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【マーケティング初心者必見】vCPMの意味やCPMとの違いを解説

更新日:2022年06月01日

【マーケティング初心者必見】vCPMの意味やCPMとの違いを解説

※この記事は2022年6月1日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

広告を出稿するときの課金形態としてvCPMというものがありますが、具体的な意味やCPMとの違いなどについて理解できていない人もいるのではないでしょうか。

本記事では、vCPMの意味やCPMとの違い、メリットなどについて解説するので、vCPMの概要や他の用語との相違点について理解を深められます。

これからマーケティングのために広告を出稿を考えている人はぜひ参考にしてください。

 vCPMとは

まずは、vCPMの意味や誕生した背景など、基本的なことについて見ていきましょう。

一般的なCPMとの違いについてもあわせて解説します。

vCPMの意味

vCPMはビューアブルインプレッション1,000回あたりの広告コストを表しています。

ビューアブルはユーザーが閲覧可能な状態にあった広告のことなので、より簡単にすると閲覧可能な状態の広告が1,000回表示されたときの広告コストを示しています。

vCPMは多くの媒体で導入されている指標であるため、CPCやCPVなどと同様に重要な用語の1つです。

なお、vCPMを導き出すための計算方法はコスト÷ビューアブルインプレッション数×1,000になります。

vCPMが誕生した背景

vCPMが誕生したのは、一般的に活用されていたCPMに対する認識が変わったことが要因です。

以前までは広告が1,000回表示されるたびに課金されるCPMが主流でしたが、広告がユーザーの目に届かなくても料金が加算されることがありました。

広告主にとって、実際に目に触れていない広告の料金を支払うことはデメリットが多かったため、各広告媒体でvCPMが導入されるようになっています。

CPMとの違い

CPMは広告が1,000回表示されるごとにかかる広告のコストのことで、vCPMとは定義が異なります。

vCPMの詳しい定義は媒体によって異なりますが広告が50%表示されることや閲覧された秒数を定義に設定していることが多いです。

CPMでは、ページがロードされる時点で課金されることがあったため、vCPMと違って余計な料金が発生する可能性がありました。

明確な定義があるvCPMは、CPMよりも公平性高い指標といえるでしょう。

なお、一般的なCPMはCPM=コスト÷表示回数×1,000で算出可能です。

 vCPMのメリット

vCPMのメリットは以下の2つです。

• 料金がクリックされた回数に左右されない
• ユーザーに見てもらいやすい

vCPMを活用すると、広告主にどんな利点があるのか見ていきましょう。

料金がクリックされた回数に左右されない

vCPMは、CPCのようにクリックされるたびに課金される形態ではないので、多くのクリック数が期待できる商材ほど料金が割安になる可能性が高まります。

SNSやニュースを通して商材の認知が広がり、想定していた以上のクリック数になったとしても、費用が跳ね上がらないことがメリットのひとつです。

ユーザーに見てもらいやすい

vCPMでは、インプレッションが最大になるように配信されるため、ユーザーへの認知を高めるのに有用です。

新商品やサービスのプロモーションを行いたいときは特におすすめの課金形態になります。

認知拡大やブランディングを目指す場合は、vCPMを選択肢に入れてみましょう。

 vCPMのデメリット

VCPMのデメリットは以下の2つです。

