
Instagramは、
若年層や女性を中心に人気のSNSです。
日本国内の月間アクティブユーザーは、
3,300万人以上(2019年時点の公式発表以降、最新の日本国内ユーザー数は未公開)で
世界的にも利用者は増加傾向にあります。
そんなInstagramには、
商品を閲覧・購入できる「Instagramショップ(Instagram shop)」という機能があります。
本記事では、
概要・活用するメリット・注意点・効果につなげるコツなどを紹介します。
※補足:「ShopNow」は旧名称、現在は「Instagramショップ」が正式名称
1. Instagramのショッピング機能とは?
2. Instagramのショッピング機能を活用するメリット
2-1. 売上増加や利益拡大に繋がりやすい
2-2. ECサイトへの集客数の増加が見込める
2-3. 無料で利用可能
2-4. 広告出稿も可能
3. Instagramのショッピング機能を活用する上での注意点
3-1. 運用開始までの初期設定に手間がかかる
3-2. フォロワーを集める必要がある
3-3. 訴求しすぎた投稿は嫌われる可能性もある
4. Instagramのショッピング機能の導入手順
5. Instagramのショッピング機能を効果的に運用していくコツ
5-1. 様々な投稿サイズに対応する
5-2. 統一した世界観のアカウントを意識する
5-3. ハッシュタグにこだわる
6. まとめ
1. Instagramのショッピング機能とは?
1. Instagramのショッピング機能とは?
Instagramのショッピング機能は、
投稿した画像に、商品の名前や価格などをタグ付けして表示させる機能です。
■ 主な特徴
- 「商品タグ」の設定:
興味を持ったユーザーを、自然な流れで自社の商品詳細ページへ誘導可能 - プロフィールに「ショップを見る」ボタンの設置:
設置することで、商品タグが付いた商品を一覧表示可能
■ 従来のInstagram
- 商品画像を投稿し、アピールのみ可能
- 購入したい場合は一度Instagramを離れ、Googleなどでアクセスが必要
- 投稿文にURLを載せてもリンク化できず、利便性が低い
こうした課題を解決するのが、ショッピング機能です。
投稿やプロフィールから直接商品ページにアクセスできるため、
ユーザーは検索する手間なくスムーズに購入へ進められます。
その結果、
企業にとっては売上や利益の拡大につながることが期待できます。
2. Instagramのショッピング機能を活用するメリット
Instagramのショッピング機能を活用することで、
自社ECサイトへの集客や売上拡大など、さまざまな効果が期待できます。
主なメリットは以下の通りです。
- 売上増加や利益拡大に繋がりやすい
- ECサイトへの集客数の増加が見込める
- 無料で利用可能
- 広告出稿も可能
以下で詳しく解説します。
2-1. 売上増加や利益拡大に繋がりやすい
Instagramは、
あど写真や画像などビジュアルに特化したSNSで、
若年層や女性ユーザーが多く、1日に何度も訪れる傾向があります。
このようなユーザーに対して、
自社の商材やサービスの特性を画像や写真で訴求することで、
売上増加や利益拡大につなげることが期待できます。
また、話題性が高まると以下のようなメリットもあります。
- フォロワーや「いいね」が増える
- ユーザー自身が自社商品を紹介してくれる可能性が高まる
さらに、
ショッピング機能を活用することで、商品購入の導線はスムーズに設定可能です。
魅力的な訴求に注力することで、
多くのユーザーに拡散され、売上増加に繋がりやすい特徴があります。
2-2. ECサイトへの集客数の増加が見込める
Instagramのショッピング機能を活用することで、
売上増加や利益拡大だけでなく、ECサイト自体への集客数を増加させることも期待できます。
従来はInstagramからECサイトへ移動するのに手間でかかってしまいましたが、
現在は以下のようにスムーズに購入までつなげることができます。
ワンクリック ⇓ ワンクリック
商品ページ
⇓
