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Google【ファインド広告】とは?特徴からメリット・設定方法まで解説!

更新日:2023年09月07日

Google【ファインド広告】とは?特徴からメリット・設定方法まで解説!
今回はGoogle Marketing live 2019で発表されたGoogle広告の新機能、ファインド広告(英名:Discovery Ads)についてお伝えしていきます。

バナー画像と広告分を用いて広いターゲット層に広告を配信することができ、今後認知度向上やリマーケティングにおいて高い効果が見込めますので、是非ご活用下さい。

先日、Googleから10月頃を目途に、ファインド広告がデマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードされるとの発表がありました。そちらのアップデートについては下記の記事で解説していますので、是非チェックしてみてください!

1.【最新】Google ファインド広告とは?

みなさま、2019年にGoogle ディスプレイ広告のメニューの1つとして追加された、ファインド広告(英名:Discovery Ads)をご存知でしょうか?

以前はGoogle担当者が付いている一部のアカウントでしか利用できませんでしたが、遂に一般アカウントでも使用可能になったようです。ここでは、ファインド広告を始めるにあたり、必要となる基礎情報を解説していきます。

1-1.ファインド広告とは?

ファインド広告(ディスカバリー広告)とは、Googleが保有するサービスの中でも特にユーザー数の多いDiscover(Google Feed)、Youtube Home Feed、Gmailの広告枠に広告を配信できるディスプレイ広告サービスのことです。

上記の配信面にユーザーの検索履歴や動画視聴履歴、Webサイトの閲覧履歴などの情報に基づき、パーソナライズ化された関連性の高い広告をフィード形式で配信することが可能です。

1-2.Googleディスカバーフィードとは?

そもそも、今回広告を配信できるようになったGoogle Discover Feedとはどのようなものなのでしょうか。

Google Discover Feed は、Googleアプリを開くと表示されます。毎月10億人を超えると言われているアクティブユーザーが行き交うGoogle Discover Feedに広告を配信することで大幅にリーチを広げることが可能となります。

2.ファインド広告のメリット・デメリット


ファインド広告でできることは以下の3つです。

  • 1つのキャンペーンでGoogleが保有するYoutubeのホームフィード、Gmail、Discover Feedの3つの配信面に広告配信ができる。
  • ユーザーがお客様の商品やサービスに関心を示して行動する可能性が高いタイミングを捉えて、より関連性が高い有益な広告を表示できる。
  • メディアでの成果目標を達成できるように自動的に単価設定ができる。

2-1.メリット

ファインド広告のメリット3つを紹介します。

認知度拡大が可能

1つのキャンペーンでGoogleが保有するYoutubeのホームフィード、Gmail、Discover Feedの3つの配信面に広告配信ができることで、他に類を見ない大規模なユーザーに対して広告を配信することができ、認知の拡大が可能です。

配信面が主にスマートフォンに対応したものになるため、特にtoC商材と相性の良い配信メニューと考えられます。

YouTubeホームフィードや次のおすすめフィード、Gmailのプロモーションタブソーシャルタブ、Discoverを通じて月に最大28億人ものユーザーにリーチできるので、人気の Google サービスで最新のファッション トレンドから新しい料理レシピ動画に至るまで各種のコンテンツを閲覧、視聴している見込み顧客に幅広くアプローチできます。

ユーザーに行動促進

Google アカウントでログインしているサービス内での検索履歴、動画視聴履歴などのユーザー行動に基づいて、ユーザーの関心が高いと判断された広告が表示されます。

このキャンペーン タイプでは、Google のオーディエンスとユーザーの意向シグナルに基づき、お客様のブランドを知った場合に利用する可能性の高いユーザーを対象に、視覚と気持ちに訴えるカスタマイズされた広告エクスペリエンスを1つのGoogle 広告キャンペーンで提供することができます。

ユーザーの意向を把握する Google 独自の技術を利用して、ユーザーがお客様の商品やサービスに関心を示して行動する可能性が高いタイミングを捉えて、より関連性が高い有益な広告を表示できます。

出典:Google広告ヘルプ ファインド キャンペーン について

ネイティブ広告をさまざまなGoogleサービスで大規模に配信

お気に入りのコンテンツやフィードベース エクスペリエンスを閲覧しているユーザーが目的の商品を見つけられるように、広告フォーマットで機械学習に基づいてアセットが構成され、デバイスをまたいでシームレスに配信されるため、手間と労力をかけずにユーザーの関心を喚起して行動を引き出すことができます。

出典:Google広告ヘルプ ファインド キャンペーン について

Googleの最適化機能によって設定した広告見出し、説明文を組み合わせて効果を最大化できるように配信を行ってくれるようです。

2-2.デメリット

デメリットも把握しておきましょう。

設定できない項目が複数存在

ファインドキャンペーンでは、配信される広告枠が予め限定されているため、プレースメントなどの設定を行うことはできず、Youtubeだけに配信したいというように、配信面を限定することはできません。

また、マーケティング目標、入札単価、予算単価設定を設定することで、Googleの方で自動的に最適な広告掲載を行います。そのため、他にも下記の設定を調整することができないようになっています。

個別単価設定を使った入札戦略
配信方法
モバイル デバイス ターゲティング
プレースメント ターゲティング(プレースメントの除外を含む)
フリークエンシー キャップ
広告のローテーション
コンテンツ ターゲット

コンバージョンから遠いユーザーにも配信されてしまう可能性

Googleが自動で最適化した広告配信を行いますが、上記のように設定できない項目もいくつか存在するため、除外設定や配信抑制を行うことができず、意図しないユーザーに広告が配信されてしまう可能性もあります。

