
広告運用を効率的にできる「自動化ルール」を知っていますか?
広告配信を行う際、
できるだけ負担をなくして簡潔に運用を行いたい人も多いのではないでしょうか。
広告運用を効率的に進めたい場合、
自動化ルールについて把握しておくことがおすすめです。
本記事では、
Google・Yahoo!・Meta・Xで利用できる自動化ルールについて解説します。
最後まで読むことで、
各媒体の自動ルールの概要やメリットについて簡潔に把握できるようになるでしょう。
1. 広告の自動化ルールとは
2. Google広告の自動化ルールについて
2-1. Google広告の自動化ルールの詳細
2-2. Google広告の自動化ルールの利点
2-3. Google広告の自動化ルールの作成方法
3. Yahoo!広告の自動化ルールについて
3-1. Yahoo!広告の自動化ルールの詳細
3-2. Yahoo!広告の自動化ルールの利点
3-3. Yahoo!広告の自動化ルールの作成方法
4. Meta広告の自動化ルールについて
4-1. Meta広告の自動化ルールの詳細
4-2. Meta広告の自動化ルールの利点
4-3. Meta広告の自動化ルールの作成方法
5. X広告の自動化ルールについて
5-1. Twitter運用の自動化ルールの詳細
5-2. X運用の自動化ルールの利点
5-3. X運用の自動化ルールの作成方法
6. 広告で自動化ルールを活用するときの注意点
6-1. 運用のテストを行う
6-2. 曜日や時間帯による影響を考慮する
6-3. 自動化ルールだけに頼りすぎない
7. まとめ
1. 広告の自動化ルールとは
自動化ルールは簡単に言えば
管理をツール上で行うことで簡潔化することを指しています。
担当者が設定や条件を指定することで、
予算や広告ステータスなどの変更を自動にすることが可能です。
自動化ルールはGoogleやYahoo!、Metaなど各主要媒体で利用できます。
各種媒体で自動化できる項目が異なっているため、
広告運用の手間を最小限にしたい場合は事前に確認することが大切です。
設定の自由度が高い場合、
自身で設定してもうまくいかない可能性があるので、
それぞれの媒体ごとに適切な方法を見出していきましょう。
2. Google広告の自動化ルールについて
Google広告は
YouTubeや提携サイト、検索結果などに広告配信ができ、
多くのユーザーに活用されています。
- 自動化ルールの詳細
- 自動化ルールの利点
- 自動化ルールの作成方法
広告運用をさらに効率的に行うために、
上記項目についてそれぞれ見ていきましょう。
2-1. Google広告の自動化ルールの詳細
Google広告では、以下の項目について自動化ルールを適用できます。
- キャンペーン
- 広告文
- 広告グループ
- ディスプレイ ネットワークのキーワード
- キーワード
- トピック
- プレースメント
- オーディエンス
キャンペーンでは、
1日の広告予算を変更することができ、
広告グループではデフォルトの入札単価を変えることなどができます。
また、検索結果で上位表示されなくなった際、
入札単価を自動で引き上げることなども実施可能です。
2-2. Google広告の自動化ルールの利点
Google広告の自動化ルールでは、
多くの項目を設定可能で、細かい施策も自動化できます。
特定のキーワードで30日以内にコンバージョンが発生せず、
一定数のクリックが確認できた場合にキーワードを停止することも可能です。
導入することで広告運用の工数削減や機械学習による成果の上昇が期待できるでしょう。
なお、Google広告では、
自社で扱っている商品やサービスの種類、広告配信の目的によっても
自動化ルールを使い分ける必要があります。
2-3. Google広告の自動化ルールの作成方法
Google広告の自動化ルールを作成したい場合、
以下2つの手順から自分に合った方法を選べます。
1つ目の方法は、
管理画面左側にある「ツール」から「ルール」を選択して設定する方法です。
2つ目の手順として、
キャンペーン・広告グループのページから「︙」をクリックして設定する方法が挙げられます。
なお、
上記のどちらの方法でも設定できる内容には変わりはありません。
自身で設定しやすい手順に従って自動化ルールの作成を行いましょう。
ルールの作成画面に移動したら
「+」をクリックしてルールの自動化設定を行う対象を選択してください。
あとは上記画面から設定をすれば完了です。
3. Yahoo!広告の自動化ルールについて
Yahoo!広告では、
Yahoo!JAPANだけでなく、提携しているパートナーでの掲載や広告配信サービスを通して
複数のメディアに広告を展開できます。
Yahoo!広告でも自動化ルールの適用が可能です。
- 自動化ルールの詳細
