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【暴露】SNS広告のメリットとデメリット|費用対効果と成功事例

更新日:2025年09月30日

【暴露】SNS広告のメリットとデメリット|費用対効果と成功事例

SNS広告の費用対効果に魅力を感じつつも、
その具体的な仕組みや始め方に不安を感じていませんか?

本記事では、
SNS広告のメリット・デメリットに加え、費用対効果まで解説します。

記事の後半では成功事例まで紹介しているので、
最後まで読んでみてください!

1. SNS広告とは?

SNS広告とは、
Social Networking Serviceのプラットフォームを使って出す広告のことです。

FacebookやInstagram、Xなどのプラットフォームを使い、
従来のTVなどのマス広告に比べて安価に顧客にアプローチすることが可能です。

1-1. SNS広告の特徴

SNS広告はインターネット広告の中での割合も3割を超え、
2020年の総広告費も前年比116.1%と5,687億円を記録しています。

※画像引用(出典:2020年 日本の広告費インターネット広告媒体 詳細分析|dentsu

SNS広告が伸びている理由の1つは、
細かいターゲティングができることです。

TVやラジオ、新聞と比べて、住んでいる地域や年齢、性別に加え、
興味がある内容などで選別が可能です。

SNSによっては、
フォローしているアカウントからターゲティングを行い、
より自社の商品に興味がありそうな層へダイレクトにアプローチが可能です。

またSNS毎に利用者層の特徴があるため、
響きやすい広告を作ることで、
広告の無駄を省くことも可能です。

1-2. SNSの種類と特徴

SNS広告は、
各SNSのサービス毎に特徴があります。

以下にFacebook、X、InstagramやLINEなど国内4大SNSをはじめ、
主なSNSプラットフォームの特徴をまとめました。

どのSNSを使うのかは、
自社商品のターゲットとユーザー層を調べて選ぶことが大事です。

4大SNS 特徴 ユーザー層
Facebook 日記系・実名記録 ・30代以降、社会人
・年齢層が高め
・広告枠上昇気味
・物販向き
X テキスト拡散系・匿名性 ・10代~50代
・年齢層は幅広い
・認知向き
・拡散力が高い
Instagram イラスト・写真系・匿名性 ・10代~30代・6割が女性
・40代以降に拡大中
・利用者上昇中
・物販向き
LINE チャット系 ・若年層から年配まで幅広い
・アクティブユーザーが多い
・国内利用者数No.1
その他SNS 特徴 ユーザー層
YouTube 動画系 ・若年層から年配まで幅広い
Pinterest イラスト・写真系 ・国内での利用者拡大中
・女性が多い
TikTok 動画系 ・10代~30代・利用者数急増中
mixi 日記系 ・40代~・利用者激減
Snow 写真系 ・10代~30代・女性が多い
ニコニコ動画 動画系 ・若年層から年配まで幅広い
Snapchat 動画系 ・10代~20代
LinkedIn 日記系 ・20代以降、社会人
SHOWROOM 動画系 ・10代~20代
Tumblr 拡散系 ・20代~30代以降
Mastodon 拡散系 ・20代~30代以降
WhatsApp チャット系 ・海外での利用者が多い

2. SNS広告3つのメリット

SNS広告には多くのメリットがありますが、
ここでは4つのメリットを紹介します。

2-1. SNS広告は細かくターゲティングできる

冒頭の特徴でも述べましたが、
SNS広告最大のメリットは
詳細で精度の高いターゲティングができることです。

プラットフォームに登録する際にユーザーは、
地域、性別、年齢などを登録します。

また趣味、関心もセグメントできるため、
広告出稿の際に細かく設定することが可能です。

特に実名登録のMetaは正確なターゲティングがしやすいために、
より物販に向いていると言われています。

2-2. SNS広告はダイレクトに顧客に広告できる

顧客のアプリにダイレクトに広告を配信することができるため、
SNS広告はBtoCのマーケティングに向いています

一般消費者向けの商品やサービスの訴求と直接的な反応を確認できる広告です。
SNSの特徴や顧客の反応にあわせて
メッセージやデザインを変更することが可能です。

さらにユーザーに面白いと思ってもらえたり、
共感を得られたりした場合は、
自然に拡散が起こることがあります。

ユーザーから多くのエンゲージメントと呼ばれる、
いいね、クリック、コメントなどのアクションが起こることで、
広告出稿をしていないユーザーにもリーチすることが可能です。

