
代表的なオーディエンスリストはリマーケティングで、
検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)の活用も一般的です。
「3A」(自動入札・アセット・オーディエンス)のうち、
今回は検索広告におけるリスト活用について解説します。
本記事では、
オーディエンスリストの活用(Audience)について解説します。
1. 検索広告におけるオーディエンスリストの活用
検索広告ではオーディエンスによるターゲティングは不可能ではないものの、
検索キーワードに基づく特性上、表示回数が少なくなります。
そのため実施すると、表示やクリックが極端に減ってしまいます。
ターゲティングが有効に機能するのはディスプレイ広告であり、
検索広告ではRLSAをきっかけに活用が進み、「キーワード」だけでなく
「誰に広告を見せるか」が重視されるようになりました。
※参考:「ターゲティング」と「モニタリング」設定について – Google広告ヘルプ
1-1. 機械学習による成果最大化の取り組み
「3A」は機械学習により生み出せる成果を最大化するという目的で、
各施策が設定されています。
その手段として、
検索広告でもオーディエンスリストの活用が推奨されています。
具体的なオーディエンスの種類は2種類あります。
- 検索広告向けマーケティングリスト(RLSA)
- 検索広告向け類似ユーザーリスト(SAS)
以下で紹介していきます。
■ 検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)
検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)は
「3A」以前から推奨されている機能です。
ユーザーは商材検討時に競合と比較し、複数回検索する傾向があります。
そのため、
一度でもLPやHPを訪問したユーザーに広告を上位表示させる狙いで生まれました。
リスト1,000件以上が推奨条件ですが、実施しないデメリットはほぼありません。
■ 検索広告向け類似ユーザーリスト(SAS)
検索広告向け類似ユーザーリスト(SAS)は2017年に開始された機能で、
RLSA訪問者に似たユーザーもCV見込みが高いとの発想から生まれました。
しかし、
2023年8月に完全停止となり、現在は検索広告では利用不可です。
なお、
ディスプレイ広告では引き続き類似配信が可能です。
2. オーディエンスリストの母集団を大きくする施策
上記2つの施策は多くの場面において効果的ですが、
先述の通りオーディエンスリストに一定数のデータ量がないと実施できません。
しかし、
ユーザーの興味関心に基づくオーディエンスを以下のように活用することができます。
2-1. 購買意向の強いユーザー層
- Googleのビッグデータから抽出された「購買検討中のユーザー層」をオーディエンス化
- 400以上のカテゴリが用意され、詳細なターゲティングが可能
- 検索広告にも活用でき、「IMSA(In-Market for Search Ads)」と呼ばれる
実施の際は、
商材に少しでも関係がありそうなカテゴリをモニタリングで登録します。
1〜3ヶ月ほど経ってオーディエンスごとの配信実績を確認すると、
どのオーディエンスからコンバージョンが発生したのかを判別できます。
そこで成果の良いオーディエンスは入札を調整し、強化配信しましょう。
2-2. 顧客リスト
- 顧客リスト:Google 広告管理画面または API から CSV データをアップロードして作成
- カスタマーマッチ:顧客リストを Google 広告で活用するための仕組み、自社保有の
顧客データをアップロードしてオーディエンスとしてターゲティングに活用可能
カスタマーマッチはGoogle広告の管理画面右上メニューの
「ツールと設定」→「共有ライブラリ」→「オーディエンスマネージャー」から
リストの作成が可能です。
新規顧客の獲得を目指すキャンペーンでは、
顧客リストを配信除外することで無駄なクリックを排除できます。
また、
ECサイトなどの顧客の生涯価値を高める目的のキャンペーンでは、
顧客に向けて広告を配信できるため用途が広い便利なオーディエンスです。
■ 顧客リスト作成の条件
- これまでポリシーを遵守してきた実績があること
- これまでお支払いに関して問題が発生していないこと
- 90 日以上の Google 広告のご利用実績があること
- ご利用金額が全期間で 5 万米ドルを超えていること
(米ドル以外の通貨でアカウントを管理している広告主様のご利用金額は、
その通貨の月別平均換算率により米ドルに換算されます)
いざ作成しようとしたら条件を満たしていなかった!
となることがないようにアカウントを確認しておくことが大切です。
3. まとめ
今回は検索広告で活用できる Google 広告のオーディエンスを紹介しました。
オーディエンスリストの活用はスマート自動入札の精度にも影響し、
同じキーワードでも「誰に広告を出すか」を最適化することが競合との差につながります。
アカウント構成に不安がある方はお気軽にご相談ください。




















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