広告ランクって何?品質スコアって何?リスティング広告に関わっているマーケティング担当者様は、このような疑問をお持ちではないでしょうか?
今回の記事では広告ランクについて、また広告ランクに深く関係のある品質スコアについても解説していきたいと思います。
1.広告ランクとは?
まず、広告ランクについて説明していきます。
広告ランクとは、検索広告の掲載順位を決定する基準となる指標のことです。検索広告で自社の広告が何番目に表示されるかは、この広告ランクによって決まります。
広告ランクは、品質スコア×上限クリック単価+広告表示オプションで求めることができます。
つまり、品質スコアか上限クリック単価のどちらかを上げることができれば、広告ランクを上げることができるのです。
上限クリック単価は各キーワードの入札単価を強めることで上げることができますが、品質スコアはそうではありません。この仕組みのおかげで、検索広告にご予算を多く投下している競合他社に広告枠を独占されることがありません。そのため、ユーザーの本当に欲しい情報を適切に届けられる仕組みになっています。
上記のように上限クリック単価が低くても、品質スコアが高ければ、自社の広告を上位に表示することができるようになるのです。
では、品質スコアはどのようにしたら上げることができるのでしょうか?
2. 品質スコアとは?
次に、品質スコアについて説明します。
品質スコアは、検索するユーザーにとって適切な広告かどうかを評価する指標としているものです。検索するユーザーが求める情報との関連性が高く、有益な情報であればあるほど、品質スコアは高まる仕組みになっています。こちらはアカウントのキーワード毎に10段階で表され、複数の要因を加味して決定されます。
2-1.品質スコアを上げるメリット
品質スコアを上げるメリットは、大きく分けて2つあります。
広告の掲載順位が上がる
冒頭に述べたように、広告ランクは上限クリック単価×品質スコア+広告表示オプションで決まるため、品質スコアを上げると同じ入札単価であっても検索結果画面のより上位に広告が表示されやすくなります。
検索順位の上位に表示されるほどクリック率が上がる傾向にあるため、より多くの成果につながりやすくなります。
クリック単価が安くなる
クリック単価は自分より順位が1つ下の広告ランク÷品質スコア+1で決まるため、品質スコアが高くなるほどクリック単価は安く抑えることができます。
例)
A:品質スコアが4で、1つ下の広告ランクが400の場合
→クリック単価100→掲載順位2位
B:品質スコアが8で、1つ下の広告ランクが600の場合
→クリック単価75→掲載順位1位
このように、クリック単価が低くても、1位に表示されるようになるのです。
2-2.品質スコアを上げるためには?
次は、品質スコアを上げるためのチェックポイントを見ていきます。
推定クリック率
クリック率は、広告に対する興味関心度を測る指標です。
ユーザーがクリックしたくなる広告かどうかがポイントになります。推定クリック率が高くなるほど、ユーザーの検索意図に沿った広告を表示できていると評価されるため、品質スコアが向上します。
広告文の関連性
品質スコアは、ユーザーの検索意図に沿った広告を掲載することで向上します。
よってキーワードや検索クエリと広告文は、相互に関連している必要があります。反対に関連性の低い広告文を設定すると、ユーザーとユーザーの検索したクエリとの親和性が低くなるため品質スコアが下がってしまいます。
※広告文の関連性を効率よく向上させるためにはカスタマイザー機能やレスポンシブ検索広告を導入することをオススメします。
ランディングページの利便性
ランディングページの利便性とは、広告の遷移先のページが登録したキーワードや広告文にあった内容になっているか、ページ内のボタンリンクが適切な位置に配置されているかなど、ユーザーの利便性を考慮する必要があります。
また、ページの読み込み速度などもこちらの指標に大きく関わってきますので読み込み速度が遅い場合はページの容量の改善なども推奨します。ページの読み込み速度はpagespeedinsightというツールで確認することができます。
品質スコアは高ければ高いほど理想的ですが、すべてのキーワードで満点をとるのは難しいものです。そのため、6~7割ほどのスコアを目指していくのがいいでしょう。
3.まとめ
いかがでしたか?
検索広告で効率よく上位掲載を目指していくためには広告ランク、及び品質スコアの改善がとても重要になるという話をしてきました。
しかし、検索広告はあくまでも検索ユーザーのためであることは変わりありません。広告ランク、品質スコアともに向上させるためには、検索するユーザーの立場になることを意識することがポイントであるかと思います。