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Google広告の住所アセット(住所表示オプション)とは?基礎から設定方法まで解説!

更新日:2025年09月30日

Google広告の住所アセット(住所表示オプション)とは?基礎から設定方法まで解説!

実店舗を運営するビジネスにとって、来店促進は重要な課題です。

Google広告の住所アセットは、
広告に店舗情報を表示することで、より効果的に来店を促すことができる機能です。

本記事では、
住所アセットの基本的な仕組みから運用時の注意点まで詳しく解説します。

来店型ビジネスでGoogle広告を運用している方や、
これから住所アセットの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1. 住所アセットとは?

Google広告の「住所アセット」とは、
広告に会社や店舗の住所情報を追加表示できる機能です。

広告には住所だけでなく、地図や店舗までの距離などを表示させることも可能です。ユーザーが住所アセットをクリックすると、
Googleマップが開き、設定した住所がピンで表示されます。

そこから店舗までの経路を確認できるため、
店舗の場所を分かりやすく伝えることができます。

また、
電話番号や通話ボタンを追加しておけば、
ユーザーはそこからクリックして電話をかけることも可能です。

他のアセット(例:サイトリンクアセット)は広告主のWebサイトに遷移しますが、
住所アセットはGoogleマップに遷移するのが特徴です。

また、
住所アセットは、以前「住所表示オプション」と呼ばれていた機能を引き継いでおり、
具体的には次の2つの使い方に対応しています。

  • 旧「住所表示オプション」:
    広告主が実店舗を所有している場合
  • 旧「アフィリエイト住所表示オプション」:
    広告主は実店舗を持っていないが、サイト上で商品やサービスを販売している場合

2. 住所アセットの掲載先

住所アセットは、
デバイス(モバイルやパソコン)に関係なく、
検索ネットワーク・ディスプレイネットワーク・YouTube・Googleマップに表示できます。

広告の種類や掲載面によって表示方法が少し異なります。

  • Google検索ネットワーク
  • Googleの検索サイト(Googleマップなど)
  • 検索パートナーネットワーク
  • Google ディスプレイ ネットワーク
  • YouTube動画広告

■ Google検索ネットワーク

検索広告とともに店舗の住所と電話番号が表示されます。

モバイルデバイスでは、電話番号の代わりに電話ボタンが表示される場合があります。

※画像引用(出典:Google 住所アセットについて 2025年9月閲覧

■ Googleの検索サイト(Googleマップなど)

Googleマップ(アプリを含む)の検索結果の横・上・下に住所アセットが表示されます。

※画像引用(出典:Googleマップ

■ 検索パートナーネットワーク

ユーザーが店舗の近くにいる場合や、
店舗がある地域に関心を示している場合は、
検索パートナーのサイトやアプリに表示されることがあります。

■ Google ディスプレイ ネットワーク

ユーザーが店舗の近くにいる場合や、
店舗がある地域に関心を示している場合は、
ディスプレイネットワークのサイトかアプリに表示されることがあります。

またディスプレイネットワークでは、
実店舗への来店を促す「ローカルキャンペーン」か、
実店舗関連の目標が設定された「P-MAXキャンペーン」でのみ配信が可能です。

■ YouTube動画広告

ユーザーが店舗の近くにいる場合や、
店舗がある地域に関心を示している場合は、
TrueViewインストリーム広告かバンパー広告に住所情報が表示されることがあります。

住所アセットは、
無効にしない限り動画広告に店舗情報が表示されます

動画広告に店舗情報を表示したくない場合は、設定画面から住所アセットを無効化しましょう。

3. 住所アセットの活用メリット

住所アセットは、
特に実店舗を持つビジネスにとって便利な機能です。

ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。

  • 広告に店舗情報を表示し、来店を促せる
  • 広告の表示範囲が広がる
  • Googleマップに広告を表示できる

■ 広告に店舗情報を表示し、来店を促せる

住所アセットを設定することで、
通常の広告文だけでは伝えきれない店舗の情報をユーザーに表示できます。

場合によっては、
住所だけでなく、営業時間や電話番号、店舗までの距離なども表示されるため、
店舗を探しているユーザーに対してより充実した情報を届けることが可能です。

さらに、
地図をクリックすればGoogleマップが開き、経路を調べられるため、
住所を手入力する手間を省けます。

■ 広告の表示範囲が広がる


住所アセットが表示されると、
広告に追加の情報が表示されるため、
広告見出しと説明文のみの表示よりも検索結果画面での表示面積が大きくなります。

これにより、
広告がユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率の向上が期待できます。

他のアセットも組み合わせて活用することで、
広告の表示領域をより大きく見せることが可能です。

■ Googleマップに広告を表示できる

住所アセットを利用すると、
Googleマップ上の検索結果にも広告を表示することが可能になります。

例えば、
ユーザーがGoogleマップで「近くの○○(例:ジム、トランクルーム、エステ)」など、
地域に関連した検索を行ったときに広告として店舗情報が表示されます。

これにより、
Google検索だけでなく、
Googleマップで店舗を探しているユーザーにも広告を届けることができます

Googleマップ上の広告表示は、
ユーザーが実際の位置情報をもとに店舗を探しているため、
来店意欲の高いユーザーに対してアプローチできる機会です。

4. 住所アセットの注意点

住所アセットにはメリットがある一方で、注意すべき点やデメリットもあります。

導入前にしっかり理解しておきましょう。

  • 必ずしも表示されるわけではない
  • ランディングページへの直接誘導ができない
  • クリック費用が発生する

■ 必ずしも表示されるわけではない

住所アセットなどのアセットは、
広告見出しや説明文のように常に表示されるとは限りません

Googleは次のような様々な要素をもとにアセットの表示を決定します。

  • 広告ランク:
    入札単価、ランディングページの品質、アセットの見込み効果などに基づいて算出
  • 広告の掲載順位:
    アセットは検索結果上部の限られたスペースに表示される
    ※掲載順位の高い広告が優先されます。
  • 他のアセットとの競合:
    複数のアセットが設定されている場合、通常は最も成果が見込めるアセットを表示
  • アセットの審査:
    広告やキーワードと同様、アセットにも審査が必要
    ※不承認のアセットは表示されません。
  • アセットの見込み効果:
    アセットを表示することで、広告のパフォーマンスの向上が見込まれる場合に表示

