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GA4のパラメータとデフォルトチャネルグループの関係性を徹底解説!

更新日:2025年04月28日

GA4のパラメータとデフォルトチャネルグループの関係性を徹底解説!

Webサイト運用において、
ユーザーの流入経路を正確に把握することは分析の基本となります。

Google Analytics 4(GA4)では、
デフォルトチャネルグループUTMパラメータの仕組み
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)から大きく変わりました。

本記事では、
「GA4におけるデフォルトチャネルグループの概要」
「UTMパラメータとの関係性」「効果的なカスタマイズ方法」まで徹底解説します。

1. GA4におけるデフォルトチャネルグループとは

デフォルトチャネルグループとは、
GA4のルールに基づいて自動的に分類された流入元の定義です。

これにより、
どのようなチャネル(流入経路)からユーザーがサイトを訪問したのかを把握
することができます。

GA4のデフォルトチャネルグループには以下のようなものがあります。

  • Organic Search(自然検索)
  • Paid Search(有料検索広告)
  • Organic Social(自然SNS流入)
  • Paid Social(有料SNS広告)
  • Direct(直接流入)
  • Email(メール経由)
  • Affiliates(アフィリエイト)
  • Referral(参照元)
  • Video(動画)
  • Audio(音声)
  • Paid Shopping(有料ショッピング広告)
  • Display(ディスプレイ広告)
  • SMS
  • Push Notification(プッシュ通知)
  • (Other)(その他)

特に「Video」や「Audio」など、
UAにはなかった新しいチャネルが追加されたことで、
より詳細な流入分析が可能になりました。

2. GA4のUTMパラメータの基本と活用方法

2-1. GA4で使用できるUTMパラメータの種類と役割

UTMパラメータとは、
URLの末尾に付与する識別子です。

ユーザーがどのようなチャネルやキャンペーンを経由してサイトに訪問したかを追跡
するために使用されます。

GA4では従来のUTMパラメータに加え、
新たなパラメータも使用できるようになりました。

GA4で使用できる主なUTMパラメータ

  • utm_source:トラフィックの発生源(例:google、facebook、newsletter)
  • utm_medium:トラフィックの媒体(例:cpc、email、social)
  • utm_campaign:特定のプロモーションやキャンペーン名
  • utm_term:有料検索のキーワード
  • utm_content:広告やコンテンツの種類を区別するための識別子
  • utm_id:キャンペーンを一意に識別するID
  • utm_source_platform:トラフィック発生源のプラットフォーム

これらのパラメータを組み合わせることで、
より詳細なトラフィック分析が可能になります。

例えば、
以下のようなURLを使用することができます。
https://example.com/page?utm_source=facebook&utm_medium=paid-social&utm_campaign=summer_sale_2025

2-2. 各UTMパラメータが分析画面でどのように表示されるか

GA4の分析画面では、
UTMパラメータの情報がどのように表示されるかを理解することが重要です。

GA4の管理画面で確認できるUTMパラメータ情報

  • トラフィック獲得 > トラフィック獲得の概要:
    ここではデフォルトチャネルグループごとの訪問数やエンゲージメントを確認できます。
  • トラフィック獲得 > ユーザー獲得:
    「第一ユーザーデフォルトチャネルグループ」として表示されます。
  • エクスプローラ > 自由形式:
    ディメンションとして
    「セッションデフォルトチャネルグループ」「第一ユーザーデフォルトチャネルグループ」や
    個別の「ソース」「メディア」「キャンペーン」などを選択できます。

GA4では以下のパラメータが管理画面上で確認可能

  • utm_source(ソース)
  • utm_medium(メディア)
  • utm_campaign(キャンペーン)
  • utm_term(キーワード)
  • utm_content(コンテンツ)

ディメンションにて各項目名を追加すれば、確認することが出来ます。

3. UTMパラメータとデフォルトチャネルグループの関係性

3-1. utm_sourceとutm_mediumの組み合わせがチャネル分類に与える影響

GA4におけるデフォルトチャネルグループの分類は、主に
「utm_source」「utm_medium」
の組み合わせによって決定されます。

これらの値がどのように設定されるかによって、
トラフィックがどのチャネルに分類されるかが変わってきます

例えば、
以下のような分類ルールがあります。

  • utm_medium=organic かつ utm_source=google → Organic Search
  • utm_medium=cpc かつ utm_source=google → Paid Search
  • utm_medium=social かつ utm_source=instagram → Organic Social
  • utm_medium=paid-social かつ utm_source=instagram → Paid Social

