近年、多くの企業に活用されているWeb広告ですが、リスティング広告やSNS広告など、細かい種類はさまざま存在しています。
バナー広告も、現在注目を集めている広告の一種です。
この記事では、バナー広告についての概要やメリット・デメリット、他の広告との相違点など解説していきます。
「バナー広告ってどういう手法なの?」と疑問を抱いている方はぜひ最後までお読みください。
1.バナー広告とは
バナー広告は、Web広告の一種であり、画像や動画を用いて配信できることが大きな特徴です。
テキスト以外にも、画像や動画を活用できるため、視覚的なアプローチを通してユーザーに訴求できます。
商品の特徴やメリットだけでなく、開発まで至った経緯などについて盛り込みたい場合も有用な広告手法です。
2.バナー広告の仕組み
バナー広告には、自身で運用していくタイプと、期間や金額が保証されているタイプの2つが存在しています。
運用タイプの場合は、掲載したいWebサイトに対して申請を行うことが多いですが、保証タイプでは代理店を通して出稿されることが多いです。
どちらの形態でも、掲載する場所について熟考して適切な配信面を選択することが大切なので必ず事前に確認しましょう。
3.バナー広告の掲載場所
バナー広告の掲載場所としては、以下のようなサービスが挙げられます。
・Yahoo!
・Webメディア
それぞれ解説していきます。
3−1.Google/YouTube
Googleでは、バナー広告を配信するためのディスプレイネットワークであるGDNが存在します。
提携している200万以上のWebサイトやアプリに対して広告を配信でき、インターネットユーザーの90%にアプローチが可能です。
Googleが提供しているYouTubeやGmailなどの関連サービスにも広告を掲載できます。
ユーザーの属性や趣味嗜好に合わせたターゲティングを設定可能なので、多くのユーザーのなかからピンポイントで訴求を行うことができるでしょう。
3−2.Yahoo!
Yahoo!では、バナー広告として予約型と運用型の2つが用意されています。
予約型では、多数のユーザーが訪問するYahoo!のトップページに対して広告を掲載でき、認知度向上に最適です。
運用型は、Yahoo!関連サービスの他に、提携しているパートナーサイトに対して出稿できます。
クックパッドや新聞社のWebサイトなど、国内でも多数のユーザーを抱える掲載面を選択することが可能です。
3−3.Webメディア
GoogleやYahoo!を通して出稿する以外にも、Webメディアが設けている広告枠を買い取って配信する方法が存在します。
運用型のバナー広告はGDNやYDAが代表的ですが、ピンポイントで配信したいWebメディアがある場合は交渉してみることがおすすめです。
4.バナー広告のメリット
バナー広告の大きなメリットとして挙げられるのは、画像や動画による訴求が可能な点です。
テキストだけでは伝えられない情報を補えるため、メリットや特徴を詳しく記載したい場合に効果を発揮するでしょう。
また、多数のユーザーが日々活用しているWebメディアやアプリであれば、潜在層への認知拡大を狙えます。
有名な媒体に掲載されることで、企業や商品のブランディングにも良い影響が生まれる可能性があるのでメリットが多いです。
5.バナー広告のデメリット
バナー広告は、画像や動画による細かい訴求ができる反面、準備をするのが難しいというデメリットがあります。
方向性や広告内での表現を策定するのに時間がかかるため、余裕を持って掲載に取り組むことがおすすめです。
また、広告の内容によって成果が大きく左右されるので、配信後もA/Bテストなど繰り返して改善する必要があるでしょう。
6.バナー広告の種類
バナー広告には、以下のような種類が存在しています。
・運用型バナー広告
それぞれどのような広告なのか解説していきます。
6−1.純広告型バナー広告
純広告型のバナー広告は、特定のWebメディアやアプリによって用意されている広告枠を買い取ることが特徴です。
事前に設定された料金に従う必要があり、多くのユーザー数を抱えている媒体の場合は、費用が高額になります。
インプレッション数の保証などメリットもあるため、自社で利用できる予算や掲載先の種類が定まっている方にはおすすめです。
