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505エラーとは?意味や原因・対処法を解説

更新日:2024年06月17日

505エラーとは?意味や原因・対処法を解説

パソコン画面に505エラーが表示されることがありますが、今回はこの505エラーの意味や原因、発生したときの対処法を解説します。
パソコンにエラー表示がされると慌ててしまうこともあるでしょうが、きちっと対応すれば大丈夫な場合があります。
ただし、対処が難しいケースもあります。
いずれにしろどのように対処すべきかをまとめたので、よくチェックしてください。

505エラーとは?

まずは、505エラーとはどのようなエラーなのか、意味を解説しましょう。

リクエストで使用されている HTTP バージョンがサーバによってサポートされていないこと

505エラーとは、リクエストで使用されている HTTP バージョンがサーバによってサポートされていないことを意味します。

これだけでは意味がわかりにくいので、HTTPについて説明しましょう。

HTTPについて

HTTPは正式名称をHypertext Transfer Protocolといい、WebサーバとWebブラウザの間で情報のやり取りをするときの通信規則(プロトコル)です。
HTTPにはいくつかのバージョンがあります。「HTTP 1.0」「HTTP 1.1」「HTTP2」などです。

505エラーが表示されるのは、リクエストしたHTTPのバージョンがサポートされていないとき。
古いバージョンのHTTPをサポートしていないとか、新しいバージョンのHTTPに対応していないなどの場合です。

505エラーの具体的な意味

505エラーの意味をもう少し深堀りしてみましょう。次のようなケースでエラーが表示されます。

・HTTPプロトコルを使ってのリクエストを完了できない
・HTTPプロトコルを使ってのリクエストを完了したくない
・URLのHTTPバージョンや特殊文字の後に「空白」がある
・HTTPバージョンファイルがマルウェアに感染している
・クライアントがそもそもWebブラウザではない

505エラーが発生したときの対処法

505エラーが発生したら、どのように対処すればいいでしょうか。対処法を考えてみましょう。

Webサイト管理者はウェブサーバソフトウェアを更新する

505エラーが発生したら、Webサイト管理者はウェブサーバソフトウェアを更新する必要があります。

その際にrobots.txtファイルを確認し、Googleがページをクローリング、またはインデックスして、修正するのを待ちます。

CDNに原因がある場合は厄介

CDNは正式名称をContents Delivery Networkといい、迅速に効率よくコンテンツをエンドユーザーに届ける仕組みです。
ところが、505エラーの原因がCDNにある場合は、ちょっと厄介です。

この場合、Googleクローラーがサーバに接続できません。
そのため、Webサイトの表示が遅くなる、うまく表示されないなどの現象が生じます。

Googleがページの認識自体をしないということになってしまうのです。

ユーザー側は最新のブラウザを利用する

Webサイト管理者から見た505エラーの対処法をご紹介しましたが、ユーザー側で直接できることはありません。
ただ、間接的な方法はあるので、取り上げてみましょう。

・数分待ってから、ブラウザを更新する
・特殊文字を含んでいるURLかを確認する
・URLの変更の有無を確認する

これらの対処法を講じても、505エラーが改善すると保証されているわけではありません。むしろ、ユーザー側が対策を講じるというよりも、管理者側が対処してくれるのを待つことになるでしょう。

ブラウザの更新は絶対に必要です。ユーザーが最新版のブラウザを使わないことで505エラーが発生することがあります。

古いブラウザのままだと、サーバとHTTPバージョンに互換性がなくなるためです。

ブラウザによって自動更新が行われるものがありますが、自動更新をOFFにしていたり、自動更新がなかったりする場合は、手動で更新してください。

505エラーの詳細な対処法

505エラーの基本的な対処法を見てみましたが、ここではさらに詳細な対処法を解説しましょう。

正常なレスポンスがあった場合

505エラーが表示されても、正常なレスポンスがある場合があります。そのようなときの対処法は以下の通りです。

クライアントを最新にアップデート

正常なレスポンスがある場合は、まずクライアントを最新にアップデートしてみましょう。クライアントがWebブラウザを使用しているのなら、最新版に更新します。

他にもアップデートできるものがあれば、更新してください。

HTTP 1.1でリクエストを送信する

次の対処法は、HTTPプロトコルの制御。Windows11でのやり方は以下の通りです。

  1. スタートボタンをクリックする
  2. 「すべてのアプリ」をクリックする
  3. 下にスクロールし、「W」内の[Windowsツール]をクリックする
  4. [コントロールパネル]をクリックし、開く
  5. 表示が「大きいアイコン」になっているのを確認し、[インターネットオプション]を選択する
  6. [詳細設定]タブを選択する
  7. [HTTP設定]で[HTTP 1.1を使用する]にチェックを入れる

これでHTTP 1.1でリクエスト送信がされれば、OKです。

サーバがHTTP 1.1をサポートしていない場合

サーバがHTTP 1.1をサポートしている場合は上記の方法でいいのですが、サポートしていない場合はこれから述べる方法を試してみてください。

HTTP 1.1 の使用をやめて、更新する

正常なレスポンスがない場合は、先ほど開いた[インターネットオプション]の[詳細設定][HTTP設定]で、[HTTP 1.1を使用する]のチェックを外してください。そのうえで更新します。

Webアーカイブサイトでページを閲覧する

次の方法はWebアーカイブサイトでページを閲覧するというものです。

例えば、「Wayback Machine」にアクセスし、HTTP 1.1をサポートしているか確認します。仮にサポートされていなくても、Webサイト自体は複製されているので、アーカイブだけは閲覧できます。

HTTPバージョンの確認方法

リクエストで使用されている HTTP バージョンがサーバによってサポートされていないと505エラーが表示されるのですが、そこで必要になるのがHTTPバージョンの確認方法です。ブラウザごとに見てみましょう。

Google Chromeの場合

Google ChromeのHTTPバージョンの確認方法は以下のとおりです。

  1. Google Chromeを開いたら、右上の縦三点リーダーをクリックする
  2. [その他ツール][デベロッパーツール]へと進む
  3. [ネットワーク]をクリックし、確認したいWebページにアクセスする
  4. [プロトコル]をクリックする

h2と表示されていればHTTP2、http/1.1と表示されていればHTTP 1.1がサポートされているHTTPバージョンになります。

Firefoxの場合

Firefoxの場合のHTTPバージョンの確認方法は以下の通りです。

  1. Firefoxを開き、右上の合同(コングルエント)をクリックする
  2. [その他ツール][Web開発ツール][ネットワーク]へと進む
  3. ページを再読込する
  4. サイトを選択する
  5. 右側にHTTPバージョンが表示される

Edgeの場合

Edgeの場合のHTTPバージョン確認方法は以下のようになっています。

  1. Edgeを開いて、右上の三点リーダーをクリックする
  2. [その他のツール][開発者ツール]へと進む
  3. [ネットワーク]を開く
  4. 確認したいWebページへアクセスする
  5. [時間]タブを右クリックし、[プロトコル]をクリックする
  6. 「プロトコル」欄にHTTPバージョンが表示される

まとめ

今回は、ブラウザに表示される505エラーについて解説しました。

505エラーが表示されたら、ユーザー側でできることはあまりなく、管理者側の対応を待つことになります。うまく行けば、サイトが表示されるようになりますが、うまくいかない場合もあります。

いずれにしろ、可能なことは色々試してみてください。505エラーが消える可能性もあります。

この記事を書いた人

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