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YouTube広告の費用の目安とは?広告の種類から相場感、費用対効果を高めるコツを解説!

更新日:2023年06月09日

YouTube広告の費用の目安とは?広告の種類から相場感、費用対効果を高めるコツを解説!

※この記事は2023年6月9日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

IT技術の革新や、スマートフォンの普及などもあり、現在ではいつでも場所を問わず気軽に動画を視聴できるようになってきました。

その中でも特に人気の高い動画視聴用のプラットフォームがYouTubeです。

YouTubeには様々な広告手法が用意されており、特にテレビCMよりも安く動画広告を配信できるとして、YouTube広告を活用する企業も増加傾向にあります。

実際に、「YouTube広告に出稿するにはいくらくらいかかるの?」「YouTube広告にはどういったメニューがあるのか分からない」「どうしたらYouTube広告の効果を高めることができるの?」などと悩まれる担当者も多くいます。

YouTubeに限らず、動画広告は多くの企業が参入しているため、自社の目的やターゲットをふまえた運用を行うことが求められます。

そこで今回は、YouTube広告の種類や相場感、費用対効果を高めるコツなどについてポイントを中心に紹介していきます。

YouTube広告とは?

そもそもYouTube広告は、Google社が提供している動画共有プラットフォームのYouTube上に広告配信できる手法のことを指します。

2005年2月に設立されたYouTubeは、その後2006年にGoogle社が買収し、現在では全世界で約26億人ものアクティブユーザーがいるといわれています。

日本においても2007年から日本語版のYouTubeサービスがリリースされ、今ではテレビに代わる新しいメディアとしても注目されています。

YouTube内には動画コンテンツを視聴する前や途中などに5秒から30秒程度の広告枠が設けられ、その種類はインストリーム広告やバンパー広告、オーバーレイ広告など大きくは8種類ほどのメニューが用意されています。

動画共有プラットフォームであるYouTube内では、基本的に動画による広告が多くなり、静止画をスライドショーのように動かしたものも中には存在します。

一部スキップできる広告メニューもありますが、ユーザーは目的の動画を視聴するためにはこの広告を視聴しなければならないため、自社の強みや特徴、お得な情報などを視覚と聴覚にアプローチすることが可能です。

また、YouTube広告では年齢や性別、過去の視聴履歴などのユーザー属性に応じて広告の配信先を絞り込むことができるため、ターゲットに対して費用対効果を高めた運用を行うことも可能です。

そのため、ブランディング訴求以外にコンバージョン効果を高めることも期待できます。 

YouTube広告の種類

現在、YouTube広告の種類は大きく8種類のメニューが用意されています。

各広告メニューによって、広告動画の再生時間や表示位置、配信のタイミングなどが異なります。

そのため、以下にて紹介する各広告メニューの特徴を押さえ、自社の目的やニーズとあわせて検討していく必要があります。

①インストリーム広告(スキップ可能)

インストリーム広告は、YouTube内の動画の前後やユーザーが視聴している途中に配信される広告手法のことを指します。

広告動画の秒数に制限はありませんが、ユーザーはスキップすることが可能なため、配信開始から5秒経過すると右下に「広告をスキップ」の表示がされ、広告動画が最後まで視聴されない可能性もあります。

YouTube広告の中でも代表的な広告手法の一つで、業種業態問わず多くの企業が活用しています。

一般的に5秒後にはスキップされてしまう傾向にありますが、その後に継続して視聴してくれたユーザーは、自社の商材やサービスに興味がある可能性が高いため、コンバージョンにもつながりやすくなります。

②インストリーム広告(スキップ不可)

一方で、ユーザーによってスキップが出来ないインストリーム広告もメニューとして用意されています。

スキップ不可のインストリーム広告は、①と同様にYouTube内の動画の前後やユーザーが視聴している途中に配信され、広告動画が最大15秒までスキップ出来ない広告手法のことを指します。

ユーザーが視聴したい動画が再生されるまでにはこの広告動画を視聴しなければならないため、確実にユーザーにアプローチすることが可能です。

ただ、ユーザーは目的の動画が視聴される前に表示される広告を嫌う傾向もあるため、何度もスキップ不可の広告を配信し続けると、自社の商材やサービス自体のマイナスイメージにつながる可能性もあります。

