FacebookやInstagramに広告出稿できるMeta広告は、多くの企業がマーケティングとして活用しています。
実名制のSNSであるため、細かなターゲティングを設定することができ、認知度拡大だけでなくコンバージョン獲得につなげることも可能です。
このMeta広告では、2024年1月にアップデートが行われ、旧バージョンのキャンペーン目的を使用している場合には、広告配信できなくなる可能性があります。
ターゲティング機能の充実から、Meta広告を活用する企業は細かく設定を行いながら運用効果を高めています。
そのため、今回のアップデートに気づかずにいると、広告が表示されず機会損失につながる可能性も高まります。
そこで今回は、Meta広告の旧キャンペーン目的の変更について、確認すべき項目や対応策などポイントを中心に紹介していきます。
Meta広告の旧キャンペーン目的が2024年で終了?
Meta広告では、2024年1月のアップデートを機に、旧バージョンのキャンペーン目的の仕様を変更することを発表しました。
このため、旧キャンペーン目的のままのキャンペーンや広告セット、広告の複製ができなくなります。
さらに、旧キャンペーン目的にて新しい広告をセットすることはできなくなり、最終的には旧キャンペーン目的で設定された広告は配信できなくなるといわれています。
キャンペーン目的とは?
そもそもMeta広告は、実名制のSNSであるため、より精度の高いターゲティング設定を行うことが可能です。
年齢や性別、地域といったユーザー属性だけでなく、閲覧履歴や行動履歴などからもターゲティングを設定できます。
このような広告配信を行うために、キャンペーン目的の設定が必須となっております。
さらに、キャンペーン目的を設定すると、Meta広告の機械学習が働き、広告運用のパフォーマンスを高めることが可能となります。
そのため、Meta広告においてキャンペーン目的は重要な設定項目と言え、今回のアップデートに応じた対応を進める必要があります。
2022年のアップデート内容
Meta広告では、2022年にもアップデートが行われ、そのタイミングでキャンペーン目的の仕様は変更されています。
現在、キャンペーン目的は従来の11種類から6種類に統合されました。
それぞれの違いについては以下の通りとなります。
キャンペーン目的は、設定によって「最適化の種類」や「使用する広告フォーマット」「広告が配信される配置」などに影響してきます。
そのため、自社の目的やターゲットに応じて適切に選択する必要があります。
また、一度設定したキャンペーン目的を変更することはできず、新たに作り直す必要もあります。
設定のタイミングにて間違ったキャンペーン目的を選択すると、その後の効果にも影響しかねないため、戦略含め慎重に設定していくことが重要です。
Meta広告の旧キャンペーン目的で確認すべき項目
旧キャンペーン目的を設定している状況でも、広告配信を継続することは可能です。
このキャンペーン目的が使われなくなるタイミングは、正式には公表されておらず、2024年以降とだけいわれています。
とはいえ、いずれ切り替わることを想定し、先行して準備しておくことが大切です。
その上で、まずは自社のMeta広告のキャンペーン目的が旧バージョンなのか確認しておく必要があります。
旧キャンペーン目的を設定しているかどうかの確認手順は以下の通りとなります。
(1) Meta広告の管理画面にログイン
(2) 「キャンペーン」タブから確認したいキャンペーンの左側にあるチェックボックスにチェック
(3) 「編集」ボタンをクリック
(4) 「キャンペーン詳細」に記載されている内容の確認
旧キャンペーン目的を設定している場合、この「キャンペーン詳細」の画面にてキャンペーン目的を更新するようアナウンスが表示されます。
2024年のアップデートにおける対応策
最後に、キャンペーン目的を最新版に更新する方法について紹介していきます。
キャンペーン目的を最新版に切り替える際には、キャンペーンを複製したうえで、新しいキャンペーンの目的に変更する必要があります。
具体的な手順は以下の通りとなります。
(1) Meta広告の管理画面にログイン
(2) 「キャンペーン」タブから確認したいキャンペーンの左側にあるチェックボックスにチェック
(3) 「編集」ボタンをクリック
(4) 「キャンペーン詳細」に記載されている内容の確認
(5) 「キャンペーンを複製」をクリック
(6) 複製を確認した後、「キャンペーン詳細」から最新版のキャンペーン目的を選択
(7) 「公開する」にて設定完了
なお、複製元となる旧キャンペーン目的は、上記の設定完了後には停止(削除)する必要があります。
両方のキャンペーンを配信したままの状態としておくと、アカウント内で同一の広告が配信されることになり、機械学習が正しく動作しない可能性がありますので、注意が必要です。
まとめ
Meta広告は、ターゲティング精度の高さから業種問わず多くの企業が広告・プロモーション施策として活用しています。
このMeta広告では2024年1月にアップデートが行われ、旧キャンペーン目的を終了するアナウンスが発表されました。
キャンペーン目的は、Meta広告の設定において欠かせない要素であり、従来のままでいると最悪の場合には広告が配信されず、機会損失につながるリスクも起こります。
今回紹介した内容も参考に、Meta広告のアップデートとあわせキャンペーン目的の要素を正しく理解し、目的やターゲットに応じて適切に設定を見直しておきましょう。