- 自動化ルールの利点
- 作成方法
Google広告の自動化ルールと同様に、
それぞれの項目について確認していきましょう。
3-1. Yahoo!広告の自動化ルールの詳細
Yahoo!広告では、
成果が見込めるキーワードの追加や入札単価の変更を自動化することが可能です。
運用に関するルールをアカウントやキャンペーン、広告グループに関連付けすることで、
設定された条件に合った場合に動作が作動します。
具体的な例として、
公式サイトでは旅行予約サイトの運営を行なっているパターンが挙げられています。
困っている ポイント |
複数のキーワードで登録しており、 なかには成果の悪いキーワードもいくつかある。 成果が見込みづらいキーワードを手動でオフにしているが、 手間になるので自動化したい。 |
設定する 内容 |
【目的】 効果の低いキーワードの配信停止・対象外キーワードへの追加 【関連付け設定】 登録キーワード数が多少あるキャンペーン 【条件】 品質インデックス“4以下”で平均CPCが100円以下になっているキーワード 【集計期間】 “過去7日間”に設定し、土日を含んだ1週間分を参考にする 【頻度】 週1回(日曜) |
上記のように設定を行うことで、
条件にマッチしたキーワードの配信をオフにすることが可能です。
3-2. Yahoo!広告の自動化ルールの利点
Yahoo!広告で自動化ルールを適用すれば、
予算管理のルール化や、担当者の過去の経験・知見をもとにした
自動運用を実施できます。
また、
自動化ルールを作成する際は、
以下6つの項目から目的を選択できるので、
事前に策定したゴールに向けて最適な自動化ルールを適用しやすいでしょう。
- 効果の低いキーワードの配信停止・対象外キーワードへの追加
- 効果の低い検索クエリーの対象外キーワードへの追加
- 効果の高い検索クエリーのキーワード追加
- キャンペーン日額予算の変更
- 広告グループ入札価格の変更
- キーワードの入札価格変更
※参考:自動運用ルールの「目的」について|Yahoo!広告ヘルプ
3-3. Yahoo!広告の自動化ルールの作成方法
Yahoo!広告で自動化ルールを作成する手順は以下の通りです。
① Yahoo!広告の「検索広告」の管理画面を開く
② 自動化ルールの対象になるアカウントを選択
③「ツール」タブをクリック →「自動運用ルール」を選択
④「自動運用ルールの新規作成」をクリック → 必要な項目を設定
⑤ 完了したら「作成」をクリックして完了
4. Meta広告の自動化ルールについて
Metaは
2019年7月時点で2,600万人のユーザー数を誇る主要な広告媒体のひとつです。
高い精度で利用できるターゲティングが魅力のひとつとされており
「Facebook」や「Instagram」、「Messenger」なども掲載面として利用できます。
- 自動化ルールの詳細
- 自動化ルールの利点
- 自動化ルールの作成方法
上記それぞれの項目について見ていきましょう。
※参考:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー| CNET Japan
4-1. Meta広告の自動化ルールの詳細
Meta広告では広告マネージャーを通して自動ルールの作成が可能です。
キャンペーンや広告セット、広告が自動で確認されることで、
変更の通知と更新が行われます。
実際に設定する項目は以下の3つです。
- ルールが適用する条件
- ルールによって実行されるアクション
- ルールによって影響が発生するアクティブなキャンペーンや広告セット、広告
4-2. Meta広告の自動化ルールの利点
Meta広告で自動化ルーツを活用することで、
状況を毎回確認して運用する手間が省けます。
複数の広告を同時に利用する際に便利であり、
他の作業に集中できる時間も確保しやすくなるでしょう。
ただし、Meta広告の自動化ルールでは以下の制限が設けられているので、
メリットと合わせて事前に確認することが大切です。
- 1つの広告アカウントにつき、設定できる自動化ルールは最大250個まで
- 1つのルールごとに1つの条件しか設定できない
- 1つのルールの関連付けを行う場合、同じレベルのオブジェクトにしか適用できない
- 社会問題や政治に関する広告には自動化ルールは適用できない
- リーチ&フリークエンシーキャンペーンは自動化ルールで停止できない
4-3. Meta広告の自動化ルールの作成方法
Meta広告の自動化ルールを作成したい場合は、以下手順を踏みましょう。
自動化ルールの設定は一見すると難しいように見えますが、
Meta広告では簡単に作成できます。
① 広告マネージャーの画面を開く
②「ルール」をクリック
③「新しいルールの作成」をクリック