• ユーザーがアクションを起こさなくても料金が加算される
• 費用対効果がわかりづらい

vCPMには、メリットだけでなく、デメリットも存在するので、事前に把握しておくことが大切です。

2つのデメリットについて解説します。

ユーザーがアクションを起こさなくても料金が加算される

クリックなどの能動的なアクションによって料金が増えない分閲覧という自然な条件によって費用が決定してしまう点がデメリットだといえます。

クリック数が想定よりも少ない場合は、費用対効果が低くなる可能性もあるので注意が必要です。

vCPMで広告を配信するときは、CTR(クリック率)を高めるための施策も同時に行うことをおすすめします。

費用対効果がわかりづらい

CPCの場合は広告がクリックされた回数によって費用が決まるため、費用対効果の確認が容易です。

vCPMは、ユーザーが行動を起こしても料金が加算されないので、CV(コンバージョン)を目的としている場合は費用対効果がわかりづらい傾向にあります。

媒体別のvCPMの定義

GoogleとYahoo!におけるvCPMの定義について解説します。

両媒体は国内で圧倒的なシェアを誇るサービスなので、広告を利用する人も多いです。

課金形態が複数存在するため、適切なものを選択できるように、vCPMの定義について確認しておきましょう。

Google

Googleでは広告面積の50%が画面に表示されることをビューアブルインプレッションとしており、ディスプレイ広告と動画広告によって視認範囲になる秒数が異なります。

ディスプレイ広告は1秒以上の表示、動画広告は2秒以上表示されることが視認範囲として判定される条件です。

また、Googleの公式サイトでは、広告の表示について以下のような記載があります。

comScore によると、表示される広告の半数近くは実際にはユーザーの目に触れることがありません。これにはさまざまな理由がありますが、たとえば以下のことが挙げられます。

• 広告がページの下の方にあり、ユーザーがその場所までたどり着かない。
• 広告の読み込みが遅く、ユーザーが広告を目にする前にページを離れてしまう。
• ユーザーの現在の画面解像度では広告を視認できない。

Googleは、上記のような問題に対処するために、Media Rating Council(MRC)が視認性の測定標準として決めている規格を元にしてアクティブビューの設定を行い、視認できるインプレッションを測定しています。

参照:視認範囲のインプレッション単価について|Google広告ヘルプ
引用:vCPM の概要|Googleアドマネージャーヘルプ

Yahoo!

Yahoo!ではインターネットユーザーの視認領域に広告が表示された際のインプレッションをビューアブルインプレッションとしています。

より詳しい定義は広告の50%の範囲が1秒以上表示されたときで、インストリーム広告の場合は2秒以上動画広告が表示されたときです。

また、Yahoo!公式サイトでは、ビューアブルインプレッションに関連した測定指標について、以下のようなものがあるとしています。

vCPMについて理解を深めると同時に、上記のような関連項目についても把握しておきましょう。

参照:ビューアブルインプレッションとは|Yahoo!広告ヘルプ

 vCPMの確認方法

GoogleとYahoo!において、どのようにビューアブルインプレッションを確認すればいいのか解説します。

どちらの媒体も簡単に確認できるので、事前に管理画面上でデータを閲覧する方法について見ていきましょう。

Google

Googleの場合は以下の手順でビューアブルインプレッションを確認可能です。

1. Google 広告管理画面
2. 表示項目
3. 表示項目の変更

4. 視認性カテゴリーの中から指標を選択

Yahoo!

