Yahoo!検索広告にて、1日の予算をキャンペーン間で共有できる機能がリリースされます。
サービス提供開始予定日は11月15日(水)です。これに伴い、「共有予算レポート」もリリースされます。
今回は、共有予算機能に関するアップデートの詳細について解説していきます。
共有予算機能とは
共有予算では、1つの予算をアカウント内にある複数のキャンペーンで共有することができます。
予算を共有することで、予算管理の効率化をはじめ、広告表示の機会損失を減らすことが期待できます。
例えば、キャンペーンごとで一日の予算を設定している場合、予算を使い切らないものと、足りないものが出てくる可能性があります。
このような場合に共有予算を活用することで、下記のようなメリットが期待できます。
・機会損失の低減
それぞれ確認していきましょう。
少ない工数で最適な予算管理
画像引用:キャンペーン間の共有予算 について
余っている予算を、予算が不足しているキャンペーンに自動的に振り分けることが可能になります。予算の消化チェックをしながら、予算額を手動で変更する必要がなくなるため、少ない工数で最適な予算管理ができるようになります。
機会損失の低減
画像引用:キャンペーン間の共有予算 について
予算共有は、予算が足りないキャンペーンに余っている予算を振り分けます。予算不足により広告が配信されないことによる機会損失を低減させることが可能です。
設定方法
キャンペーン間の共有予算を設定する方法は下記のとおりです。
・「ツール」>「キャンペーン間の予算管理」をクリック
・設定項目を入力する
なお、設定項目の詳細は下記のとおりです。
共有予算レポート
共有予算では、共有予算ごとで累計コストやインプレッション数、クリック数などを確認可能な共有予算レポートが利用できます。
共有予算レポートを活用することで、共有予算ごとでの予算の消化状況、広告の配信状況を確認することができます。
注意点
共有予算の注意点としては下記の2点があげられます。
・設定した金額を超えるコストが発生する可能性がある
それぞれ確認していきましょう。
各キャンペーンの予算配分のコントロールはできない
各キャンペーンの予算配分のコントロールはできないため、1つのキャンペーンでほとんどの1日の共有予算額を使い、他のキャンペーンの広告配信が少なくなる可能性があります。
設定した金額を超えるコストが発生する可能性がある
検索数の急増によりクリック数が集中し、設定した金額を超えるコストが発生する可能性があります。
この場合、キャンペーン単位のものと同様、請求対象は1日の共有予算の200%までとなります。
また、実際に請求される額は、請求対象となったコストのうち「1ヶ月の請求限度額」のみとなります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、Yahoo!広告の検索広告で発表された、共有予算について解説しました。機会損失の低減を期待できるため、コンバージョンの増加等に大きな効果をもたらす可能性もあります。
一方で、1つのキャンペーンでほとんどの共有予算を使い切る可能性もあるため、活用する際には注意が必要です。