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トンマナとは?身近な事例や意味・設定方法まで徹底解説!

更新日:2023年08月15日

トンマナとは?身近な事例や意味・設定方法まで徹底解説!

※この記事は2023年8月15日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

Webサイトやライティングなど、制作物に関わる仕事をしているとトンマナという言葉を耳にします。制作関係の仕事をしている人の中には、以下のような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

・トンマナは聞いたことがあるけれど詳しくは知らない
・トンマナについては知っているが、必要性がよくわからない

トンマナは、制作物だけでなく、企業のイメージを世の中に定着させるために重要な要素です。本記事では、トンマナの概要や事例、重要なポイントなど、詳しく解説します。

トンマナとは

トンマナとはトーン&マナーの略称であり、デザインやスタイルに一貫性を持たせるルールです。 トーンは色調などを表す言葉であり、マナーは様式を意味する言葉として使用されています。

トンマナは、もともと広告業界で使われていた言葉ですが、近年では企業のブランディングにも使用されているため、マーケティングにおいても重要です。

トンマナの重要性がわかる身近な事例3選

まずはトンマナについて詳しく知るために、身近な事例から触れてみましょう。

現在、多くの企業が製品やWebサイトにトンマナを取り入れています。自社の製品デザインやコーポレイトサイトに統一感を持たせることで、企業を印象付けられるからです。

ユーザーの記憶に残るようなトンマナを設定している企業の代表例は以下の通りです。

・コカコーラ
・スターバックス
・ティファニーブルー
それぞれの事例について詳しく解説します。

トンマナの事例①コカ・コーラ

コカ・コーラは、赤いデザインをコーポレートカラーとして設定しており、多くの人に認知されています。

コカ・コーラが商品やロゴに使用している赤はコークレッドと呼ばれており、1888年当時に、運搬用の樽を赤く塗ったことが由来です。

100年以上同じ色を使用し続けており、トンマナを利用したブランディングの代表的な例だといえます。

画像参考:コカ・コーラ

トンマナの事例②スターバックス

スターバックスは、1971年3月にシアトルにて第1号店がオープンし、今では世界中に店舗を構えています。スターバックスのデザインは、緑を基調としており、落ち着く色を使用しています。

スターバックスはテレビCMを行わないことで有名です。広告にお金を使っていなくても、ユーザーに緑のロゴを連想させるのは、トンマナによるブランディングの効果であるといえます。

また、ロゴだけでなく店内においても緑やブラウンを使用しており、職場や家以外でくつろげる第三の場所を提供したいという意図が組まれています。

画像参考:スターバックスのロゴの歴史。”海の怪物”モチーフに、いまでは文字すら要らなくなった ― Workship MAGAZINE

トンマナの事例③ティファニー

ティファニーは世界的に有名な宝飾品や銀製品を扱っているブランドです。1837年にアメリカで創業され、現在では東京やロンドンなど、世界中に展開しています。

ティファニーがコーポレートカラーとして使用しているのはティファニーブルーと呼ばれる独自の色です。ティファニーブルーは高貴と気高さをイメージして使用されており、商品を包む白いリボンと共に、世界中で認知されています。

画像参考:ティファニーブルー

トンマナを決定するメリットとは?

トンマナの事例を見た直後で、トンマナを決定するメリットが何となくわかった方もいるかもしれません。

トンマナを決定するメリットは大きく下記の2つがあります。

・企業ブランディングに繋がる
・スムーズな制作進行が可能になる
下記で詳しく解説していきます。

企業ブランディングに繋がる

トンマナを決定すると、企業ブランディングに繋がります。

先ほどの事例でも見たように、ブランディングがうまくできていれば、色味やロゴを見ただけで「○○の企業だ」とわかります。

実際にスターバックスなどは、ロゴを見ただけで「スターバックスだ」と明確にわかる人が多いのではないでしょうか。

世界感を統一するのが難しいと案じる可能性もありますが、全体的に統一させることで「イメージカラー」「イメージロゴ」が定着しブランディングが成功するでしょう。

スムーズな制作進行が可能になる

トンマナを決定することで全体的な世界観をブラさずにスムーズ制作を進めることができます。

配色1つをとっても、背景やボタンの色、フォントなど決まていれば悩む必要がなくなり、制作に時間がかかりません。

トンマナの重要性とは?