6−2.運用型バナー広告
運用型のバナー広告では、掲載後に広告主が適宜改善を行い配信を実施します。
クリエイティブの内容や入札額、ターゲティング設定など細かい内容を変えていく必要があるので、一定以上の手間がかかるでしょう。
ただし、比較的安価で利用開始できるメリットもあるため、徐々に設定を覚えていけば、高い費用対効果が期待できます。
7.バナー広告と他Web広告の違い
Webマーケティングにおいて、バナー広告以外にも以下のような広告が良く活用されています。
・ディスプレイ広告
・レスポンシブ広告
バナー広告の内容と合わせて、上記についても理解を深めておきましょう。
7−1.リスティング広告との違い
リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索エンジンで掲載されるテキストメインの広告です。
ユーザーが検索した語句と関連性のある広告が配信されることから「検索連動型広告」とも呼ばれています。
情報を能動的に調べているユーザーに対して訴求ができるため、興味を持ってもらえる確率が高い点がメリットです。
7−2.ディスプレイ広告との違い
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリに対して配信される広告の総称です。
画像や動画を用いることが特徴であり、バナー広告と同じ意味の言葉として利用されることもありますが、バナー広告はディスプレイ広告の一種です。
7−3.レスポンシブ広告との違い
広告枠のサイズやフォーマットに合わせて、配信時に自動調整される広告をレスポンシブ広告と呼びます。
必要な情報を登録しておけば媒体とマッチする状態にしてくれるため、一般的なバナー広告と比べると、手間が少なくなっています。
ただし、予期せぬ言葉の組み合わせになってしまう可能性などもあるので、配信時には注意が必要です。
8.バナー広告の費用形態
バナー広告では、媒体によって複数の費用形態が用意されています。
例えば、クリックされるたびに課金されるクリック課金や、1,000回閲覧されるたびに費用が発生するインプレッション課金が代表的です。
期間を保証して掲載されるタイプや、コンバージョンが発生すると料金の加算がされる成果報酬式のものもあるため、目的に合わせて最適な形態を選択しましょう。
9.バナー広告を成功させるコツ
バナー広告を成功させたい場合、以下のようなコツを押さえておくことがおすすめです。
・伝えたい要素を絞ってレイアウトを作成する
・状況を見ながら改善を行う
それぞれ把握して、最適な配信を行えるようにしましょう。
9−1.素材選びを徹底する
バナー広告の成果は、使用している素材によって大きく左右されます。
ブランドにマッチした色彩や写真・イラストの使い分けなど、意識して素材を選択しましょう。
インパクトを与えたいからといって、表現が強すぎる素材を選んでしまうとブランディングに悪影響が発生することもあるので注意が必要です。
9−2.伝えたい要素を絞ってレイアウトを作成する
バナー広告で商品やサービスの魅力を効率的に伝えたい場合、記載する情報を絞ることが大切です。
料金の安さや効能などメリットは多く存在すると思いますが、全ての情報を同じ大きさで配置するとかえって目立つポイントがなくなってしまいます。
ユーザーに効果的な訴求ができるように、特に伝えたい様子を絞って、レイアウトを作成してください。
9−3.状況を見ながら改善を行う
バナー広告の配信後は、適宜状況を見ながら改善を実施しましょう。
A/Bテストなどを実施することで、どのような素材やテキストが刺さりやすいのか把握していくことが大切です。
過去の掲載結果だけでなく、競合他社との相違点などをまとめて、広告内に反映させていくことをおすすめします。
10.まとめ
いかがでしたか?
バナー広告は、画像や動画を活用して潜在層に対して認知拡大を図るのに最適です。
GoogleやYahoo!の関連サービスや提携しているサイトなど、さまざまな配信面があるため、最適な場所を選択して掲載を行っていきましょう。
詳しい種類や他の広告との違いについても把握して、改善を行いながら配信を実施することをおすすめします。