認知度向上やブランディング効果を高める上では効果的な広告手法となりますが、マイナスに作用する可能性もある点は考慮しておくと効果的です。

③バンパー広告

バンパー広告は、広告動画がスキップ出来ないものの、最大6秒のため短く簡潔にまとめた広告手法のことを指します。

こちらも①と同様にYouTube内の動画の前後やユーザーが視聴している途中に配信されるため、大きくはインストリーム広告の中に含まれる場合もあります。

スキップ不可のインストリーム広告よりも短いタイプの広告であるため、ユーザーもしっかりと視聴しやすい傾向にあり、広告効果も期待できる特徴があります。

シンプルで分かりやすい訴求に注力することで、幅広いユーザー層に広くリーチさせ、効果につなげることも期待できます。

④インフィード動画広告

インフィード動画広告は、YouTube内の検索結果画面の上部や、関連するおすすめ動画が表示された画面、ホームフィードなどに表示される広告手法のことを指します。

以前まではTrueViewディスカバリー広告とも呼ばれていました。

自動で広告動画が配信されるわけではなく、サムネイルとテキストによって訴求するため、ユーザーがクリックして初めて広告動画が配信されます。

そのため、興味のあるユーザーに対して広告訴求することができ、スキップ機能の有無などによるマイナスイメージが起きる可能性も低い特徴があります。

⑤アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、YouTube上に表示される広告ではなく、Googleの関連する動画パートナーサイトやアプリケーション内に表示される広告手法です。

現在配信されるデバイスはモバイルのみで、PCでは広告配信されません。

基本的に、アウトストリーム広告では音声はミュートの状態で広告動画が再生され、ユーザーが広告動画をタップすることでミュートが解除され、音声が流れる仕組みです。

モバイル中心となりますが、様々な媒体で配信されるため多くのリーチを集める上では効果的な広告手法となります。

⑥マストヘッド広告

マストヘッド広告は、YouTubeのホームフィードの上部に配信できる広告手法です。

このマストヘッド広告は、他のYouTube広告のメニューとは異なり、運用型ではなく予約型の広告手法となります。

PCの場合は最大30秒、モバイルでは秒数の制限はなく、いずれもミュート状態での広告動画を配信することが可能です。

YouTubeの最初の画面の上部に訴求できるため、ユーザーの目に留まりやすく、ブランディング効果としても期待できます。

⑦オーバーレイ広告

オーバーレイ広告は、YouTube内で再生された動画コンテンツの下部に、バナーやテキストで表示される広告手法のことを指します。

PCの場合のみ表示され、ユーザーが表示された広告をクリックすることで指定するページに遷移させることが可能です。

広告自体は動画ではありませんので、広告用の動画クリエイティブが無かったとしてもYouTube内に広告出稿することができます。

⑧YouTubeショート広告

YouTubeショート広告は、YouTubeショート内で配信できる広告手法です。

若年層を中心に、TikTokに代表されるような短尺でスマートフォンを縦型にしたショート動画が注目を集めています。

YouTubeにおいてもショート動画に特化したYouTubeショートを2020年頃から展開しています。

このYouTubeショート内での広告は、2022年5月からスタートし、縦向きで10秒未満の広告動画を配信することが可能です。

YouTubeショートは、先ほどもふれたように若年層を中心に多くのユーザーが集まるため、自社の商材やサービスのターゲットとマッチすれば効果につながる可能性も高まります。

短尺であるため、いかにユーザーに響くクリエイティブを作成するかが重要になります。 

YouTube広告のオークション形式

YouTube広告では、基本的にオークション形式が採用されています。
希望する上限金額を設定して、広告枠に対して入札します。

また、オークションでは、入札金額と品質スコアによって配信する広告が決定されます。
そのため、入札金額が高くても品質スコアが低い場合は、広告が表示されない可能性もありますし、入札金額が低くても品質スコアが高い場合は、広告が表示される可能性があります。

YouTube広告で用意されている課金形態

続いて、YouTube広告で用意されている課金形態について紹介していきます。
YouTube広告の課金形態は、大きく分けて以下の3種類に分類されます。

それぞれの特性と、先ほどの広告メニューとあわせ出稿するプランを選定していくことが重要です。

①CPM(インプレッション課金型)

CPM(Cost Per Mille)は、自社の広告が1,000回表示されるたびに課金対象となるインプレッション課金型の形態です。

クリック数が増えたとしても課金対象にはならないため、いかに自社の広告をユーザーに見てもらえるかに特化した課金形態となります。

リーチ数の増加やブランディングを目的とした場合には効果が期待できます。

この課金形態は、バンパー広告、アウトストリーム広告、マストヘッド広告で利用できます。

②CPC(クリック課金型)