そのため、検索とディスプレイ広告で効果の良いオーディエンスにリーチすることから始めたり、リマーケティング、カスタムインテントと併用して設定を行ったりなど工夫が必要です。

また、ユーザー動向の傾向が掴めるまでは認知を主要目的としてキャンペーンを設定するのも効果的と言えるでしょう。

以下は注意点です。

  • Youtubeのホームフィード、Gmail、Discover Feedを利用するユーザー層は異なるため、それぞれに最適なクリエイティブ・ターゲティング設定が必須

Youtubeのホームフィード、Gmail、Discover Feedの中で配信面を絞ることができないため、複数設定できる広告の内容を上記配信面3つに対して汎用性のあるものを用意する必要があります。

1つのキャンペーンで広告を出稿するため、どの配信面に広告が配信された場合もユーザーに刺さるクリエイティブを作成しなければなりません。

3.ファインド広告の設定方法・活用法

ここからはGoogle広告アカウント上での、ファインド広告のキャンペーンと広告グループの作成方法をご説明させていただきます。

また、ファインド広告における表示形式の2つの要素ファインド広告とファインドカルーセル広告に関しても解説していきます。

3-1.設定方法

それでは、実際のGoogle広告管理画面を用いてキャンペーンと広告グループの作成手順を確認していきましょう。

①キャンペーン画面で+をクリック

+新しいキャンペーンを作成をクリック

販売促進見込み顧客の獲得ウェブサイトのトラフィック目的を指定せずにキャンペーンを作成するを選択する

④キャンペーンタイプの選択でファインド広告を選択する
続行を選択

キャンペーン名地域、言語、入札単価予算を設定

広告グループ名ユーザーユーザー属性を設定

⑧広告を作成する際、+新しい広告を作成をクリック

ファインドカルーセル広告ファインド広告既存の広告をコピーを選択

ファインドカルーセル広告を設定
通常の広告同様、下の画像の項目を設定し、表示させたい画像をアップロードする。

ファインド広告を設定
通常の広告同様、下の画像の項目を設定し、表示させたい画像をアップロードする。

3-2.ファインド広告の仕様

設定方法でご説明したように、ファインド広告キャンペーンではファインド広告とファインドカルーセル広告の2種類の広告を作成・出稿できます。

ファインド広告は複数の広告見出し、説明文とクリエイティブを用いて広告を作成する点で類似しています。しかし、見出しに設定できる文字数や設定できる項目に関しても細部に違いがあるので注意が必要です。

ファインド広告とファインドカルーセル広告の大きな違いの1つは、カルーセルカードを作成する点です。ファインドカルーセル広告では、1つのカルーセルカードに画像、見出し、URL、行動を促すフレーズのテキストを設定します。画像はアスペクト比を揃えた画像を2~10枚アップロードすることが可能です。

下記がそれぞれの設定の要素となります。

ファインド広告要素

  • URL
  • 画像:20枚まで、下記3サイズが設定可能
    ①1.91:1(横長)  推奨サイズ:1,200×628
    ②1:1(スクエア)  推奨サイズ:1,200×1,200
    ③4:5(縦長)    推奨サイズ:960×1,200
    ※新フォーマットが追加されました。正方形より画面の専有面積が大きいため、存在感のある広告を掲載できます。
    ※1.91:1サイズまたは1:1サイズが1枚以上必須)
    ※縦長の画像はYouTubeに表示されません
  • ロゴ:5枚まで、1:1サイズが設定可能
  • 広告見出し:半角40文字(全角20文字)、1つの広告に5つまで設定可能
  • 説明文:半角90文字(全角45文字)、1つの広告に5つまで設定可能
  • 会社名:半角25文字(全角12文字)
  • 行動を促すフレーズのテキスト:選択式


ファインドカルーセル広告要素

  • URL:画像に付属しないものを1つ+カルーセルカード毎に1つ
  • 見出し:半角40文字(全角20文字)、画像に付属しないものを1つ+カルーセルカード毎に1つ
  • 説明文:半角90文字(全角45文字)、1つの広告に1つまで設定可能
  • 会社名:半角25文字(全角12文字)
  • カルーセルカード:1つの広告に2~10枚まで設定可能
  • ロゴ:1枚まで、1:1サイズが設定可能
  • 行動を促すフレーズのテキスト:選択式、カルーセルカード毎に設定


クリエイティブを作成する際には下記の審査基準に準じる必要があります。

ファインド広告の審査基準

  • 画像に含まれる「行動を促すフレーズ」の要素

行動を促すフレーズのテキストやボタンが不適切に使用しない

  • 誤解を招くコンテンツ
  • すべて正確で、宣伝対象となるサービスや商品を適切に表している必要があります
  • 画像の品質
  • 広告で使用する画像は一定の品質基準を満たしている必要があります。不鮮明な画像を使用することはできません。

詳しくは、Google広告ヘルプのファインド広告フォーマットの要件をご覧ください。

4.まとめ

いかがでしたか?

ファインド広告についてご理解いただけましたでしょうか

ファインド広告を使うことでより多くのユーザーに広告を配信することができますので、ぜひ活用してみてください。また、Google広告の運用にてご不明な点がございましたら、お気軽に弊社にご相談ください!

この記事を書いた人

「挑戦できる環境」であることを理由に入社を決意。ハマると集めてしまう収集癖があります。特技は服をたたむこと!元広告運用を行っていた経験を活かしながらIAラボの編集長を務めています。

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