InstagramとFacebookは連携して管理・運用することも可能です。
2つのアカウントを連携させることで運用に関わる負担を軽減するだけでなく、相乗効果を図ることでフォロワー数やいいね!、シェアなどを増やすことも期待できます。
今回は、InstagramとFacebookを連携するメリットとともに、連携手順や注意点などについてポイントを中心に紹介していきます。
InstagramとFacebookを連携させるメリット
InstagramとFacebookはどちらもMeta社が運営しているサービスであるため、比較的簡単に連携させることは可能です。
この2つのSNSを連携させることで、以下のようなメリットが期待できます。
①アカウントの管理・運用の効率化
InstagramとFacebook連携することの大きなメリットの一つが、アカウントの管理・運用の効率化です。
自社のマーケティングとしてInstagramとFacebookを運用している場合、投稿内容をそれぞれ分けるのではなく、同じ内容を2つのSNSに投稿するケースは多々存在します。
このような場合、InstagramとFacebookにそれぞれログインして投稿するのでは二度手間になり、工数も発生します。
しかし連携を行うことで、同じ内容を同じタイミングで投稿することが可能になり、作業工数を大幅に削減することが可能になります。
ユーザーからのフォローやいいね!、シェア、コメントといった動きもFacebook経由で合わせて確認することができるため、ユーザーとの円滑なコミュニケーションにもつなげることができます。
②リーチ数の拡大
InstagramとFacebookを連携させ、2つのSNSに対して同時にアプローチすることができることは、リーチ数の拡大にもつながります。
InstagramとFacebookはターゲットユーザーが若干異なります。
写真や動画を共有する機能に特化したInstagramでは、比較的20代から40代の女性率が高く、一方で実名制のFacebookでは30代から40代の男性・ビジネスユーザーが多い傾向にあります。
このようなユーザー層に対して広く訴求できれば、多くのリーチにつながり、集客増加やコンバージョン獲得につなげる可能性も高まります。
当然ながら、InstagramとFacebookのどちらかしかアカウントを持っていないユーザーも存在します。
そのようなユーザーに対しても広く訴求できる点は、連携させることのメリットとして挙げられます。
③拡散力を高めることによるフォロワー数の増加
InstagramとFacebookは、ユーザー属性だけでなく利用できる機能やサービスも異なります。
例えば、InstagramはFacebookと連携させることでシェア機能が利用できるようになり、比較的シェア文化が高いFacebookで拡散力を高めることも期待できます。
投稿内容によっては、Instagramで反応が薄くても、Facebookで拡散されフォロワー数が増えるケースも起こり得ます。
連携させることでこのような相乗効果が期待できるため、フォロワー数の増加をはじめ、認知度向上やコンバージョン獲得にもつなげることが期待できます。
④インスタグラム広告の効果的な出稿・運用管理
InstagramとFacebookを連携させておけば、インスタグラム広告を効率的に出稿できるようにもなります。
インスタグラム広告は、Instagramのアプリ・Webサイトから直接広告を作成・出稿することもできますが、Facebook広告マネージャを活用することで、FacebookとInstagramの広告作成から出稿、分析までを一元管理することも可能です。
このFacebook広告マネージャを活用するためには、InstagramとFacebookを連携しておく必要があります。
そのため、より効率的且つ費用対効果を高めた広告運用につなげる上でも、InstagramとFacebookを連携しておくことは効果的です。
⑤ショッピング機能の効果的な活用
Instagramでは、2018年よりショッピング機能が搭載され、投稿内容をタップすることで商品の情報を表示させ、そこからECサイトの詳細ページなどに遷移させることが可能です。
Facebookにおいてもショッピング機能が用意されており、同様の遷移を行うことができます。
とはいえ、InstagramとFacebookを連携しておかなければ、個別にショッピング機能を活用することになり、運用効率が下がることが考えられます。