2-3. 潜在層の掘り起こしが可能

SNS広告は
ユーザーの関心や、フォローの内容にあわせた配信が可能です。

Googleのリスティング広告のように、
実際に商品や悩みごとを検索した顕在化された顧客だけでなく、
これから顧客になるかもしれない潜在層を掘り起こせます。

隙間時間にただタイムラインを眺めている層へ広告を流すことで、
新規ユーザーへアプローチすることができます。

TVの広告に近いですが、
TVよりもターゲットがより絞られていて安価であることと、
TV離れの進む若年層へのアプローチが可能です。

2-4. SNS広告は安価にスタートできる

従来のチラシや雑誌広告に比べ、
安価に広告をスタートすることができます

Metaでは$1からの設定も可能ですが、
流石に数百円では広告効果は見込めません。

しかし、
月10万円前後からある程度効果の見込める広告出稿ができるようになります。

また細かく出稿時間の設定や、広告内容を変更できるため、
AB比較広告なども簡単に試すことができ、
トライアンドエラーによる改善もこれまでよりも早くできるようになりました。

全国版月刊誌の雑誌広告では、
原稿作成から入稿後、広告掲載まで1ヶ月以上のタイムラグがあり、
費用も1ページ枠では数10万円から掛かったことを考えると、
まったく違いますね。

3. SNS広告のデメリット

良いことの多いSNS広告ですが、
注意すべき点やデメリットもあります。
ここでは2つ紹介します。

3-1. PDCAを回す必要がある

ターゲティングや出稿形式が細かく設定できる分、
時間帯や内容も含めた組み合わせで、
どのパターンが一番効果が高いのか計画的に探していく必要があります。

出しっぱなしの広告では費用効果は上がりません。
PDCAを回す専任のスタッフまたは専門家のアドバイスが必要です。

3-2. 炎上リスクがある

SNS広告ではダイレクトに顧客に届けることができ、
拡散してもらえる可能性があることを伝えましたが、
逆にネガティブな内容も拡散されてしまいます

拡散を狙った行き過ぎの表現や、
ユーザーを不快にする内容じゃないかの配慮が必要です。

たとえば2020年6月には、
ある紳士服販売店が透けハラ問題を解決できる商品に関して
キャンペーンを行ったところ、
逆に煽っている表現だと炎上してしまいました。

結果投稿を削除・謝罪し、
キャンペーンは終了しました。

悪いイメージは、良いイメージよりもリカバリーに時間がかかります。

特に広告表現においては、
意図せずユーザーに不快感を与えてしまうリスクがあるため、
常に細心の注意を払う必要があります。

4. SNS広告の費用対効果

SNS毎に課金方法が異なります。
ここでは費用対効果の目安を紹介していきます。

4-1. 4大SNSの課金形式

4大SNSの課金形式は以下のようになっています。

4大SNS 課金形式
Facebook ・クリック課金
・インプレッション課金
・インストール課金
・動画再生課金
X ・クリック課金
・インプレッション課金
・インストール課金
・動画再生課金
・エンゲージメント課金
・フォロワー課金
Instagram ・クリック課金
・インプレッション課金
・インストール課金
・動画再生課金
LINE ・クリック課金
・インプレッション課金
・友達追加課金

 

4-2. 費用対効果の目安

それぞれの課金方法にあわせた、
費用目安を紹介していきます。

商材で幅が出てしまいますが、
下記の数字よりも大幅に高くなってしまう場合は、
費用対効果が他社よりも良くないと判断できるため、出稿内容の改善をすべきだと思われます。