Yahoo!の場合、Googleよりも少し複雑ですが、手順自体は難しくありません。

Yahoo!でビューアブルインプレッションを確認する手順は以下の通りです。

1. Yahoo! 広告管理画面
2. 全てのキャンペーン
3. 表示項目
4. 表示項目の編集

5. 基本情報カテゴリーからビューアブルインプレッション数にチェック

6. ビューアブルカテゴリーの中の指標にチェック

 vCPMと似た用語や指標

vCPMと似た用語や指標として、以下の7つが挙げられます。

• ECPM
• RPM
• CPV
• CPE
• CPD
• CPC
• CPA

上記の用語や指標はどれもvCPMと同様に、広告配信などのマーケティングでは重要事項です。

vCPMと合わせてそれぞれの意味やメリットなどを覚えておきましょう。

7つの用語や指標について順番に解説していきます。

eCPM

eCPMはeffective Cost Per Mille(エフェクティブ・コスト・パー・マイル)の略称です。

分かりやすく言うと広告表示1,000回あたりにかかった実際の費用のことを指しています。

CPMだけでなく、他の広告ごとのコストパフォーマンスを確認するときにも役立つので、重要な指標のひとつです。

なお、eCPMは広告出稿のコスト÷表示回数(インプレッション数)×1,000で算出可能です。

RPM

RPMはRevenue Per Mille(レヴェニュー・パー・マイル)の略で、eCPMとほとんど同じ意味です。

ただし、RPMはeCPMと違い、以下2つの意味があります。

1.1,000回ページが表示されたときの推定収益
2.1,000回広告が表示されたときの推定収益

ページが1,000回表示された時の収益を表すこともあるのがeCPMとの違いなので、混同しないように注意しましょう。

1,000回広告が表示されたときの推定収益として活用される場合はeCPMとほぼ同義です。

CPV

CPVはCost Per View(コスト・パー・ビュー)の略で、広告視聴1回あたりの費用を表した用語です。

動画広告を使用する際の課金形態として用いられています。

CPVと似た用語で CPCV (Cost Per Completed View )が存在しますが最後まで再生された動画広告のコストに関する用語なので意味が異なります。

動画視聴に関する定義は媒体によっても異なるので、広告を出稿する前に確認しておきましょう。

例として、Googleでは動画広告の視聴としてカウントする方法を以下のように定義しています。

• 動画を30秒間視聴するか、動画に対して操作を行うか、どちらか早い方を動画視聴としてカウントする。

参照:広告視聴単価(CPV)|Google広告ヘルプ

CPE

Cost Per Engagement(コスト・パー・エンゲージメント)の略称で、エンゲージメントが発生する際の費用を表した用語です。

成果が発生するまでは費用が発生しないので、表示やクリックなどのアクションを起こされても無駄な料金を支払わなくて良いのがメリットです。

SNSでのいいねやシェアなどがエンゲージメントにあたります。

他の指標などと同様に、詳しいエンゲージメントの定義については媒体によって異なるので、事前に確認しておいてください。

CPD

Cost Per Day(コスト・パー・デイ)の略で、日本語でいうと掲載期間保証型課金のことです。

コスト÷掲載日数で計算できます。

CPDの場合は掲載期間を決めて配信する形式なので、広告出稿にかかる料金が明確になるメリットがあります。

ただし、掲載が開始されてから内容の変更や料金を変えることができないので、広告枠と商材のマッチングについて検討してから出稿を試みることが大切です。

 CPC

CPCはCost Per Click (コスト・パー・クリック)の略称です。

日本語にするとクリック単価を表しています。

広告費÷広告で獲得したクリック数によって計算可能で、能動的なアクションを元にするので、広告の費用対効果を確認しやすいメリットがあります。

GoogleとYahoo!で配信できるリスティング広告では、CPCを最適化させて配信することが重要です。

CPA

Cost Per Action(コスト・パー•アクション)の略で顧客獲得単価のことを指しており、広告配信では重要な指標のひとつです。

1つのコンバージョンにかかった費用を表した数値であり、広告の費用対効果を確認する際に便利です。

コスト÷CV数で簡単に算出可能で、CPAが低いほど広告の運用がうまくて進行できていることを表しています。

 まとめ

いかがでしたか?

vCPMは、広告が1,000回表示されたときにかかる費用のことですが、CPMとは大きな違いがあります。

今までのCPMでは、ページが表示された時点で1回の表示としてカウントされてしまい、費用が嵩んでしまっていました。

vCPMは、表示されたパーセンテージや秒数を細かく指定した指標であるため、CPMよりも広告主にとって公平性が高く、メリットが多いです。

vCPMの定義については媒体によっても異なるので、活用する媒体に合わせて、事前に確認しておきましょう。

また、vCPMと同じように、マーケティングで重要とされている用語や指標は複数存在します。

正しく使い分けができるように、各指標・用語の具体的な意味やメリットなどの情報も合わせて把握することがおすすめです。

この記事を書いた人

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