このような問題を解消し、効率的にショッピング機能を活用していく上でも、InstagramとFacebookの連携は効果が期待できます。
InstagramとFacebookを連携させる方法
InstagramとFacebookを連携させる方法は、基本的に3種類存在します。
いずれも比較的簡単に行うことができるため、自社の状況にあわせて選択すると効果的です。
①Instagramのアプリ経由の連携‐その1
(2)プロフィール画面右上のメニューから[設定]>[アカウント]を選択
(3)[リンク済みのアカウント]を選択
(4)[Facebook]>[リンク]>[Facebookでのシェアを開始する]を選択
(5)[続ける]>[このページを“Facebookで”開きますか?]>[開く]を選択
(6)Facebookのログイン画面に移行
(7)連携させたいFacebookアカウントでログイン
②Instagramのアプリ経由の連携‐その2
Instagramのアカウントをビジネスアカウントに切り替えている場合には、以下の手順で連携させることも可能です。
(2)プロフィール画面から[プロフィール編集]>[ビジネス情報]>[ページ]を選択
(3)連携させたいFacebookアカウントを選択
③Facebookからの連携
FacebookからInstagramと連携させるには、Facebookのブラウザ版から作業を行う必要があります。
具体的な手順は以下となります。
(2)[ページを管理]を選択
(3)[ページ設定]>[Instagram]を選択
(4)[アカウントをリンク]を選択し、連携させたいInstagramアカウントでログイン
InstagramとFacebookを連携させる上での注意点
これから連携を行う際には、以下の項目は押さえておくと効果的です。
①InstagramとFacebookの連携は1つのみ
企業によっては、商材やサービスごとにInstagramやFacebookの専用アカウントを運用しているケースも少なくありません。
このような場合には、複数のアカウントを連携させたいと感じることも多々あります。
とはいえ、1つのInstagramのアカウントに連携できるFacebookアカウントは1つのみとなります。
そのため、複数のアカウントを運用している場合には、InstagramとFacebookの連携は慎重に行うことが重要です。
②キャプション文や画像には注意が必要
既にInstagramやFacebookに多くの投稿があり、これらも連携させる場合には、キャプションや画像などに注意しておく必要があります。
例えば、FacebookにInstagramの投稿がシェアされる場合には、キャプションや画像、ハッシュタグなどがそのまま連携されます。
そのため、Instagramだけに対応しているキャプションなどがFacebookにシェアされることで、Facebook側では違和感を覚える投稿になる可能性も起こり得ます。
連携させる際には、あらかじめ投稿内容を確認した上で対応していくと効果的です。
InstagramとFacebookの連携を解除させる方法
基本的に一度連携させたアカウントは解除されることはありません。
とはいえ、中にはアカウントの切り替えや炎上などの被害からの対応などで解除が必要なケースも存在します。
この連携解除には、InstagramとFacebookそれぞれから対応可能です。
①Instagramからの連携解除方法
(2)アカウントページの右上から[設定]を選択
(3)[アカウント]>[他のアプリへのシェア]を選択
(4)[Facebook]>[アカウントセンター]を選択
(5)[アカウントとプロフィール]>[Facebook]を選択
(6)[アカウントセンターから削除]を選択
②Facebookからの連携解除方法
(2)アカウントページの右上から[設定とプライバシー]を選択
(3)[設定]>[Instagram]を選択
(4)[アカウントをリンク解除]>[リンク解除]を選択
まとめ
InstagramとFacebookは、日々閲覧するユーザーも多いため、マーケティングや広告プロモーション施策として欠かせないSNS媒体となります。
とはいえ、それぞれ独自に運用していると二度手間となり効率的ではありません。
そのような場合には、InstagramとFacebookを連携させることで効率的且つ費用対効果を高めた運用につなげることが可能です。
今回紹介した内容も参考に、InstagramとFacebookを適切に連携させ、効果的なマーケティングにつなげていきましょう。