課金方法 特徴 費用相場
クリック課金 ユーザーが広告をクリックする
ことで費用が発生します。
実際の商品販売などに
向いています。
24~200円/click
インプレッション課金 ユーザーのアプリに表示される
ことで費用が発生します。
認知獲得の場合に向いています。
400~650円/1,000imp
インストール課金 アプリがインストールされるたびに
課金されます。
100~250円
/インストール
動画再生課金 動画広告が再生された場合に
課金されます。
SNS各社ごとに動画再生の
課金基準が違うため、
出稿前に確認する必要があります。
5~20円/再生
エンゲージメント課金 エンゲージメントとよばれる行動を
ユーザーがとった場合に
課金されます。
クリック、シェア、フォローや
広告上のオンマウスなどです。
40~100円
/エンゲージメント
フォロワー課金 広告経由でアカウントが
フォローされた場合に
課金されます。
40~100円/フォロワー

SNS広告では、
課金スタイルだけでなく、
ターゲットやデザイン・メッセージ・配信日時を改善して広告効果を高めることが可能です。

たとえば社会人をターゲットにしている場合は、
通勤時間を狙った時間帯に広告を出すことで、エンゲージメントを上げることができます。

逆に主婦をターゲットにしている場合は、
昼前の家事がひと段落し、ゆっくりしている時間帯を狙うなど、
自社商品のペルソナの行動にあわせた仮説検証がおすすめです。

また上記の課金方法の他に、
直接インフルエンサーにアプローチして自社商品やサービスを紹介してもらう方法もあります。

XやInstagramの場合、
フォロワー1名あたり3円〜5円が目安といわれていますが、
直接依頼する場合と比べ、代理店を通す場合は、20%ほど割増です。

5. SNS広告の成功事例

SNS広告を使った成功事例を紹介します。

5-1. ユニバーサル・ミュージック:Instagram広告の利用で視聴意欲5倍!

世界最大の音楽企業、ユニバーサル・ミュージック・グループの日本法人である、
ユニバーサル・ミュージック(合同会社)は、
音楽レーベルだけでなく、音楽や映像ソフトの企画から販売を行っています。

同社はInstagramを使い、
再生数アップの最適化を常に行っていますが、
2020年3月17日〜31日の15日間で実施された同キャンペーンでは、
従来のコンバージョン最適化との比較の結果、
ThruPlay最適化による視聴意欲を示すアクションが大幅に向上しました。

15日間のキャンペーンの成果は以下の通りです。

  • 2.5ポイント:洋楽プレイリストSound of Todayの視聴意欲の向上
  • 5倍:視聴意欲(対コンバージョン最適化)
  • 2.8倍:視聴意欲(対APAC平均値)
※画像引用(出典:Instagram ユニバーサルミュージック|FACEBOOK for Business)

5-2. 株式会社カモダ米穀:LINE公式アカウントの利用でEC売り上げ9割実現!

兵庫県姫路市に本社がある
株式会社カモダ米穀は地元・兵庫県産の他、全国の銘柄米を取り扱っており、
お米のみよちゃんという店舗名で個人、法人向けにお米を販売しています。

2020年11月からLINE公式アカウントを開設し、
友だち追加用のQRコード入りのチラシを作成し、
店舗での手渡しや周辺地域へのポスティングを行い、
LINEの活用に注力しました。

友だち広告追加広告の利用もあわせ、
1ヶ月で1,000人の友だちを獲得に成功し、
予約管理を効率化するアプリを追加導入したことで
現在はEC売上の9割がLINE経由の注文になっています。

※画像引用(出典:お米屋のLINE公式アカウント活用|LINE for Business

6. まとめ

いかがでしたか?

SNS広告に関して、
特徴からメリット・デメリットに加え、成功事例まで紹介しました。

SNS広告は歴史が浅く、
少額から出稿できるため、予算が限られている中小企業にも大きなチャンスがあります。

クリエイティブの工夫次第では、
バズを起こすこともできるため、
実際の広告よりも高い効果を上げる可能性もあります。

SNS広告はこれからますます伸びていく、チャンスのある広告です。

当社はリスティング広告だけでなく、
SNS広告の運用にも強みがあります。

SNS広告の成果に不安やお悩みの方、
これからSNS広告を始めたいと考えている方は、
ぜひ弊社にお気軽にご相談ください!

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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