
Yahoo!広告では、
キャンペーン間で予算を共有できる機能が追加されました。
また、
予算の消化状況や配信状況を確認できる
「共有予算レポート」も利用可能になりました。
本記事では、
この共有予算機能の概要やメリット、設定方法、活用時の注意点までを詳しく解説します。
1. 共有予算機能とは?
共有予算とは、
アカウント内の複数キャンペーンでひとつの予算をまとめて利用できる機能です。
これにより、
余った予算を不足しているキャンペーンに自動で振り分けられるため、
予算管理の効率化や広告表示の機会損失の低減が期待できます。
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■ なぜ必要?
通常、キャンペーンごとに1日の予算を設定している場合、次のような状況が起こります。
- 予算を使い切らないキャンペーンがある
- 予算が足りないキャンペーンがある
このバランスの悪さが、広告の機会損失につながります。
■ 共有予算を使うメリット
- 少ない工数で最適な予算管理
- 機会損失の低減
それぞれ確認していきましょう。
1-1. 少ない工数で最適な予算管理
※画像引用(出典:キャンペーン間の共有予算 について|Yahoo!広告)
- 余った予算を、不足しているキャンペーンに自動で振り分け可能
- 毎日の予算消化チェックや手動調整が不要
以上のことから、少ない工数で最適な配分が実現
1-2. 機会損失の低減
※画像引用(出典:キャンペーン間の共有予算 について|Yahoo!広告)
予算共有は、
予算が足りないキャンペーンに余っている予算を振り分けます。
予算不足により広告が配信されないことによる
機会損失を低減させることが可能です。
- 予算不足による広告停止を防止
- 表示回数やクリックの配信機会を逃しにくくなる
コンバージョンの増加にも期待できる
2. 設定方法
キャンペーン間の共有予算を設定する方法は下記のとおりです。
■ 設定方法
① 新しい広告管理ツールを開く
②「ツール」→「キャンペーン間の予算管理」をクリック
③ 設定項目の入力(以下記載)
設定項目の詳細は下記のとおりです。
設定項目 | 設定内容 |
共有予算名 | 任意の名称 |
対象のキャンペーン | 共有したいキャンペーンを選択 |
1日の共有予算 | 共有予算で管理する1日の予算金額を設定 自動設定: 紐づけたキャンペーンの設定時の予算を合計して自動反映 手動設定: 任意の金額を入力して設定 |
3. 共有予算レポート
共有予算レポートでは、
共有予算ごとに以下の数値を確認できます。
- 累計コスト
- インプレッション数
- クリック数
これにより、予算の使われ方や配信状況をひと目で把握可能です。
4. 注意点
共有予算の注意点としては、下記の2点があげられます。
- 各キャンペーンの予算配分を細かく調整できない
- 設定した金額を超えるコストが発生する可能性がある
それぞれ確認していきましょう。
4-1. 各キャンペーンの予算配分を細かく調整できない
共有予算では、
キャンペーンごとの予算配分を個別に設定できません。
そのため、
1つのキャンペーンが共有予算の大部分を消費してしまい、
他のキャンペーンの配信量が減る可能性があります。
配信の偏りを防ぐために、配信状況を定期的にチェックしましょう。
4-2. 設定額を超えるコストが発生する可能性がある
急な検索数やクリック数集中により、
設定した共有予算を超えるコストが発生する場合があります。
この場合、
キャンペーン単位と同様に請求対象は1日の共有予算の200%までとなります。
実際に請求される金額は、
そのうち「1カ月の請求限度額」までに制限されます。
5. まとめ
今回は、
Yahoo!広告で提供されている共有予算機能について解説しました。
共有予算を活用することで、
予算の有効活用や機会損失の低減が期待でき、
結果としてコンバージョン増加などの大きな効果につながる可能性があります。
ただし、
1つのキャンペーンが予算を使い切ってしまうなどのリスクもあるため、
運用時は注意が必要です。
配信状況を定期的に確認し、効果的に活用しましょう。