④ 作成するルールの種類を選ぶ →「次へ」をクリック
上記手順で自動化ルールの作成準備が完了します。
なお、特定のキャンペーンや広告アセット、
広告などに合わせてルールの適用を行う場合は
チェックボックスをクリックしてからルールを作成してください。
※参考:自動ルールについて| Metaビジネスヘルプセンター
5. X広告の自動化ルールについて
X広告では、
「Shirofune」と呼ばれるツールなどを使えば運用の自動化ができますが、
他の媒体と同じような自動化ルールが存在しません。
ただし、外部のツールを取り入れる方法をとれば、
運用に関する自動化ルールを設定することは可能と公式サイトに記載されています。
- 自動化ルールの詳細
- 自動化ルールの利点
- 自動化ルールの作成方法
他の媒体と同じように、それぞれの項目について解説します。
※参考:Xの自動化開発ルール|Xヘルプ
5-1. Twitter運用の自動化ルールの詳細
Twitter運用では、自動化ルールによって以下のことが可能になります。
- フォロー・フォロー解除の自動化
- ツイート・リツイートの自動化
Xを自社内で運用して知名度が上がっていくと、
多くのユーザーからフォローされるようになります。
運用に関する作業が増えている場合は、
ツールを使って自動化することがおすすめです。
なお、
X上の投稿に関しても「Bot(ボット)」を
導入することで自動化できます。
5-2. X運用の自動化ルールの利点
X運用の自動化ルールを実行するれば、
各アクションをツールに任せ、
他の業務に時間を割けるようになります。
XはSNSの中でも、
ユーザーと直接的なコミュニケーションが取れる貴重なサービスです。
企業のマーケティングにおいて、
Xを運用するメリットは大きいため、
工数がかかるようであれば積極的に自動化を取り入れていきましょう。
5-3. X運用の自動化ルールの作成方法
X運用の自動化ルールを作成する方法は、
利用するツールや自動化を適用したい項目によって異なります。
フォローを自動化したい場合は
「鬼ったー」や「自動で再RTするやつ作ってみた」などがおすすめです。
自動投稿を実施したい場合は
「 AutoTweet!」や「twittbot」などを活用しましょう。
6. 広告で自動化ルールを活用するときの注意点
広告で自動化ルールを活用するときの注意点は以下の3つです。
- 運用のテストを行う
- 曜日や時間帯による影響を考慮する
- 自動化ルールだけに頼りすぎない
それぞれの注意点についても把握し、
広告運用を効率的に進めていきましょう。
3つの注意点について詳しく解説していきます。
6-1. 運用のテストを行う
自動化ルールの設定後は、
確実に動作するのか確認することが大切です。
人が細かい設定を行う以上、
どうしても人為的なミスが発生してうまく反映されないこともあります。
設定したルールに優先順位を付けられないこともあるため、
複数の設定を行うときは特にシュミレーションが必要です。
6-2. 曜日や時間帯による影響を考慮する
広告の効果は平日や休日、
出勤時間などのシチュエーションによっても変化が発生します。
どの曜日や時間帯が適切なのかは、
自社で扱っている商材・サービスやターゲットによっても異なるでしょう。
例えば、
転職に関する広告であれば、連休中は成果が発生しにくいですが、
旅行関連サービスなどを取り扱っている場合は連休が勝負どきになります。
曜日や時間帯で成果が大きく異なる場合、
それぞれの項目ごとに複数のルールを作ることがおすすめです。
6-3. 自動化ルールだけに頼りすぎない
広告運用の手間を省けるからといって、
自動化ルールだけに頼りすぎることは避けるべきです。
Meta広告の公式サイトでも以下のような記載があります。
自動ルールを活用することで広告管理にかかる手間を減らすことができますが、
広告主は引き続き広告全体のパフォーマンスを把握し、
マーケティング目標を達成しているかを確認する必要があります。
自動化ルールが適用された後も、
担当者による監視や管理は不可欠です。
不正クリックによって広告配信が無駄になることもあるので、
適宜動向はチェックしておくことが重要だといえます。
※参考:自動ルールについて| Metaビジネスヘルプセンター
7. まとめ
いかがでしたか?
自動化ルールは
広告運用における管理を自動で行うことで、
手間の削減につなげる効果があります。
広告管理が自動化できれば、
戦略立案など他の重要な業務にも集中できるようになるでしょう。
自動化できる範囲は各媒体によって異なるため、
まずは現在使っている媒体でどんなことが可能なのか確認してみてください。
なお、自動化ルールを実際に導入する際は、
自動化だけに頼りすぎないことが大切です。
広告成果の実績や設定すべき目標は随時確認しましょう。