Infinity-Agent Lab
マーケティング
中級者以上の教科書
お取り引き企業

【Yahoo!広告】広告配信コストの請求対象の変更

更新日:2025年08月29日

【Yahoo!広告】広告配信コストの請求対象の変更

2024年2月19日(月)
Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)において、
1日および1ヶ月で発生する広告配信コストの請求対象上限が変更されました。

本記事では、
このアップデートの概要と変更内容について、わかりやすく解説していきます。

※参考:【ディスプレイ広告(運用型)】1日の予算と請求対象に関する仕様変更について|Yahoo!広告

1. 概要

本アップデートでは、
1日あたりの請求対象コストの上限が変更されたほか、
月単位の請求対象コストの上限が新たに設定されました。

具体的な変更点は以下の通りです。

リリース前 リリース後
1日に発生したコストの請求額 1日の予算の120%まで 1日の予算の200%まで
1ヶ月の請求限度額 1日の予算 ✕ 当月の日数

※参考:Yahoo!広告 広告配信により発生したコストの 請求対象について

2. メリット

従来の仕組みでは、
キャンペーンが1日の予算を十分に活用できず、広告費が余るケースがありました。

今回1日の請求対象上限が引き上げられたことで、
消化しきれなかった日分の予算を広告効果が見込まれる別の日に有効活用しやすくなりました

3. 1日で発生したコストの請求対象の上限変更

先述の通り、ディスプレイ広告(運用型)では、
広告主が設定した「1日の予算」内で配信が制御されます。

ただし、
広告効果が高く見込まれる場合には表示頻度が上がり、
予算を超えるコストが発生することがあります。

このようにして発生したコストについても、
請求対象の上限を超えた分は広告主に請求されない仕組みになっています。

これまでは、
1日の請求対象上限は「1日の予算の120%」でしたが、
今回のアップデートにより「200%」に引き上げられました。

例えば、
1日の予算を100,000円と設定して
請求対象を超えるコストが発生した場合のイメージは下記の通りです。

3-1. 1日の予算を変更を行った日の請求対象

予算を変更した日の請求対象は、
その日の中で最も高く設定された「1日の予算」の200%までとなります。

【例:10万円から5万円に変更した場合】
その日の請求対象額は10万円の200%、すなわち20万円となります。

4. 1ヶ月の請求対象額

1日の請求上限は引き上げられますが、
実際の請求額は、月単位で設定された上限を超えることはありません

請求対象額は下記の通りに設定されます。

1日の予算 ✕ 広告を掲載した日数

4-1. 1日の予算を変更を行った場合の1ヶ月の請求対象額

月の途中で1日の予算の変更を行った場合は、
下記の通りに1ヶ月の請求対象額が決定されます。

当月課金済みの金額  +(変更後の1日の予算 ✕ 変更した日を含む当月の残り日数)

 

なお、月の途中で広告掲載を終了する場合は、
下記の通りに請求対象額が決定されます。

当月課金済みの金額  +(変更後の1日の予算 ✕ 変更した日を含む残りの掲載日数)

4-2. 注意点

1ヶ月の請求対象額に関して、3つの点に注意する必要があります。

■ 注意点①:月間上限到達で広告配信停止

発生コストが月間請求対象額に達すると、
広告配信が自動的に停止されます。

再開には「1日の予算」を再設定する必要があります。

■ 注意点②:広告が掲載されなかった日も対象日数に含まれる

以下の理由で広告が表示されなかった日も、
月間請求対象額の算出に含まれます。

  • 配信設定を一時的に「オフ」にした日
  • 審査未通過により掲載されなかった日
  • ターゲティング設定により表示がなかった日

■ 注意点③:掲載期間の変更により請求額が再計算される

月の途中で掲載期間を変更した場合、
「1日の予算」の変更がなくても、月間請求対象額は再計算されます。

5. アップデートの影響を受ける可能性があるキャンペーン

多くのキャンペーンでは大きな影響はありませんが、
以下のケースでは影響を受ける可能性があるため、設定の見直しが推奨されます。

  • コストが「1日の予算」を超過している日が頻繁にあるキャンペーン
  • 「1日の予算」を消化しきれていない日が頻繁にあるキャンペーン

それぞれ確認していきましょう。

5-1. コストが「1日の予算」を超過している場合

月途中で月間請求対象額に到達し、
広告配信が停止される可能性があります。

このリスクを回避するには、
「1日の予算」を増額することが有効です。

5-2. 「1日の予算」を消化しきれていない場合

広告効果が高い日には、
「1日の予算」を大きく
上回るコストが発生する可能性があります。

特に、
「ターゲティングが絞り込み過ぎている」といった
最適化提案が表示されている場合は、設定の見直しが推奨されます。

6. リリースに伴う特例対応

リリースの影響により、
リリース日やリリース月の請求対象額は後述の通りとなります。

6-1. リリース日の請求対象上限

リリース前に「1日の予算」を変更した場合は、
旧仕様(120%)が適用されます。

リリース前に変更操作を行った一部のキャンペーンでは、
例外的に200%以上の金額が請求対象となる可能性があります。

リリースは正午頃を予定していますが、時間は前後する可能性があります。

6-2. リリース月の請求対象額

リリースは2024年2月を予定されていますが、
当月の1ヶ月の請求対象額は下記の通りに決定されます。

■ リリース日以前から配信しているキャンペーン

当月でリリース以前に課金済みの金額  +(1日の予算 ✕ 当月のリリース日以降の残り日数)

■ 配信開始がリリース日以降のキャンペーン

1日の予算 ✕ 配信開始日以降の当月の残り日数

7. まとめ

以上、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)における
「広告配信コストの請求対象」に関するアップデート内容をご紹介しました。

現在運用中のキャンペーンによっては、
今回の変更によって影響を受ける可能性があります。

該当するキャンペーンがないか、早めに確認・対応を行うことをおすすめします。

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

Category  / 目的のカテゴリから読みたい記事をチェック!

Return Top