Yahoo!のカウントダウン広告は、セールの限定感を演出させ、効果的な配信ができる配信手法です。この記事では、Yahoo!のカウントダウンについて概要やメリット、設定方法など解説していきます。
活用する際の注意点についても紹介するので、現在利用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
本記事を読むことで、カウントダウン広告について網羅的に理解が深まります。
1.カウントダウン広告(カウントダウン関数)とは
まず、カウントダウン広告(カウントダウン関数)について以下の項目を解説していきます。
・GoogleとYahoo!の違い
基本的な内容から押さえていきましょう。
1−1.カウントダウン広告でできること
カウントダウン広告とは、レスポンシブ検索広告・動的検索連動型広告のカウントダウン関数という機能を活用した広告です。
適用するとタイトルや広告文で「〇〇日でセールが終了します」といった文章を追加できます。
残りの時間が24時間を切った際は時間表示に変更され、1時間を切るとさらに分数表示に切り替わります。
カウントダウン関数を活用した広告の日時が過ぎた場合、配信の対象外となることも特徴です。
残り時間のアピールだけでなく、広告配信のコントロールもできます。
1−2.GoogleとYahoo!の違い
Googleでは、Yahoo!と同じような機能があり広告文にカウントダウンを追加できます。
基本的な機能において特に大きな違いはなく、セールや特別なイベントを実施する際に効率的なアピールが可能です。
ただし、設定の日数指定などで異なる点があるため注意しましょう。
Google広告の場合は「2023/8/1」のように細かく日時を指定しなくても審査に通りますが、Yahoo!では「2023/08/01」といったように「yyyy/mm/dd」の形式に従う必要があります。
2.カウントダウン広告のメリット
カウントダウン広告を活用するメリットは以下の2つです。
・CTRが向上する
それぞれ解説していきます。
2−1.心理学を活用した広告配信ができる
カウントダウン広告を活用すると、広告文やタイトルで残りの日時を表示できます。
限定感を演出できるため、広告を閲覧したユーザーに対して効果的なアピールが可能です。
限定感を利用した心理効果は「スノッブ効果」とも呼ばれており、さまざまなマーケティング手法で取り入れられています。
特に広告文がメインとなるリスティング広告では、心理学を応用してユーザーの注意を引くことも大切な要素です。
2−2.CTRが向上する
カウントダウン広告で希少性を演出し、ユーザーの注意を引くことでCTRの向上が見込めます。
商品に対して興味があるユーザーであれば、限定感が後押しとなりサイトへの訪問・購入に踏み切る可能性が高まります。
セールの期間を宣伝したい方だけでなく、Webサイトへの流入数向上を目指している方にもカウントダウン広告の活用がおすすめです。
3.カウントダウン広告の設定方法
カウントダウン広告の設定方法は以下2つのケースで異なります。
・カウントダウンの開始日を設定する場合
それぞれ確認しておきましょう。
3−1.カウントダウンの開始日を設定しない場合
カウントダウン広告を配信する際は、テキストの編集画面にて、タイトルや説明文の欄に以下の関数を入力してください。
・動的検索連動型広告:{=COUNTDOWN(‘yyyy/mm/dd hh:mm:ss’,’表示言語’,開始日)}
「yyyy-mm-dd hh:mm:ss」はカウントダウンの終了日時です。
分秒など細かい時間まで設定できるので、要望に合わせて「2022-12-28 18:30:00」などと記載しておきましょう。
開始日時を設定しない場合、最後を空欄にすることで、5日前から配信がスタートします。
3−2.カウントダウンの開始日を設定する場合
開始日を設定する場合も、テキストの編集画面で以下の関数を入力します。
・動的検索連動型広告:{=COUNTDOWN(‘yyyy/mm/dd hh:mm:ss’,’表示言語’,開始日)}
なお、カウントダウンは開始日の0時からスタートします。
4.カウントダウン広告の注意点
カウントダウン広告を活用する際は、以下6つの点について注意しましょう。
・「言語”ja”」を関数内に記載する
・同じ広告グループで、標準の広告もアクティブにする
・広告文に「日」などの単位を入れない
・広告文の文字数に注意する
・Yahoo!とGoogleの文字数のカウントの違いを把握する
上記についてそれぞれ解説していきます。
4−1.カウントダウンの開始日は2、3日前にする
カウントダウン広告を活用する際は、開始日をキャンペーンやイベントの2、3日前にすることがおすすめです。
セールの1ヶ月前など早い段階で広告を流しても限定感が演出できないため、ユーザーの注意を引くことが難しくなります。
残り期間が少ない方がCTRが高くなる傾向があるため、ぜひ考慮してみてください。
4−2.「言語”ja”」を関数内に記載する
動的検索連動型広告でカウントダウン広告を利用するときに、関数内に「言語”ja”」を入力しないと英語で表示されてしまいます。
配信を行っても日本語が適用されていないと効果が薄くなってしまうので、関数で指定しましょう。
なお、入力する関数は以下の通りです。
・動的検索連動型広告:{=COUNTDOWN(‘yyyy/mm/dd hh:mm:ss’,’表示言語’,開始日)}
4−3.同じ広告グループで、標準の広告もアクティブにする
カウントダウン広告を広告グループで登録したら、設定しない広告も用意しておくことが大切です。
カウントダウン広告は、設定された期間を過ぎると配信が止まってしまうため、通常の広告が別で必要になります。
期間中に通常の広告が配信されてしまう場合は、広告グループ内でカウントダウン広告を複数登録しておきましょう。
オークションへの入札が分散されることで、カウントダウン広告に配信が集中するようになります。
4−4.広告文に「日」などの単位を入れない
カウントダウン広告の登録を行う際に、広告文に「日」などの単位を入れると連続して「⚪︎日日」と表示されてしまいます。
単位はデフォルトで表示されるため、日数だけ入力しておきましょう。
4−5.広告文の文字数に注意する
広告の配信をする際、広告の仕様について理解しておくことも大切です。
指定された文字数を超過すると配信自体がされなくなってしまうので注意しましょう。
Yahoo!では、レスポンシブ検索広告の文字数の仕様が以下のようになっています。
・説明文1本につき90文字以内
カウントダウン関数は半角8文字として適用されるので、考慮したうえでタイトルや説明文を考える必要があります。
Googleでもカウントダウン広告を導入できますが、Yahoo!と同様の仕様になっているので超過しないように注意が必要です。
参考:カウントダウン関数(レスポンシブ検索広告用)|YAHOO!JAPAN広告
参考:カウントダウンでイベントへの期待を高める|Google広告ヘルプ
5.まとめ
いかがでしたか?
カウントダウン広告(カウントダウン関数)は、セールについて残りの日時を表示することで、限定感を演出できます。
セール終了2日前などのタイミングで利用すると、特にCTRの向上が見込めるため、Yahoo!だけでなくGoogleでも取り入れることがおすすめです。
効果的にユーザーの興味関心を引けますが、設定方法を誤ると成果が薄くなってしまうので、日数や言語の適切な指定を心掛けましょう。