スムーズに購入へ
⇓
集客・売上アップ
購入までのステップが短縮されることで、
ユーザーの離脱を防ぎつつ、商品ページへのアクセスや滞在時間も増加します。
その結果、
他の商品への興味喚起やリピート、会員登録などの行動につながりやすくなり、
ECサイト全体の集客効果が向上します。
2-3. 無料で利用可能
Instagramのショッピング機能は、
ECサイトさえあれば誰でも無料で利用可能です。
※Facebook連携や審査は必要ですが、毎月のコストは発生しません。
■ 無料であることのメリット
- 低リスクで試行できる
→投稿や商品タグの設定など、試行錯誤を繰り返しやすい - 商品単価が低くても利用可能
→利益率が低い商品でも、コストを気にせず取り組める
特に、ファッションやコスメなどの商品単価が安く利益率が低いケースでも、
広告費やシステム費をかけず投稿に注力するだけで効率的に売上増加が期待できます。
2-4. 広告出稿も可能
Instagramのショッピング機能は、
そのまま広告として展開させることも可能です。
これにより、
自然な見せ方でユーザーに訴求しつつ、より多くの人にアプローチできます。
広告なしとありの違いは以下の通りです。
■ 広告なしの場合(無料)
【リーチの範囲】
フォロワーやハッシュタグ経由など、限定された範囲。
【メリット】
- コストゼロ:
広告費用をかけずに、商品を紹介できる - 自然な購買体験:
ユーザーに、広告としてではなく通常の投稿として商品情報を届けれる。
「宣伝感」がないため、ユーザーに快適な印象を与えることができる。
■ 広告ありの場合(有料)
【リーチの範囲】
フォロワーの数に関係なく、ターゲット設定に基づいて多くのユーザーに投稿を届けられる。
【メリット】
- リーチの拡大:
フォロワー以外の幅広いユーザー層に効率的にアプローチ可能 - ターゲティング:
年齢や興味関心などで細かくターゲットを設定し、
商品に興味を持つ可能性が高いユーザーに絞って訴求が可能 - 購買促進:
投稿から直接ECサイトに誘導し、購入や申し込みに促すことが可能
この2つの方法は対立するものではなく、
無料の投稿でファンを育成しつつ、有料の広告で新たな顧客にアプローチするという、
両方を組み合わせた戦略が効果的であると言えるでしょう。
3. Instagramのショッピング機能を活用する上での注意点
Instagramのショッピング機能を活用する上での注意点も紹介していきます。
これからショッピング機能を活用する場合には、以下の点は押さえておくと効果的です。
- 運用開始までの初期設定に手間がかかる
- フォロワーを集める必要がある
- 訴求しすぎた投稿は嫌われる可能性もある
詳しく解説していきます。
3-1. 運用開始までの初期設定に手間がかかる
Instagramのショッピング機能を活用するためには、以下の準備が必要です。
- Instagramのアカウントの取得
- Facebookの専用アカウント取得と紐づけ
- Meta社によるコマースポリシー準拠審査
一つひとつ取得・依頼・設定を行っていけば問題ありませんが、
細かな設定などSNSに慣れていないと手間がかかると感じる可能性はあります。
3-2. フォロワーを集める必要がある
ショッピング機能は無料で活用できますが、
無料だからといってすぐに売上増加につながるわけではありません。
広告費をかけずに訴求していくのであれば、
まずはフォロワーを増やすことから始める必要があります。
以下のような、地道に努力していくことが求められます。
- 毎日投稿する
- アカウントを積極的にフォローする
3-3. 訴求しすぎた投稿は嫌われる可能性もある
商品タグを多く設置した投稿は、ユーザーに嫌われる可能性があります。
以下の内容を特に注意しましょう。
- 売上や集客数増加を意識するあまり、訴求が過剰にならないように注意
- ユーザー目線での投稿設定が重要
- SNSの拡散を考慮し、マイナスイメージが広がらないように工夫
市場傾向や競合他社を見ながら、ユーザー動向を見ながら活用していくと効果的です。