このように、
アセットは必ず表示されるわけではありません。

表示されにくい場合には、
入札単価の引き上げや広告品質の改善やアセットの見直しなどを行うと、
表示機会の増加につながります。

※参考:Google アセットについて 2025年9月閲覧

■ ランディングページへの直接誘導ができない

住所アセットをクリックすると、ユーザーはGoogleマップに移動します。

そのため、
Webサイトでの情報収集や予約を希望するユーザーにとって、
コンバージョンまでの導線が複雑になる可能性があります。

来店以外のコンバージョン(例:Webでの予約や購入)が重要なビジネスでは、
獲得率が下がる可能性があるため、導入前に検討が必要です。

■ クリック費用が発生する

住所アセットも広告の一部として扱われるため、
クリック時には通常の広告と同様に費用が発生します。

導入後は広告費が増える場合があるため、
費用対効果を確認する仕組みを合わせて設定しておくことが大切です。

5. 住所アセットの設定方法

5-1. 実店舗を所有している場合

住所アセットの設定方法はいくつかありますが、
よく利用される「ビジネスプロフィールと連携して設定する方法」について説明します。

ビジネスプロフィールと連携すると、
ビジネスプロフィールに登録した店舗情報を、広告の住所アセットとして表示できます。

この設定を行うには、
ビジネスプロフィールマネージャーにアクセスする必要があるため、
事前にアカウントのアクセス権限を持っているかどうかを確認しておきましょう

■ ビジネスプロフィールと連携した場合の設定方法

①  Google広告の管理画面で「ツール」→「ロケーション マネージャー」をクリック

②「+」ボタンを押して「地域」を選択③「Google ビジネス プロフィール」を選択
→ 3つのオプションの中からアカウントを連携する方法を選択

【3つのオプション】

  • ビジネス プロフィール マネージャー アカウントの選択:
    管理者権限を持っているビジネスプロフィールに連携する場合
  • 別のビジネス プロフィール マネージャー アカウントへの アクセス権をリクエスト:
    メールアドレスでビジネスプロフィールにリンクする際、
    登録メールアドレスにリクエストが送信され、
    承認後に広告の住所アセットで使用可能になります。
  • アクセスをリクエストするドメインを入力:
    登録ドメインでビジネスプロフィールにリンクする際、
    ドメイン入力後にリストから選択し、登録メールアドレスにリクエストが送信され、
    承認後に広告の住所アセットで使用可能になります。

■ 特定の店舗情報だけを住所アセットで使いたい場合

フィルター機能で対象のビジネス情報を絞り込むことができます。

■ Google広告でビジネスプロフィールの販売者の写真を使用したくない場合

「ロケーション マネージャー」の「設定」からチェックボックスをオフにしておきましょう。

5-2. その他の住所アセット設定方法

上記で紹介した「ビジネスプロフィールを連携する方法」以外にも、
住所アセットは次のような方法で設定できます。

■ チェーン店を所有している場合

ビジネスプロフィールが利用できなくても、
ロケーションマネージャーから、
「+」ボタン →「地域」→「チェーン店」で店舗を検索して選択することで設定できます。

■ ビジネスプロフィールやチェーン店が利用できない場合

Googleマップから最大10店舗まで選び、広告アカウントに連携することが可能です。

ロケーションマネージャーから
「+」ボタン →「地域」→「Google マップ」で設定できます。

なお、
店舗は広告主が所有している必要があります

5-3. 実店舗を所有していない場合

店舗を所有していないものの、
商品やサービスを販売している場合の設定方法を説明します。

■ 実店舗を持たない場合の設定方法

①  Google広告の管理画面で「ツール」→「ロケーション マネージャー」をクリック②「+」ボタンを押して「アフィリエイトの住所」を選択③  チェーンタイプを「一般小売店」か「自動車ディーラー」のどちらかを選択
→対象のチェーン店を選択して設定※チェーンタイプを正しく選択しないと、
住所アセットが「不承認」の状態になる可能性があるので注意しましょう。

※[5. 住所アセットの設定方法]での画像引用(出典:Google広告管理画面 2025年9月閲覧

6. まとめ

住所アセットは、
実店舗を持つビジネスにとって重要な広告機能の一つです。

広告に住所などの店舗情報を追加表示することで、
来店意欲の高いユーザーに対して効果的にアプローチできます。

一方で、
住所アセットは必ず表示されるわけではなく、
広告の品質や入札状況などによって表示されない場合もあります。

注意点を理解し、自社の広告運用に合っているかどうかを確認しながら、
住所アセットの活用を検討するとよいでしょう。

※本記事の参考:
Google 住所アセットについて 2025年9月閲覧
Google Google 広告の住所アセットについて 2025年9月閲覧

※本記事は当社の見解を含んでおり、効果や成果を保証するものではありません。

この記事を書いた人

2023年に株式会社インフィニティエージェントへ入社。 大学4年生から内定者インターンとして広告運用の実務を経験してきました。 現在は、広告運用で培った経験を活かし、SNSやメディアの運営に奮闘中です。 毎年必ず海外旅行に出かけるほどの旅行好きで、新しい文化や価値観に触れることが大好きです。

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