GA4では特にSNSからの流入において、
「organic」「social」「paid-social」などの
medium値の違いによって、自然流入と広告流入を明確に区別しています。

3-2. 正しくチャネル分類されるためのパラメータ設定ルール

GA4で正しくチャネル分類されるためには、
以下のようなパラメータ設定ルールを守る必要があります。

主要なチャネルの正しいパラメータ設定

デフォルトチャネルグループ utm_source utm_medium
Organic Search 検索エンジン名 (google等) organic
Paid Search 検索エンジン名 (google等) cpc, ppc, paidsearch
Organic Social SNS名 (facebook, twitter等) organic, social
Paid Social SNS名 (facebook, twitter等) paid-social, paidsocial
Email newsletter, email等 email
Video youtube等 video
Display ディスプレイ広告名 display, banner, expandable

重要なのは、
特に「medium」の値が正確に設定されていることです。

3-3. 間違いやすいパラメータ設定とその解決方法

GA4とUAではデフォルトチャネルグループの定義が異なるため、
同じパラメータ設定でも異なる分類になる可能性があります。

以下に間違いやすい設定とその解決策を示します

例①:SNSの広告に「cpc」を使用する

  • 誤:utm_source=facebook&utm_medium=cpc
  • 正:utm_source=facebook&utm_medium=paid-social
  • 影響:「cpc」を使用するとUAでは「Paid Search」に、
    影響:GA4では「Paid Social」に分類されることがあります。

例②:動画流入の未分類

  • 誤:utm_source=youtube&utm_medium=referral
  • 正:utm_source=youtube&utm_medium=video
  • 影響:「video」を指定しないと
    影響:GA4で「Video」チャネルに正しく分類されません。

例③:メディア値の不統一

  • 誤:utm_source=newsletter&utm_medium=mail
  • 正:utm_source=newsletter&utm_medium=email
  • 影響:「mail」ではなく「email」を使用しないと
    影響:「Email」チャネルに分類されない場合があります。

これらの問題を解決するには、
GA4のデフォルトチャネルグループの定義を理解し、
一貫したパラメータ設定基準を社内で策定することが重要
です。

4. GA4のデフォルトチャネルグループをカスタマイズする方法

4-1. チャネル定義の優先順位と変更方法

GA4では、
デフォルトチャネルグループの定義をカスタマイズすることが可能です。

カスタマイズはGA4の管理画面から行うことができます。

チャネル定義のカスタマイズ手順

①  GA4の管理画面にアクセス
②「プロパティ」列の「データストリーム」を選択
③  該当のデータストリームをクリック
④「追加設定」の「デフォルトチャネルグループの定義」をクリック
⑤「カスタム定義を作成」をクリック

チャネル定義には優先順位があり、上から順に評価されます。

そのため、
より具体的なルールを上位に、汎用的なルールを下位に配置することが重要です。

4-2. カスタムチャネルグループを作成するステップ

カスタムチャネルグループを作成するには、
以下のステップに従います。

①ルールの名前を設定:
作成するルールに分かりやすい名前をつける
(例:「カスタムアフィリエイト」)
②条件を設定:
1. 「ソース」「メディア」などの条件を設定
2. 「次の値に等しい」「次の値を含む」などの演算子を選択
3.   条件値を入力
③チャネルを選択:
作成したルールを適用するチャネルを選択
④優先順位を調整:
作成したルールを適切な順序に配置

カスタムチャネルグループを使いこなすことで、
自社のマーケティング活動に合わせた分析が可能になります。

ただし、
変更後はデータの連続性が損なわれることがあるため、
変更のタイミングやデータの解釈には注意が必要
です。

5. まとめ

GA4におけるパラメータとデフォルトチャネルグループの関係性について解説してきました。

適切なUTMパラメータ設計
デフォルトチャネルグループの理解・カスタマイズ
を行うことで、GA4をより効果的に活用したデータ分析が可能になります。

是非使ってみて下さい!

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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