日も伸びてきて、そろそろ梅雨の時期になりますね!
さて、今回も5月前半にあった、Google広告、Yahoo!広告、LINE広告、TikTok広告のアップデート情報について解説していきます。
Google広告アップデート情報
まずはGoogle広告のアップデート情報について解説します。
Youtubeショートを使用して認知目的の配信が可能に
Google広告にて、動画リーチキャンペーンとYouTube Selectの配信面にショートが追加されると発表されました。
Talk Shoppeによると、ユーザーはテレビや映画よりもショート動画を視聴しています。
そのため、ショート動画への広告配信は効果的な広告配信に繋がりそうです。
今回、ショートが追加された動画リーチキャンペーンとYouTube Selectをそれぞれ確認していきましょう。
動画リーチキャンペーン
動画リーチキャンペーンとは、Video reach campaigns の略で、TrueViewリーチキャンペーンとバンパー広告をまとめて1つの広告グループにして広告配信できる、次世代ソリューションです。
認知目的の広告配信メニューで、ユニークユーザーへのリーチを増やすことや、ユーザーに広告内容を最後まで訴求することを目標として設定できます。
動画リーチキャンペーンではGoogleのAIによって最適な広告の組み合わせで配信できるため、より効果的な広告運用が実現できます。
また、動画リーチキャンペーンにおいては、ショートのほかに、インフィード動画広告も追加されました。そのため、YouTubeにてユーザーにリーチできる機会が増えることが期待できます。
動画リーチキャンペーンでショートに広告を配信するには、60秒、またはそれ以下の縦型動画と一緒に他のアセットをアップロードします。
既存の横長動画を使用したい場合は、自動的に縦型動画に変換するアセットライブラリが利用可能です。
YouTube Select
YouTube Selectでは、優良チャンネルへの配信など、安全性の高い広告配信ができます。
そのYouTube Selectにおいて、YouTube Select Run of Shorts lineupが発表されました。
この機能によって、最も人気で関連している動画付近に広告を表示させることができます。
そのため、ユーザーが動画をスクロールする間も自社のブランドがユーザーのトップオブマインド(第一想起)になることができます。
YouTube Selectでは、月間15億人のログインしているユーザーへのリーチを可能にしています。
そのため、YouTube Selectにて今回発表された機能を活用することで、効果的な広告運用ができます。
Yahoo!広告アップデート情報
次にYahoo!広告のアップデート情報についてです。
ディスプレイ広告(運用型)において、「リンク先URL」の項目を削除
Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)において、「リンク先URL」の項目が削除されると発表されました。
項目の削除が実施されるのは5月31日です。
2022年11月に「リンク先URL」の項目を設定したリンク先URL形式の広告の掲載は終了しましたが、掲載終了から一定期間経過したため削除されるとのことです。
今回の項目削除の対象となるツールは下記のとおりです。
・キャンペーンエディター
・Yahoo!広告ディスプレイ広告API
また、項目削除の対象となる主な画面や機能は下記のとおりです。
広告管理ツール
・パフォーマンスレポートの作成済みテンプレートの項目
・インポート用テンプレートの項目
・ダウンロードしたCSVファイルの項目
キャンペーンエディター
・テキストインポート、およびインポート用CSV(またはTSV)ファイルの項目
・エクスピーとしたCSVファイルの項目
参考:【 ディスプレイ広告(運用型)】「リンク先URL」項目の削除|Yahoo!広告
過去に設定した「リンク先URL」項目の値を確認する場合は、操作履歴で確認します。
また、「リンク先URL」の過去の実績値を確認する場合は、パフォーマンスレポートの「最終リンク先URL」の項目で確認します。
この「最終リンク先URL」の項目では、「最終リンク先URL」と「リンク先URL」に設定されている内容が表示されます。
検索広告においてキーワードアドバイスツールの提供が終了
Yahoo!広告検索広告において、5月31日をもって下記の2つの機能の提供が終了されると発表されました。
・最適化提案画面における「週あたりの予測効果」などの予測表示
2つの機能は利用状況などを鑑みて提供が終了されるとのことです。
キーワードアドバイスツールの提供が終了した後は、最適化提案における「新しいキーワードの追加」が利用できます。
LINE広告アップデート情報
続いて、LINE広告のアップデート情報についてです。
オープンチャット広告が正式にリリース
LINE広告にて、3月より検証を行っていたオープンチャット広告を、5月29日に正式にリリースすると発表されました。
また、機能的には検証時と変更ありません。
画像引用:LINE広告
広告は、各オープンチャットのトークルームで1つのみで、トークルーム上部に配信されます。
広告とオープンチャットの関連性についても、通常の配信面と同じように配信されるため、関連しないオープンチャットに配信されます。
フォーマットに関しても、動画やカルーセルフォーマットには対応していません。
オープンチャットは、同じ共通点を持っているユーザーがそれぞれの関心事について話せる場です。
通常のLINEとは別に、トークルームごとにニックネームやアイコンを設定することが出来ます。また、LINEのIDを交換する必要もありません。
さらに、オープンチャットでは5000人までチャットに参加できたり、管理者によってトークルームを管理したりすることができます。
ユーザーの安心・安全面に関しては、トーク等に対してモニタリングが行われており、安心・安全に利用できるようになっています。
今回のオープンチャット広告では、これらのモニタリングで「問題ない」と判断されたトークルームのみに配信されます。
TikTok広告アップデート情報
最後にTikTok広告のアップデート情報について解説していきます。
TikTokリード広告
TikTokリード広告は、2021年5月より開始されましたが、2022年9月にアップデートが行われ更に利便性が増しています。
当時のアップデートによって、獲得したリードの情報の管理の仕方が多様化し、また、多様な外部のCRMツールとの連携が可能になりました。
1つ目のリードの情報の管理方法の多様化したことについては、日本のニーズに応えるアップデートになりました。
日本において広告運用は、広告代理店が担当することが多いです。
そのため、本来広告主が見るリード情報を、広告代理店が管理画面から見ることができていました。
そこで、アップデートでは広告代理店が管理画面からリード情報を見ることができないようにし、広告主だけが見ることができるように変更しました。
2つ目については、リード発生時に自動的に多様な外部のCRMツールと連携できます。
想定されているCRMツールは、セールスフォース、ザピアー、カスタムAPIの3つです。
カスタムAPIでは、事前に開発していれば広告主の独自のCRMツールと連携させることが可能です。
また、外部のCRMツールを利用していない場合でも、TikTokビジネスセンターでリード情報を確認することができます。
TikTokリード広告は、効率的な見込み客の獲得を実現するために提供が開始されました。
TikTokリード広告では、ユーザーがCTAボタンを押すと、潜在顧客が連絡先を共有したり、質問に答えたりできるインスタントフォームが開きます。
画像引用:Lead Generation Objective | TikTok Ads Manager
このインスタントフォームは、TikTokのアプリで完結するため、ユーザーにいろいろなサイトやアプリに遷移させられる煩わしさを感じさせにくく、結果として離脱を抑えられます。
さらに、インスタントフォームは一般的なLPよりも読み込み速度が速く、情報の入力においても、取得可能な情報は事前に入力するため、高いコンバージョン率を期待できます。
まとめ
いかがでしたか。
今回はGoogle広告やLINE広告にて、新たな広告形態が発表された一方で、Yahoo!広告にて項目の削除や機能の提供終了が発表されました。
今後の広告運用にかかわる可能性もあるので是非確認しましょう。