4. Instagramのショッピング機能の導入手順
Instagramのショッピング機能の導入するには、
事前にMeta社が定める「コマース利用条件」を満たしておく必要があります。
利用条件を満たした上で、
以下の導入手順の通りに進めて下さい。
【利用条件】
- Instagramショッピングを利用可能な国に拠点があること
- Instagramのショップで販売可能な商品を取り扱っていること
- 販売者契約とコマースポリシーを遵守していること
- ビジネスで所有しているウェブサイトドメインで商品を販売する予定であること
■ 導入手順
①Facebook公式アカウントの取得
②Instagram公式ビジネスアカウントの取得
③Instagram公式ビジネスアカウントとFacebookページのリンク設定
④自社の商品カタログのアップロード
⑤Meta社によるアカウント内容および商品カタログの審査
⑥ショッピング機能の有効化
⑦商品のタグ付けの実施
⑧指定の商品タグを付けながら投稿
5. Instagramのショッピング機能を効果的に運用していくコツ
Instagramのショッピング機能は、
Instagramから自社ECサイトに直接顧客を誘導し、購買を促進することを目的とした機能です。
効果的に運用していくコツについて解説していきます。
- 投稿する写真や画像は正方形を意識する
- 統一した世界観のアカウントを意識する
- ハッシュタグにこだわる
下記で詳しく解説していきます。
5-1. 様々な投稿サイズに対応する
以前は正方形(1:1)の投稿が主流でしたが、
現在は以下がユーザーの注目を集めやすくなっています。
- スマートフォンの画面を大きく占有できる縦長(4:5)の画像
- リールでの全画面表示(9:16)の動画
「フィード投稿」「ストーリーズ」「リール」など、
推奨サイズに合わせてクリエイティブを最適化することで、より訴求力が高まります。
ユーザーに訴求する上では、
初見で分かりやすい構成でなければ興味を示してもらえません。
そのため、
Instagramの仕様をふまえ投稿するサイズには注意すると効果的です。
5-2. 統一した世界観のアカウントを意識する
ビジュアルが大事となるInstagramでは、
アカウントの世界観を統一することも重要です。
背景色やフォントなどデザインが統一されていないと、、、
“投稿が見づらく売上やECサイトへの集客が減少する可能性” もあります。
以下のことの気を付けて作成しましょう。
- 見せ方にこだわりつつ誰にでも分かりやすい構成を意識する
- 統一感のある色やフォントを使用する
5-3. ハッシュタグにこだわる
Instagramアカウントのフォロワーを集める上で、
ハッシュタグは効果的に活用していく必要があります。
多くのユーザーは、
検索よりも関連するハッシュタグを辿って、様々なアカウントを閲覧する傾向にあります。
ハッシュタグの選び方には工夫が必要です。
- メジャーなハッシュタグ:
多くの人に見てもらえる一方、競合が多く投稿がすぐに埋もれてしまう - ニッチなハッシュタグ:
競合は少ないが、見られる機会が限られている
■ 効果的なハッシュタグを選ぶには…?
- 競合や著名アカウントから学ぶ:
有名なインスタグラマーや競合がどのようなハッシュタグを使用しているのか調査 - 日本語と英語を使い分ける:
ECサイトで海外発送に対応している場合は、英語のハッシュタグも活用する
世界に発信していくことで売上や集客数の増加につながる可能性も高くなる
6. まとめ
Instagramのショッピング機能は、
ECサイトを運営しているのであれば是非活用したい機能です。
InstagramからダイレクトにECサイトに遷移させることができるため、
売上や集客数の増加につなげることが期待できます。
とはいえ、闇雲に行っても効果には繋がりません。
Instagramのショッピング機能は設定までに審査や手間もかかるため、
ポイントを押さえて実施していくことが重要です。
今回紹介した内容も参考に、
Instagramを上手く活用し、ECサイトの売上や集客数の増加につなげていきましょう。