トンマナは、前項で例を挙げたように製品のデザインやサイト、メディアを作成する際に大きな力を発揮します。商品やサービスに関しての情報を、多くのユーザーに印象付けられるからです。

企業のブランディングだけでなく、制作者サイドにとってもさまざまなメリットが存在します。ユーザーサイドと製作者サイドにどのようなメリットが生まれるのか、詳しく解説します。

ユーザーサイドにおけるトンマナの重要性

商品やサービスを提供する際は、ユーザーの印象に残るものを作ることが重要です。 トンマナを意識することにより、〇〇らしさをユーザーに印象づけ、記憶に残るコンテンツを作成できます。

また、提供している製品やサービスに統一感を与えることで、使いやすさが向上し、どの企業が関わっているのか明確になります。

製作者サイドにおけるトンマナの重要性

トンマナを意識することで、ユーザーだけでなく、製作者サイドにもメリットが生まれます。

主なメリットは、トンマナをしっかりと設定することで、質の良いコンテンツを作成できることです。 ターゲットに合ったトンマナを設定することで、商品やサービスに合ったユーザーを正確に絞り出せます。

また、デザインや文章があらかじめ設定されていると、複数人での編集時にも、効率的に編集作業ができます。

トンマナの設定方法

トンマナを設定方法は以下の2つの手順が挙げられます。

・ペルソナの設定をする
・コンセプトが伝わるようにトンマナを設定する

ユーザーに対してしっかりと印象を与えるためには、ターゲットとコンセプトを明確にすることが大切です。それぞれの設定方法について、順番に解説します。

ペルソナの設定をする

ペルソナはユーザー層を指す言葉ですが、ターゲットと違い、年齢や性別だけでなく、職業や収入まで細かい情報の設定をおこないます。

サービスや商品のブランディングを行う際は、まずペルソナの設定を行いましょう。ユーザー層について細かな情報を設定することで、誰に何を伝えたいのか、より明確になるからです。

自社のサービスや商品を求めている人の職業や収入、住まいまで、細かく洗い出すことが重要です。

コンセプトが理解できるようにトンマナを設定する

設定したペルソナを元にして、コンセプトが伝わるようにトンマナを設定しましょう。想定したペルソナに対して、どのようなデザインや文章なら効率的にアプローチできるのか考えることが重要です。

トンマナを設定するときは、デザインや色だけではなく、文章やフォントなどの細かい部分にもこだわることで、より質の高いコンテンツを作成できます。

デザインのトンマナの設定で重要なポイント

デザインでのトンマナ設定で重要なポイントは以下の5つです。

・色の設定
・図や画像の配置
・人の心理を意識したレイアウト
・文字のフォント
・余白を与える

デザインのトンマナを設定する上で重要なのは、色や画像をただ配置するだけでなく、人の心理も考慮することです。

また、派手な色や画像で人の気を引くだけでなく、心地のいいデザインを心がけることも重要です。それぞれのポイントについて詳しく解説します。

色の設定

色の設定時には、最初にメインカラーを設定することをおすすめします。基調とする色を決めてから、他の色を設定することで、効率的に色の設定を行えるからです。

サブカラーを決める際は、メインカラーを引立たせるような色を決めることが重要です。全体的な色の数は2〜3色程度を目安にすることで、心地いいデザインを作成できます。

強いインパクトを与えたいときは、1色のみの利用も検討してみましょう。

色の使い方について詳しく知りたい方は【バナーに使える!】色の選び方をご覧ください!

図や画像の配置

デザインのトンマナを設定する上で、図や画像はとても大切な要素です。図や画像を有効活用することで、視覚的な印象を与えられます。

図や画像を配置する場合は、与えたいイメージをしっかりと考慮しましょう。柔らかいイメージを与えたいときは、丸みを帯びたものを使用し、洗練されたイメージを与えたいときは、角張ったものを使用することがおすすめです。

人の心理を意識したレイアウト

デザインのレイアウトは、人の心理を意識することで、質が向上します。人はデザインを見たときに、無意識で自分に有益なものなのか判断するからです。

たとえば、人は文章を読むときに、左から右へと視線が動く傾向があります。そのため、デザインの中に文章を入れるときは、なるべく左側に伝えたいことを記載しましょう。

レイアウトの質を高めたいときは、デザイン心理を取り入れることがおすすめです。

デザイン心理について詳しく知りたい方はバナー効果を上げる!心理的効果とは?をご覧ください!

