検索連動型広告など、テキストを用いた広告を検討している人の中には、以下のような疑問を抱いている人は多いのではないでしょうか。
・広告文はなぜ重要なのか知りたい
・広告文を作成するときのポイントについて知りたい
本記事では、広告文の重要性やポイントだけでなく、注意事項についても徹底的に解説しているため、上記のような疑問を抱いている人はぜひ最後までお読みください。
1.広告文の重要性について
2020年における日本の検索連動型広告の市場規模は6787億円であり、インターネット広告の市場規模の中でも4割近くを占めています。したがって、検索連動型広告そのものの需要がかなり高く、クリック率などの効果も期待できるといっていいでしょう。
参照:「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」 ― dentsu
検索連動型広告では、広告文をしっかり作り込むことで、クリック率の向上を見込めるだけでなく、広告の検索順位を上げることにもつながります。
Googleでは広告ランクが品質スコアと入札単価に分かれており、品質スコアを上げるための項目に広告の関連性が含まれているからです。
よりクリック単価を上げるには、広告文を作り込んで広告の関連性を上げる必要があります。
2.効果的な広告文の作り方8選
効果的な広告文を作る方法は以下の8つです。
・数字を入れる
・記号を用いて重要個所を目立たせる
・得点や限定を訴求する
・ランディングページと一致させる
・競合と差別化できる訴求点を見つける
・ターゲットを明記する
・広告表示オプションを設定する
検索連動型広告など、テキストを用いた広告で最大限の効果を獲得するには、効果的な広告文の作り方を知る必要があります。
8つの効果的な広告文の作り方を順番に解説します。
2−1.ユーザーが検索するワードを入れる
ユーザーが検索するキーワードをタイトルに入れることで、ユーザーの目を惹くことができます。検索したキーワードが含まれていれば、ユーザーは自分向けの情報として認識するからです。
ユーザーの目を惹くことができれば、結果的にクリック率の向上につながるでしょう。
2−2.数字を入れる
実数字を用いることで、情報の具体性が増して、クリック率向上が見込めるのでしょう。例として挙げると満足度99%などが挙げられます。
口コミNO.1や〇〇第1位なども同じ手法ですが、Yahoo!広告ではNo.1などのあからさまな訴求ができないようになっているため、注意が必要です。
2−3.記号を用いて重要箇所を目立たせる
鉤括弧などを用いて、重要箇所の視認性やインパクトを向上させることができます。例として挙げると【公式】【無料】などです。
ただし、媒体によっては使えない記号もあるので注意してください。絵文字の場合は、Facebook広告とLINE広告なら使用できるので、有効活用していきましょう。
2−4.得点や限定を訴求する
【12月限定】など、限定感を出すことで、クリックされる確率が高くなります。なぜなら、限定されたものに対して、人は魅力を感じる性質があるからです。
限定したものに対して魅力を感じる心理を希少性の原理やスノッブ効果と呼びます。効果的な広告文を作成するには、人の心理を活用することも重要だといえるでしょう。
2−5.ランディングページと一致させる
キーワードと広告文、ページとの親和性を高めることにより、品質スコアを高めることができます。品質スコアを高めることで、検索順位が上がる可能性があるので、積極的に取り入れていきましょう。
また、ランディングページと一致させることで、ユーザーが求めている内容を記載しているため、コンバージョン率の向上も見込めます。
2−6.競合と差別化できる訴求点を見つける
競合と同じ訴求では差別化できないので、競合がどういったクリエイティブで訴求しているのか確認が必要です。他社の分析や自社の強みの確認を通して、より効果的なテキストを見出していきましょう。
全て同じクリエイティブの場合は、1番上のものが選択される可能性が高いので、注意してください。
2−7.ターゲットを明記する
年収500万円以上限定など、ユーザーの属性を明記する手法です。広告をクリックする前にユーザーを絞り込んで、コンバージョン率を上げることができます。
ターゲットをあらかじめ明記することで、無駄なクリックを減らしたうえで、コンバージョンの獲得が見込めるので、費用の節約にもつながるでしょう。
2−8.広告表示オプションを設定する
広告ランクでは、広告表示オプションの設定も影響します。広告全体の視認性も高まり、無料で設定が可能なため、広告表示オプションは必ず設定することをおすすめです。
住所や電話番号などの情報を表示できるので、自社の情報を多くの人に視認させることが可能です。
広告表示オプションについて詳しく知りたい方は【最新版】広告表示オプションまとめをご覧ください!
