スマートフォンや5Gの普及に伴い通信速度の高速化が進み、ユーザーのスマートフォンを中心とするインターネットコンテンツの視聴はより動画中心へとシフトすると予測、2020年の国内動画広告市場は3,289億円、2023年には5,065億円に達するとも言われています。(参考:2019年国内動画広告の市場調査)
動画広告は画像(バナー)広告と比べ、情報量が5000倍とも言われていますが、「動画広告を出してみたいけど作るのが大変」「作成に費用と時間もかかるのでは…」と出稿を躊躇している担当者の方も多いのではないでしょうか?
そんな方へオススメしたいのが、今回ご紹介する動画広告と画像広告のいいとこ取りをしたスライドショー広告です。数枚の画像さえあれば手軽に動画のようなスライドショー広告を始めることができます!
1.スライドショー広告とは?
3~10枚の画像、音、音楽、テキストを組み合わせ、動画のようにスライドショーとして配信でき、デバイスや通信速度を問わず利用できる広告です。(※2020年4月20日より一時的に音楽関連の機能が利用不可になっています。)
画像参考:Facebook Media Guide_2019下期
一連の作業の手順を、箇条書きではなく1スライド1手順として見せることで分かりやすくなったり、多くの商品を紹介する際に役立つ広告です。他の広告と同様にFacebook、Instagram、Audience Network、Messengerに掲載されます。
2.スライドショー広告のメリット
どのような点が画像広告と動画広告のいいとこ取りなのか気になった方も多いかと思います。
動画広告のように、ストーリー性を持ってユーザーに訴求することができる点はご想像つくかと思いますが、動画広告より優れていると言える点は以下の通りです。
費用をかけずに動画並みのインパクトを生み出せる
動画撮影の機材が無くても、数枚の画像を元に動きのある広告を配信することができます。
インターネット接続速度が遅くてもスムーズに再生される
動きがある広告にも関わらず、容量は動画よりも小さいためスムーズな再生ができます。
他の広告と違い文字数が画像の20%以上占めていても配信制限はかからず、リーチが減ってしまう心配がない
広告全般においてシンプルに分かりやすく訴求することが重要なので、文字数の制限がないとはいえ、端的なテキストを心がけましょう。
3.どんな訴求に向いている?
広告ではサービスや商品に適した広告面に配信することが重要です。では、スライドショー広告はどのような訴求に向いているのでしょうか。
メリットをアピールする
1画像1メリットを紹介し、明確に伝わる写真を使用します。全ての写真で同じ位置にテキストを入れるとユーザーが混乱せず、伝わりやすい広告になります。
仕組みや手順を説明する
テキストだけで仕組みや手順を説明されるよりも、スライドショーにて実演をした方がユーザーはイメージしやすくなります。そうすることで、「難しそう」「複雑そう」と避けてしまうユーザーを引き止められる可能性があります。
商品を紹介する
画像を短時間で切り替えながら、1つの商品を様々なアングルから紹介、または複数の商品を紹介し注目を集めることができます。
ビジネスストーリーを伝える
競合他社と差別化できるストーリーがあれば、各シーンを表現する画像を選択します。各画像毎に、短いメッセージを入れると効果的です。
4.スライドショー広告の作成方法
手軽に作れるスライドショー広告を実際に出稿してみましょう。
①新しいキャンペーンを作成。キャンペーン目的はご自身に合ったものを選択。その後、広告セットにてオーディエンスや予算、掲載期間を設定。
②広告設定画面内のメディアにてスライドショーを作成を選択
③動画作成キットにて正方形/縦型、テンプレートを選択し、次へ。
④設定画面にて画像の表示時間、音楽/画像/動画の追加を行う。(ここでは画像の追加を想定)
⑤既にアカウントにアップロードしている画像、または新規でアップロードし、使用したい画像を選択。ユーザーを惹きつける画像を1枚目に持ってくることで、再生数増加が見込める。
⑥実際にスライドショーに生成されたものをプレビューにて確認。表示時間などはここでも変更可能。問題がなければ右下のスライドショーを作成をクリック。
⑦スライドショーが作成されると、広告の設定ページに戻る。これで問題なければキャンペーンの作成を続け、アンケートの追加等さらに編集が必要な場合は該当ページに移動。
⑧アンケートを作成する場合、下記のように選択肢を2つ選べ、それぞれ違うLP先に遷移させることができる。今回は、遷移先にてリスティング広告またはFacebook広告についてのE-bookダウンロードを促す為のアンケートを想定。
保存後、広告設定画面に戻るので、通常通りテキストやリンクの設定をし、入稿完了。
5.実際の効果は?
では実際の配信実績はどうなのか。実装するかどうかはそこにかかってきますよね。
BtoB業界 KPI:お問い合わせ
スライドショーは動的なので、クリック率が高いことがわかります。
Facebook広告でクリック率が高いことは、CPCの低減にも繋がりますので、大きいですよね!
人材業界 KPI:サービス登録
こちらもクリック率が高いことがわかります。また、CVRも高いので獲得単価が他フォーマットに比べて安価である傾向があります!
結論、スライドショー広告は非常に有効なフォーマットであると言えますね。
6.まとめ
いかがでしたか?
今回はFacebookのスライドショー広告について説明しました。
画像を短時間で切り替えながら、複雑なプロセスやストーリーを簡潔に分かりやすくユーザーに伝えることができるスライドショー広告を普段使用しているバナーやロゴと組み合わせれば、特別な機材などを用意しなくても動画のようにインパクトがある広告を始めることができます。画像のA/Bテストだけではなく、スライドショー広告も取り入れてみてはいかがでしょうか。
他にもFacebook広告でお困りの際は、お気軽に弊社へ相談ください!