文字のフォント

文字のフォントなど、細かい部分にまで気を使うことで、デザインの効果を大幅に向上できます。字のフォントを変えるだけで、人に与える印象も大きく変わるからです。

世の中には、3,000種類以上のフォントが存在していますが、それぞれ人に与える印象は異なります。それぞれのフォントが与える印象をあらかじめ把握しておき、伝えたいコンセプトを元に設定することが重要です。

余白を与える

デザインの中に余白を与えることは、効果的なトンマナを設定する上で重要な要素です。コンテンツ制作において、ユーザーにとって心地のいいデザインを作ることが最も大切だからです。

デザインは、さまざまな色や画像を用いることで、人の気を引くことができます。しかし、ものを詰め込みすぎると、ユーザーにとって優しくないデザインになってしまい、伝えたいことが伝わらなくなってしまうのです。

ですので、適度に余白を与え、見やすいデザインを心がけましょう。

ライティングのトンマナの設定で重要なポイント

ライティングをする上でも、トンマナの設定は重要です。ライティングのトンマナの設定で重要なポイントは以下の5つです。

・文末表現の設定
・一文の文字数制限
・表記の統一
・避けるべき表現の設定
・SEO上位表示を狙ったライティング

ライティングの場合は文章での表現になるため、細かい部分にまで気を使うことが重要です。それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

文末表現の設定

文末表現は、ライティングの中でも重要な要素です。文末表現によって、文章の書き方が決定づけられるからです。主な文末表現はです・ます、だ・である調の2つに分けられます。

文末表現がバラバラだと、メディアを読む際のテンポもバラバラになってしまい、ユーザーにとって優しくないコンテンツになってしまいます。

ライティングを行う際は、最初にどの文末表現が適切なのか考えておきましょう。

一文の文字数制限

一文の文字数を意識することで、コンテンツの質が大きく変わります。一文の長さは、文章の読みやすさに直結するからです。

適度に文章に区切りを入れて、読みやすいメディアを作りましょう。一文の具体的な目安は、60字程度であり、長くても70字程度が限度です。

内容がわかりやすいメディアは、自然とユーザーからの評価が向上します。

表記の統一

同じ言葉を2回以上使用する際は、表記を統一することが大切です。表記を統一することで、ユーザーが文章に違和感を感じなくなります。

たとえば、子供という言葉を使う場合は、子供子どもの両方の表記があります。表記を統一することで、ユーザーだけでなく、製作者サイドも混乱を回避できます。

避けるべき表現の設定

ライティングを行う際には、必ず避けるべき表現を設定しておきましょう。執筆するジャンルや内容によっては、使うことがタブーとされている表現があります。

たとえば、薬に関する記事を執筆する場合、であるなどの断定をする表現は使用してはいけないとされています。文章表現を間違えてしまうと、間違った情報をユーザーに伝えてしまう可能性があるため、注意が必要です。

SEO上位表示を狙ったライティング

SEOとはSearch Engine Optimizationの略称であり、日本語で検索エンジン最適化という意味です。検索エンジンで記事を上位に表示させることで、多くの人に閲覧され、評価に繋がります。

SEOに関しては、Googleなどの検索エンジンが独自のアルゴリズムを使用しているため、明確なルールが存在しません。したがって、メディアによってルールが異なります。

自社でノウハウを集め、どんなルールを設定するのか考えることが重要です。

まとめ

いかがでしたか?

トンマナは自社のイメージや商品を印象付けるためには、欠かせない要素です。 デザインやライティングのトンマナを設定することにより、商品やサービスを効率的に人に伝えられます。

イメージを確立するためには、伝えたい相手をしっかりと想定して、細かい部分にまで気を配ることが重要です。大まかな色やデザインだけでなく、フォントの設定などを意識してみてください。

ブランド力を高めたいときや制作物の質を向上させたいときは、トンマナの設定から始めてみましょう。

この記事を書いた人

インフィニティエージェントラボ編集部です。 媒体最新の情報やマーケティングコンテンツを更新中です!

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