表示されただけでは課金はされないので、無駄なコストをかける必要がなくなります。
インプレッション課金
インプレッション課金は、広告が1000回表示されるごとに課金される方式です。
クリック数は関係なく、広告表示回数が課金基準となっています。
一定の表示回数でクリック率が高くなると、単価が低くなるのもインプレッション課金の特徴です。
クリック数の多い広告では、インプレッション課金のほうが安いコストで済みます。
コンバージョン課金
コンバージョン課金はコンバージョンが発生したときに費用がかかる課金方式です。
成果に対して課金されるので、成果報酬型になっています。
コンバージョン課金のいいところは、クリックされただけでは費用が発生しないことです。
無駄な費用を使わずに済みます。ユーザーがコンバージョンに至ったときだけ課金されます。
ディスプレイ広告の費用相場
ディスプレイ広告の費用相場を見てみましょう。課金方式別費用相場と媒体別費用相場をチェックします。
課金方式別費用相場
まず、ディスプレイ広告の課金方式別費用相場からです。
クリック課金
クリック課金方式の単価はオークションで決まりますが、相場としては1回当たり50~100円程度です。
競合の出稿状況によって単価は変わります。
インプレッション課金
インプレッション課金方式の場合、広告が1000回表示されるごとに費用が発生するのですが、その場合の単価は数十~数百円程度です。
コンバージョン課金
コンバージョン課金方式の単価相場は目標CPAの1.5倍程度です。
CPAとは、1人の顧客・成果を獲得するのにかかった費用のことです。
媒体別費用相場
続いて、媒体別のディスプレイ広告の費用相場を見てみましょう。
GDN(Googleディスプレイ広告)
GDN(Googleディスプレイ広告)では、Googleと提携しているライブドアニュースや楽天、価格.COM、BIGLOBE、教えて! goo、食べログなどに広告出稿ができます。
GDNの課金方式は3種類で、課金方式ごとの費用相場は次の通りです。
GDNの月間の費用相場は20~50万円ともいいますが、上限は好きなように設定できるので、広告予算やマーケティング戦略に応じて決めてください。
YDN(Yahoo! 広告)
YDN(Yahoo! 広告)では、Yahoo! ニュースやYahoo! 知恵袋をはじめとするYahoo!が提供するサービス、ダイヤモンドオンライン、朝日新聞デジタルなどYahoo!が提携しているサービスに広告を出稿できます。
YDNの課金方式は2種類で、課金方式ごとの費用相場は以下の通りです。
YDNの月間の費用相場はジャンルによっても変わってきます。
YouTube広告
YouTube広告では、動画広告の他、広告枠へディスプレイ広告の配信もできます。
課金方式はクリック課金の1種類だけです。費用相場は1回のクリックごとに数円~20円程度。GDNやYDNの費用相場よりも安くなっています。
代理店に依頼する場合の費用相場
ディスプレイ広告の運用を代理店に依頼することもできます。広告運用の手法がわからない、社内に広告運用用のスタッフを配置できないなどの場合は、代理店に依頼するのがおすすめです。
そこで問題になるのが代理店にディスプレイ広告の運用を依頼する費用。どのくらいになるか見てみましょう。
初期費用
ディスプレイ広告の運用を代理店に依頼する場合、必要な準備をするための費用を支払いますが、それが初期費用です。相場は5万円程度です。
代行手数料
代理店にディスプレイ広告運用を代わって行ってもらうための費用が代行手数料です。月額固定制と広告費の○%という2つのパターンがあります。
広告費に対する割合では、20%というところが多いですが、10%というケースもあります。
広告費
ディスプレイ広告を出稿するための費用が広告費です。費用相場に特に決まりはありません。各社で設定することになります。
ディスプレイ広告の費用対効果を高めるポイント
ディスプレイ広告を出稿すれば、一定の費用がかかりますが、費用に対して効果が高まれば、広告を出稿する意味も出てきます。
そこで、ディスプレイ広告の費用対効果を高めるポイントを紹介しましょう。
ターゲット設定を見直す
ディスプレイ広告は幅広いユーザーに配信できるのがメリットなのですが、かといってターゲットの対象が広くなりすぎると、コンバージョンにつながりにくくなります。
そこで、ターゲット設定を見直し、コンバージョンに至りやすい人を対象にしてみましょう。
ディスプレイ広告の配信効果を上げるための有効な手段です。
最適なタイミングで配信する
ターゲット設定を見直したら、ターゲットが広告を見る最適なタイミングでディスプレイ広告を配信しましょう。
広告が頻繁に表示されすぎると、ユーザーが不快感を覚え、無視するようになります。
それでは逆効果なので、適切なタイミングに絞って配信することがポイントになります。
リターゲティングを行う
リターゲティング広告でディスプレイ広告の効果を高めることもできます。
リターゲティングとは、過去に自社サイトを訪れたことがあるユーザーをターゲットにすることです。
すでに自社サイトを閲覧しているのですから、サービスに関心があるユーザーということになるでしょう。
そのようなユーザーを狙って、ディスプレイ広告を配信すれば、コンバージョンにつながりやすくなります。
クリエイティブを改善する
バナーやランディングページなどディスプレイ広告のクリエイティブな部分は人の手で改善すべきところです。
ターゲット層のニーズに合わせ、広告とランディングページで矛盾がないようにすれば、ディスプレイ広告の効果も高まるでしょう。
テキストを改善する
ディスプレイ広告のテキストは画像とともにユーザーに強く働きかける部分ですから、改善することで効果も高まりやすくなります。
読みやすく内容が伝わりやすいテキストなら、コンバージョンにもつながりやすくなります。
思わずクリックしたくなるようなテキスト作りを心がけてください。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、ディスプレイ広告の費用について解説しました。
様々な課金形態が用意されていますので、自社に合った形態を選びましょう。
また、広告の改善を行いながら、費用対効果を上げていきましょう。