みなさま、Facebookにおけるダイナミック広告を利用したことがありますか?
Facebookにおけるダイナミック広告とはFacebookやInstagramで利用可能なインフィード型のリターゲティング広告を指します。通常の投稿と同じようにフィードに表示させることができ、それぞれのユーザーに合わせた広告を自動で配信することができるので、高い効果を期待できると注目されています。
今回は、そんなダイナミック広告を紹介していきます。
1.ダイナミック広告とは?
ここではFacebook広告だけでなく、その他の媒体でも利用できるダイナミック広告に関して紹介していきます。
広告のプラットフォームにより広告運用の方法は変わってきますが、基本的なポイントは大きく変わりません。大まかなポイントを押さえたうえで、Facebook広告におけるダイナミック広告の特徴や仕様を説明していきます。
1-1.広い意味でのダイナミック広告
ダイナミック広告とは、ユーザーのサイト閲覧履歴などの行動合わせて、最適な広告クリエイティブを自動的に生成して掲載できる広告配信手法です。ダイナミックリターゲティングは、ユーザーの閲覧履歴、行動履歴に基づき、広告クリエイティブ(バナー)を自動生成し、広告配信を行います。
ただWebサイトを訪問したユーザーに広告を表示するのではなく、商品Aを見たユーザーには商品Aの広告を表示する、商品Aを購入したユーザーには関連商品Bの広告を表示する、商品AとBとCを見たユーザーにはそのカテゴリの人気商品Dの広告を表示するなどそれぞれのユーザーのニーズ、興味関心に合った広告配信を行います。
Googleの動的ディスプレイ広告やYahooディスプレイ広告など多くの広告配信媒体にてダイナミック広告は提供されています。ダイナミック広告では入稿したクリエイティブを機械学習により組み合わせを行い、ユーザーに最適な形で広告配信を行います。
1つのクリエイティブに依存せずにユーザーが関心のある商品やサービスについて訴求を行うことができるので、ユーザー体験の阻害や、ブランド、ロイヤリティの低下にも繋がりにくいと考えられるでしょう。
1-2.Facebook広告におけるダイナミック広告
では、Facebook広告におけるダイナミック広告の特徴について触れていきます。
Facebookのダイナミック広告ではGoogle広告のリマーケティング広告と同様、Webサイトを閲覧したユーザーがFacebookを閲覧している際に、Facebookフィードにユーザーの興味、関心に合せた商品広告を配信することができます。
ユーザーの閲覧履歴、居住地、年齢、性別、興味、関心などに合わせ、レコメンドエンジンを活用し、ユーザーと関連性の高い商品を画像付きで配信する点がFacebookのダイナミック広告の特徴と言えるでしょう。Facebook広告では様々な情報に基づいて詳細なターゲティング設定が可能であるため、リターゲティングだけでなく、設定によってはより広いターゲットにリーチが可能です。
Facebookダイナミック広告ではレコメンドアルゴリズムと豊富な属性・シグナルデータを活用して高精度なユーザー単位でのターゲティングを行うことが可能です。ユーザーの閲覧履歴に沿ってパーソナライズされた広告を配信することで適切なタイミングで適切な情報発信を行うことが可能であり、他媒体のダイナミック広告と比較しても高い効果を上げられると注目を浴びています。
2.ダイナミック広告のメリット
ダイナミック広告のメリットについては公式Facebookにて下記のように記されています。
メリット
・より多くの買い物客にリーチする:ウェブサイトやアプリへのアクセス歴の有無にかかわらず、人々の関心に合わせてアイテムを表示します。
・購入につなげる: ウェブサイトやモバイルアプリの買い物客をリターゲティングすることで、閲覧したけれど購入に至らなかったアイテムを思い出してもらいます。
・新たな潜在顧客を見つける: 幅広いターゲット層を設定することで、ウェブサイトやアプリにアクセスしたことがなくても、あなたの製品(または類似の製品)に興味を示した人にリーチします。
・場所を問わずリーチする: モバイルやデスクトップでFacebook、Instagram、Audience Networkに広告を表示します。
・クリエイティブを効率的に使用する: 1種類のクリエイティブですべてのアイテムを宣伝します。広告を個別に設定する必要はありません。
出典: Facebook Businessヘルプセンター ‐ Facebookダイナミック広告について
上記より、ヒトベースでターゲティングを行うFacebook広告では一人ひとりに関連度が高い情報を適切なタイミングで提供することができるため、コンバージョン率の向上が期待できるということと、属性データを元にリターゲティングだけでなく、興味関心が強そうなユーザーに幅広く広告を配信することができるということがわかります。
また、広告クリエイティブが自動生成され、ユーザーごとに異なる広告を表示させることができるので、工数対効果が良いといえるでしょう。
3.ダイナミック広告に向いている商材
ダイナミック広告では適切なタイミングで適切なユーザーに適切な情報を提供するために高精度なターゲティングを行うという特性上、ECサイトなどの扱う商品やデータ量が多い業界との相性が良いと言われています。他にも下記のようなサービスの利用が向いています。
多くの物件情報を扱う不動産情報サイト
旅行サイトやホテル予約サイト
ダイナミック広告の表示形式によっては、異なる商品やサービスを1つの広告の中に表示させることができ、ユーザーが閲覧したりカートに入れたりした商品のほかに、同様の商品を購入したユーザーが興味関心のある商品など、関連性のありそうな商品がおすすめ商品として表示されることも期待できます。
カルーセル広告を用いて2個以上のスクロールできる画像を掲載することが可能です。
画像参考:Facebook Businessヘルプセンター ‐ カルーセル広告の7つの活用法
コレクション広告を用いてフルスクリーンで複数の商品を表示することが可能です。
画像参考:Facebook Businessヘルプセンター ‐ Facebookの「コレクション」でショッピングがもっと楽しく
4.まとめ
いかがでしたか。
今回は、工数を減らして広告の効果を最大化させるダイナミック広告をテーマに紹介しました。
インフィード型でFacebook上の投稿と同じように表示されるため、ユーザーの目に止まりやすく効果的にユーザーにリーチすることができ、メリットも多く高い効果が見込めるので是非取り入れて活用してみてください!
さらに詳しい情報は以下のE-bookにてまとめていますので、本記事と合わせて日々の運用にお役立てください!