自社のサービスや商品を普及するために、Webでの広告配信を導入している企業は多いでしょう。
しかし、年末年始の広告配信において、以下のような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
・年末年始で配信する際の注意事項を知りたい
・そもそも年末年始は配信するべきなのか知りたい
1.年末年始における広告配信時の注意事項
年末年始における広告配信時の注意事項は以下の8つです。
・アカウントへの入金
・自社内の対応
・トレンドのキーワード策定
・市場動向の把握
・配信終了予定の広告を停止
・配信設定の再確認
・機械学習の初期化
上記の通り、年末年始では、広告配信で注意するべきことが多くあります。
1つ1つ確認し、年末年始に効果的な広告配信を行えるように、備えていきましょう。年末年始における広告配信時の注意事項について、順番に解説します。
1−1.審査期限の確認
年末年始で広告を配信する場合、審査期限はしっかりと確認する必要があります。なぜなら、年末年始は入稿が集中するため、審査の期日が決められているからです。
審査の期日が過ぎてしまうと、審査が年明けになる可能性があります。年末での広告配信ができず、機会損失にもつながってしまうため、注意してください。
自社が利用している広告媒体の審査期限を確認し、漏れがないように心がけましょう。
1−2.アカウントへの入金
アカウント上で残高が切れていると広告配信ができなくなってしまうため、注意が必要です。商材や業界によっては、年末年始が勝負時期の場合もあるため、大きな機会損失につながってしまう可能性があります。
あらかじめ以下のような対処をしておきましょう。
・予備のクレジットカードを準備
・アカウントへ多めに入金しておく
入金に関するトラブルを防ぐためには、事前に万全な対策をしておくことが重要です。
1−3.自社内の対応
年末年始は通常の業務体系と異なるため、対応をしっかりと定めておくことが重要になります。
たとえば、顧客からのWebでのお問い合わせには、自動的に対応開始日が通知されるようにする必要があります。
注文の場合は、年内のいつまでに注文されれば発送できるのか明記しておきましょう。
年末年始にかけて、顧客目線での対応をあらかじめ決めておき、顧客が抱えるストレスを最大限なくせるようにすることが大切です。
1−4.トレンドのキーワード策定
年末は初売り、福袋など、普段とはトレンドが異なるため、どのようなキーワードを選択するのか、あらかじめ決めておくことが重要です。
キーワードプランナーなどのツールを活用し、流入数の見込みや必要な予算など、事前に調べておきましょう。
また、他社もトレンドキーワードへ積極的に参入することが予想できます。他社へ差をつけるために、ターゲティングだけでなく、コンテンツの質も重要視してください。
1−5.市場動向の把握
年末年始は社会全体が普段と異なる動きをします。
たとえば、BtoBの広告配信を行っている場合は、年末年始はターゲットがPCから離れるため、予算などの条件を絞っておく必要があります。
一方で、スマートフォンからの流入は増える傾向にあるため、自社商材への流入がどちらの方が多いのか把握し、今後の流れを決定してください。
1−6.配信終了予定の広告を停止
年末年始は配信する広告だけでなく、停止する広告も忘れないように注意してください。クリスマスまでの広告であれば、26日に停止されるように調整が必要です。
広告配信の停止を設定する際は、年度が来年のものになっていないか確認し、間違いがないように気をつけましょう
1−7.配信設定の再確認
年末年始で限定的に配信する広告の設定を再確認することも大切です。配信設定がオンになっているか、リンク先のページが適切かなど、細かいところにまで注意する必要があります。
配信設定を間違えると、季節に合っていない広告を配信することになるため、企業やブランドのイメージの低下に繋がる恐れがあります。事前に配信の設定をしっかり再確認しておきましょう。
1−8.機械学習の初期化
広告配信を行う媒体によっては、BtoB商材の広告配信を止める場合もあるため、機械学習が初期化されないように、見直すことが大切です。
たとえば、Facebookの場合、7日以上の広告停止が行われていると、機械学習を初期化される仕組みになっています。
機械学習が初期化されると、情報収集が1からのスタートになるため、注意が必要です。自社が広告配信している媒体の設定やガイドラインをしっかり確認しておきましょう。
2.年末年始は広告を配信するべきなのか
年末年始に広告を配信しようと考えている人の中には、そもそも年末年始に広告配信を行うべきなのか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
広告配信を続けるのか判断する前に、年末年始の広告配信を停止した方がいい例と続けた方がいい例について、しっかり把握しておきましょう。
年末年始の広告配信は必要なのか、具体的に解説します。
2−1.商材によって異なる
商材によって、年末年始に広告配信を行うべきなのか異なります。しかし、基本的には大きな影響はないため、配信しても問題はないでしょう。
なぜなら、年末の状況としては以下のようなことが考えられるため、CPAが特別悪くなることがないからです。
2. 広告表示回数が減る
3. クリック数が少なくなる
年末年始ではユーザーの行動がそもそも少ないため、広告運用にかかる費用など、負担も少なくなります。
2−2.配信を停止した方がいい例
年末年始に配信を停止した方がいい例として、広告主が年末年始で稼働していないうえに、すぐに対応が必要なサービスを提供している場合が挙げられます。
たとえば、水道やエアコンの修理など、家の設備のトラブルで出張するサービスなどは、年末年始に稼働しないときは配信を停止した方が良いでしょう。
ユーザーから急用だったため、広告を参考にせっかく電話したのに、電話が繋がらなくて困るなど、イメージの低下に繋がる恐れがあります。
2−3.配信を続けた方がいい例
転職や中古住宅などは、年末年始でも需要が高いため、広告配信は続けることがおすすめです。
年末年始は、暇な時間が多く、別業界で働く友人や親戚などと交流が増えるため、職を見直す人が多い傾向にあります。したがって、自身の職を見直して、ネットから他の職業の情報収集に取り組む人が多いです。
また、実家に帰省した際に、1人では決定できないことを親に相談するため、住宅の需要も高くなります。
3.まとめ
いかがでしたか?
年末年始の広告配信において、注意事項の把握はとても重要です。
機会損失や企業のイメージ低下を防ぐためにも、年末年始のキーワードトレンドや配信設定など、細かい部分にまで気を使いましょう。
また、年末年始での広告配信は、特に大きな理由がなければ、停止する必要はありません。自社のサービス内容や需要をしっかりと理解して、必要なさそうであれば、停止するようにしてください。
年末年始も気を抜かず、効果的な広告配信で、自社のサービスや商品の普及を行っていきましょう。