CPC(Cost Per Click)は、自社の広告がクリックされるたびに課金対象となるクリック課金型の形態です。

自社の広告がクリックされて初めて課金対象となるため、興味のあるユーザーを集めることに特化し、コンバージョンにもつながりやすい課金形態となります。

無駄な広告訴求を極力抑え、費用対効果を高める上では効果的ですが、一方で予算管理をしておかなければ急なクリック数の増加によって、消化されるコストが高騰する可能性も起こり得ます。

この課金形態は、インストリーム広告、オーバーレイ広告で利用可能です。

③CPV(動画視聴課金型)

CPV(Cost Per View)は、ユーザーが広告動画をスキップせずに30秒視聴するたびに課金対象となる動画視聴課金型の形態です。

スキップされた場合には課金対象とならないため、じっくりと自社の広告動画を視聴してくれたユーザーに対してのみアプローチすることができる課金形態となります。

最後まで動画を視聴してくれたユーザーは、一般的には自社の商材やサービスに興味があるユーザーともいえます。

とはいえ、CPC(クリック課金型)のように、必ずしも自社のページに遷移させるわけではないため、動画を観ただけで終わってしまう可能性も起こり得ます。

この課金形態は、インストリーム広告で利用可能です。

YouTube広告の費用相場

YouTube広告では、基本的に最低出稿料金がある訳ではなく、先ほど紹介した広告メニューや課金形態の中から広告主側が任意で予算を設定し、その予算内で運用していくことが可能です。
そのため、費用の相場感は企業によって異なります。

とはいえ、YouTube広告全体でみると多くの企業が1日の予算を1,000円程度で運用しているケースが多く、そのため月額費用としては3万円程度が一般的ともいえます。

このように、業種業態によって異なりますが、テレビCMなどを出稿するよりは安く運用していくことが可能です。

また、YouTube広告に出稿するためには広告クリエイティブが必要になります。
自社内で制作できれば問題ありませんが、制作会社などに依頼する場合には、別途動画の制作費が必要になるため注意が必要です。

YouTube広告の費用対効果を高めるコツ

最後に、YouTube広告の費用対効果を高めるコツについても紹介していきます。

YouTube広告は、動画で訴求することができるため、いかに魅力的な動画でユーザーにアプローチできるかが重要なポイントになります。

具体的には以下の要素を押さえておくと効果的です。

①動画広告の開始5秒でポイントを訴求

スキップ可能なインストリーム広告の場合、5秒を経過するとユーザーによって広告がスキップされてしまう可能性が高まります。

そのため、いかに冒頭の5秒でユーザーの興味を惹けるかがカギになります。これはスキップ不可の広告であっても同様です。

興味を惹かない動画で、且つスキップも出来なければマイナスイメージにつながる可能性もあります。

要点を端的且つ魅力的に伝え、最後まで視聴したりクリックを促すよう工夫すると効果的です。

②音声やBGM、テロップにこだわる

YouTube広告は、動画で訴求できることから音楽を付けることも可能です。

視覚だけの情報よりも、聴覚も活用した訴求の方が効果につながる可能性は高まります

そのため、ナレーションや音声を活用したり、BGMにもこだわると効果的です。

また、近年ではワイヤレスイヤホンの普及もあり、YouTube内にて音楽も自然と聞ける環境が整っていますが、中には音声はミュート状態で視聴しているユーザーも少なくありません。

このような場合、いくらナレーションや音声、BGMにこだわってもユーザーに伝わらず、機会損失につながる可能性も起こり得ます。

そこで、音声やBGMにこだわるとともに、テロップも強化し、音無しでも訴求できる広告動画を作成すると効果的です

③スマートフォンに最適化する

現在、YouTubeを視聴するユーザーの多くは、スマートフォンからの傾向が高まっています。

そのため、どれだけ魅力的な広告動画を作成したとしても、スマートフォンで見た際に伝わらなければ効果につながらない可能性も高まります。

自社の目的やターゲットを明確化することはもちろんのこと、ユーザー属性を見た際にスマートフォンが多いようであれば、スマートフォンで最適化した広告動画を作成していく必要があります。

ペルソナ分析なども活用しながら、ターゲットに合った訴求を行うと効果的です。 

まとめ

YouTubeは、今やテレビ以上に視聴するユーザーも多く、効率的にアプローチすることでブランディングだけでなくコンバージョン効果も期待できます。

そのためには、まずはYouTube広告のメニューや課金形態などを正しく理解し、その上で自社に合った手法を選定していくことが求められます。

今回紹介した内容も参考に、効果につながるようYouTube広告を運用していきましょう。

この記事を書いた人

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