3.広告カスタマイザを活用した効果的な広告文の作り方について
広告カスタマイザはユーザーが検索した語句や場所、時間に合わせて広告文を出し分ける機能です。トランクルーム 渋谷、トランクルーム 池袋など、地域によって出し分けることができます。
当日の日付に自動で更新させることもできますが、日付を変える場合は、データフィードを使用する必要があるので注意が必要です。
また、広告カスタマイザはユーザーの希望に合わせて、広告文を変えられる機能があるのも大きなメリットだといえます。
広告カスタマイザについて詳しく知りたい方は広告カスタマイザを使用して効率的に広告を配信!をご覧ください!
4.広告文についての注意事項
広告文についての注意事項は以下の3つです。
・作成して終わりにしない
・拡張テキスト広告の廃止
広告文の効果的な作り方だけでなく、注意事項についても把握しておきましょう。それぞれの広告文についての注意事項について、解説していきます。
4−1.広告ポリシーについて理解する
広告ポリシーには、広告文で訴求できない表現が記載されているため、必ず読んでおくことがおすすめです。
特に薬機法や景表法に抵触する場合は、広告掲載の審査が通らないため、広告配信が行えなくなる可能性があるので、注意が必要です。
薬機法は飲むだけで痩せる、ガンに効くなどが含まれ、景表法はNo.1、最安値などが抵触とされるので、しっかり把握しておきましょう。
4−2.作成して終わりにしない
広告文は作成したら終わりではなく、改善を繰り返していく必要があります。地道な作業を繰り返すことで、最終的に大きな成果につながるので、根気強く分析をしていきましょう。
データから分析を行なって、より効果的な広告文を地道に探究していくことが重要です。
4−3.拡張テキスト広告の廃止
拡張テキスト広告は見出しと説明文をそれぞれ設定する広告です。拡張テキスト広告は2022年6月30日以降新規作成、編集ができなくなり、レスポンシブ検索広告に切り替えが必要になります。
レスポンシブ検索広告はタイトルや説明文を複数設定することで、自動で組み合わせてくれる広告のことです。
現状のレスポンシブ広告だと、どの組み合わせからCV獲得に繋がったのか確認ができない仕様になっています。どのような広告文の組み合わせが効果的なのか、拡張テキスト広告によって、今のうちに見極める必要があるでしょう。
拡張テキスト広告について詳しく知りたい方はGoogle広告でもう拡張テキスト広告が使えない!?をご覧ください!
レスポンシブ検索広告について詳しく知りたい方は【Googleレスポンシブ検索広告(RSA)】の効果的な活用方法をご覧ください!
5.まとめ
いかがでしたか?
広告文は、クリック率を上げたり、コンバージョン率を向上させるために、欠かせない要素の1つです。検索連動型広告の需要が高まってきているため、今後も広告文の重要性は増していくことが予想できます。
広告文を作成するときは、キーワードを適度に入れたり、数字を用いて、具体性を付与することが重要です。人の心理を活用した訴求も効果的であるため、取り入れてみてください。
また、広告文を作成する際は、広告ポリシーの確認や地道な分析など、細かいところに気を使うようにしましょう。2022年の6月30日には拡張広告が廃止されるため、今のうちにデータの収集など、可能なことは実行しておくことをおすすめします。
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